魔物を食べながらダンジョンを攻略する。そんな前代未聞のジャンルを切り拓いた九井諒子先生の代表作『ダンジョン飯』。
2014年から2023年にかけて『ハルタ』(KADOKAWA)で連載され、単行本は全14巻で完結を迎えました。
TRIGGER制作のテレビアニメも放送され、累計部数1000万部を突破した、2020年代を代表する人気ファンタジー作品です。
全巻を本棚に並べて眺めると、表紙のイラストだけでも一つの「冒険年表」が浮かび上がってくるのが本作の魅力。
第1巻の集合カットから始まり、新キャラ初登場巻ごとに表紙を任せる中盤、俯瞰スケールへ拡張する終盤まで、一冊ごとの表紙が物語のフェーズを正確に切り取った設計です。
この記事では、『ダンジョン飯』全14巻の単行本表紙について、書誌データと本巻のあらすじ要約をまとめてご紹介します。
アニメから入って原作シリーズを揃える参考にしたい方の保存版の表紙年表として、ぜひご活用ください。
【ダンジョン飯】とは?作品概要・刊行情報
『ダンジョン飯』は九井諒子先生の代表作。
KADOKAWAの隔月刊コミック誌『ハルタ』で2014年から2023年まで連載され、ファンタジーRPG的なダンジョンを舞台に、剣士ライオス・魔法使いマルシル・鍵師チルチャック・ドワーフのセンシら冒険者一行が「魔物を食材に料理して食べる」ことで深層を目指す異色のグルメ冒険譚です。
単行本はKADOKAWAのハルタコミックスから全14巻で刊行されました。
第1〜4巻初版当時のレーベル表記は「ビームコミックス〈ハルタ〉」名義でしたが、現行は「ハルタコミックス」表記に統一。
発売スパンは2015年1月の第1巻から2023年12月の第13・14巻同時発売による完結まで約9年。
判型はB6判ソフトカバー、価格は792円〜946円(2026年4月時点)が中心です。
メディアミックスとしては、2024年1月にTRIGGER制作のテレビアニメ第1期が放送開始。
アニメ放送期間中に単行本の売上が大きく伸び、シリーズ累計1000万部突破を達成。
最終巻刊行と同時にアニメ放送が始まるという理想的なタイミングで完結を迎えた稀有な作品です。
【ダンジョン飯】表紙の見どころと装丁の魅力
『ダンジョン飯』の表紙は、ハルタコミックス共通のデザインフォーマットの上に、九井諒子先生の精緻な人物画とドラマチックな構図が乗るスタイル。
タイトル「ダンジョン飯」のロゴと英題「DELICIOUS IN DUNGEON」、巻数表記が一定位置に配置され、シリーズ全14巻の表紙を背表紙ごと並べたときの統一感が抜群です。
表紙キャラの推移は3段階で読み解けます。
第1〜4巻はライオス+仲間+象徴的な魔物を一枚絵に収めた集合カット中心の連載初期。
第5〜10巻はファリン・シュロー・イヅツミ・ミスルン・シスルと、毎巻主役の表紙キャラを抜擢するソロ・新キャラ登場期。
第11〜14巻は翼獅子との対比、市場群像、世界の崩壊、大団円と、俯瞰の群像と象徴モチーフで世界規模のスケールを描く完結期へと変化します。
装丁の特徴はB6判ソフトカバー/マット系の質感/背表紙を並べたときの色彩バリエーション。
1巻の青暗い洞窟、4巻の燃える赤、7巻のオレンジ、11巻の翠緑など、表紙のメインカラーが一冊ごとに切り替わり、シリーズ全体で巨大なカラーパレットを構成。
各巻の表紙キャラは、次のセクションで詳しく解説します。
【ダンジョン飯】単行本 全14巻 表紙一覧
ここからは全14巻の書誌データ、あらすじ、表紙の登場キャラと構図解説、購入リンクをまとめてご紹介します。
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第1巻の表紙(2015年1月15日発売)
- 発売日:2015年01月15日
- ISBN:978-4-04-730153-5
- 出版社:KADOKAWA
- シリーズ:ハルタコミックス
- 判型:B6判
- 価格(税込):792円(2026年4月時点)
- 表紙キャラ:ライオス。
本巻のあらすじ:ドラゴンに食われた妹ファリン奪還のため、資金不足のライオス一行は秘策「魔物を食べる」を実行。
ドワーフのセンシを仲間に加え、スライムやバジリスク、巨大さそりまで料理する、冒険×グルメ漫画の幕を開けるシリーズ第1巻です。
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第2巻の表紙(2015年8月12日発売)
