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大暮維人の現在は?新連載『灰仭巫覡』や代表作・経歴を徹底解説

投稿日:

「画力の鬼才」「圧倒的な描写力を持つ漫画家」
大暮維人(おおぐれ いと)は、『天上天下』や『エア・ギア』などの大ヒット作で知られるベテラン漫画家です。

繊細でダイナミックな画力は漫画界でもトップクラスと評され、長年にわたって第一線で活躍を続けています。
そんな大暮維人は現在、何をしているのでしょうか?

この記事では、大暮維人の現在の活動状況から、プロフィール、代表作一覧、漫画界への影響、今後の展望まで徹底的にまとめました。

大暮維人のプロフィール

項目内容
名前(読み方)大暮維人(おおぐれ いと)
英語表記Oh!great
生年月日1972年2月22日
出身地宮崎県日向市
血液型AB型
デビュー年1995年
デビュー作『SEPTEMBER KISS』(漫画ホットミルク掲載)
主な連載誌週刊少年マガジン、ウルトラジャンプ
受賞歴第30回講談社漫画賞 少年部門(『エア・ギア』)

大暮維人は、高校時代に美術部に所属し、もともとは画家を志していました。
しかし、経済的な事情から大学への進学を断念し、卒業後は画材屋に勤務していたとされています。

漫画家になったきっかけは、非常にユニークなものでした。
画材屋で働いていた頃にパチンコで多額の借金を抱えてしまい、その返済のために賞金目当てで漫画雑誌に投稿したのが始まりだったといいます。
幼稚園時代から黒板に毎日落書きをし、中学生の頃からは漫画の模写に没頭していた素地が、ここで花開いたのです。

1995年に成年向け漫画誌『漫画ホットミルク』で『SEPTEMBER KISS』を発表してデビュー。
その後、1997年に一般誌である『ウルトラジャンプ』で『天上天下』の連載を開始し、圧倒的な画力で瞬く間に注目を集めました。

大暮維人の現在の活動

最新連載『灰仭巫覡(カイジンフゲキ)』

大暮維人は現在、週刊少年マガジンで『灰仭巫覡(カイジンフゲキ)』を連載中です。

本作は2024年5月29日発売の週刊少年マガジン26号からスタートしました。
初回は巻頭カラー80ページという圧巻のボリュームで掲載され、大きな話題を呼びました。

『灰仭巫覡』は、「夜」と呼ばれる人智を超えた天災に抗う少年少女たちを描くファンタジー巨編です。
日本の田舎町に暮らす少年・仭(ジン)が、「夜」によって故郷を追われた英国軍人ガオと出会い、仲間たちとともに自然に囲まれた穏やかな日々を過ごします。
しかし、やがて再び「夜」が襲来し、神の力を借りて舞い踊ることで世界を救う物語が動き出します。

本作は大暮維人にとって、前作『化物語』の連載終了(2023年3月)から約1年ぶりの新連載であり、画業約30周年を目前にして挑む完全オリジナル作品です。
連載開始記念のインタビューでは、「気合はありますが気負いはないですし、準備もしっかりしてきた」「今の精神状態はとてもニュートラル。
漫画家人生で初めての感覚です」と語っており、ベテランならではの充実した心境がうかがえます。

売上面でも好調で、第1巻の発売直後から大重版が続き、週刊少年マガジンの直近1年の新連載で最も売れた作品として話題になりました。
Apple Booksの「2024年ベストマンガ」にも選出されています。
2026年2月には第7巻が発売されており、連載は順調に続いています。

さらに、2026年5月15日には画集『Smoke』の発売が予定されており、漫画連載と並行して精力的に活動しています。

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最近の話題・トピック

大暮維人は漫画連載以外にも、多彩な活動を展開しています。

大暮維人展の開催が大きなトピックです。
『天上天下』『エア・ギア』の新規描き下ろしイラストを含む、全長13メートルの巨大垂れ幕が登場するなど、ファン垂涎の展示が話題を集めました。

