コトヤマ先生の駄菓子コメディ漫画『だがしかし』第5巻には、全14種類の実在する駄菓子が登場します。
あんこ玉・カンロ飴のような昔ながらの素朴な駄菓子から、ブラックサンダーのような国民的お菓子、知育菓子のたのしいおすしやさん、学校給食の定番ミルメークまで、「駄菓子」の定義を改めて考えさせられる多彩なラインナップが魅力です。
第5巻に登場する駄菓子の大半は2026年現在も購入可能。
作中でほたるとココノツが熱く語り合う駄菓子を、自分の手で取り寄せて味わうことができます。
この記事では、第5巻に登場する全14種の駄菓子について、商品の特徴・歴史・作中での登場シーン・購入情報まで徹底的に解説していきます。
「懐かしいあの駄菓子は今も買えるの?」「作中ではどんな風に紹介されていたの?」という疑問にお答えしていますので、ぜひ最後までご覧ください。
※以下、作品の内容に触れる記述が含まれます。ネタバレにご注意ください。
※記載の価格は2026年4月時点の情報です。価格は変動する可能性がありますので、購入の際は各メーカーの公式サイト等で最新情報をご確認ください。
『だがしかし』第5巻の基本情報と登場駄菓子一覧
作品紹介と第5巻のあらすじ
『だがしかし』は、コトヤマ先生による駄菓子コメディ漫画で、週刊少年サンデー(小学館)にて2014年から2018年まで連載されました。
単行本は全11巻で完結しており、第5巻は2016年5月18日に発売されています。
2016年にはアニメ第1期、2018年にはアニメ第2期が放送され、駄菓子ブームの火付け役としても大きな話題となりました。
第5巻最大の見どころは、巻の後半に収録されている「シカダ駄菓子でお泊まり」エピソード。
ほたる・ココノツの幼馴染の遠藤サヤとその弟・豆を含めた仲間たちが、シカダ駄菓子で一夜を過ごすという、キャラクター同士の距離を一気に縮めるイベントが描かれます。
これまで個別のエピソードで関係を築いてきた4人が初めて一堂に会することで、物語の人間関係に新たな深みが生まれる回となっています。
駄菓子パートでは「ベビースターの新味開発!?」「カンロ飴って一体何味…?」「風邪をひいた時はあの駄菓子!」といった、シーンと駄菓子がリンクする楽しいエピソードが続きます。
ブラックサンダー・ベビースター・カンロ飴・ビッグカツといった有名駄菓子が登場し、駄菓子の幅広さを存分に味わえる1冊です。
第5巻の登場駄菓子一覧表
第5巻に登場する全14種類の駄菓子を一覧にまとめました。
コラボ①②(第80・81かし)はストーリー回、ベーゴマ(第84かし)とポンポン船(第90かし)は駄菓子ではなく玩具のため、本記事では除外しています。
※第80・81かし「コラボ①②」はストーリー回、第84かし「ベーゴマ」・第90かし「ポンポン船」は玩具のため除外
※価格は2026年3月時点の情報であり、変動する可能性があります。
第5巻の登場駄菓子を徹底解説
第75かし|あんこ玉(植田製菓)
あんこ玉は、東京都荒川区の植田製菓工場が昭和4年(1929年)から製造している伝統的な駄菓子です。
丸くまとめたあんこにきな粉をまぶしたシンプルなお菓子で、原材料は生餡・砂糖・水飴・きな粉・食塩のみという、添加物を一切使用しない素朴な味わいが特徴です。
創業から約100年近くにわたり、変わらぬ製法で作り続けられています。
植田製菓のあんこ玉の誕生には面白いエピソードがあります。
もともと菓子問屋で和菓子職人をしていた初代が、羊羹の売れ残りを煮直して丸めたことがあんこ玉の始まりだったとされています。
製造のポイントは「火と割」と呼ばれる火力と材料の割合の加減で、季節や天候による変化に対応する職人の経験が欠かせません。
きな粉は近所の豆屋で炒ってもらった大豆を自社の機械で挽いた丸大豆を使用しており、銀座の有名和菓子店からも注文が来るほどの香ばしさを誇ります。
防腐剤なしでも真夏を除けば約2週間は味が落ちず、餡は常温で3か月間保存できるという驚異的な保存性も大きな特徴です。
また、かつては餡の中に白い玉が入っている「変り玉」が当たりで、大玉のあんこ玉がもらえるという駄菓子ならではの遊び心がありました。
2022年のリニューアル後は、当たり玉が「皮付き丸大豆」に変更されています。
だがしかし第75かしでは、あんこ玉が取り上げられます。
あんこ玉は東京を中心に製造されている駄菓子のため、全国的な知名度はそこまで高くないとされています。
