コトヤマ先生の駄菓子コメディ漫画『だがしかし』第11巻(最終巻)には、全7種類の実在する駄菓子が登場します。
ジューC・アポロ・うまい棒など、駄菓子の歴史を彩ってきた名作たちが、物語の結末を見守る最後の駄菓子トークの相手として描かれます。
第11巻最大の特徴は、第1巻で登場した「ヤングドーナツ」と「うまい棒」が再び登場する円環構造。
シリーズの始まりと終わりが駄菓子で結ばれる、ファン感涙の構成となっています。
この記事では、第11巻(最終巻)に登場する全7種の駄菓子について、商品の特徴・歴史・作中での登場シーン・購入情報まで徹底的に解説していきます。
「最終巻にはどんな駄菓子が登場するの?」「第1巻とのつながりは?」という疑問にお答えしていますので、ぜひ最後までご覧ください。
※以下、作品の内容に触れる記述が含まれます。ネタバレにご注意ください。
※記載の価格は2026年3月時点の情報です。
価格は変動する可能性がありますので、購入の際は各メーカーの公式サイト等で最新情報をご確認ください。
『だがしかし』第11巻(最終巻)の基本情報と登場駄菓子一覧
作品紹介と第11巻のあらすじ
『だがしかし』は、コトヤマ先生による駄菓子コメディ漫画で、週刊少年サンデー(小学館)にて2014年から2018年まで連載されました。
単行本は全11巻・全186話で完結し、最終巻となる第11巻は2018年5月18日に発売されています。
2016年にはアニメ第1期、2018年にはアニメ第2期が放送され、駄菓子ブームの火付け役としても大きな話題となりました。
第11巻は、ほたるとココノツの長い物語が大団円を迎える完結巻。
「サヤちゃん、バレンタインに…!?」「ハジメさんと二人っきり…」「ココノツに大きな変化が!!」「さようなら、ほたるさん。
」というキャッチコピーが示すとおり、ココノツの進路と将来、シカダ駄菓子の跡継ぎ問題、ほたるとの別れ、サヤとの関係に明確な決着がつきます。
シリーズを通じて積み重ねられてきた感情と関係性のすべてが、最終巻に集約される感動的な内容です。
第11巻の最大の見どころのひとつが、第1巻と最終巻を結ぶ円環構造。
第1巻で登場した「ヤングドーナツ」がチョコ味として姿を変えて再登場し、「うまい棒」もまた最終巻に登場することで、『だがしかし』という物語の始まりと終わりが駄菓子によって美しく結ばれます。
コトヤマ完全監修によるほたる特製フィギュア付き限定版も同時発売され話題を呼んだ、シリーズ集大成の1冊です。
第11巻の登場駄菓子一覧表
第11巻(最終巻)に登場する全7種類の駄菓子を一覧にまとめました。
第175かし「フラフープ」は駄菓子ではなく玩具の紹介回、第178〜180かし「ホタル①〜③」および第182〜186かし(最終かし)はストーリー回であり駄菓子そのものを取り上げたエピソードではないため、本記事では除外しています。
| 話数 | 商品名 | メーカー | 参考価格 | |
|---|---|---|---|---|
| 第171かし | ジューC | カバヤ食品 | 70円前後 | |
| 第172かし | きびだんご | 天狗堂宝船 | 30〜50円 | |
| 第173かし | – | ヤングドーナツ チョコ味 | 宮田製菓 | 50円前後 |
| 第174かし | アポロ | 明治 | 180円前後 | |
| 第176かし | – | シマダのフルーツラムネ菓子 | 島田製菓 | 80円前後〜 |
| 第177かし | – | いちばんキになっとう | チョコレートスタジアム | 410円 |
| 第181かし | うまい棒② | やおきん/リスカ | 15円 |
※価格は2026年4月時点の情報であり、変動する可能性があります。
第11巻の登場駄菓子を徹底解説
第171かし|ジューC(カバヤ食品)
カバヤ食品が1965年に発売した錠菓型のラムネ菓子「ジューC」は、半世紀を超えるロングセラー商品です。