テレビ出演も注目されました。
NHK Eテレの幼児向け番組に出演し、ライブドローイングを披露。
「凛とした顔」の描き方を紹介するなど、普段の作風とは異なるギャップが話題になりました。

また、漫画の「画力」に焦点を当てた漫画賞の審査員を務めたり、CLAMPらと共に士郎正宗の展覧会に参加するなど、業界内での存在感も健在です。

大暮維人の作品一覧

大暮維人のキャリアを代表作とともに時系列で振り返ります。

天上天下(1997年〜2010年)

  • 連載誌:ウルトラジャンプ(集英社)
  • 巻数:全22巻

大暮維人の出世作であり、一般誌への転向を印象づけた記念碑的作品です。

統道学園を舞台に、異能の力「発勁」を操る格闘集団の戦いを描いたバトルアクション漫画です。
成年コミックで培った艶やかな人物描写と、迫力あるアクションシーンの融合が大きな反響を呼び、2004年にはテレビアニメ化を果たしました。

連載期間は約13年に及び、複雑に入り組んだストーリーと圧倒的な画力で、コアなファンを多く獲得した作品です。

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エア・ギア(2002年〜2012年)

  • 連載誌:週刊少年マガジン(講談社)
  • 巻数:全37巻

大暮維人の代名詞ともいえる代表作です。

架空のインラインスケート型デバイス「エア・トレック(A・T)」を使ったエクストリームスポーツバトルを描いた作品で、独特のストリートカルチャーの世界観と、躍動感あふれるアクション描写が高く評価されました。

2006年には第30回講談社漫画賞少年部門を受賞し、同年にテレビアニメ化もされています。
全37巻という長期連載を通じて、大暮維人の画力とストーリーテリングが存分に発揮された作品といえるでしょう。

エア・ギアの世界観やキャラクターの魅力については、当サイトのエア・ギア強さランキングTOP30でも詳しく紹介しています。

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魔人〜DEVIL〜(2000年〜2001年)

  • 連載誌:週刊少年マガジン(講談社)

大暮維人にとって初の少年誌連載作品です。
ダークファンタジー要素を含むバトル漫画で、連載期間は短かったものの、後の大作への布石となりました。
この作品を通じて週刊少年マガジンとの縁が生まれ、後の『エア・ギア』連載へとつながっています。

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バイオーグ・トリニティ(2013年〜2018年)

  • 連載誌:ウルトラジャンプ(集英社)
  • 巻数:全14巻

小説家・舞城王太郎との異色のコラボレーション作品です。

人間の体にバイオーグ(生体強化パーツ)を取り込んで戦うSFバトル漫画で、舞城王太郎の独特な世界観と大暮維人の画力が融合した意欲作です。
ストーリー原作を舞城、作画を大暮が担当するという形式で、両者の個性が化学反応を起こした独特の作品世界が展開されました。

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化物語(2018年〜2023年)

  • 連載誌:週刊少年マガジン(講談社)
  • 巻数:全22巻
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西尾維新の大人気小説〈物語〉シリーズのコミカライズ作品です。

怪異に関わる少年少女たちの物語を、大暮維人ならではの圧倒的な画力で漫画化しました。
原作の持つ独特の会話劇や心理描写を、ダイナミックなビジュアルで表現するという挑戦的な試みが、原作ファンからも高い評価を受けています。

約5年にわたる連載で全22巻を刊行し、2023年3月に完結しました。
原作小説の魅力を損なうことなく、漫画ならではの表現で新たな〈物語〉シリーズの世界を切り拓いた作品です。

〈物語〉シリーズの世界観に興味がある方は、〈物語〉シリーズ強さランキングTOP30もぜひご覧ください。

灰仭巫覡(2024年〜連載中)

  • 連載誌:週刊少年マガジン(講談社)
  • 既刊:8巻(2026年5月時点)