作中では、水分が少なく砂糖が多いため添加物なしでも日持ちするという、あんこ玉の優れた保存性にまつわる豆知識が紹介されています。
素朴ながらも職人の技が光る駄菓子の奥深さを感じさせるエピソードです。
あんこ玉は現在も購入可能で、東京・日暮里駅前のステーションガーデンタワー2階「大屋商店」のほか、Amazon・楽天市場などの通販サイトでも取り扱いがあります。
2022年のリニューアルにより内容量と価格が変更されています。
参考価格:約500円(20個入り小箱)/約1,200円(68個入り大箱)
購入方法:駄菓子専門店、Amazon、楽天市場などの通販サイト
第76かし|コーヒービート(明治)
コーヒービートは、1971年(昭和46年)3月に明治から発売されたコーヒー味の粒チョコレートです。
コーヒー豆と同じサイズ・形状をしたユニークな見た目が特徴で、50年以上にわたって愛され続けているロングセラー商品です。
子どもにも食べやすいまろやかなコーヒーミルク味に仕上げられており、ほろ苦さと甘さのバランスが絶妙です。
コーヒービートが誕生した1971年は、前年の1970年に開催された大阪万博の影響で日本の食生活が急速に洋風化し、一般家庭にもコーヒー文化が浸透し始めた時代でした。
そうした時代背景の中で、コーヒー味のチョコレートという新しいジャンルを切り開いた商品です。
発売当初のパッケージはプラスチック製の筒状容器で、蓋が星型をしていたことでも知られています。
商品名の「ビート(Beat)」は「打つ、叩く」という意味で、コーヒーのほろ苦さとキレ、パンチのある味わいを表現しているとされています。
糖衣でコーティングされた外側のパリッとした食感と、中のチョコレートのしっとりとした食感のコントラストも楽しめます。
1本(32g)あたりのカフェイン量は約9mgで、賞味期限は製造日から12か月です。
だがしかし第76かしでは、コーヒービートとともに「エスプレッソはカフェインが少ない」という意外な豆知識が紹介されています。
エスプレッソは濃厚な味わいからカフェインが多いと思われがちですが、実際には抽出方法によりカフェインが揮発するため、ドリップコーヒーよりもカフェイン量が少なくなるという話題が展開されます。
コーヒービートのほろ苦い味わいは大人向けの駄菓子として描かれており、子どもの頃は苦手でも大人になると好きになるという味覚の変化も示唆されています。
コーヒービートは現在もコンビニ、スーパー、ドラッグストアなどで広く販売されています。
レギュラーサイズ(32g)のほか、ジャンボサイズ(105g)やポーチタイプ(39g)も展開されています。
参考価格:約170円(32g)
購入方法:コンビニ、スーパー、ドラッグストア、通販サイトなど
第77かし|カンロ飴(カンロ)
カンロ飴は、カンロ株式会社が1955年(昭和30年)に発売したロングセラーの飴菓子です。
砂糖・水飴・しょうゆ・食塩というシンプルな原材料から作られる「和の甘じょっぱさ」が最大の特徴で、両端をきゅっとひねったセロハン紙の個別包装と琥珀色に輝く美しい飴玉は、70年以上にわたって多くの人に親しまれています。
カンロ飴の開発には、ユニークな着想があります。
戦後、欧米のキャンディやドロップが日本に流入する中、山口県の宮本製菓(現・カンロ株式会社)の宮本政一社長は「もっと日本人の味覚に合う特色のある飴」を求めていました。
そこでヒントとなったのが、みたらし団子の甘じょっぱい味わいです。
しょうゆは日本人に馴染みのある調味料であり、単なる甘さではなくコクのある味わいを実現できると考えたのです。
しかし開発は困難を極め、初期段階では「真っ黒に焦げてしまい、とても食べられるものではなかった」という失敗が続きました。
地元のしょう油醸造メーカーと協力して焦げないしょうゆを開発し、水飴と砂糖を煮詰める際に一緒にしょうゆを投入するという製法を確立したことで、ようやく商品化にこぎつけました。
発売後は初年度から売上高の7〜8割を占めるほどの大ヒットとなり、口コミで全国に広がりました。
1960年には商品名にちなんで社名を「カンロ株式会社」に改称しています。
社名の「カンロ」はサンスクリット語のアムリタ(甘露)に由来し、天から降る甘い露であり不老不死の薬を意味しています。
だがしかし第77かしでは、カンロ飴が取り上げられます。