- 発売日:2015年08月12日
- ISBN:978-4-04-730676-9
- 出版社:KADOKAWA
- シリーズ:ハルタコミックス
- 判型:B6判
- 価格(税込):792円(2026年4月時点)
- 表紙キャラ:マルシル。
本巻のあらすじ:地下3階のリビングアーマーや歩き茸との遭遇、ゴーレムを「畑」として利用する奇想天外な発想、マルシルの古代魔術研究と、魔物の生態と料理が深く絡み合う第2巻です。
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第3巻の表紙(2016年8月12日発売)
- 発売日:2016年08月12日
- ISBN:978-4-04-734243-9
- 出版社:KADOKAWA
- シリーズ:ハルタコミックス
- 判型:B6判
- 価格(税込):792円(2026年4月時点)
- 表紙キャラ:チルチャック。
本巻のあらすじ:地下4階の水棲魔物に苦戦する一行の前に、かつての仲間ナマリが武器整備士として再登場。
冒険者としての価値観を問う物語転換の第3巻です。
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第4巻の表紙(2017年2月15日発売)
- 発売日:2017年02月15日
- ISBN:978-4-04-734417-4
- 出版社:KADOKAWA
- シリーズ:ハルタコミックス
- 判型:B6判
- 価格(税込):792円(2026年4月時点)
- 表紙キャラ:センシ。
本巻のあらすじ:地下5階の炎竜レッドドラゴンとの死闘と、その肉を「食べる」というシリーズの核を象徴する一冊。
ファリン奪還の鍵を握る激闘編、第4巻です。
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第5巻の表紙(2017年8月10日発売)
- 発売日:2017年08月10日
- ISBN:978-4-04-734631-4
- 出版社:KADOKAWA
- シリーズ:ハルタコミックス
- 判型:B6判
- 価格(税込):792円(2026年4月時点)
- 表紙キャラ:ファリン。
本巻のあらすじ:ファリンを蘇生・救出した一行の前に、迷宮の主・狂乱の魔術師シスルが立ちはだかる。
亡霊が彷徨う深層の謎と新章突入の転換点を描く第5巻です。
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第6巻の表紙(2018年4月13日発売)
- 発売日:2018年04月13日
- ISBN:978-4-04-735131-8
- 出版社:KADOKAWA
- シリーズ:ハルタコミックス
- 判型:B6判
- 価格(税込):792円(2026年4月時点)
- 表紙キャラ:ナマリ、シュロー。
本巻のあらすじ:東方の凄腕剣士シュローが旧知の仲間として再登場。
雪と氷の地下6階で、ファリン救出の希望と、シュローとの価値観の違いが浮き彫りになる第6巻です。
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第7巻の表紙(2019年4月12日発売)
- 発売日:2019年04月12日
- ISBN:978-4-04-735639-9
- 出版社:KADOKAWA
- シリーズ:ハルタコミックス
- 判型:B6判
- 価格(税込):792円(2026年4月時点)
- 表紙キャラ:イヅツミ。
本巻のあらすじ:猫忍者イヅツミが新たな仲間として加入。
俊敏さで魔物を圧倒する一方、苦手だらけの偏食家。
彼女に「魔物食」の流儀を叩き込みながら最深部を目指す第7巻です。
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第8巻の表紙(2019年9月14日発売)
- 発売日:2019年09月14日
- ISBN:978-4-04-735626-9
- 出版社:KADOKAWA
- シリーズ:ハルタコミックス
- 判型:B6判
- 価格(税込):792円(2026年4月時点)
- 表紙キャラ:カブルー。
本巻のあらすじ:チェンジリングの罠で種族が入れ替わった一行と、地上で動き出すエルフ精鋭部隊「カナリア」。
