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考察・解説

【だがしかし】第9巻の登場駄菓子全11種を徹底解説!きのこの山vsたけのこの里から60分キャンディまで

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コトヤマ先生の駄菓子コメディ漫画『だがしかし』第9巻には、全11種類の実在する駄菓子が登場します。

キャンディケイン・珍味銀行・お金のチョコといった冬休みの季節感あふれる駄菓子から、入手困難となったカルメ焼き・みかん水まで、駄菓子文化の今と昔を行き来する内容です。

第9巻には、日本のお菓子界の永遠の論争「きのこたけのこ論争」に正面から切り込む話題のエピソードも収録。

冬の駄菓子文化と、シカダ駄菓子を取り巻く人間ドラマが共存する充実の1冊です。

この記事では、第9巻に登場する全11種の駄菓子について、商品の特徴・歴史・作中での登場シーン・購入情報まで徹底的に解説していきます。
「あの駄菓子の歴史はどうなっているの?」「作中ではどんな風に紹介されていたの?」という疑問にお答えしていますので、ぜひ最後までご覧ください。

※以下、作品の内容に触れる記述が含まれます。ネタバレにご注意ください。
※記載の価格は2026年
4月時点の情報です。
価格は変動する可能性がありますので、購入の際は各メーカーの公式サイト等で最新情報をご確認ください。

『だがしかし』第9巻の基本情報と登場駄菓子一覧

作品紹介と第9巻のあらすじ

『だがしかし』は、コトヤマ先生による駄菓子コメディ漫画で、週刊少年サンデー(小学館)にて2014年から2018年まで連載されました。

単行本は全11巻で完結しており、第9巻は2017年12月18日に発売されています。

2016年にはアニメ第1期、2018年にはアニメ第2期が放送され、駄菓子ブームの火付け役としても大きな話題となりました。

第9巻の舞台は、シリーズ初めての本格的な冬休み編

キャンディケインから始まり、お年玉をテーマにしたエピソードへと続く、季節感あふれる駄菓子物語が展開されます。

新キャラクター・尾張ハジメがYouTuberに挑戦するコミカルな回や、ココノツとサヤの距離が一段と縮まるデート回など、新旧キャラクターたちの賑やかな日常が描かれる、賑わい豊かな巻です。

駄菓子パートでは「きのこたけのこ論争」に正面から取り組む話題回が見どころ。

さらに、現在では入手が困難となったカルメ焼きやみかん水など、消えゆく駄菓子が集中して登場し、『だがしかし』が駄菓子文化の「記録者」としての役割も担っていることを強く感じさせる1冊となっています。

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第9巻の登場駄菓子一覧表

第9巻に登場する全11種類の駄菓子を一覧にまとめました。

第142かし「ゲイラカイト」と第145かし「ろう石」は駄菓子ではなく玩具・文具の一種であり、第146〜147かしはデート回のため駄菓子紹介がなく、本記事では除外しています。

話数商品名メーカー参考価格
第140かしキャンディケイン各社100〜300円
第141かしカルメ焼き各社※常設販売は稀
第143かしたまごボーロ岩本製菓ほか100〜200円
第144かしぷくぷくたい名糖産業(meito)60円前後
第148かし珍味銀行(お札たら)ケイ・エスカンパニー30〜100円
第148かしお金のチョコ正栄デリシィ30〜100円
第149かしみかん水各社(零細メーカー)※入手極めて困難
第150かしロングガムノザキ製菓約100円
第151かしきのこの山明治150〜250円
第151かしたけのこの里明治150〜250円
第151かしパイの実ロッテ150〜250円
第151かしきこりの切株ブルボン150〜250円
第152かしうまみちゃん(うまい棒関連)やおきん12円(1本)
第153かし60分キャンディ大阪糖菓100円前後
第154かしプリン棒ミナモト製菓20〜30円

※価格は2026年4月時点の情報であり、変動する可能性があります。

第9巻の登場駄菓子を徹底解説

第140かし|キャンディケイン(各社)

キャンディケインは、赤と白の縞模様が特徴的な杖型のキャンディで、クリスマスの象徴ともいえる季節限定の駄菓子です。
第9巻の幕開けを飾るにふさわしい一品であり、冬休みの物語が始まることを告げる役割を果たしています。

キャンディケインの歴史は15世紀のフランスにまで遡るとされています。
教会の聖歌隊で歌う子どもたちに、長い礼拝の間に舐められるよう棒状のキャンディを配ったのが起源という説があります。
その後1670年にドイツのケルン大聖堂で杖型に曲げられたものが配られるようになり、羊飼いの杖に見立てたキリスト教的なシンボルとしての意味が加わりました。
現在の定番である赤白の縞模様は1900年代前半から広まったとされ、比較的新しい要素です。