作中ではカンロ飴の琥珀色の輝きが「駄菓子の中では最も美しい」と評されるシーンが印象的です。
また、カンロ飴の隠し味がしょうゆであるという豆知識も紹介され、「一体何味なんだ?」という素朴な疑問から駄菓子の奥深さが浮き彫りにされています。
甘さがスッキリしていて食べやすいという、昔ながらの素朴な味わいが改めて注目されるエピソードです。
カンロ飴は現在も全国のコンビニ、スーパー、ドラッグストアなどで広く販売されています。
定番のカンロ飴に加え、「塩カンロ飴」や2025年に発売された「ちいさくなったカンロ飴」など、バリエーションも展開されています。
参考価格:約210円(140g)
購入方法:コンビニ、スーパー、ドラッグストア、通販サイトなど
第78かし|ブラックサンダー(有楽製菓)
ブラックサンダーは、1994年9月に有楽製菓から発売された準チョコレート菓子です。
ココアクッキーのほろ苦さとミルクチョコレートの甘さが絶妙に組み合わさった味わいで、「おいしさイナズマ級!」というキャッチコピーとともに、今や駄菓子の枠を超えた国民的お菓子として愛されています。
1本あたり30円台という手ごろな価格も大きな魅力です。
ブラックサンダーの歴史は、逆境からの復活劇として知られています。
発売当初は認知度が低く、わずか1年後の1995年9月に一度終売となってしまいました。
しかし1996年に再発売されると、大学の生協で取り扱われるようになったことが転機となります。
特に京都大学生協では菓子部門で売上1位を獲得するほどの人気を集め、その評判が口コミで広がっていきました。
2008年の北京オリンピックでは、体操選手がこの商品を愛用していることが報道されたことで人気が爆発し、一躍全国区の人気商品となりました。
現在では有楽製菓の売上の約30%を占める主力商品に成長しています。
ココアクッキーとプレーンビスケットの2種類を組み合わせることで異なる食感が楽しめる設計になっており、甘さが口に残るように工夫されている点も、後を引くおいしさの秘密です。
だがしかし第78かしでは、ブラックサンダーが取り上げられます。
「みんな大好きブラックサンダー」として高い評価を受ける一方で、作中ではその完成度の高さゆえに「これは駄菓子なのか」という議論も生まれます。
アイスやコラボ商品など、駄菓子の枠を超えた展開を見せるブラックサンダーの人気ぶりが描かれており、駄菓子とは何かを改めて考えさせられるエピソードです。
ブラックサンダーは現在もコンビニ、スーパー、ドラッグストアなどで広く販売されています。
定番のブラックサンダーに加え、「クッキー&クリーム」「ブラックサンダーExcellent」など多彩なフレーバーが展開されており、有楽製菓の公式オンラインショップでも購入可能です。
参考価格:約32〜50円(1本)
購入方法:コンビニ、スーパー、ドラッグストア、有楽製菓公式オンラインショップなど
第79かし|マーブル(明治)
マーブルは、1961年に明治(当時の明治製菓)から発売された日本初の粒状チョコレートです。
「七色揃ったかわいいチョコレート」というキャッチフレーズのもと、カラフルな砂糖衣でコーティングされた7色の小粒チョコレートが筒型の容器に入っており、見た目の楽しさと手軽さで子どもたちの心をつかみ続けているロングセラー商品です。
マーブルチョコレートは、「夏でも売れるチョコレート」を目指して開発されました。
通常のチョコレートは夏場に溶けてしまうため売上が落ちますが、砂糖衣でコーティングすることで手が汚れにくく、暑い季節でも楽しめるように工夫されています。
発売直後から爆発的にヒットし、1963年には58億円という空前の売上を記録しました。
人気の火付け役となったのが、おまけの鉄腕アトムシールと、上原ゆかりを起用したテレビCMです。
「マーブル マーブル マーブル マーブル♪」というCMソングは当時の子どもたちの間で大流行しました。
商品名の「マーブル」には大理石という意味のほかに「遊びに使うおはじき」「色のついた変わり玉」という意味があり、カラフルな粒チョコレートにぴったりの名前となっています。
現在も「世界の旅シリーズ」のシールが1枚封入されており、コレクション要素が楽しめます。
1本(32g)あたりのカロリーは161kcalです。
だがしかし第79かしでは、マーブルチョコレートが取り上げられます。