「ジュース+ビタミンC」を略した商品名は、粉末ジュースを「もっと手軽に、もっとおいしく」という発想から生まれたもので、ビタミンCを配合して錠剤のように固めるという画期的な手法で誕生しました。
デビュー当初の商品名は「ジューCカット」で、オレンジ・レモン・ミントの3種類からスタートしています。
当時子どもたちに親しまれていた柔らかいラムネに対し、硬くポリポリとした食感と清涼感のあるタブレット型という新しさで大ヒットを記録しました。
だがしかし第171かしでは、新学期が始まる場面で豆がココノツのことを心配して会いに来るシーンに登場します。
最終巻に入って最初の駄菓子回であり、物語が終盤に差し掛かっていることを感じさせるエピソードです。
現在もスーパーやコンビニ、駄菓子屋などで広く販売されています。
参考価格:70円前後(税込)
購入方法:スーパー、コンビニ、駄菓子屋、通販サイト
第172かし|きびだんご(天狗堂宝船)
北海道銘菓として知られる「きびだんご」は、岡山県の吉備団子とは全く異なる、北海道独自のもち菓子です。
大正12年(1923年)に誕生し、北海道開拓にあたった屯田兵の携帯食にルーツを持ちます。
「事が起きる前に備え、団結して助け合う」という意味を込めて「起備団合」と名付けられました。
天狗堂宝船は昭和28年に創業し、昭和48年から「日本一きびだんご」の製造を開始しています。
だがしかし第172かしでは、「起備団合」という名前に込められた団結の精神が紹介されます。
現在もスーパーや駄菓子屋、通販サイトで購入できます。
参考価格:30〜50円(個包装)
購入方法:スーパー、駄菓子屋、北海道土産物店、通販サイト
第173かし|ヤングドーナツ チョコ味(宮田製菓)
宮田製菓の「ヤングドーナツ」は1989年発売のロングセラー駄菓子です。
第1巻ではプレーン味が登場しましたが、最終巻で再登場したのは2016年8月に発売されたチョコ味です。
プレーン味が4個入りであるのに対し、チョコ味は5個入りという違いがあります。
これはチョコの原価が高いため、1個増やして価格を上げることで差別化を図った結果とされています。
だがしかし第173かしでは、プレーン味との個数の違いが話題になり、駄菓子メーカーの価格設定の工夫が垣間見えるエピソードとなっています。
最終巻で第1巻の駄菓子が再び取り上げられることで、物語の円環構造を感じさせる演出でもあります。
現在もスーパーやコンビニで広く販売されています。
参考価格:50円前後(税込・チョコ味5個入り)
購入方法:スーパー、コンビニ、駄菓子屋、宮田製菓公式通販
第174かし|アポロ(明治)
明治が1969年8月7日に発売した「アポロ」は、いちごチョコとミルクチョコの二層構造が特徴的な粒チョコレートです。
名前の由来はギリシャ神話の太陽神アポロンで、商標登録は1966年とアポロ11号の月面着陸よりも前です。
しかし三角形は宇宙船アポロの司令船をモチーフにしており、発売時期がアポロ11号の帰還直後という絶妙なタイミングで大ヒットしました。
アポロの製造機械を活用して約5年後に誕生したのが「きのこの山」です。
だがしかし第174かしでは、アポロチョコレートの形と宇宙船アポロ11号との関連性が話題になり、ピンク色の部分を前歯でかじり取るという食べ方の思い出も描かれています。
現在もスーパー、コンビニなどあらゆる場所で購入可能です。
参考価格:180円前後(46g箱入り)
購入方法:スーパー、コンビニ、駄菓子屋、通販サイト
第176かし|シマダのフルーツラムネ菓子(島田製菓)
大阪市生野区の島田製菓は、昭和32年の創業以来ラムネ一筋で菓子を作り続けてきたメーカーです。
「シマダのフルーツラムネ菓子」は同社の看板商品で、特に大瓶に入ったタイプは駄菓子屋の定番として広く知られています。