味はペパーミントが基本ですが、近年ではフルーツ味やチョコレートコーティングのバリエーションも登場しています。
日本ではクリスマスシーズンに各社から販売される季節限定商品という位置づけが強く、特定のメーカーに限定されない「文化としての駄菓子」ともいえる存在です。
ツリーのオーナメントとして飾る習慣もあり、「食べる前に飾る」という二段階の楽しみ方ができるのもキャンディケインならではの魅力でしょう。

だがしかしの第140かしでは、クリスマスエピソードの中でキャンディケインが登場し、季節感豊かな第9巻の出発点としての役割を果たしています。

キャンディケインは現在もクリスマスシーズンに輸入食品店、スーパー、雑貨店、通販サイトなどで幅広く購入することができます。

参考価格:100〜300円(サイズ・メーカーにより異なる)
購入方法:輸入食品店、スーパー、雑貨店、Amazon等の通販サイト(季節限定)

第141かし|カルメ焼き(各社)

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カルメ焼きは、砂糖を高温で溶かし、重曹を加えることで化学反応により二酸化炭素が発生してふわりと膨らむ、縁日や屋台でおなじみの甘い焼き菓子です。
日本の駄菓子の中でも特に歴史の深い一品で、そのシンプルながら奥深い仕組みが長年親しまれてきました。

カルメ焼きの起源は16〜17世紀のポルトガルにあります。
南蛮貿易を通じて日本に伝わった南蛮菓子の一つで、名前の語源はポルトガル語の「caramelo」(砂糖菓子)です。
金平糖やカステラと同様、ポルトガルからの伝来がルーツとなっています。
縁日で職人がおたまの上で鮮やかに仕上げる光景は、まさに職人技の見せ場でした。

ただし、自宅で作ると温度管理が難しく、うまく膨らまないことが多いとされています。
縁日文化そのものの衰退とともに、カルメ焼きを実演で味わえる機会は年々減少しており、「消えゆく駄菓子」の象徴的存在の一つです。

だがしかしの第141かしでは、カルメ焼きが登場します。
南蛮菓子のルーツを持つ駄菓子として、日本の菓子文化の奥深さを感じさせるエピソードとなっています。

カルメ焼きは現在、縁日やイベントでの実演販売が中心です。
常設販売は稀ですが、手作りキットが通販サイトなどで入手可能な場合があります。

参考価格:縁日で200〜500円程度(手作りキットは別途)
購入方法:縁日・イベントでの実演販売が中心、手作りキットはAmazon等の通販サイト

第143かし|たまごボーロ(岩本製菓ほか)

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たまごボーロは、口の中でほろほろと溶ける優しい甘さが特徴の焼き菓子です。
赤ちゃんからお年寄りまで幅広い世代に親しまれており、多くの日本人にとって「人生で最初に出会うお菓子」の一つといえるかもしれません。

名前の由来はポルトガル語の「bolo」(ケーキ)で、前話のカルメ焼きに続き、南蛮菓子のルーツを持つ駄菓子が2話連続で登場するという第9巻ならではの構成になっています。
代表的な製造元である岩本製菓は愛知県に本社を置くメーカーで、1953年からたまごボーロの製造を開始し、70年以上にわたって作り続けている超ロングセラー商品です。

原材料は卵・砂糖・片栗粉というシンプルな組み合わせです。
このシンプルさゆえに離乳食の定番としても重宝されており、駄菓子の枠を超えた存在でありながら、駄菓子屋の棚にも当たり前のように並んでいたという点で、駄菓子文化の懐の深さを感じさせる一品です。

だがしかしの第143かしでは、たまごボーロが登場しています。
誰もが幼少期に一度は口にしたことのあるこのお菓子の魅力や歴史が紹介されるエピソードとなっています。

たまごボーロは現在もスーパー、コンビニ、ドラッグストア、通販サイトなどで広く購入可能です。

参考価格:100〜200円(サイズにより異なる)
購入方法:スーパー、コンビニ、ドラッグストア、Amazon等の通販サイト

第144かし|ぷくぷくたい(名糖産業/meito)

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ぷくぷくたいは、たい焼きの形をしたチョコモナカで、そのかわいらしいフォルムと軽やかな食感で駄菓子屋の人気者として長く愛されてきた商品です。
製造元は名糖産業(meito)で、1989年の発売以来30年以上にわたって販売を続けるロングセラーです。

