コトヤマ先生の駄菓子コメディ漫画『だがしかし』第6巻には、全11種類の実在する駄菓子が登場します。
かんばんシールチョコ・餅太郎などの個性派駄菓子から、ホームランバーアイス・うまい棒といった定番まで、駄菓子文化の懐の深さを感じられるラインナップです。
第6巻に登場する駄菓子の大半は2026年現在も購入可能。
作中で描かれる駄菓子トークやエピソードを思い出しながら、実際に手に取って楽しむことができます。
この記事では、第6巻に登場する全11種の駄菓子について、商品の特徴・歴史・作中での登場シーン・購入情報まで徹底的に解説していきます。
「懐かしいあの駄菓子は今も買えるの?」「作中ではどんな風に紹介されていたの?」という疑問にお答えしていますので、ぜひ最後までご覧ください。
※以下、作品の内容に触れる記述が含まれます。ネタバレにご注意ください。
※記載の価格は2026年4月時点の情報です。
価格は変動する可能性がありますので、購入の際は各メーカーの公式サイト等で最新情報をご確認ください。
『だがしかし』第6巻の基本情報と登場駄菓子一覧
作品紹介と第6巻のあらすじ
『だがしかし』は、コトヤマ先生による駄菓子コメディ漫画で、週刊少年サンデー(小学館)にて2014年から2018年まで連載されました。
単行本は全11巻で完結しており、第6巻は2016年10月18日に発売されています。
2016年にはアニメ第1期、2018年にはアニメ第2期が放送され、駄菓子ブームの火付け役としても大きな話題となりました。
第6巻は、駄菓子紹介はもちろんのこと、物語が大きく動く巻でもあります。
夏祭りや花火大会といった夏の風物詩を舞台に、ほたるとココノツの関係に変化が訪れる印象的なシーンが描かれ、青春ラブコメとしての色合いがぐっと強まります。
これまで「ひと夏の物語」という雰囲気に包まれていた二人の関係が、一段階先へと動き出すことを予感させる、シリーズ屈指の感情豊かな巻です。
駄菓子パートでは、餅太郎を題材にしたほたるのウザかわいいクイズ回や、サヤの素朴な駄菓子哲学、ココノツの観察眼が光るエピソードが並びます。
ホームランバーアイス・うまい棒・ヨーグレットなど、誰もが知る定番駄菓子が物語と巧みに絡み合い、駄菓子と人間ドラマの両方が味わえる1冊となっています。
第6巻の登場駄菓子一覧表
第6巻に登場する全11種類の駄菓子を一覧にまとめました。
第101かし「タトゥーシール」と第103かし「昆虫採集セット」は駄菓子ではなく玩具を扱った回であり、第105かし「追憶」、第107かし「花火大会」、第108かし「追伸」は駄菓子紹介ではなくストーリー展開が中心の回のため、本記事では除外しています。
※価格は2026年4月時点の情報であり、変動する可能性があります。
第6巻の登場駄菓子を徹底解説
第93かし|かんばんシールチョコ(ジャック製菓)
かんばんシールチョコは、大阪府東大阪市のジャック製菓が製造する駄菓子チョコレートです。
一口サイズのチョコレートに懐かしい「看板シール」が1枚付属しており、全80種類ものデザインが用意されたコレクション要素と、ふたの裏に記載された金券による「当たり付き」の仕組みが子どもたちの心をつかむ人気商品です。
かんばんシールチョコの最大の魅力は、食べる楽しみに加えてシールを集めるワクワク感が味わえる点にあります。
シールには昔懐かしい飲食店の看板やのぼりをモチーフにしたユニークなデザインが描かれており、80種類もの豊富なバリエーションが揃っています。
当たりくじの仕組みもユニークで、ふたの裏に10円から50円の金額が記載されており、当たりの金額分だけ追加のチョコがもらえるというものです。
業務用の100個入りボックスには、当たり金券540円分の代替として54個が余分に入っているという仕様になっています。
ダブったシールは友達と交換して楽しむこともでき、駄菓子屋ならではのコミュニケーションツールとしても機能しています。
原材料は砂糖、植物性油脂、カカオマス、ココアケーキ、脱脂粉乳、乳化剤(大豆由来)、香料とシンプルな構成で、賞味期限は約10か月です。