作中では「安い中にたくさんのチョコが入っていて、色とりどりだから見ていて楽しい」という、子ども向け駄菓子チョコの代表格としての魅力が語られています。
好きな色から食べる、嫌いな色を後回しにするなど、食べる順番に個性が出るのもマーブルチョコレートならではの楽しみ方として描かれており、シンプルながらも長年愛される理由が伝わるエピソードです。
マーブルは現在もコンビニ、スーパー、ドラッグストアなどで広く販売されています。
レギュラーサイズ(32g)のほか、マーブルジャンボ(110g)も展開されています。
参考価格:約180円(32g)
購入方法:コンビニ、スーパー、ドラッグストア、通販サイトなど
第82かし|シゲキックス(UHA味覚糖)
シゲキックスは、1992年にUHA味覚糖から発売された酸っぱいハード食感グミです。
酸味パウダーでコーティングされた独特の刺激と、噛むほどに広がる甘さが特徴で、子どもから大人まで幅広い世代に愛されるロングセラー商品となっています。
シゲキックスが生まれた背景には、当時社会問題となっていたガムの路上への吐き捨て問題がありました。
UHA味覚糖はこの課題に応えるため、「ガムのような噛み応えのあるグミ」を開発します。
当初は「カフェイン刺激のコーヒー味」「爽快感のミント味」「酸っぱさのレモン味」の3種類で展開し、眠気覚ましやリフレッシュを目的として学生やサラリーマン向けに販売されました。
しかし「酸っぱくて硬い」という特性は、当時主流だった「甘くてやわらかいグミ」とはかけ離れたもので、業界内や小売店からは「こんな酸っぱいグミは売れない」と否定的な声が多かったとされています。
それでも発売してみると消費者からは大きな反響があり、特にレモン味の刺激的な酸っぱさとハード食感が支持を集め、製造が追いつかないほどの人気を博しました。
その後、グレープ味やオレンジ味といったフルーツ系フレーバーが加わり、一方で不人気だったコーヒー味とミント味は廃止されています。
現在はソーダ味やコーラ味なども含め、多彩なラインナップが展開されています。
だがしかし第82かしでは、シゲキックスの強烈な酸っぱさがテーマとして取り上げられます。
作中でもその刺激的な味わいが存分に表現されており、キャラクターたちの酸っぱさへのリアクションが笑いを誘うエピソードです。
シゲキックスの「すっぱさレベル」という概念も紹介され、駄菓子の奥深さを感じさせる回となっています。
シゲキックスは現在も全国のコンビニ、スーパー、ドラッグストア、100円ショップなどで広く販売されています。
定番のグレープ味(すっぱさレベル3)のほか、激シゲキックス極刺激ソーダ(すっぱさレベル5)など、酸っぱさの段階が異なる複数の商品が展開されています。
Amazon、楽天市場などの通販サイトでも購入可能です。
参考価格:約110円(税込・20g)
購入方法:コンビニ、スーパー、ドラッグストア、100円ショップ、通販サイトなど
第83かし|どんぐりガム(パイン)
どんぐりガムは、1985年にパイン株式会社から発売された「ひと粒で3つの楽しさ」をコンセプトにした駄菓子です。
外側はキャンディ、中にはガムが入っている2層構造で、さらに当たりくじ付きという、1粒10円で3倍楽しめるユニークな商品として長年愛されてきました。
どんぐりガムは「楽しめるアメを」という思いから開発されました。
キャンディの表面を舐めていくと、やがて中からガムが出てくるという食感の変化が最大の魅力です。
味はコーラ、サイダー、グレープの3種類が展開されており、歯に優しいサンフェノンが配合されています。
かつては「あたりがでるともう一個」という当たり付きシステムが子どもたちに大人気でしたが、2021年11月頃からこのシステムは廃止され、代わりに袋の内側に「じゃんけんマーク」が印字されるようになりました。
ひとりでも複数人でも遊べる仕様へとリニューアルされています。
2018年10月にはKinKi Kidsの堂本剛がラジオ番組で「どんぐりガムのコーラ味が好き」と発言したことがSNSで拡散され、30年越しの再ブームが到来しました。
メーカーのパイン株式会社は感謝の気持ちを込めて「つよしくんどんぐりガム ホットケーキ味」を特別開発し、堂本剛が試食して「やばい、うまいねんけど」と絶賛したことでTwitterのトレンド2位にまで上昇したこともあります。