たい焼きにヒントを得た形状のモナカの中に、エアイン(空気を含ませた)チョコレートが入っているのが最大の特徴です。
通常のチョコレートよりも軽い食感が楽しめます。
ぷくぷくたいには遊び心も隠されており、中のチョコレートがまれにハート型になっていることがあり、それを引き当てると「ラッキー」とされています。
食べるだけでなく、チョコの形をチェックするというちょっとした楽しみが商品に組み込まれている点は、駄菓子ならではの仕掛けといえるでしょう。

meitoブランドとしては「アルファベットチョコ」と並ぶ定番商品であり、カルシウムが含まれている点も保護者に支持される理由の一つです。

だがしかしの第144かしでは、ぷくぷくたいが登場しています。
たい焼き型のかわいらしいフォルムやエアインチョコの軽い食感など、ぷくぷくたいならではの魅力が紹介されるエピソードとなっています。

ぷくぷくたいは現在もスーパー、コンビニ、駄菓子屋、通販サイトなどで広く購入可能です。

参考価格:60円前後(税込)
購入方法:スーパー、コンビニ、駄菓子屋、Amazon等の通販サイト

第148かし|珍味銀行(お札たら)・お金のチョコ(ケイ・エスカンパニー/正栄デリシィ)

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お金をモチーフにした駄菓子が2種類同時に登場するエピソードです。
ケイ・エスカンパニーの「珍味銀行お札たら」と正栄デリシィの「お金のチョコ」は、どちらもお金の形をした駄菓子という共通点を持ちながら、まったく異なるジャンルの商品です。

珍味銀行お札たらは、紙幣の形をしたたらのシートです。
本物のお札を模したパッケージはリアルさとユーモアが同居しており、子どもたちの間で「ごっこ遊び」の小道具としても人気がありました。
一方のお金のチョコは、硬貨をかたどったチョコレートです。
金色のアルミホイルで包まれた見た目は、まるで本物のコインのような質感があります。
どちらの商品も新紙幣・新硬貨のデザインに合わせたアップデートが行われているとされ、時代に即した商品展開を見せています。

お金をモチーフにした駄菓子は、子どもたちにとって「大人の世界」を疑似体験できるアイテムでもありました。
お札のたらを財布に入れて持ち歩いたり、チョコレートのコインを山盛りにして「お金持ちごっこ」をしたり、こうした遊びの広がりがお金モチーフ駄菓子の長く愛される理由の一つでしょう。

だがしかしの第148かしでは、年末年始のエピソードの中でこれらの駄菓子が登場しています。
クリスマスのキャンディケインに続き、「お年玉」という冬休みの行事を駄菓子で体現する存在として描かれています。

珍味銀行お札たら・お金のチョコともに、現在もスーパー、駄菓子屋、通販サイトなどで購入可能です。

参考価格:30〜100円(商品・サイズにより異なる)
購入方法:スーパー、駄菓子屋、100円ショップ、Amazon等の通販サイト

第149かし|みかん水(各社)

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みかん水は、みかん味の清涼飲料でありながら実は無果汁という、甘い香料と砂糖水で作られた素朴な飲み物です。
大正から昭和にかけて日本の夏を彩っていた存在であり、第9巻の中でもひときわ郷愁を誘う一品です。

みかん水はかつて全国各地の零細メーカーが製造していましたが、大手飲料メーカーの台頭と嗜好の変化により、多くのメーカーが廃業の道をたどりました。
特に1995年の阪神・淡路大震災は、関西地方に多かった零細メーカーに壊滅的な打撃を与えたとされています。
工場や設備を失い、再建を断念したメーカーも少なくなかったようです。
銭湯の冷蔵庫で細々と販売されていた時代もありましたが、銭湯自体の減少もあり、流通はほぼ途絶えています。

2026年現在、みかん水を通常のルートで入手するのは極めて困難です。
復刻版が稀に出回ることがある程度で、レギュラー販売を行っているメーカーはほとんど見当たりません。
作中で描かれた時点でも入手困難であったと考えられ、「消えゆく駄菓子」の象徴的存在として取り上げられています。

だがしかしの第149かしでは、みかん水が登場しています。
この一品だけでも、『だがしかし』という作品が失われつつある駄菓子文化を漫画の中に記録・保存していることが伝わってくるエピソードです。

みかん水は現在、入手が極めて困難な状況です。

参考価格:※入手極めて困難
購入方法:復刻版が稀に通販サイトに出回ることがある程度

第150かし|ロングガム(ノザキ製菓)

