『学級王ヤマザキ』や『コロッケ!』で、1990年代から2000年代のコロコロコミック黄金期を支えた漫画家・樫本学ヴ先生。
子ども時代にこれらの作品に夢中になった方も多いのではないでしょうか。
「樫本学ヴ先生は今、何をしているの?」
「まだ漫画を描いているの?」
と気になっている方に向けて、この記事では樫本学ヴ先生の現在の活動、代表作品の振り返り、そして今後の展望まで徹底的に解説します。
コロコロコミック一筋で約40年にわたり活躍し続ける、児童漫画界のレジェンドの「今」に迫りましょう。
樫本学ヴのプロフィール
とても詳しく記事にしていただいてます。是非ご覧ください!
— 樫本学ヴ (@vuvuvumanavu) November 9, 2025
そしてPOP UPイベント『エバース×樫本学ヴ展』は11日(火)まで渋谷モディにて開催中です‼️渋谷でお買い物やデートのついでに足を運んでみてくださいね!#エバース
※写真はFANYマガジンさんの記事よりお借りしました https://t.co/gLwarWL9CC pic.twitter.com/EMUs5otinD
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前(読み方) | 樫本学ヴ(かしもと まなヴ) |
| 本名 | 樫本学(かしもと まなぶ) |
| 生年月日 | 1967年8月12日 |
| 出身地 | 愛媛県東宇和郡宇和町(現・西予市) |
| デビュー年 | 1987年 |
| デビュー作 | 刑事(デカ)ボットB.B(月刊コロコロコミック) |
| 主な連載誌 | 月刊コロコロコミック、コロコロアニキ、コロコロオンライン |
| 受賞歴 | 第12回藤子不二雄賞佳作(1986年)、第48回小学館漫画賞児童部門(2003年) |
樫本学ヴ先生のペンネームは、本名の「学(まなぶ)」に「ヴ」を加えたもので、手塚治虫先生の「虫」にあやかったとされています。
愛称は「カッシー」で、1989年から使用している自画像には、愛媛県出身にちなんだミカン帽子をかぶったキャラクターが描かれています。
作品内にも「カッシー」名義で自身を登場させることがあり、妻のアッコや娘のコッコも作中に登場するという、ファンサービスの精神にあふれた漫画家です。
1986年に投稿作『G筆まん吉』で第12回藤子不二雄賞の佳作を受賞し、翌1987年に『刑事ボットB.B』で月刊コロコロコミックにてデビューしました。
デビュー前には徳田ザウルス先生やながいのりあき先生のアシスタントを務めた経験があり、先輩漫画家のもとで技術を磨いた後に独立しています。
以来、コロコロコミックを主戦場に数々のヒット作を生み出してきた、児童漫画界を代表する漫画家です。
なお、樫本先生は浜田省吾の大ファンとしても知られており、作品内に「ハマショー」への隠れた言及を挿入するなど、遊び心あふれるエピソードも多数あります。
樫本学ヴの現在の活動
『コロッケ! BLACK LABEL』が完結
樫本学ヴ先生の最新連載作品『コロッケ! BLACK LABEL』は、2025年5月に最終話(第55話)が公開され、約6年にわたる連載に幕を下ろしました。
本作は代表作『コロッケ!』の500年後の世界を描いた続編で、2018年冬号から「コロコロアニキ」で連載を開始し、同誌の休刊後は「コロコロオンライン」に移籍して連載を継続。
最終巻となる第10巻は2025年7月に発売されました。
樫本先生はX(旧Twitter)で「6年近い連載、読者の皆さんの応援のおかげで本当に楽しかったです!」とコメントしており、作品への愛着と読者への感謝がうかがえます。
なお、X(旧Twitter)のプロフィールには新作の準備中であることが記載されており、次回作への期待が高まっています。
エバース×樫本学ヴ展の開催
📣次回展示のお知らせ📢
— LAUGH & PEACE ART GALLERY (@lpagallery) December 3, 2025
「それでも、ワインドアップ」全公演完売御礼 エバース×樫本学ヴ展 in 大阪
エバースの結成10年目を記念して行われた初の全国ツアーの成功を受けて、漫画家・樫本学ヴ氏とのコラボPOP UPイベントを大阪でも開催します。
12/4(木)→12/8(月)13:00~18:00 pic.twitter.com/Te4BAcbES6