だがしかし第93かしでは、かんばんシールチョコが取り上げられます。
看板シールのユニークなデザインを集める楽しさや、当たりくじのドキドキ感が描かれており、駄菓子ならではの「おまけ付き」文化の魅力が伝わるエピソードです。
チョコレートを食べるだけでなく、シールのコレクションや友達との交換といった遊びの要素が加わることで、一つの駄菓子から何倍もの楽しみが広がるという駄菓子の奥深さが感じられます。
かんばんシールチョコは現在も販売されていますが、時期によっては休売となることもあるようです。
駄菓子専門店や通販サイトで購入できますが、高温になるとチョコレートが溶ける場合があるため、直射日光や高温多湿を避けて保存する必要があります。
参考価格:約15円(1個)
購入方法:駄菓子専門店、Amazon、楽天市場などの通販サイト
第94かし|ふ〜せんの実ガム(ロッテ)
ふ〜せんの実ガムは、1987年にロッテから発売されたフーセンガムです。
小さなカラフルな粒状のガムが特徴で、フルーツみたいな小粒と大玉が入っており、食べる楽しさとふうせんを膨らませる遊びの楽しさを兼ね備えた、子ども向けガムブランドの代表格です。
発売から約40年近く愛され続けているロングセラー商品となっています。
ふ〜せんの実ガムの魅力は、複数の味が一袋に入っている楽しさにあります。
発売当初はお馴染みのブルーベリー味からスタートし、その後、青リンゴや1998年には当時流行したスウィーティーなど、時代に合わせたフレーバーが展開されてきました。
現在のレギュラー商品「ふ〜せんの実(ブルーベリー)」には、ブルーベリー味、すっぱいブルーベリー味、そして大玉のヨーグルト味という3種類の味が入っています。
また「ふ〜せんの実 カラフルみっくす(コーラ&ソーダ)」ではコーラ味とソーダ味、大玉のヨーグルト味が楽しめます。
ロッテの公式サイトでは「フーセンガムの国」という世界観が展開されており、ピンク・紫・水色の妖精キャラクター「ふ〜さん」たちが登場します。
ビッグフーセンやダブルフーセン、フーセンインフーセンなど、さまざまな膨らませ技が紹介されているのも特徴的です。
2020年には大人向けの「大人のふ〜せんの実」シリーズも発売され、スパイシーコーラ味やシャルドネ味といった本格的なフレーバーが展開されています。
だがしかし第94かしでは、ふ〜せんの実ガムが取り上げられます。
小粒のガムを口に入れて大きなふうせんを作るという、フーセンガムならではの楽しみ方が描かれています。
食べるだけでなく「膨らませる」という遊びの要素が加わることで、駄菓子が単なるお菓子を超えたエンターテインメントになるという魅力が伝わるエピソードです。
ふ〜せんの実ガムは現在も販売されており、コンビニやスーパーで購入できます。
一時期、取扱い店舗の減少により生産終了の噂が出たこともありますが、実際には販売は継続されています。
参考価格:約130円(35g)
購入方法:コンビニ、スーパー、駄菓子専門店、通販サイトなど
第95かし|ニッキ水(大川食品工業ほか)
ニッキ水は、シナモン(ニッキ)の香料を用いた日本の清涼飲料水で、昭和時代の駄菓子屋全盛期に子どもたちの夏の飲み物として親しまれた懐かしの駄菓子ドリンクです。
ラムネやみかん水と並ぶ定番商品として駄菓子屋の店先を彩っていました。
赤・緑・黄色といった鮮やかな色合いと、ニッキ独特のツンとした刺激的な風味が特徴です。
ニッキ水の起源は、シナモンの皮を炊いて汁を絞ったものとされていますが、後には香料を用いた製法が主流となりました。
純水にシナモン香料、甘味料、酸味料、着色料を加えて作られるシンプルな飲料で、独特のひょうたん型をしたガラス瓶に入れて販売されていたのが大きな特徴です。
特に四国や九州で人気が高く、中でも赤色が断然トップの売れ行きだったとされています。
「コツキ水」「ニッキジュース」「ニッキドリンク」といった別名でも親しまれていました。
その味わいは「液体の生八橋」とも例えられるほど強烈なニッキの風味で、子どもにとっては好き嫌いが分かれる大人向けの味わいだったとも言われています。