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ロングガムは、約50〜60cmという驚異的な長さを誇るガムです。
製造元はノザキ製菓で、コーラ・青りんご・グレープ・ソーダの4種類が展開されています。
パッケージから引き出すと現れる圧倒的な長さが最大のインパクトであり、味のバリエーションよりも「長さ」そのものが商品のアイデンティティです。

ロングガムの面白さは、ちぎって友達と分け合える「コミュニケーションツール」としての側面にもあります。
1本買えば複数人で楽しめるという点は、限られたお小遣いで最大限の体験を引き出す、駄菓子ならではの知恵ともいえるでしょう。
また、口から長いガムを垂らして遊ぶという、行儀の悪さすら楽しみに変えてしまう子どもたちの創意工夫も、ロングガムという商品が生み出した独自の文化です。

だがしかしの第150かしでは、ロングガムが登場しています。
長さのインパクトと手頃な値段が両立した、駄菓子屋の定番商品としての魅力が描かれるエピソードです。

ロングガムは現在も駄菓子屋、スーパー、通販サイトなどで購入可能です。

参考価格:約100円(1本あたり)
購入方法:駄菓子屋、スーパー、Amazon等の通販サイト

第151かし|きのこの山・たけのこの里/パイの実・きこりの切株(明治/ロッテ・ブルボン)

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第9巻最大の話題作がこのエピソードです。
日本のお菓子文化における永遠の論争「きのこたけのこ論争」に『だがしかし』が正面から切り込みます。
しかも、明治の2商品だけでなく、ロッテとブルボンの商品まで巻き込んだ4社4商品の四つ巴の構図として描かれるのが第9巻の独自性です。

きのこの山は明治が1975年に発売した商品で、クラッカーの軸にチョコレートをコーティングした形状が特徴です。
一方のたけのこの里は1979年の発売で、クッキー生地をチョコでコーティングした構造になっています。
「きのこ派」と「たけのこ派」に分かれて論じ合う文化は数十年にわたって続いており、2019年には明治公式の「国民総選挙」が実施され、きのこの山が勝利したことでも話題になりました。

ここにロッテのパイの実(1979年発売)とブルボンのきこりの切株(1984年発売)が加わります。
パイの実は64層のパイ生地にチョコを包み込んだ構造、きこりの切株はビスケットとチョコを年輪状に組み合わせた形状です。
すべて「生地とチョコレートの組み合わせ」でありながら、クラッカー・クッキー・パイ生地・ビスケットと基礎の生地が異なるため、食感も味わいもまったく違います。
4社4商品を並べて語ることで、日本のチョコスナック文化の多様性と製菓技術の精緻さが浮かび上がってきます。

だがしかしの第151かしでは、きのこたけのこ論争にパイの実ときこりの切株まで加えた四つ巴の議論が展開されており、チョコスナック好きにはたまらないエピソードとなっています。

4商品すべて現在もコンビニ、スーパー、ドラッグストアなどで広く購入可能です。

参考価格:150〜250円(各商品のレギュラーサイズ)
購入方法:コンビニ、スーパー、ドラッグストア、Amazon等の通販サイト

第152かし|うまみちゃん/うまい棒(やおきん)

駄菓子界の象徴ともいえる「うまい棒」のキャラクター世界を深掘りするエピソードです。
ここで主役となるのは、うまい棒のメインキャラクター「うまえもん」ではなく、その妹キャラクター「うまみちゃん」です。

うまみちゃんは2017年に登場した比較的新しいキャラクターです。
設定上は「ウマイアミ州出身の17歳」とされており、兄のうまえもんとはまた違った魅力で商品を盛り上げています。
このキャラクターが描かれているのは30本入りの大袋パッケージのみで、バラ売りの個包装には登場しません。
大袋を手に取って初めて出会えるという、ちょっとしたレア感が特徴です。

そもそもうまい棒は、製造元のやおきんが1979年に発売した駄菓子界の代表格です。
長年にわたり10円という価格を守り続けてきましたが、2022年に42年ぶりの値上げを行い12円になりました。
わずか2円の値上げがニュースになるほど、うまい棒は日本の駄菓子文化に深く根付いています。

だがしかしの第152かしでは、うまみちゃんを通じてうまい棒のキャラクター戦略にスポットが当てられています。
駄菓子の味だけでなく、キャラクターという切り口から駄菓子の魅力を掘り下げるユニークなエピソードです。

うまい棒は現在もコンビニ、スーパー、駄菓子屋、通販サイトなどで広く購入可能です。

参考価格:12円(1本あたり)
購入方法:コンビニ、スーパー、駄菓子屋、100円ショップ、Amazon等の通販サイト

第153かし|60分キャンディ(大阪糖菓)