2025年には、お笑いコンビ「エバース」とのコラボレーション企画が大きな話題となりました。
樫本先生がエバースの初全国ツアー「それでも、ワインドアップ」に合わせて全国6都市分の描き下ろしイラストを制作。
このコラボが好評を博し、2025年11月7日〜11日に渋谷モディでポップアップイベント『エバース×樫本学ヴ展』が開催されました。
イベントでは描き下ろしイラストの展示に加え、オリジナルパーカー、クリアファイル、キャンバス画の受注販売などが行われ、さらに大好評につき12月には大阪での追加開催も決定しました。
漫画家がお笑い芸人とコラボするという異色の企画は、樫本先生の幅広い表現力とエンターテインメント精神を改めて証明するものでした。
SNSでの発信活動
樫本学ヴ先生は2014年5月からX(旧Twitter)を開始し、作品情報やイベント告知、日常のつぶやきなどを発信しています。
連載の最新話公開時には告知を行い、ファンとの距離が近いコミュニケーションが特徴です。
Instagramでは「うちのネコは飼い主に優しい。」というタイトルで保護猫との日常を綴るコンテンツを投稿しており、漫画家としての一面だけでなく、動物を愛する素顔を垣間見ることができます。
漫画以外の活動にも積極的で、2025年末にはコロコロコミックの新春企画にも参加し、『コロッケ!』などの作品が無料公開される企画に名前が挙がりました。
樫本学ヴの作品一覧
樫本学ヴ先生は1987年のデビュー以来、コロコロコミックを中心に多数の作品を発表してきました。
ここでは代表作を時系列で紹介します。
江戸っ子ボーイ がってん太助(1990年〜1991年)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 掲載誌 | 月刊コロコロコミック |
| 連載期間 | 1990年3月号〜1991年6月号 |
| 単行本 | 全3巻(てんとう虫コミックス) |
樫本先生の初期ブレイク作となったギャグ漫画です。
江戸っ子気質の主人公・がってん太助が繰り広げるドタバタコメディで、1990年10月にはTVアニメ化も実現しました。
スタジオぴえろが制作を担当し、樫本先生にとって初のアニメ化作品となりました。
この作品の成功により、樫本先生はコロコロコミックの看板作家としての地位を確立していきます。
なお、アニメは全20話が放送され、樫本先生にとって漫画とアニメのメディアミックスを経験する貴重な機会となりました。
学級王ヤマザキ(1995年〜2001年)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 掲載誌 | 月刊コロコロコミック |
| 連載期間 | 1995年9月号〜2001年2月号 |
| 単行本 | 全10巻(てんとう虫コミックス) |
「学級王」を目指すヤマザキが、転校先の冠学園6年3組で巻き起こす騒動を描いたギャグ漫画です。
ヤマザキの破天荒な行動に振り回されるクラスメイトや教師たちとのやりとりは、当時の小学生読者に爆発的な人気を誇りました。
1997年にはTVアニメ化され、テレビ東京系の朝の情報番組『おはスタ』内で放送されました。
25分の内容を5分ずつに分割して放送するユニークな形式が採用されています。
初期は主人公の奇行に周囲が巻き込まれるパターンが中心でしたが、中盤以降はヤマザキが金儲けを企んだり、他のキャラクターの珍妙な行動に巻き込まれるパターンへと変化し、マンネリ化を防ぐ構成力の高さが光りました。
約5年半にわたる長期連載は、コロコロコミックのギャグ漫画としては屈指の記録であり、樫本先生の代表作の一つです。
なお、『学級王ヤマザキ』が下品なギャグで人気を博していたことから小学館漫画賞の受賞には至らなかったとされ、この経験が後の『コロッケ!』でストーリー漫画に挑戦するきっかけの一つになったとも言われています。
コロッケ!(2001年〜2006年)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 掲載誌 | 月刊コロコロコミック |
| 連載期間 | 2001年5月号〜2006年11月号 |
| 単行本 | 全15巻(てんとう虫コミックス) |
| 受賞 | 第48回小学館漫画賞 児童部門(2003年) |
樫本学ヴ先生の最大のヒット作にして、児童漫画の傑作です。