だがしかし第83かしでは、どんぐりガムが取り上げられます。
キャンディを舐めていくとガムが出てくるという独特の食感変化や、当たり付きの楽しさが紹介されるエピソードです。
作者の読者レビューでも「この漫画で初めて知ったお菓子」という声があり、だがしかしによって認知度が広がった駄菓子のひとつといえます。
どんぐりガムは現在も全国の駄菓子屋、スーパー、100円ショップ、コンビニなどで販売されています。
パイン株式会社の公式ネットショップや楽天市場などの通販サイトでも購入可能です。
駄菓子屋の減少によって一時は存続が危ぶまれましたが、堂本剛の影響による再ブームもあり、現在も安定的に流通しています。
参考価格:約12円(税抜・1粒)
購入方法:駄菓子屋、スーパー、100円ショップ、コンビニ、通販サイトなど
第85かし|きえちゃう!!キャンディー(ライオン菓子)
きえちゃう!!キャンディーは、1991年(平成3年)にライオン菓子から発売されたロングセラーキャンディーです。
「きえちゃう君」というキャラクター型のグレープ味キャンディーで、舐めると色が変わるという不思議な仕掛けが子どもたちの心をつかみ、発売から30年以上にわたって愛され続けています。
きえちゃう!!キャンディーの最大の特徴は、舐めると色が変わるという遊び心あふれる仕掛けにあります。
最初は紫色をしているキャンディーですが、表面を舐めていくと中から異なる色が現れます。
色の変化パターンは「紫から緑」「紫から黄色」「紫から透明」の3種類で、現れた色によって運勢を占えるという楽しみもあります。
占いは全50種類が用意されており、個包装にそれぞれ異なる占い結果が記載されています。
さらに、金箔入りの「ゴールドマン」が入っていれば大ラッキーという特別な仕掛けもあり、コレクション要素も備えた駄菓子です。
パッケージデザインと個包装の占いは半年に1回リニューアルされており、2025年時点で58代目パッケージに達しているとされています。
原材料には天然素材のアントシアニン、クチナシ、ウコン、金箔などが使用されており、サンフェノンも配合されています。
LINEスタンプが発売されるなど、キャラクター展開も行われています。
だがしかし第85かしでは、きえちゃう!!キャンディーが取り上げられます。
舐めると色が変わるという駄菓子ならではの遊び心が作中でも紹介され、キャラクターたちが色の変化を楽しむ様子が描かれています。
公式サイト「きえちゃうワールド」についても触れられており、そのキャラクター性の高さが評価されているエピソードです。
きえちゃう!!キャンディーは現在もスーパーや駄菓子屋、コンビニ、100円ショップなどで販売されています。
内容量は79gで、Amazon、楽天市場などの通販サイトでも購入可能です。
ライオン菓子を代表するロングセラー商品として、安定した人気を保っています。
参考価格:約150〜200円(79g)
購入方法:スーパー、駄菓子屋、コンビニ、100円ショップ、通販サイトなど
第86かし|たのしいおすしやさん(クラシエフーズ)
たのしいおすしやさんは、クラシエフーズの知育菓子シリーズ「ポッピンクッキン」のひとつで、粉と水だけで本物そっくりのお寿司が作れるお菓子です。
まぐろ、たまご、いくら軍艦巻き、ちらし寿司の4種類を作ることができ、電子レンジなどは一切不要という手軽さが魅力の商品です。
たのしいおすしやさんの作り方は8つのステップで構成されています。
まずトレーのくぼみに水とごはんのもとを入れて混ぜ、吸水して膨らんだ粉をこねてシャリを作ります。
次にたまごとまぐろのネタは、それぞれ水と粉を混ぜて約2〜3分でゲル化して固まる仕組みです。
型に模様が入っているため、ゼラチンで固まったネタは見た目にもリアルな仕上がりとなります。
最大の目玉はいくら作りで、スポイトで「いくらのもとB」の液を吸い、「いくらのもとA」の液の上から滴下すると、本物そっくりのつぶつぶイクラが次々と生まれます。
この工程は大人でも夢中になるほど楽しく、ひたすらイクラを作り続けてしまうという声も多いようです。
海苔は黒いソフトキャンディを伸ばして作り、しょうゆも粉から作ることができます。
味はシャリがソーダ味、まぐろがグレープ味、たまごがリンゴ味、いくらがみかんソーダ味と、見た目はお寿司なのに味はフルーツという意外性も楽しめます。