サイダー、レモン、イチゴの3つのフレーバーが入っています。
関西地方では「島田のラムネ」として特に高い知名度を誇り、マスコットの「ラマちゃん」が親しまれています。
だがしかし第176かしでは、ココノツが学校でラムネを売っていたことが発覚するシーンで登場します。
現在も駄菓子屋やスーパー、通販サイトで購入可能です。
参考価格:大瓶250g入り 約550〜1,300円、小分けタイプ80円前後
購入方法:駄菓子屋、スーパー、Amazon、Yahoo!ショッピング
第177かし|いちばんキになっとう(チョコレートスタジアム)
「いちばんキになっとう」は、チョコレートスタジアムが販売するユニークなおもしろチョコレートです。
納豆のパッケージをそのまま模した見た目が最大の特徴で、3パックセットという本物の納豆さながらの構成になっています。
商品名は「一番気になっとう」と「納豆」を掛けた言葉遊びです。
だがしかし第177かしでは、バレンタインデーのエピソードに登場します。
ほたるがココノツに渡すチョコレートとしてこの納豆パロディチョコが使われており、予想の斜め上をいくチョコレート選びが読者の笑いを誘います。
現在もチョコレートスタジアムの公式サイトで購入可能です。
参考価格:410円(税込・3パック入り)
購入方法:チョコレートスタジアム公式通販、駄菓子問屋
第181かし|うまい棒②(やおきん/リスカ)
1979年7月に発売された「うまい棒」は、日本の駄菓子を代表するコーンパフスナック菓子です。
やおきんが企画・販売し、リスカが製造を担当するという駄菓子業界独特の仕組みで成り立っています。
だがしかし第1巻の第2かしで初登場した「キングオブ駄菓子」が、最終巻第181かしで再び登場することで、物語は美しい円環を描きます。
最終巻ではココノツが漫画家としての夢と駄菓子屋の跡継ぎという運命の間で揺れ動く姿が描かれ、うまい棒はその葛藤の中で「駄菓子の魅力」を改めて読者に思い起こさせる役割を果たしています。
全186話の連載の中で第1巻と最終巻の両方に登場した駄菓子として、うまい棒はだがしかしという作品にとって特別な存在です。
現在も全国どこでも購入可能です。
参考価格:15円(税抜・2024年10月以降)
購入方法:スーパー、コンビニ、駄菓子屋、通販サイト
まとめ
『だがしかし』第11巻(最終巻)には、ジューCやアポロといった昭和生まれのロングセラーから、いちばんキになっとうのようなユニークなおもしろ駄菓子まで、全7種類の駄菓子が登場します。
最終巻で最も印象的なのは、第1巻で登場したヤングドーナツとうまい棒が再び姿を見せることで物語が円環構造を描いている点です。
ヤングドーナツはプレーン味からチョコ味へと装いを変えて再登場し、うまい棒は「キングオブ駄菓子」として作品の始まりと終わりの両方を飾りました。
ココノツが漫画家の夢と駄菓子屋の跡継ぎという二つの道の間で揺れ動きながらも、最後には自分なりの答えを見つけていく姿と、それを見守る駄菓子たちの存在が、この作品のフィナーレをより一層感動的なものにしています。
全11巻・全186話の連載を通じて、『だがしかし』に登場した駄菓子は累計135種類にのぼります。
一つひとつの駄菓子にメーカーの工夫や長い歴史が詰まっており、それらを愛情たっぷりに紹介してきたこの作品は、駄菓子文化の記録としても大きな価値を持っています。
駄菓子は単なるお菓子ではなく、日本の食文化そのものであるということを、コトヤマ先生は全11巻を通じて伝え続けてくれました。
この記事を読んで気になった駄菓子があれば、ぜひ実際に手に取ってみてください。
最終巻の駄菓子を味わいながら『だがしかし』を読み返すひとときは、きっと特別なものになるはずです。
※本記事に記載の情報は2026年4月時点のものです。
商品の価格・販売状況は変動する可能性がありますので、購入の際は各メーカーの公式サイトで最新情報をご確認ください。
