コトヤマ先生の駄菓子コメディ漫画『だがしかし』第8巻には、全9種類の実在する駄菓子が登場します。
おにぎりせんべい・ミルキーといった定番から、外資系ブランドのスニッカーズまで、「駄菓子とは何か」という境界線を揺さぶる多彩なラインナップが魅力です。
第8巻に登場する駄菓子の大半は2026年現在も購入可能。
作中の駄菓子トークやエピソードを思い出しながら、実際に手に取って楽しむことができます。
この記事では、第8巻に登場する全9種の駄菓子について、商品の特徴・歴史・作中での登場シーン・購入情報まで徹底的に解説していきます。
「懐かしいあの駄菓子は今も買えるの?」「作中ではどんな風に紹介されていたの?」という疑問にお答えしていますので、ぜひ最後までご覧ください。
※以下、作品の内容に触れる記述が含まれます。ネタバレにご注意ください。
※記載の価格は2026年4月時点の情報です。
価格は変動する可能性がありますので、購入の際は各メーカーの公式サイト等で最新情報をご確認ください。
『だがしかし』第8巻の基本情報と登場駄菓子一覧
作品紹介と第8巻のあらすじ
『だがしかし』は、コトヤマ先生による駄菓子コメディ漫画で、週刊少年サンデー(小学館)にて2014年から2018年まで連載されました。
単行本は全11巻で完結しており、第8巻は2017年8月10日に発売されています。
2016年にはアニメ第1期、2018年にはアニメ第2期が放送され、駄菓子ブームの火付け役としても大きな話題となりました。
第8巻最大の見どころは、前巻で姿を消していた枝垂ほたるの本格的な復帰。
第7巻で登場した新キャラクター・紅豊(べにとよ)、尾張ハジメと、ほたる・ココノツ・サヤ・豆ら旧来メンバーが合流し、シリーズ後半の新体制が動き出す賑やかな巻となっています。
新キャラクター同士の意外な接点が描かれるエピソードもあり、群像劇としての魅力が一気に増した転換点ともいえる1冊です。
駄菓子パートでは「ベビースターに新キャラが登場!」「スニッカーズでサバイバル!?」「お風呂上がりの駄菓子といえば!」など、ほたる節全開のマニアックなトークが復活。
さらに、第1巻に登場したポテトフライが第8巻で再登場するなど、シリーズの歴史を踏まえたエピソードも織り込まれており、長く読んできたファンには嬉しい1冊です。
第8巻の登場駄菓子一覧表
第8巻に登場する全9種類の駄菓子を一覧にまとめました。
第126かし「再開」、第130かし「襲名」、第131かし「居場所」、第132かし「リリヤン」、第136かし「鍋」、第139かし「歩道橋」は駄菓子そのものではなくストーリー中心のエピソードや玩具の回のため、本記事では除外しています。
※価格は2026年4月時点の情報であり、変動する可能性があります。
第8巻の登場駄菓子を徹底解説
第125かし|スーパーマリオくんコミックガム(トップ製菓/現:コリス)
スーパーマリオくんコミックガムは、任天堂の人気キャラクター・マリオをフィーチャーしたユニークなガム菓子です。
コロコロコミックで長期連載されている沢田ユキオ先生の漫画『スーパーマリオくん』のエピソードが1話分収録されたカードが付属しており、ガムを買うとおまけで漫画が読めるという、子ども心をくすぐる仕掛けが施された商品です。
製造元のトップ製菓は1956年に設立された老舗メーカーで、ガムやキャンディの製造で知られていました。
任天堂からのライセンスを取得し、キャラクターガムの分野で独自の存在感を発揮していましたが、2020年に同じくガムメーカーのコリスに吸収合併され、64年の歴史に幕を下ろしています。
かつて駄菓子屋の棚を賑わせていたメーカーが統廃合によって名前を消していくという事実は、駄菓子業界の厳しさを物語るエピソードのひとつです。
だがしかしの第125かしでは、第8巻の幕開けを飾るエピソードとして登場しています。
ゲームと漫画と駄菓子が交差するこの商品は、駄菓子が単なる「食べ物」ではなく、エンターテインメントの入り口でもあったことを思い出させてくれます。
スーパーマリオくんコミックガムは、トップ製菓の吸収合併に伴い現在は販売されていない可能性がありますが、コリスブランドのもとで一部商品は継続して販売されています。
参考価格:※メーカー吸収合併により当時の価格は不明
購入方法:現在は入手困難(コリスブランドの後継商品は通販サイト等で購入可能)