カルシウムが175mg(1食29gあたり)配合されている点も、知育菓子としての特徴です。
だがしかし第86かしでは、この知育菓子が取り上げられます。
「知育菓子」というカテゴリーの駄菓子がフィーチャーされ、自分で作って食べるという体験型のお菓子の楽しさが描かれています。
粉と水だけで本格的なお寿司の見た目が再現できることへの驚きや、作る過程そのものがエンターテインメントであるという点が印象的なエピソードです。
たのしいおすしやさんは現在もスーパーやドラッグストア、玩具売り場などで広く販売されています。
2022年頃にリニューアルも行われており、より作りやすく改良されています。
Amazon、楽天市場、ヨドバシ.comなどの通販サイトでも購入可能です。
海外でも人気が高く、日本を代表する知育菓子のひとつとなっています。
参考価格:約250〜300円
購入方法:スーパー、ドラッグストア、玩具売り場、通販サイトなど
第87かし|みずでっぽうアメ(やおきん)
みずでっぽうアメは、株式会社やおきんが販売する注射器型の水飴菓子です。
全長約16〜22cmの注射器の形をした容器に水飴が入っており、ピストン部分を押すとカラフルな水飴がとろりと出てきます。
食べた後は容器を水鉄砲として遊べるという、お菓子とおもちゃの両方の楽しさを兼ね備えたユニークな駄菓子です。
みずでっぽうアメの楽しみ方は2段階あります。
まずはお菓子として、ピストンを押しながらチューチューと吸って水飴を味わいます。
ソーダ味の爽やかな風味で、非常に甘く、子どもたちに人気の味わいです。
勢いよく押しすぎると水飴が飛び出してしまうので、ゆっくり押すのがコツです。
1袋には赤、オレンジ、緑、水色の4色がアソートで入っており、見た目にもカラフルで楽しい商品となっています。
そして水飴を食べ終わった後は、注射器型の容器に水を入れて水鉄砲として遊ぶことができます。
ピストンを引いて水を吸い上げ、押すと水が飛び出す仕組みで、水圧の原理を体感しながら遊べるため、ちょっとした科学の学びにもなるとされています。
原材料は水飴(アメリカ産)、香料、酸味料(クエン酸)、着色料とシンプルな構成で、内容量は10mlです。
だがしかし第87かしでは、みずでっぽうアメが登場します。
食べ終わった後に水鉄砲として遊べるという二重の楽しさが作中で描かれ、「なぜこのような形になるだけで心がワクワクするのか」という駄菓子の商品設計がもたらす心理的な効果が考察されています。
空容器を再利用して遊ぶという、駄菓子ならではの「おまけ要素」の魅力が伝わるエピソードです。
みずでっぽうアメは現在も駄菓子屋やスーパーの駄菓子コーナー、お祭りの縁日などで販売されています。
やおきんの商品として全国の駄菓子問屋で取り扱われており、通販サイトでは20個入りの箱単位で購入可能です。
6歳以上を対象とした商品で、夏場や縁日シーズンには特に人気が高まります。
参考価格:約60〜70円(1本)
購入方法:駄菓子屋、スーパー、縁日、通販サイトなど
第88かし|ビッグカツ(すぐる)
ビッグカツは、広島県呉市に本社を置く株式会社すぐるが製造する、駄菓子界を代表するカツフライ風スナックです。
見た目は本物のとんかつそっくりですが、実は魚肉のすり身を主原料とした「魚介加工品」であり、1978年の発売以来、子どもから大人まで幅広い世代に愛され続けているロングセラー商品です。
ビッグカツの誕生には、原料不足という危機が深く関わっています。
創業者の大塩季郎氏は1973年に有限会社スグル食品を設立し、イカ製品の製造販売を行っていましたが、1975年頃にイカの入手が困難になるという窮地に陥りました。
そこで出会ったのが「プッチン」と呼ばれる魚肉のすり身をシート状に成型した原料です。
これを活用し、子どもたちに人気のおかずであるカツを駄菓子として再現するというアイデアが生まれました。
当初は串付きの小さなカツとして駄菓子屋で1本10円で販売されていましたが、全く置いてもらえず苦戦したとされています。
大塩季郎氏自らが全国を売り歩き、1980年代のスーパーやコンビニエンスストアの急速な拡大の波に乗ることで、バーコード対応の個包装として「ビッグカツ」の名で全国流通を実現しました。
魚肉のすり身にいかの粉末をミックスし、ソースを混ぜ込んだ衣で揚げた後に脱油工程を経ることで、脂っこさを抑えたサクサクの食感に仕上げられています。