「禁貨」と呼ばれるコインを集め、バン王に願いを叶えてもらうために冒険するバンカーたちの物語。
主人公コロッケは、幼い頃に命を奪われた父・バーグを生き返らせるため、仲間とともに旅に出ます。
キャラクターや地名のほとんどが食べ物の名前に由来するというユニークな世界観、笑いと感動が見事に共存するストーリー展開は、子ども向け漫画の枠を超えた完成度を誇りました。
2003年にはテレビ東京系でTVアニメが放送開始。
1年目は月曜夕方の30分番組、2年目は日曜朝の10分番組として、全104話が放送されました。
さらにコナミから複数のゲームタイトルがGBA、PS2、ゲームキューブ、DSなどで発売され、メディアミックス展開も大成功を収めています。
2003年には第48回小学館漫画賞児童部門を受賞。
ギャグ漫画家として知られていた樫本先生が、本格的なストーリー漫画でも高い評価を得たことを示す、記念碑的な受賞となりました。
ぼくはガリレオ(2007年〜2010年頃)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 掲載誌 | 月刊コロコロコミック |
| 連載期間 | 2007年頃〜2010年頃 |
『コロッケ!』完結後に連載されたファンタジー漫画です。
3年以上にわたって連載が続き、樫本先生のファンタジー作品における安定した実力を示しました。
『コロッケ!』で培ったストーリーテリングの技術が活かされた作品とされており、ギャグ一辺倒ではない多彩な作風を持つ樫本先生の引き出しの広さがうかがえる一作です。
同時期には他にも『ぶっとびスピナー キメル!!』や『キメルのYOYO!』といった作品も手がけており、常に複数の企画を並行して進めるバイタリティを見せていました。
コロッケ! BLACK LABEL(2018年〜2025年)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 掲載誌 | コロコロアニキ→コロコロオンライン |
| 連載期間 | 2018年冬号〜2025年5月 |
| 単行本 | 全10巻(てんとう虫コミックス) |
『コロッケ!』の世界から500年後を舞台にした続編です。
かつてのファンが大人になった今だからこそ楽しめる、よりシリアスで深みのあるストーリーが展開されました。
最終章では、シリーズ最大の強敵ユバとコロッケの最終決戦が描かれ、地球を消滅させる力を持つ「ブラック禁貨」をめぐる壮絶なバトルが繰り広げられました。
全55話・全10巻で、『コロッケ!』の物語に壮大な完結をもたらしました。
かつてコロコロコミックで『コロッケ!』に熱中した世代にとって、この続編は懐かしさと新鮮さが同居する特別な作品だったといえるでしょう。
その他の作品
樫本学ヴ先生はデビュー以来、数多くの作品を発表しています。
主な作品を紹介します。
- 刑事(デカ)ボットB.B(1987年):デビュー作。3話の短期連載
- ぼくらはドラゴン少年団(1988年):コロコロコミック連載
- 爆走!ダッシュクラブ(1989年):コロコロコミック連載
- 嵐のJボーイ ぶっとび闘人(1992年〜1995年):約3年間の連載
- やったね!ラモズくん(1993年):サッカー漫画。Jリーグブームの時期に連載
- ぷにゅぷにゅ勇者 ミャメミャメ(2013年〜):「かしもとまなヴ」名義で連載
- 手裏拳トンマ(2015年頃):忍術バトルギャグ漫画
- 爆裂!カッシーオールスターズ(2015年):過去作品の主人公たちが共演するお祭り的作品
特筆すべきは、1993年から2000年頃にかけてコロコロコミックで2作品を同時連載していたことです。
たとえば『嵐のJボーイ ぶっとび闘人』と『やったね!ラモズくん』、あるいは『嵐のJボーイ』と『学級王ヤマザキ』といった組み合わせで同時に連載を抱えていました。
児童漫画誌での同時連載は極めて珍しく、樫本先生の圧倒的な筆力と創作意欲がうかがえるエピソードです。
また、2015年の『爆裂!カッシーオールスターズ』では、それまでの作品の主人公キャラクターたちが一堂に会する夢の共演が実現。
長年のファンにとっては感涙ものの企画で、樫本先生自身も自作のキャラクターたちへの深い愛着を持っていることが伝わってきます。
樫本学ヴの漫画界への影響