21世紀以降もハタ鉱泉が年間40万〜50万本を製造していましたが、2018年にハタ鉱泉がニッキ水の生産を終了しました。
その後は徳島県の大川食品工業が最後のメーカーとして製造を続けていましたが、2023年春に日本で唯一ニッキ水専用のひょうたん型瓶を製造していた瓶メーカーが製造を中止したことにより、大川食品工業のニッキ水も生産終了となりました。
メーカーによると「ニッキのあのツンと来る感じは、口の細いあの瓶でなければダメ」とのことで、別容器への変更は風味が損なわれるため実現しなかったそうです。
だがしかし第95かしでは、ニッキ水が取り上げられます。
駄菓子屋の飲み物として昭和の時代を象徴するニッキ水の独特な風味や、鮮やかな色合いのひょうたん型の瓶の魅力が描かれています。
ニッキ水はラムネが西洋から伝わる以前から、日本の子どもたちに清涼感を提供してきた飲み物としても位置づけられており、駄菓子文化の歴史の深さを感じさせるエピソードです。
ニッキ水は残念ながら2023年をもって生産終了となり、現在は新品を購入することができません。
独特のひょうたん瓶を製造してくれるメーカーが現れれば復活の可能性があるとされていますが、現時点では実現していません。
参考価格:約100円(120ml、販売時)
購入方法:現在は生産終了のため購入不可
第96かし|ブロイラー(オオニシ)
ブロイラーは、広島県尾道市の株式会社オオニシが製造するガーリック風味の若鶏の手羽先で、1本ずつ真空パックされた駄菓子です。
「若鶏の手羽 ブロイラー」という正式名称で知られ、駄菓子屋でも購入できる本格的な鶏肉のおつまみとして、広島県民を中心に根強い人気を誇るロングセラー商品です。
オオニシは1973年に先代の大西俊男氏が「大西商店」として海産物卸業を創業した会社です。
当初は酒販店向けの営業が中心でしたが、顧客からの提案をきっかけに自社製造商品の開発に着手し、その結果誕生したのが看板商品「ブロイラー」でした。
1980年には現在のパッケージに変更されています。
地元の酒屋さんが駄菓子と一緒に手羽先を置いていたことから、ブロイラーは「駄菓子」として認知されるようになったというユニークな経緯があります。
原材料は鶏肉(国産)、大豆油、食塩、ガーリック、調味料(アミノ酸等)とシンプルで、大豆油は遺伝子組み換えでないものが使用されています。
真空パックで低温殺菌されているため、賞味期限は120日(約4か月)と長期保存が可能です。
そのまま食べるとカラカラとしたドライな食感でビーフジャーキーに近い味わいですが、パッケージのまま湯せんで温めると肉が柔らかくなり、鶏の脂とガーリックの風味がより一層引き立って格段においしくなります。
尾道では子どもたちが100円を握りしめて駄菓子屋でブロイラーを買う光景がお馴染みだったとされています。
テレビ番組「秘密のケンミンSHOW」でも紹介されたことがあり、全国的な知名度も上がっています。
マスコットキャラクターの「ブロちゃん」も親しまれています。
だがしかし第96かしでは、ブロイラーが取り上げられます。
駄菓子屋に本物の鶏の手羽先が売られているという意外性が描かれており、チョコレートやスナック菓子とは一線を画す駄菓子の幅広さを感じさせるエピソードです。
ガーリック風味の鶏肉という大人向けの味わいでありながら、駄菓子屋で子どものおやつとして売られているという独特のポジションが、駄菓子文化のユニークさを際立たせています。
ブロイラーは現在もオオニシの公式通販サイトのほか、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで購入できます。
広島県内のコンビニ(ポプラなど)やスーパーでも取り扱いがあります。
参考価格:約130円(1本)
購入方法:オオニシ公式通販サイト、Amazon、楽天市場、広島県内のコンビニ・スーパーなど
第97かし|むぎチョコ(高岡食品工業)