前述の通り、現在連載中の最新作です。
『化物語』完結後、約1年の準備期間を経て始まった完全オリジナルのファンタジー作品で、「100年後も読み継がれる作品」を目指して執筆されています。

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その他の作品・デザインワーク

大暮維人は漫画連載以外にも、そのデザイン力を活かした仕事を数多く手がけています。

  • BURN-UP W(1997年、月刊少年キャプテン):アニメのコミカライズ作品で、一般誌デビュー作。
    11日間で115ページを描き下ろしたという伝説的な速筆エピソードが残っています
  • 鉄拳5・鉄拳6:キャラクターの衣装デザインを担当。大の鉄拳マニアとして知られ、その熱意がデザイン業務につながりました
  • ソウルキャリバーIV:キャラクターデザインを担当
  • NIGHTHEAD 2041:アニメ作品のキャラクターデザインを担当

漫画家としてだけでなく、ゲームやアニメのビジュアル面でも貢献しており、その活動領域の広さも大暮維人の魅力のひとつです。

大暮維人の漫画界への影響

大暮維人が漫画界に与えた影響は計り知れません。

まず特筆すべきは、その圧倒的な画力です。
人物の肉体表現はもちろん、水や煙といった描写が困難なモチーフの表現力には定評があり、「漫画界で最も絵が上手い漫画家のひとり」と評されることも少なくありません。
アクションシーンでは、キャラクターの決めポーズや必殺技のビジュアルから逆算して構図を組み立てるという独自の手法を用いており、その結果生まれるダイナミックな見開きページは多くの読者を魅了しています。

また、速筆家としても知られています。
デビュー間もない頃に11日間で115ページを描き下ろしたエピソードは業界でも伝説的で、高い画力と速筆を両立させる稀有な漫画家として尊敬を集めています。

キャリア面では、成年コミック出身から少年誌のトップランナーへと転身した先駆者としての功績も見逃せません。
一般誌転向当初は偏見に苦しむこともあったとされていますが、実力で評価を覆し、講談社漫画賞を受賞するまでに至りました。
この成功は、後に続く漫画家たちにとっても大きな励みとなったのではないでしょうか。

さらに、ゲームやアニメのキャラクターデザインなど、漫画の枠を超えた活動は、漫画家の可能性を広げるものとして注目に値します。

大暮維人は引退する?今後の展望

2026年現在、大暮維人は54歳。
週刊少年マガジンで『灰仭巫覡』の連載を精力的に続けており、引退の兆しはまったく見られません

連載開始時のインタビューでは、「100年後も読み継がれる作品を作りたい」「忘れかけていた大切なものを、少しずつみんなと一緒に思い出していきたい」と語っており、創作意欲はむしろ高まっているように感じられます。

また、「かつては技術さえ磨いていれば作家として長生きできると思っていた」と過去を振り返りつつ、現在は「解釈の時代」にシフトしたと述べています。
インプットとアウトプットの間に自分の個性を挟み込むことの重要性を強調しており、30年のキャリアを経てなお進化し続ける姿勢が印象的です。

2026年5月には画集『Smoke』の発売も控えており、漫画連載とアートワークの両面で今後も精力的な活動が期待されます。
画業30年超のベテランでありながら、「今の精神状態はとてもニュートラル。漫画家人生で初めての感覚」と語る大暮維人の今後から、ますます目が離せません。

まとめ

大暮維人は、1995年のデビューから30年以上にわたって漫画界の第一線で活躍し続ける稀有な漫画家です。

成年コミックからキャリアをスタートし、『天上天下』で一般誌に進出、『エア・ギア』で講談社漫画賞を受賞、『化物語』で新たなファン層を獲得し、そして現在は完全オリジナルの『灰仭巫覡』で新境地を切り拓いています。

圧倒的な画力と衰えない創作意欲を武器に、「100年後も読み継がれる作品」を目指す大暮維人。
今後の活躍にもぜひ注目してみてください。

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