だがしかし第88かしでは、このビッグカツが取り上げられています。
駄菓子の中でも「お腹を満たせる」数少ない存在として紹介されており、安い定食屋の薄いとんかつが「ビッグカツ」と揶揄されることがあるほど、駄菓子の枠を超えた存在感を持つことが描かれています。
近年では大人のおつまみとしても人気が高く、ビッグカツでかつ丼を作るというアレンジレシピも話題になっています。
ビッグカツは現在もコンビニやスーパーなどで広く販売されています。
2023年9月に30円から40円へ値上げされましたが、それでも駄菓子としてのコストパフォーマンスの高さは健在です。
Amazon、楽天市場などの通販サイトでも30枚入りの箱で購入可能です。
参考価格:40円(税抜)
購入方法:コンビニ、スーパー、駄菓子屋、通販サイトなど
第89かし|野球盤ガム(リリー)
野球盤ガムは、株式会社リリーが製造する横押し式の玉出しゲームガムです。
駄菓子屋のカウンターに置かれた野球盤型のボックスは、多くの子どもたちにとって忘れられない思い出の一つではないでしょうか。
前面が昔ながらの野球盤のようにデザインされており、黄色のスティックを押し込むと、カラフルなボールガムが1個ずつコロコロと転がって落ちてくるという仕組みになっています。
この商品の最大の魅力は、ガムを買うという行為そのものが「ゲーム」になっているところにあります。
盤を転がったガムの色によって当たり・ハズレが決まり、当たりの色が出れば追加のお菓子や景品と交換できるという、駄菓子屋ならではのワクワク感が詰まった商品です。
赤、青、黄色などのガムにそれぞれ異なるポイントが設定されており、当たりが出ると30円から100円程度の商品がもらえるとされています。
1箱には150個のガムと当たり分27個が入っており、駄菓子屋だけでなくお祭りやイベントの景品としても重宝されています。
リリーは野球盤ガムのほかにも、パチンコガムやサッカーガムなど、ゲーム性を持たせた玉出しガムシリーズを数多く展開しており、昭和から続く「遊べる駄菓子」の文化を今に伝えるメーカーです。
だがしかし第89かしでは、この野球盤ガムが登場します。
シンプルながら子どもの心をつかんで離さないゲーム性が魅力として描かれており、駄菓子屋にそのまま箱ごと置かれていたという光景も紹介されています。
「次こそ当たりを引く」と何度もスティックを押してしまう、あの止められない感覚は、駄菓子屋を知る世代なら誰もが共感できるものでしょう。
野球盤ガムは現在も駄菓子の卸問屋や通販サイトで購入することができます。
1箱150個入りで1,500円前後で販売されており、1粒あたりの単価は約10円です。
家庭用としてお子さんやお孫さんとの遊びに、またイベントの景品としても最適な商品です。
参考価格:約10円(1粒)/約1,500円(150個入り1箱)
購入方法:駄菓子卸問屋、通販サイト(Amazon、楽天市場など)
第91かし|ぐるぐるもんじゃ(おやつカンパニー)
ぐるぐるもんじゃは、三重県津市に本社を置くおやつカンパニーが製造する、ベビースターブランドの即席もんじゃ風駄菓子です。
付属のカップにベビースターの麺と粉末スープを入れ、お湯を注いでぐるぐるとかき混ぜるだけで、東京下町の名物「もんじゃ焼き」が手軽に楽しめるというユニークな商品です。
内容量は36gで、小さなスプーンも同梱されています。
もんじゃ焼きと駄菓子屋には深い歴史的なつながりがあります。
昭和の東京下町では、駄菓子屋の奥に鉄板が置かれ、子どもたちが水で溶いた小麦粉にキャベツや揚げ玉を入れてソースで味付けしたものを焼いて食べるのが定番のおやつでした。
ぐるぐるもんじゃは、そんな駄菓子屋もんじゃの楽しさを、お湯さえあればどこでも体験できる商品として生まれました。
作り方は簡単で、カップに麺と粉末スープを入れ、お湯を下側の線まで注ぎ、スプーンでとろみが出るまで約15秒以上ぐるぐるとかき混ぜ、最後にふりかけをかけて完成です。
ベビースターの香ばしさとチキンの旨味、ソースの風味が一体となり、実際のもんじゃ焼きに近いとろりとした食感が楽しめます。
「作る過程」そのものが遊びになっているという点が、この駄菓子の大きな魅力です。
だがしかし第91かしでは、このぐるぐるもんじゃが取り上げられています。