むぎチョコは、1972年(昭和47年)に兵庫県尼崎市の高岡食品工業から発売された駄菓子チョコレートです。
大麦のポン菓子にチョコレートをコーティングしたシンプルなお菓子で、サクサクとした軽い食感とチョコレートの甘さが絶妙にマッチした、老若男女に親しまれるロングセラー商品です。
発売から50年以上にわたり、変わらぬ味で愛され続けています。
むぎチョコ誕生の背景には、夏場でも溶けにくいチョコレートを作りたいという開発の動機がありました。
チョコレート菓子は気温が高くなると溶けてしまうという弱点があり、高岡食品工業ではこの課題を解決するためのアイデアを模索していました。
そこに知人のポン菓子業者から「ポン菓子にチョコレートをコーティングしてはどうか」という提案があり、この二つのアイデアが合致して開発が始まりました。
コーティングの量や方法を試行錯誤した末、1972年に完成に至ったとされています。
一方で、レーマン製菓(現在はブルボン傘下)が1961年(昭和36年)に長野県の軽井沢地域に設置した工場で麦チョコの製造・卸売を開始したのが最初であるという説もあります。
発売当初のチョコレートはカカオマス分が多く苦みがあったため、子どもに好まれるかどうか心配されましたが、それは杞憂に終わり、実際には飛ぶように売れたそうです。
当初は駄菓子屋で量り売りされていましたが、やがて小袋入りで販売されるようになり、30円という手ごろな価格設定も人気の理由の一つでした。
チョコレート菓子は駄菓子の中でも高額の部類でしたが、むぎチョコは安価かつ量が多いことから多くの支持を集めました。
原材料は砂糖、カカオマス、乳糖、小麦パフ、全粉乳、植物油脂、ココアパウダーなどで、1袋13gあたり63kcalです。
姉妹商品として「いちごむぎ」(イチゴ味チョコレートコーティング)も同じ30円で販売されています。
だがしかし第97かしでは、むぎチョコが取り上げられます。
作中では「むぎチョコのむぎって何なの?」という素朴な疑問がテーマになっています。
大麦をポン菓子にしてチョコレートでコーティングするという製法や、その誕生の経緯にまつわる豆知識が紹介されており、普段何気なく食べている駄菓子の名前の由来や製法に目を向けさせてくれるエピソードです。
むぎチョコは現在もコンビニ、スーパー、駄菓子専門店などで広く販売されています。
発売当時から変わらない30円という価格帯を維持しており、駄菓子の定番として不動の人気を誇っています。
参考価格:約30円(13g)
購入方法:コンビニ、スーパー、駄菓子専門店、通販サイトなど
第98かし|プチプリン(みやけ食品)
プチプリンは、一口サイズの小さなプリンで、昔懐かしい駄菓子屋の味を再現した駄菓子です。
プリン風味のゼリーではなく、卵と牛乳を使用した正真正銘の本物のプリンであることが最大の特徴で、常温保存が可能という利便性も兼ね備えています。
レトロで可愛らしいパッケージデザインも多くのファンの心をつかんでいます。
プチプリンは1984年(昭和59年)に株式会社キクから発売され、当時は1個10円で販売されていました。
キクは海産物加工品を主力とする企業でしたが、閑散期の補填として菓子類を製造していたとされています。
しかし2009年(一説では2010年)にキクが廃業となり、プチプリンは一時市場から姿を消す危機に直面しました。
復活を望む声が多かったことから、有限会社みやけ食品がキクの製造機械をそのまま譲り受けて製造を引き継ぎ、現在もプチプリンの販売を続けています。
パッケージのデザインもほぼそのまま引き継がれており、キクのロゴが削除されている点が主な違いです。
現在は6個入りパックで販売されており、販売元は株式会社菓楽となっています。
1個あたり20gで、栄養成分はエネルギー25kcal、たんぱく質0.2g、脂質0.9g、炭水化物4.2gです。
アレルゲンとして卵と乳製品が含まれています。
賞味期限は181日と長く、常温保存ができるため、お弁当のデザートやパフェの飾りつけなど、さまざまな用途に活用されています。
だがしかし第98かしでは、プチプリンが取り上げられます。
