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のむらしんぼの現在は?年収6000万円から借金生活へ…『コロコロ創刊伝説』で再起した波乱の人生を解説

投稿日:2016年12月17日 更新日:

1980年代から90年代にかけて、『つるピカハゲ丸』で子どもたちを笑わせ続けたギャグ漫画家・のむらしんぼさん。
ピーク時の年収は6000万円に達し、コロコロコミックを代表する人気作家として一時代を築きました。

しかし、その後の人生は想像を絶する急転落の連続でした。
連載の打ち切り、離婚、借金生活。
華やかな成功の裏で、どん底の日々を過ごしていたのです。

この記事では、のむらしんぼさんの現在の活動から、代表作品の紹介、そして栄光と転落の軌跡まで、その波乱に満ちた漫画人生を詳しく解説します。

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のむらしんぼのプロフィール

項目内容
名前(読み方)のむらしんぼ(本名:野村伸)
生年月日1955年9月24日
出身地北海道南茅部町(現・函館市)
デビュー年1979年
デビュー作ケンカばんばん
主な連載誌月刊コロコロコミック、コロコロアニキ、コロコロオンライン
受賞歴第33回小学館漫画賞 児童部門(『つるピカハゲ丸』)

のむらしんぼさんは、立教大学文学部仏文科に在籍中、楽器店でアルバイトをしていた際に漫画家・弘兼憲史さんと出会い、アシスタントとして漫画の世界に足を踏み入れました。
1979年に「ケンカばんばん」でデビューを果たし、翌1980年からは『月刊コロコロコミック』で『とどろけ!一番』の連載を開始。
24歳で大学を中退し、漫画家としての道を本格的に歩み始めます。

 

のむらしんぼの現在の活動

『コロコロ創刊伝説』を連載中

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のむらしんぼさんは現在、漫画家として現役で活動を続けています。

2014年から連載を開始した『コロコロ創刊伝説』が、そのライフワークとなっています。
この作品は、1977年に創刊された『月刊コロコロコミック』の誕生秘話を、当時の関係者への取材と自身の体験を交えて描く実録漫画です。

当初は大人向けコロコロ誌『コロコロアニキ』に掲載されていましたが、同誌の休刊に伴い、2021年からは『コロコロオンライン』に移行して不定期連載を続けています。
単行本は2026年2月に第7巻が発売され、着実に物語を積み重ねている状況です。

作中では、コロコロコミック創刊に情熱を注いだ編集者たちのドラマだけでなく、のむらしんぼさん自身の栄光と転落も赤裸々に描かれており、「ただの懐古漫画ではなく、漫画家の人生そのものを描いた文学」として高い評価を受けています。

 

メディア出演と近年の話題

のむらしんぼさんの名前が再び広く知られるきっかけとなったのが、テレビ朝日系『しくじり先生 俺みたいになるな!!』への出演でした。
番組内で、年収6000万円から借金生活に転落した経緯や離婚の顛末を赤裸々に告白し、大きな反響を呼びました。

また、『コロコロ創刊伝説』は「このマンガがすごい!2017」オトコ編で第1位を獲得しています。
コロコロコミック関連の作品がこのランキングにノミネートされること自体が初めてであり、作品の質の高さが改めて証明されました。

現在もX(旧Twitter)の公式アカウントで情報発信を続けており、70歳を超えた今なお精力的に活動しています。

 

のむらしんぼの作品一覧

とどろけ!一番(1980年〜1983年)

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『月刊コロコロコミック』で連載された、のむらしんぼさんの出世作です。
全7巻。

中学受験をテーマにしながら、まるでバトル漫画のような熱い展開で描くという異色の作品でした。
受験勉強の苦しさや友情を、少年漫画らしいアツさで表現した点が読者の心をつかみました。
連載途中からはボクシング漫画へと路線変更するなど、試行錯誤の跡も見られますが、のむらしんぼさんの「熱さ」の原点がここにあります。

この作品によってコロコロコミックとの縁が深まり、のちの大ヒット作『つるピカハゲ丸』へとつながっていくことになります。

 

つるピカハゲ丸(1985年〜1995年/2009年〜2016年)