お湯を注いでかき混ぜるという「ひと手間かける楽しさ」が駄菓子ならではの体験として紹介されており、もんじゃ焼きとソース味の駄菓子の相性の良さが語られています。
駄菓子でありながら「調理する」という行為が加わることで、食べるまでの時間すら楽しめるという、駄菓子の奥深さを感じさせるエピソードです。
ぐるぐるもんじゃは現在もスーパーやドラッグストア、駄菓子屋などで販売されています。
コンビニでも取り扱いがあり、通販サイトでは12袋入りの箱で購入することも可能です。
参考価格:約100〜120円
購入方法:スーパー、コンビニ、ドラッグストア、駄菓子屋、通販サイトなど
第92かし|ミルメーク(大島食品工業)
ミルメークは、名古屋市守山区に本社を置く大島食品工業株式会社が製造する、牛乳用の粉末調味料です。
1967年(昭和42年)の発売以来、学校給食を通じて全国の子どもたちに親しまれてきた、まさに「給食の思い出」を代表する商品です。
牛乳に混ぜるだけで、コーヒー牛乳やいちご牛乳など、さまざまなフレーバーの味わいに変えてくれます。
ミルメークの誕生には、学校給食の大きな転換期が関わっています。
昭和30年代、給食が脱脂粉乳から牛乳へと切り替わる中で、栃木県の学校給食会から「牛乳に切り替えると脱脂粉乳よりも栄養価が劣ってしまうため、不足した栄養素をおいしく補えるものはないか」という相談が大島食品工業に寄せられました。
開発チームは試行錯誤を重ね、ある日、開発者の一人が銭湯で子どもがコーヒー牛乳を飲んでいる姿を目にしたことがきっかけで、「インスタントコーヒーとカルシウムを牛乳に混ぜる」というアイデアが生まれました。
こうして1967年にコーヒー味のミルメークが誕生し、その後ココア、いちご、バナナ、メロン、抹茶きなこ、キャラメル、紅茶と、粉末タイプだけで8種類にまでラインナップが拡大しています。
1978年にはパック牛乳のストロー差し込み口から注入できるチューブ入りの液体タイプも開発され、コーヒー、ココア、いちごの3種類が展開されています。
なお、発売後には宮内庁から「徳仁親王(当時)がミルメークをお好きなので入手したい」と電話があったというエピソードも残されています。
だがしかし第92かしでは、このミルメークが取り上げられています。
学校給食で出会った人にとっては懐かしさを、給食で提供されなかった地域の人にとっては憧れを感じさせる存在として描かれています。
ミルメークの提供の有無は市区町村単位で判断されるため、地域によって「知っている・知らない」が大きく分かれるという特徴があり、作中でもその「地域差」が話題になっています。
牛乳が苦手な子どもの救世主として半世紀以上愛され続けている、駄菓子の中でも特別な存在感を持つ商品です。
ミルメークは現在も全国47都道府県の学校給食で使用されているほか、スーパーやドラッグストア、100円ショップ(ダイソー・セリアなど)で市販品を購入することができます。
年間出荷数は約1,250万食にのぼり、都道府県別では愛知県が最も多く約260万食を占めています。
参考価格:約100円(家庭用・5〜7袋入り)
購入方法:スーパー、ドラッグストア、100円ショップ、通販サイトなど
まとめ
『だがしかし』第5巻には、あんこ玉やカンロ飴のような昔ながらの素朴な駄菓子から、ブラックサンダーやシゲキックスのような現代の人気商品、さらにはたのしいおすしやさんのような知育菓子やミルメークのような学校給食の定番まで、全14種類の多彩な駄菓子が登場します。
特筆すべきは、第5巻で「駄菓子」という概念の幅広さが改めて浮き彫りになっている点です。
ブラックサンダーのように全国のコンビニで売れ筋となっている商品が「駄菓子なのか」という問いかけや、知育菓子やミルメークのように従来の駄菓子の枠には収まりきらない商品の登場は、駄菓子文化の奥深さと多様性を感じさせてくれます。
また、あんこ玉のように約100年近く変わらぬ製法で作り続けられている伝統的な駄菓子が、最新のヒット商品と同じ巻に登場しているところにも、作品の懐の深さが表れています。
この記事を読んで気になった駄菓子があれば、ぜひ実際に手に取ってみてください。
漫画を片手に駄菓子を楽しむひとときは、きっと特別なものになるはずです。
※本記事に記載の情報は2026年4月時点のものです。
商品の価格・販売状況は変動する可能性がありますので、購入の際は各メーカーの公式サイトで最新情報をご確認ください。