60分間舐め続けられるという、名前がそのまま商品のコンセプトになった巨大キャンディです。
直径5cmを超えるその大きさは見た目のインパクトも十分で、駄菓子らしい大胆な発想が詰まった一品です。

製造元は大阪糖菓で、1940年創業の老舗飴メーカーです。
この商品の開発にはユニークな背景があるとされています。
北海道の漁師から「作業中に手が使えないので、長時間舐め続けられる飴が欲しい」という要望があり、それに応えて開発されたというエピソードが伝わっています。

製法には金平糖と同じ手法が用いられており、砂糖の層を何度も重ねていくことで巨大なサイズに仕上げます。
完成までに約1ヶ月を要するという、驚くほど手間のかかる工程です。
金平糖はポルトガル語の「confeito」が語源であり、これもまた南蛮菓子の技術を受け継ぐ存在といえます。
同じ第9巻に登場するカルメ焼き(caramelo)やたまごボーロ(bolo)と合わせて、南蛮菓子の系譜に連なる駄菓子が3種類も収録されているのは興味深い点です。
フレーバーはレモン味とサイダー味の2種類が展開されています。

だがしかしの第153かしでは、60分キャンディが登場しています。
60分間舐め続けるという挑戦的なコンセプトと、金平糖と同じ製法で1ヶ月かけて作られるという驚きの背景が紹介されるエピソードです。

60分キャンディは現在も駄菓子屋、スーパー、通販サイトなどで購入可能です。

参考価格:100円前後(税込)
購入方法:駄菓子屋、スーパー、Amazon等の通販サイト

第154かし|プリン棒(ミナモト製菓)

第9巻のラストを飾るのは、プリン味を棒状のゼリーで再現するというユニークな発想の駄菓子です。
約27.5cmの長さと20〜30円という低価格が組み合わさった、コストパフォーマンス抜群の一品です。

製造元はミナモト製菓で、プリンの風味を忠実に再現しつつ、棒状のゼリーという形態に落とし込んだアイデアが光ります。
ゼリー系駄菓子は「ポイズンリキッド」や「チューペット」など多彩なジャンルですが、プリン味を採用している点でプリン棒は独自のポジションを確立しています。

棒状であるがゆえにどこからでも噛み切れ、少しずつ食べ進められるのも魅力の一つです。
凍らせてアイスバー風にして楽しむという食べ方も広まっており、夏場には冷凍して食べるファンも少なくないとされています。
同じ第9巻に登場するロングガムやきのこの山など「形状にこだわった駄菓子」が多い中、プリン棒もまた「長さ」という形状で個性を主張する駄菓子です。

だがしかしの第154かしでは、プリン棒が登場しています。
手軽に楽しめる価格と長さのインパクトを兼ね備えた、駄菓子屋の定番商品としての魅力が描かれるエピソードです。

プリン棒は現在も駄菓子屋、100円ショップ、通販サイトなどで購入可能です。

参考価格:20〜30円(1本あたり)
購入方法:駄菓子屋、100円ショップ、Amazon等の通販サイト

まとめ

『だがしかし』第9巻には、クリスマスの定番キャンディケインから、職人技が光るカルメ焼き、永遠の論争を巻き起こすきのこの山vsたけのこの里まで、全11種類の個性豊かな駄菓子が登場します。

第9巻の大きな特徴は、季節行事と駄菓子の結びつきの強さです。
キャンディケイン(クリスマス)から始まり、珍味銀行・お金のチョコ(お年玉)へと続く構成は、冬休みの記憶を駄菓子を通じて呼び起こしてくれます。
また、カルメ焼き・たまごボーロ・60分キャンディという南蛮菓子のルーツを持つ駄菓子が同じ巻に3種類も収録されている点は、日本の菓子文化の歴史的な奥深さを感じさせてくれます。

さらに注目すべきは、みかん水やカルメ焼きなど「消えゆく駄菓子」が集中して登場している点です。
通常のルートでは入手が極めて困難になったこれらの駄菓子を漫画の中に活き活きと描くことで、『だがしかし』は失われつつある駄菓子文化の記録者としての役割も果たしています。

この記事を読んで気になった駄菓子があれば、ぜひ実際に手に取ってみてください。
漫画を片手に駄菓子を楽しむひとときは、きっと特別なものになるはずです。

※本記事に記載の情報は2026年4月時点のものです。
商品の価格・販売状況は変動する可能性がありますので、購入の際は各メーカーの公式サイトで最新情報をご確認ください。

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