ファンレターが届きました。皆さん最終回の感想を熱く綴ってくださり感謝感激です!連載中毎月こんな風に沢山の方からお手紙をいただけたこと本当に幸せでした。それこそ「コロッケ!」を描いていた頃に戻ったような気持ちでした。そして差し入れも心より感謝申し上げます。#コロッケBLACKLABEL pic.twitter.com/1fqdgZMtCF
— 樫本学ヴ (@vuvuvumanavu) June 3, 2025
樫本学ヴ先生が児童漫画界に与えた影響は計り知れません。
まず特筆すべきは、コロコロコミック黄金期を支えた功労者としての存在感です。
1990年代から2000年代にかけて、コロコロコミックは『ポケットモンスター』や『デュエル・マスターズ』などのメディアミックス作品と並んで、オリジナル漫画の柱として樫本先生の作品を据えていました。
また、ギャグ漫画家から本格ストーリー漫画家への転身を見事に成し遂げた点も大きな功績です。
『学級王ヤマザキ』で純粋なギャグ漫画の頂点を極めた後、『コロッケ!』では笑いを残しつつも感動的なストーリーと迫力あるバトルシーンを展開。
この「笑い×感動×バトル」の融合は、子ども向け漫画の表現の幅を大きく広げました。
さらに、愛媛県西予市のマスコットキャラクター「せい坊」や、赤い羽根共同募金のキャラクター「愛ちゃんと希望くん」のデザインを手がけるなど、漫画以外のイラスト分野でも地域・社会貢献を果たしています。
漫画家としての技術を社会に還元する姿勢は、多くのクリエイターの手本となるものです。
読者からは「絵が上手すぎる」「安定感がすごい」という声も多く、約40年間にわたってクオリティを維持し続けている点は、プロフェッショナルとして驚異的というほかありません。
加えて、同じコロコロコミック作家である沢田ユキオ先生(『スーパーマリオくん』)とは親交が深く、互いの作品にゲスト出演し合う関係が知られています。
コロコロコミックの作家同士のつながりを大切にする姿勢は、雑誌全体の一体感を生み出す重要な要素となっていました。
樫本学ヴは引退する?今後の展望
新ホビー『逆転バリバリバース』応援のコロッケコラボイラストを描かせていただきました‼️サイン入りコラボイラスト色紙プレゼント是非応募してくださいね! https://t.co/jQ2KzNTvLk pic.twitter.com/SuMoaskA8H
— 樫本学ヴ (@vuvuvumanavu) March 14, 2026
2026年3月現在、樫本学ヴ先生は58歳。
漫画家としてはまだまだ現役世代です。
2025年5月に『コロッケ! BLACK LABEL』が完結した後も、X(旧Twitter)のプロフィールで新作準備中であることを示唆しており、引退の兆候は見られません。
また、エバースとのコラボイベントや、コロコロコミックの新春企画への参加など、漫画以外の活動も精力的に行っています。
これは樫本先生が単に漫画を描くだけでなく、エンターテインメント全体に対する情熱を持ち続けていることの表れでしょう。
筆者の考えとしては、樫本先生の次回作はコロコロコミック系列での新連載となる可能性が高いと見ています。
近年のコロコロコミックは紙媒体だけでなく「週刊コロコロコミック」などのWeb媒体も展開を広げており、発表の場は以前よりも多様化しています。
『コロッケ!』で培ったファンタジーバトルの経験と、ギャグ漫画家としての原点を融合させた新たな作品が期待されるところです。
エバースとのコラボで見せた柔軟な発想力からも、従来の枠にとらわれない新しい挑戦があるかもしれません。
約40年にわたりコロコロコミック一筋で活動してきた先生が、次にどのような世界を見せてくれるのか、楽しみでなりません。
まとめ
樫本学ヴ先生は、1987年のデビュー以来、コロコロコミックとともに歩んできた児童漫画界のレジェンドです。
『学級王ヤマザキ』でギャグ漫画の金字塔を打ち立て、『コロッケ!』で小学館漫画賞を受賞し、続編『コロッケ! BLACK LABEL』で大人になったファンの心も掴みました。
2025年に『コロッケ! BLACK LABEL』が完結した現在も、新作の準備を進めながらイベントやSNSで精力的に活動を続けています。
約40年にわたる漫画家人生で培われた実力と情熱は、まだまだ衰えを知りません。
子ども時代に樫本先生の作品で笑い、感動した方も、これから作品に触れる方も、ぜひ樫本学ヴ先生の今後の活動に注目してみてください。