駄菓子屋で買える一口サイズの本物のプリンという意外性が描かれており、小さいながらも濃厚なミルクと卵の風味が楽しめるプチプリンの魅力が紹介されています。
メーカーの廃業を乗り越えて受け継がれてきたという歴史も含め、駄菓子に込められた作り手の想いを感じさせるエピソードです。
プチプリンは現在もダイソーなどの100円ショップや駄菓子専門店、Amazon、楽天市場などの通販サイトで購入できます。
全国各地の工場から出荷されており、入手しやすい駄菓子の一つです。
参考価格:約180円(6個入りパック)
購入方法:ダイソー、駄菓子専門店、Amazon、楽天市場などの通販サイト
第99かし|ミニオッパイキャンデー(リアライズ/フルタ製菓)
ミニオッパイキャンデーは、おしゃぶり型をしたミルク味のキャンデーです。
発売から45年以上を誇るロングセラー商品で、現在はフルタ製菓が販売しています。
そのユニークな名前とかわいらしい形状から、駄菓子屋の定番商品として長年にわたり子どもたちに親しまれてきました。
この商品の最大の特徴は、キャンデーを食べ終わった後の持ち手部分がコマとして遊べるという点です。
「食べて楽しい、遊んで楽しい」という二度おいしい仕掛けが施されており、駄菓子ならではの遊び心が詰まっています。
味はやさしいミルク味で、現在はオリゴ糖入りにリニューアルされています。
1個あたり約43kcalと小ぶりなサイズ感も、子どものおやつにぴったりです。
なお、グレープ味のバリエーションも展開されています。
だがしかし第99かしでは、ミニオッパイキャンデーが取り上げられます。
作中では「ミニ」が「オッパイ」にかかっているのか、それとも「キャンデー」にかかっているのかという、この商品ならではの名前の解釈をめぐるやりとりが繰り広げられます。
駄菓子のネーミングセンスに着目した、だがしかしらしいユーモアあふれるエピソードです。
ミニオッパイキャンデーは現在も購入可能で、駄菓子専門店のほか、Amazon・楽天市場などの通販サイト、一部のスーパーやドラッグストアでも取り扱いがあります。
参考価格:約30〜40円(1個)
購入方法:駄菓子専門店、Amazon、楽天市場、スーパーなど
第100かし|ブタメン②(おやつカンパニー)
ブタメンは、株式会社おやつカンパニー(本社・三重県津市)が製造・販売しているミニサイズのカップ麺です。
1993年(平成5年)に「ベビースター当りら〜めん」シリーズの3番目のフレーバーとして誕生しました。
商品名は「とんこつ=ブタ」という連想から名付けられ、パッケージに描かれたブタのキャラクター(2021年に「ブタメンくん」と命名)の目がぐるぐる回っているのは、「あまりのおいしさに目が回っている」ことを表現しているとされています。
ブタメンの開発にあたっては、1980年代後半に首都圏を中心に流行していたとんこつラーメンを再現するため、開発担当者が九州に出張して本場のとんこつラーメンを片っ端から食べ歩いたというエピソードが残っています。
福岡市周辺のさっぱりとしたとんこつラーメンをモデルに、とんこつの独特のクセを抑えつつクリーミーな味わいに仕上げられました。
現在のフレーバーは、定番のとんこつ味に加え、しょうゆ味、タン塩味、カレー味の4種類が展開されています。
発売当初は30円程度だった価格は、現在は税込で約76円となっています。
だがしかし第100かしは、記念すべき100回目のエピソードです。
ブタメンは第1巻の第9かしでも登場していますが、第6巻ではまた異なる切り口で紹介されています。
作中では、フタをフォークで押さえてお湯が入るのを待つという懐かしい食べ方や、駄菓子屋でお湯代を取られるという駄菓子屋ならではの文化が描かれています。
さらに、ココノツがブタメンの麺を砕いてそのまま食べるという「お湯なし」の食べ方も紹介されており、駄菓子の自由な楽しみ方が印象的なエピソードです。
ブタメンは現在も全国のコンビニ、スーパー、駄菓子専門店、100円ショップなどで広く販売されています。