第127かし|ポテトフライ(東豊製菓)
ポテトフライは、東豊製菓(愛知県豊橋市)が1980年から製造・販売しているスナック菓子です。
サクッとした軽い食感と油っこくないさっぱりとした後味が特徴で、1袋4枚入りという手頃なサイズ感も魅力のひとつです。
フライドチキン味が人気ナンバーワンの超ロングセラー商品として知られています。
ポテトフライの誕生は1980年にさかのぼります。
最初に発売されたのは「カレー味」と「たこ焼味」の2種類で、当時は1袋3枚入り20円、1箱40袋入りで販売されていました。
開発にあたっては、サクッとした食感と後味のさっぱり感を実現するため、食用油の選択から製造機械・工程・包装まであらゆる工夫が凝らされたとされています。
1992年にはパッケージリニューアルでマスコットキャラクター「ポッチくん」が初登場し、2001年に公募によってその名前が決定しました。
現在は「フライドチキン味」「じゃが塩バター味」「カルビ焼味」の3種類が全国で展開されており、この3つは歴代売上ベスト3に入る人気商品です。
だがしかしの第127かしでは、第1巻の第3かしに続く2度目の登場となりました。
第3かしではポテトフライを重ねて一気に食べるという豪快な食べ方が描かれ、アニメ化の際にはこの「重ね一気食い」を試す視聴者からの問い合わせが製造元の東豊製菓に殺到しました。
同社が公式サイトで「そのような食べ方は推奨しておりません」と注意喚起を行うほどの反響を呼んだ経緯があり、第127かしではその訂正も含めた再登場となっています。
ポテトフライは現在もコンビニ、スーパー、駄菓子屋、通販サイトなどで幅広く購入することができます。
参考価格:約30円(1袋あたり)
購入方法:コンビニ、スーパー、駄菓子屋、Amazon・楽天市場等の通販サイト
第128かし|おにぎりせんべい(マスヤ)
おにぎりせんべいは、三角形のおにぎり型をした、ひと目で分かる個性的なフォルムのせんべいです。
醤油ベースの味付けとパリッとした食感が特徴で、一度食べると手が止まらなくなる中毒性を持っています。
パッケージには歌舞伎の緞帳(どんちょう)をモチーフにした華やかなデザインが施されており、この独特のビジュアルも商品のアイデンティティとして定着しています。
製造元は三重県伊勢市に本社を構えるマスヤで、1969年の発売以来、半世紀以上にわたって愛されているロングセラー商品です。
おにぎりせんべいを語る上で避けて通れないのが、認知度の「西高東低」問題です。
調査によると、大阪や愛知では認知度がほぼ100%に達する一方、東北地方では10%台にとどまるとされています。
西日本では「知らない人はいない」レベルの国民的せんべいでありながら、東日本ではまだまだ馴染みが薄いという、極端な地域差が存在します。
ちなみにマスヤは、伊勢の銘菓として知られる赤福の関連会社という一面も持っています。
だがしかしの第128かしでは、おにぎりせんべいが登場しています。
伊勢の地で生まれたこの商品が西日本を中心に広がっていった背景や、三角形のユニークなフォルムの魅力が描かれるエピソードとなっています。
おにぎりせんべいは現在も全国のスーパーやコンビニで購入することができます。
参考価格:150〜200円(サイズにより異なる)
購入方法:スーパー、コンビニ、ドラッグストア、Amazon・楽天市場等の通販サイト
第129かし|ニュー餅太郎(菓道)
ニュー餅太郎は、菓道が誇る「太郎シリーズ」のひとつです。
オリジナルの「餅太郎」は1976年に発売された歴史ある商品で、あられにピーナッツを混ぜたシンプルなスナックとして長く親しまれてきました。
「ニュー餅太郎」はそのリニューアル版であり、最大の変更点はピーナッツの除外です。
近年のアレルギー対応の流れを受けた改良で、ピーナッツアレルギーを持つ人でも安心して食べられるようになりました。
時代のニーズに合わせて形を変えながらも、駄菓子としてのアイデンティティを失わない姿勢は、老舗駄菓子メーカーの柔軟さを象徴しています。
製造元の菓道は茨城県常総市に拠点を置くメーカーで、「太郎シリーズ」だけでも30種類以上を展開しています。
1袋10円台という驚異的な低価格を維持し続けている点も特筆に値します。
低価格と多品種の組み合わせが、駄菓子屋での「選ぶ楽しさ」を生み出しているのです。
だがしかしの第129かしでは、ニュー餅太郎が登場しています。