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のむらしんぼさんの最大のヒット作であり、代表作です。
『月刊コロコロコミック』で1985年から1995年まで連載され、その後2009年から2016年にかけて『コロコロイチバン!』でも新シリーズが連載されました。
累計発行部数は500万部を突破しています。

物語の主人公は、頭髪が3本しかない小学生・ハゲ田ハゲ丸。
ハゲ丸とその家族が繰り広げる強引かつ本末転倒な節約術を「つるセコ」と名付け、4コマ形式のギャグで展開していきます。

「つるセコ」というフレーズは当時の子どもたちの間で流行語となり、社会現象ともいえるブームを巻き起こしました。
1987年には第33回小学館漫画賞児童部門を受賞、1988年にはテレビ朝日系列でアニメ『つるピカハゲ丸くん』が放送開始されるなど、名実ともにコロコロコミックの看板作品となりました。

作者自身が語るところによると、キャラクター設定は『オバケのQ太郎』『おそ松くん』『伊賀の影丸』など、少年時代に読んだ名作漫画からの影響を受けているとのことです。
シンプルな絵柄と分かりやすいギャグは、まさに子ども向け漫画の王道を行くものでした。

 

コロコロ創刊伝説(2014年〜連載中)

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現在連載中の作品で、のむらしんぼさんにとっての「再起の一作」です。
2026年2月時点で単行本は第7巻まで刊行されています。

この作品が生まれたきっかけは、コロコロコミック初代編集長・千葉和治さんの訃報でした。
「コロコロの歴史を誰かが記録しなければ」という使命感から、のむらしんぼさんは自らペンを執りました。

作中では、1977年のコロコロコミック創刊の舞台裏が生き生きと描かれています。
『ゲームセンターあらし』誕生の秘密、藤子・F・不二雄さんとの心温まるエピソード、そして編集者たちの熱い奮闘が、取材と回想に基づいてリアルに綴られています。

特筆すべきは、のむらしんぼさん自身の困窮生活もそのまま描かれている点です。
当初は自分の惨状を漫画にすることに抵抗があったそうですが、担当編集者の説得により、栄光も転落もすべてさらけ出す覚悟で描くことを決意しました。
その結果、「コロコロの歴史」と「一人の漫画家の人生」が交錯する、唯一無二の作品が生まれたのです。

「このマンガがすごい!2017」オトコ編で第1位に選ばれたことは、この作品の価値を雄弁に物語っています。

 

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その他の作品

のむらしんぼさんは、上記の代表作以外にも複数の作品を手がけています。

  • 男トラゴロウ:『つるピカハゲ丸』の連載終了後に挑んだ作品
  • ほっとけ!コジゾウくん:お地蔵さまを主人公にしたギャグ漫画
  • あっぱれメガバカBoys:少年たちの活躍を描いた作品
  • かげきベイビー バーブー赤ちん:赤ちゃんを主人公にした作品
  • 超熱ゲームキッド!! クリエイ太:ゲームをテーマにした作品

しかし、これらの作品は『つるピカハゲ丸』ほどのヒットには至らず、短命に終わるものが多かったとされています。
のむらしんぼさん本人も、この時期のスランプが転落の大きな要因だったと振り返っています。

 

のむらしんぼの栄光と転落:年収6000万円から借金生活へ

のむらしんぼさんの人生を語るうえで避けて通れないのが、「栄光からの急転落」です。
本人がテレビ番組やインタビューで公表している内容をもとに、その経緯を振り返ります。

 

年収6000万円の頂点

『つるピカハゲ丸』の成功は、のむらしんぼさんに莫大な収入をもたらしました。
連載1年目の収入は200万円に届かない程度でしたが、2年目には約900万円に急増。
3年目にアニメ化が決まると約3000万円に跳ね上がり、ピーク時には年収6000万円に達したとされています。
3年間のトータルでは1億数千万円を稼いだと、本人が振り返っています。

1988年には漫画制作会社「しんぼプロ」を設立するなど、順風満帆そのものでした。

 

転落の始まり

しかし、栄光は長くは続きませんでした。
『つるピカハゲ丸』の人気がピークを過ぎると、収入は急速に減少していきます。
のむらしんぼさんは当時の心境を「ピークも過ぎて、次の年に『落ちてきたな、やべえ』と思っても4800万円もあるんですよ」と語っており、ピーク時の感覚が抜けきらなかったことがうかがえます。