公式サイト「ブタメンパラダイス」ではレシピやゲームなどのコンテンツも展開されています。
参考価格:約76円(税込)
購入方法:コンビニ、スーパー、駄菓子専門店、100円ショップ、通販サイトなど
第102かし|かき氷(駄菓子屋のカップかき氷)
かき氷は、日本の夏を代表する氷菓です。
駄菓子屋で売られるかき氷は、専用のカップに削った氷を入れ、いちご・メロン・ブルーハワイ・レモンなどのカラフルなシロップをかけて食べるスタイルが定番となっています。
お祭りの屋台や海の家でも定番ですが、駄菓子屋のかき氷には手作りの素朴さと、子どもでも気軽に買えるお手頃な価格という魅力がありました。
かき氷の歴史は古く、日本では平安時代の『枕草子』に清少納言が「削り氷にあまづら入れて、新しき金椀に入れたる」と記しているほどです。
庶民が気軽にかき氷を楽しめるようになったのは明治時代以降で、製氷技術の発展とともに広まりました。
駄菓子屋のかき氷は、昭和の時代に子どもたちの夏の楽しみとして定着し、手動のかき氷機でガリガリと氷を削る音は夏の風物詩でもありました。
また、現在ではカップに氷とシロップがあらかじめセットされた「カップかき氷」も市販されており、自宅で手軽に楽しむことができます。
だがしかし第102かしでは、駄菓子屋のかき氷が取り上げられます。
作中で特に印象的なのは、かき氷のシロップにまつわるトリビアです。
いちご・メロン・ブルーハワイなど色とりどりのシロップが並んでいますが、実はこれらのシロップは香料と着色料以外の成分がほぼ同じで、味の違いは色と香りによる脳の錯覚によるものだとされています。
この驚きの事実が作中で紹介され、かき氷にまつわる意外な豆知識が展開されています。
駄菓子屋でのかき氷の提供は店舗の減少とともに少なくなっていますが、カップかき氷はスーパーやコンビニで購入可能です。
また、市販のかき氷シロップとかき氷機があれば自宅でも楽しめます。
参考価格:約100〜200円(カップかき氷)
購入方法:スーパー、コンビニ、通販サイトなど
第104かし|餅太郎(菓道/やおきん)
餅太郎は、茨城県常総市に本社を置く菓道が製造し、やおきんが販売する駄菓子のロングセラー商品です。
1970年代から販売が続いており、あっさりとした塩味のあられと、1袋に1粒入った落花生の組み合わせが特徴です。
内容量はわずか6gながら、サクサクとした軽い食感と鼻腔をくすぐるほのかな油の香りが楽しめる、小さくても存在感のある一品です。
菓道は1977年に設立された駄菓子メーカーで、「太郎シリーズ」と呼ばれる商品群を数多く展開していることで知られています。
太郎シリーズには「蒲焼さん太郎」「酢だこさん太郎」「のし梅さん太郎」など多彩なラインナップがありますが、その多くが魚肉すり身をベースとしたスナックであるのに対し、餅太郎は小麦粉とでん粉をベースとした「あられ」であるという点で異色の存在です。
また、パッケージには桃太郎と花咲か爺さんの両方が描かれており、なぜ「餅」太郎なのに桃太郎なのか、なぜ花咲か爺さんも一緒にいるのかなど、謎の多いデザインも話題のひとつです。
菓道とやおきんは親族経営の関係にあり、菓道が製造した駄菓子をやおきんが全国に流通させるという役割分担で、長年にわたり駄菓子文化を支えてきました。
だがしかし第104かしでは、餅太郎が取り上げられます。
作中では餅太郎の名前の由来にまつわる謎が話題となり、パッケージのユニークなデザインについても触れられています。
1袋に入っているあられの個数のばらつきや、落花生が入っている袋と入っていない袋がある点など、駄菓子ならではのゆるさも含めて、餅太郎の素朴な魅力が語られるエピソードです。
餅太郎は現在も全国の駄菓子専門店、スーパー、コンビニ、100円ショップ、ドラッグストアなど幅広い店舗で購入可能です。
通販サイトでは30袋入りのまとめ買いもできます。
参考価格:約10〜15円(1袋)
購入方法:駄菓子専門店、スーパー、コンビニ、100円ショップ、通販サイトなど
第106かし|ホームランバー(協同乳業/名糖産業)