菓道の太郎シリーズの奥深さや、リニューアルによって進化した餅太郎の魅力が紹介されるエピソードとなっています。
ニュー餅太郎は現在も駄菓子屋、スーパー、コンビニ、通販サイトなどで購入可能です。
参考価格:10〜20円(1袋あたり)
購入方法:駄菓子屋、スーパー、コンビニ、通販サイト
第133かし|あかべーくろべーガム(丸川製菓)
あかべーくろべーガムは、舌が赤色または黒色に変わるという、インパクト抜群のフーセンガムです。
コーラ味のガムを噛んでいると舌の色が変化するというギミックは、友達同士で見せ合って盛り上がるための仕掛けそのもので、駄菓子の「遊び心」を体現するような商品です。
製造元の丸川製菓は、1888年(明治21年)創業という驚くべき歴史を持つ老舗中の老舗です。
1947年からガムの製造を開始し、現在では25カ国以上に輸出するグローバル企業に成長しています。
日本の駄菓子ガムメーカーが世界市場で存在感を示しているという事実は、あまり知られていないかもしれません。
あかべーくろべーガムの魅力は、「味わう」だけでなく「見せる」という体験が組み込まれている点にあります。
ガムを噛むという何気ない行為が、舌の色の変化によってコミュニケーションのきっかけになるのです。
だがしかしの第133かしでは、あかべーくろべーガムが登場しています。
舌の色が変わるユニークなギミックを活かしたコミカルな展開が描かれるエピソードとなっています。
あかべーくろべーガムは現在も駄菓子屋、スーパー、コンビニなどで購入することができます。
参考価格:10〜12円(1個あたり)
購入方法:駄菓子屋、コンビニ、スーパー、100円ショップ、Amazon・楽天市場等の通販サイトなど
第134かし|スニッカーズ(マースジャパン)
スニッカーズは、ピーナッツ、キャラメル、ヌガーをチョコレートでコーティングした重厚なチョコバーです。
「駄菓子か否か」の境界線上にある商品であり、第8巻の中でも特に議論を呼ぶ存在といえます。
スニッカーズは1930年にアメリカで誕生しました。
名前の由来は、マース家(製造元であるマース社の創業一族)が飼っていた愛馬の名前とされています。
日本には1987年に上陸し、以来コンビニやスーパーの定番チョコバーとして定着しました。
1本あたり約247kcalという高カロリーは、もともと軍用レーション(携帯食糧)として開発された経緯に関係しています。
少量で高いエネルギーを摂取できる設計になっているのです。
だがしかしの第134かしでは、このサバイバル食としての側面にも触れられており、駄菓子の枠を超えた「実用食品」としてスニッカーズが語られています。
外資系メーカーの商品が駄菓子漫画に登場するのは、ほたるが「駄菓子」を狭い定義に閉じ込めず、お菓子文化全体として捉えているからに他なりません。
スニッカーズの登場は、第8巻が「駄菓子の境界線」を問い直す巻であることを端的に示しています。
スニッカーズは現在も全国のコンビニ、スーパー、ドラッグストアなどで広く販売されています。
参考価格:約150円(レギュラーサイズ)
購入方法:コンビニ、スーパー、ドラッグストア、Amazon・楽天市場等の通販サイトなど
第135かし|ミルキー(不二家)
「ミルキーはママの味」――このフレーズを知らない日本人はほとんどいないのではないでしょうか。
不二家が1951年に発売した超ロングセラーキャンディで、70年以上にわたって愛され続けている国民的お菓子です。
「ママの味」の由来は、母乳の懐かしい甘さを再現したことにあるとされています。
開発の背景には戦後復興の物語があります。
戦災で焼け残ったボイラーを使い、水飴と練乳を組み合わせて作られたのがミルキーの原型でした。
物資が乏しい時代に、限られた設備と材料で「甘くて優しい味」を生み出そうとした開発者の情熱が、この商品には込められています。
マスコットキャラクターのペコちゃんは、設定上永遠の6歳です。
舌を出した愛らしい表情は、不二家のシンボルであると同時に、日本で最も有名な企業キャラクターのひとつとなっています。
ちなみに、ミルキーは発売当初「ジョッキー」という名前だったという逸話も残されています。
だがしかしの第135かしでは、ミルキーが登場しています。
スニッカーズと同様に「駄菓子か否か」の境界線上にある商品ですが、子どもたちが小銭を握りしめて買いに行く姿を想像すれば、ミルキーは紛れもなく「子どもたちのお菓子」であり、広い意味での駄菓子文化の一部なのかもしれません。