物語が迷宮の中と外で同時進行する、構造拡張の第8巻です。
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第9巻の表紙(2020年5月15日発売)
- 発売日:2020年05月15日
- ISBN:978-4-04-736116-4
- 出版社:KADOKAWA
- シリーズ:ハルタコミックス
- 判型:B6判
- 価格(税込):946円(2026年4月時点)
- 表紙キャラ:ミスルン。
本巻のあらすじ:伝説の翼獅子の出現と、ミスルンが語る迷宮の本当の姿・過去。
複数の運命が交錯し、シリーズの真のテーマが姿を現し始める第9巻です。
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第10巻の表紙(2021年2月13日発売)
- 発売日:2021年02月13日
- ISBN:978-4-04-736274-1
- 出版社:KADOKAWA
- シリーズ:ハルタコミックス
- 判型:B6判
- 価格(税込):858円(2026年4月時点)
- 表紙キャラ:シスル。
本巻のあらすじ:シスルの棲家に到達した一行を待ち受ける迷宮最強の「ウサギ」。
200ページ超の大増量で展開する死闘編の第10巻です。
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第11巻の表紙(2021年9月15日発売)
- 発売日:2021年09月15日
- ISBN:978-4-04-736622-0
- 出版社:KADOKAWA
- シリーズ:ハルタコミックス
- 判型:B6判
- 価格(税込):858円(2026年4月時点)
- 表紙キャラ:翼獅子。
本巻のあらすじ:シスルの伝説級ドラゴン大量召喚と、孤立したライオスの最後の戦い。
迷宮の正体が露わになる第11巻です。
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第12巻の表紙(2022年8月10日発売)
- 発売日:2022年08月10日
- ISBN:978-4-04-737046-3
- 出版社:KADOKAWA
- シリーズ:ハルタコミックス
- 判型:B6判
- 価格(税込):792円(2026年4月時点)
- 表紙キャラ:マルシル。
本巻のあらすじ:「みんなと一緒に歳をとりたい」というマルシルの願いが呪いとなり世界を呑み込み始める。
シリーズ主題「欲望と願い」が一気に表面化する第12巻です。
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第13巻の表紙(2023年12月15日発売/第14巻と同時発売)
- 発売日:2023年12月15日
- ISBN:978-4-04-737456-0
- 出版社:KADOKAWA
- シリーズ:ハルタコミックス
- 判型/頁数:B6判/176頁
- 価格(税込):792円(2026年4月時点)
- 表紙キャラ:センシ、チルチャック、マルシル、イヅツミ。
本巻のあらすじ:迷宮から解放された悪魔・翼獅子が世界そのものを呑み込み始める。
第13・14巻は同時発売の双子巻、最終局面前夜を描く第13巻です。
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第14巻の表紙(2023年12月15日発売・最終巻)
- 発売日:2023年12月15日
- ISBN:978-4-04-737740-0
- 出版社:KADOKAWA
- シリーズ:ハルタコミックス
- 判型/頁数:B6判/192頁
- 価格(税込):792円(2026年4月時点)
- 表紙キャラ:ライオス・チルチャック・センシ・イヅツミ・マルシル。
本巻のあらすじ:地上の全生物の欲望を喰らおうとする悪魔と、それを止められるただ一人のライオス。
九井諒子先生の描き下ろし漫画10ページを収録した完結巻、第14巻です。
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【ダンジョン飯】表紙コンセプトの変遷|連載初期から最終巻まで
全14巻の表紙を時系列で並べてみると、シリーズの表紙が3つの明確なフェーズで設計されていることが分かります。
各フェーズの転換点が、物語上のターニングポイントと正確に一致しているのが本作の表紙設計の妙です。