ホームランバーは、協同乳業(メイトーブランド)が1960年1月に発売した、日本初の当たりくじ付きアイスクリームバーです。
1本10円という子どもでも手が届く価格設定と、スティックに焼き印された当たりくじのワクワク感で、発売直後から爆発的な人気を博しました。
65年以上にわたって愛され続けるロングセラー商品で、駄菓子屋のアイスケースに入っていた銀紙包みのアイスバーとして、多くの世代の記憶に残っています。
ホームランバー誕生のきっかけは、1955年に協同乳業が発売した日本初のアイスクリームバーにさかのぼります。
日本初の自動充填・成型機を導入し、1本10円で販売したところ大ヒットしましたが、やがて競合商品が登場して売上が伸び悩みました。
そこで営業課長の森三郎氏が「楽しさの追求」をコンセプトに、当時人気が急上昇していた野球と組み合わせた当たりくじ付きアイスを提案しました。
パッケージにはイラストレーター和田誠氏による「ホームラン坊や」が採用され、東京読売巨人軍の長嶋茂雄氏をイメージキャラクターに起用したことで人気が爆発しました。
スティックの焼き印が「満塁ホームラン」なら野球盤などの豪華景品、「ホームラン」ならもう1本無料、「ヒット」は4枚集めるともう1本と交換できるという仕組みでした。
なお、アイス本体が銀紙で包まれていたのは、防水性が高くアイスにくっつきにくいという実用的な理由によるものです。
価格は発売当初の10円から、1977年に30円、1989年に50円へと変遷しています。
現在はバニラ&チョコ、ミルク&キャラメルなどのアソートパックが主力商品となっており、名糖産業が製造を担当しています。
だがしかし第106かしでは、ホームランバーが物語の重要な場面で登場します。
夏祭りのエピソードの中でほたるがホームランバーの当たりを引くシーンが描かれ、この「当たり棒」がほたるとココノツの関係を象徴するアイテムとして機能しています。
ホームランバーの当たりくじという仕掛けが、駄菓子紹介を超えてストーリーの転機を演出するという、だがしかしならではの駄菓子と物語の見事な融合が見られるエピソードです。
第6巻の中でも特に印象的な場面として、多くのファンの記憶に残っています。
ホームランバーは現在もスーパー、コンビニ、ドラッグストアなどで購入可能です。
かつての棒1本売りのスタイルからアソートパックが主流となり、公式サイトではおみくじ機能やキャンペーンなどのデジタルコンテンツも展開されています。
参考価格:約300〜400円(アソートパック)
購入方法:スーパー、コンビニ、ドラッグストア、通販サイトなど
まとめ
『だがしかし』第6巻には、かんばんシールチョコやむぎチョコといった駄菓子屋の定番商品から、ブロイラーやニッキ水のような個性派駄菓子まで、全11種類のバラエティ豊かな駄菓子が登場します。
特筆すべきは、ニッキ水(2023年生産終了)という、もう手に入れることのできない駄菓子が登場している点です。
ひょうたん型の瓶を製造するメーカーがなくなったことで消えてしまったニッキ水の物語は、駄菓子文化の儚さを象徴しています。
また、プチプリンのように製造元の廃業を乗り越えて別のメーカーに引き継がれた駄菓子もあり、駄菓子を守り続ける人々の想いが感じられます。
第6巻のもう一つの見どころは、駄菓子と物語が密接に絡み合っている点です。
記念すべき第100かしではブタメンが再登場し、第106かしではホームランバーの「当たり棒」がほたるとココノツの関係を象徴するアイテムとして物語の転機を演出しています。
駄菓子紹介にとどまらず、ストーリーが大きく動く第6巻は、『だがしかし』という作品の魅力が凝縮された一冊と言えるでしょう。
この記事を読んで気になった駄菓子があれば、ぜひ実際に手に取ってみてください。
漫画を片手に駄菓子を楽しむひとときは、きっと特別なものになるはずです。
※本記事に記載の情報は2026年4月時点のものです。
商品の価格・販売状況は変動する可能性がありますので、購入の際は各メーカーの公式サイトで最新情報をご確認ください。