新作はことごとく短命に終わり、さらに親族の相次ぐ不幸も重なって精神的にも追い詰められていきました。

 

離婚と家族崩壊

2004年、のむらしんぼさんは離婚を経験します。
本人によれば「欠席裁判みたいなもので、離婚を言われる1年前に僕以外で家族会議を開いていた」とのこと。
妻からは「あなたマンガと心中したいんでしょ。
その望みを叶えてあげます」と告げられたといいます。

離婚後は3人の子どもたちとも疎遠になり、長年にわたって連絡が途絶える状態が続きました。

 

借金生活の実態

収入が激減する一方で、バブル期に購入したマンションのローンは重くのしかかり続けました。
生活費をカードローンで賄うようになり、借金は300万円にまで膨らんだとされています。

のむらしんぼさんは当時の状況を「最初のうちは借金だって理解しているんですけど、1年も経たないうちに、キャッシュカードで貯金をおろしにいくみたいな感覚」になっていたと告白しています。
年金や国民健康保険の滞納も重なり、まさにどん底の生活でした。

それでも編集者たちはのむらしんぼさんを見捨てず、仕事の依頼を続けてくれたことが、漫画家として踏みとどまる大きな支えになったとされています。

 

のむらしんぼの漫画界への影響

のむらしんぼさんがコロコロコミックの歴史に残した功績は、決して小さくありません。

まず、『つるピカハゲ丸』は1980年代後半のコロコロコミックを代表するギャグ漫画として、多くの子どもたちに笑いを届けました。
「つるセコ」というオリジナルのフレーズが子どもたちの間で流行語になったことは、作品の浸透度を如実に示しています。
累計500万部という発行部数は、児童向けギャグ漫画としては異例の数字でした。

そして『コロコロ創刊伝説』は、漫画業界の貴重な記録としての価値を持っています。
コロコロコミック創刊に関わった編集者や漫画家たちの奮闘を、当事者の視点から描いた作品は他に類を見ません。
この作品がなければ、語られることなく埋もれていたエピソードも多かったはずです。

さらに、のむらしんぼさんの「転落と再起」の物語そのものが、多くの創作者に勇気を与えています。
どん底の状態からでも、漫画への情熱を失わなければ再び立ち上がれるという姿は、漫画家志望者や現役の漫画家たちにとって大きな励みとなっているのではないでしょうか。

のむらしんぼは引退する?今後の展望

2026年現在、のむらしんぼさんは70歳を超えています。
しかし、引退の気配はまったく感じられません。

『コロコロ創刊伝説』の連載は継続中であり、コロコロコミックの歴史はまだまだ描くべきエピソードが残されています。
1977年の創刊から現在に至るまでの約50年の歴史を、どこまで描き切るのか、今後の展開が注目されます。

また、家族関係にも変化が見られます。
長年疎遠だった娘さんが、『コロコロ創刊伝説』を読んだことをきっかけにのむらしんぼさんに連絡を取ってきたとされています。
現在ではLINEでやり取りをする関係にまで回復しているとのことで、作品を通じて家族の絆が少しずつ修復されていることがうかがえます。

筆者が注目したいのは、のむらしんぼさんの「漫画と心中する」という覚悟が、結果的にすべてを失ってもなお漫画を描き続ける原動力となった点です。
皮肉にも、元妻から告げられた「マンガと心中したいんでしょ」という言葉が、現実のものとなりつつあります。
ただし、それは悲劇ではなく、70歳を超えてなお第一線で筆を振るう漫画家としての矜持という形で実現しているのです。

 

まとめ

のむらしんぼさんの漫画人生は、まさに「栄光」「転落」「再起」の三幕構成で語ることができます。

『つるピカハゲ丸』で頂点を極め、年収6000万円の栄華を誇りながらも、すべてを失い借金生活に陥りました。
しかし、『コロコロ創刊伝説』という作品を通じて、漫画家として見事に復活を遂げています。

70歳を超えた今も、のむらしんぼさんはペンを握り続けています。
「つるセコ」の精神で困難を乗り越え、漫画と心中する覚悟で描き続けるその姿は、まさに「コロコロ魂」そのものといえるでしょう。

 

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