| フェーズ | 該当巻 | 表紙の構図的特徴 |
|---|---|---|
| 連載初期:集合カット期 | 第1〜4巻 | パーティー全員+象徴的な魔物(ドラゴン等)を一枚絵に。 導入読者へ向けた世界観の提示 |
| 中盤:ソロ・新キャラ抜擢期 | 第5〜10巻 | ファリン(5)/シュロー(6)/イヅツミ(7)/カブルー(8)/ミスルン(9)/シスル(10)と毎巻、新キャラを据え、物語の広がりを表紙で予告 |
| 終盤:俯瞰群像・象徴モチーフ期 | 第11〜14巻 | 翼獅子(11)/カオティック市場群像(12)/巨獣と決意の集合(13)/大団円の宴会(14)と、世界規模・神話規模のスケールを俯瞰構図で表現 |
第1〜4巻の集合カット期は、表紙でライオス+仲間+象徴的な魔物の組み合わせから世界観を一目で伝える役割を担い、第4巻のレッドドラゴン戦で導入編が一区切り。
第5〜10巻のソロ・新キャラ抜擢期は、新キャラを表紙のメインに据えて「次の巻で物語が広がる」期待感を予告する設計。
ファリン蘇生・シュロー再合流・イヅツミ加入・チェンジリング・ミスルン登場・シスル対峙と、表紙が物語のフェーズチェンジを正確に切り取ります。
第11〜14巻の俯瞰群像・象徴モチーフ期は、物語のスケールが「迷宮内」から「世界規模」へと拡張するフィナーレ。
翼獅子との対比、市場群像、世界の崩壊、大団円の宴会と、表紙が「物語のスケール感の到達点」を物語っています。
【ダンジョン飯】表紙に登場した「料理・魔物」モチーフ集
『ダンジョン飯』の表紙を見比べると、シリーズ主題である「料理」と「魔物」のモチーフが、巻ごとに様々な形で登場しているのが分かります。
表紙そのものが本作のテーマを凝縮したアイコン集として機能しているのです。
- 料理道具モチーフ:フライパン(1巻ライオス/4巻センシ)/まな板(5巻ファリン/9巻ミスルン)/鍋(14巻センシ)/フォーク(12巻マルシル)など、料理道具が武器のように振るわれる構図は、本作の「料理=戦闘」を視覚的に表現
- 魔物モチーフ:レッドドラゴン(1・4巻)/歩き茸(8巻)/タコ足・人魚(3巻)/亡霊(5巻)/巨大蛇(9巻)/翼獅子(11巻)/巨獣の頭部(13巻)など、各巻の主要敵が表紙に「予告」される仕掛け
- 食卓モチーフ:第11巻の翼獅子と料理、第12巻の市場、第14巻の宴会場と、終盤に向けて「食卓」が物語の象徴として大型化していき、最終的に世界規模の食卓で幕を閉じる構造が表紙からも読み取れます
各巻の魔物・キャラの強さや戦闘描写をさらに深く知りたい方は、【ダンジョン飯】最強キャラランキングTOP35!No.1の冒険者は誰?もぜひあわせてお読みください。
全14巻を振り返って|『ダンジョン飯』の魅力
『ダンジョン飯』全14巻を書誌データから振り返ると、連載開始の2014年から完結の2023年まで約9年。
9〜10巻の超大増量期を除き価格は792円(2026年5月時点)で安定しており、九井諒子先生の精緻な作画と料理描写を考えれば破格のコスパといえます。
最後は第13・14巻が2023年12月15日に同時発売されるという特別な完結を迎えました。
物語の構造としては、第1〜4巻の導入編、第5〜10巻の世界観拡張中盤、第11〜14巻の「欲望と願い」という神話的テーマで結実する終盤――という3部構成。
表紙のフェーズ変化(集合カット→ソロ抜擢→俯瞰群像)が物語の3部構成と完全に対応しているため、表紙だけ並べてもシリーズの起承転結が直感的に伝わります。
完結記念のまとめ買いに最適なシリーズです。
まとめ
『ダンジョン飯』全14巻の単行本表紙と書誌データを一望できるシリーズ表紙年表として、本記事をまとめました。
第1巻の集合カットから始まり、5〜10巻の新キャラ単独主役期、11〜14巻の俯瞰群像・大団円期へと至る表紙の変化は、そのまま物語の起承転結を映し出す「視覚的目次」として機能しています。
単巻買い直し派の方は、気になる巻のあらすじと表紙構図解説をチェックして「読みたい1冊」を見つけてみてください。
合わせて【ダンジョン飯】最強キャラランキングTOP35!No.1の冒険者は誰?もご覧いただくと、表紙に描かれたキャラ・魔物の強さを徹底比較した別視点で楽しめます。
九井諒子先生が9年かけて描いた壮大な物語を、ぜひ全14巻の表紙とともに味わってみてください。