ミルキーは現在も全国のコンビニ、スーパー、駄菓子屋などで幅広く販売されています。
参考価格:約150円(7粒入り)
購入方法:コンビニ、スーパー、ドラッグストア、Amazon・楽天市場等の通販サイトなど
第137かし|シャービック(ハウス食品)
シャービックは、水を加えて凍らせるだけで手作りアイスが完成する、ハウス食品の氷菓の素です。
1968年の発売から半世紀以上の歴史を持ち、「家庭で手軽にアイスを作る」という文化を日本に根付かせた先駆的な商品です。
作り方は極めてシンプルで、粉末を水で溶かし、容器に入れて冷凍庫で凍らせるだけです。
イチゴ味とメロン味が定番フレーバーで、プチサイズなら100円程度で購入できます。
特別な道具も技術も必要なく、子どもでも簡単に作れるという手軽さが、長年にわたって支持されてきた最大の理由でしょう。
シャービックは「昭和の夏休みの思い出」として語られることが非常に多い商品です。
冷凍庫に入れてから完成するまでの数時間を待つあのワクワク感、自分で作ったアイスを食べる達成感は、市販のアイスでは味わえない特別な体験でした。
だがしかしの第137かしでは、シャービックが登場しています。
「待つ楽しさ」が商品価値に含まれているという点で、シャービックは駄菓子文化の中でもユニークな位置づけにある商品として描かれています。
シャービックは現在もスーパーやドラッグストア、通販サイトなどで購入可能です。
参考価格:約100円(プチサイズ)
購入方法:スーパー、ドラッグストア、Amazon・楽天市場等の通販サイト
第138かし|いかそーめん(すぐる)
いかそーめんは、いかを細切りにした酸味のある珍味系駄菓子の定番商品です。
駄菓子屋の珍味コーナーにはほぼ必ず置かれていたといっても過言ではない存在で、噛めば噛むほどいかの旨味が広がるのが特徴です。
製造元はすぐる製菓で、細く裂いたいかに独特の酸味と甘みを加えた味付けが施されています。
なお、同名の商品はよっちゃん食品工業からも販売されており、珍味系駄菓子の人気ジャンルであることがうかがえます。
珍味系駄菓子は「子どものおやつ」というイメージからはやや外れる存在ですが、だからこそ「ちょっと大人の味」に背伸びしたい子どもたちに人気がありました。
駄菓子屋という場所が、甘いものだけでなく、しょっぱいもの・酸っぱいもの・辛いものまで幅広く取り揃える「味の百貨店」であったことを、いかそーめんは思い出させてくれます。
だがしかしの第138かしでは、第8巻のラストを飾るエピソードとしていかそーめんが登場しています。
前巻の第7巻でも紋次郎いかやタラタラしてんじゃね〜よといった珍味系駄菓子が登場しており、第8巻でも珍味系駄菓子の系譜が途切れることなく続いています。
いかそーめんは現在も駄菓子屋やスーパー、通販サイトで購入可能です。
参考価格:20〜30円(1袋あたり)
購入方法:駄菓子屋、スーパー、コンビニ、Amazon・楽天市場等の通販サイト
まとめ
『だがしかし』第8巻には、スーパーマリオくんコミックガムやポテトフライといった駄菓子屋の定番商品から、スニッカーズやミルキーのような大手メーカー・外資系ブランドの商品まで、全9種類の個性豊かな駄菓子が登場します。
特筆すべきは、ほたるの復帰とともに「駄菓子の境界線」が大きく揺さぶられる点です。
従来の駄菓子屋の定番商品に加え、スニッカーズやミルキーのようなブランド菓子が堂々と登場することで、ほたるが駄菓子を狭い定義に閉じ込めず、お菓子文化全体として捉えていることが伝わってきます。
また、第1巻で話題を呼んだポテトフライが再登場し、アニメ放送時の「重ね一気食い」騒動の訂正まで行われるという、メタ的な面白さも味わえる巻です。
さらに、トップ製菓の吸収合併に見る老舗メーカーの栄枯盛衰や、おにぎりせんべいの認知度「西高東低」問題、菓道の太郎シリーズに見る低価格・多品種戦略など、1つ1つの駄菓子を掘り下げていくと、日本のお菓子文化の奥深い歴史が広がっています。
気になった駄菓子があれば、ぜひ実際に手に取って味わいながら第8巻を読み返してみてください。
※本記事に記載の情報は2026年4月時点のものです。
商品の価格・販売状況は変動する可能性がありますので、購入の際は各メーカーの公式サイトで最新情報をご確認ください。
