漫画『おとりよせ王子 飯田好実』に登場するお取り寄せグルメは、すべて実在する通販商品だということをご存じでしょうか?
本作では全7巻・全66便(話)+最終便にわたって、日本各地の個性豊かなお取り寄せグルメが次々と紹介されています。
北海道のカチョカヴァロチーズから壱岐の島茶漬けまで、飯田くんが厳選した商品はどれも「自宅で本格的な味を楽しめる」ものばかりです。
この記事では、原作漫画に登場する商品を巻数・話数順に一覧としてまとめました。
さらに、2013年に放送されたドラマ版の商品リストや、全商品から見える飯田くんの「お取り寄せ哲学」についても独自の視点で考察しています。
気になった商品があれば、ぜひ実際にお取り寄せしてみてください。
『おとりよせ王子 飯田好実』とは?作品紹介
『おとりよせ王子 飯田好実』は、高瀬志帆先生による漫画作品です。
月刊コミックゼノン(徳間書店)にて2011年から2016年まで連載され、単行本は全7巻で完結しています。
主人公の飯田好実(いいだ よしみ)は26歳のシステムエンジニア。
一見地味で目立たない彼ですが、毎週水曜日に届く「お取り寄せグルメ」を楽しむ時間だけは、誰よりも幸せそうな表情を見せます。
仕事のストレスや人間関係の悩みを抱えながらも、こだわり抜いたお取り寄せ商品を一人で堪能する飯田くんの姿は、多くの読者の共感を呼びました。
作品の大きな特徴は、各話のタイトルが「第N便 商品名(店舗名)」という形式になっている点です。
登場する商品はすべて実在する通販商品であり、読者が実際に購入できるものばかり。
漫画を読んで気になった商品をそのままお取り寄せできるという、グルメ漫画ならではの楽しみ方ができます。
2013年にはテレビドラマ化もされ(メ〜テレ他で放送)、原作の人気エピソードをベースにした全10話が放送されました。
ドラマ版でも実在の商品が登場し、放送後に注文が殺到した商品もあったとされています。
第1巻の紹介商品一覧(第1便〜第11便)
物語の始まりとなる第1巻では、飯田くんのお取り寄せライフの原点ともいえる商品が登場します。
卵かけごはんという身近な食べ物を「お取り寄せ」で特別なものに変えるところから始まるのが、この作品らしい魅力です。
第1巻だけでも北海道から九州まで全国各地の商品が登場し、飯田くんの情報収集力の高さがうかがえます。
ご飯のお供、おつまみ、お酒、チーズと、ジャンルも幅広く網羅されています。
第2巻の紹介商品一覧(第12便〜第22便)
第2巻では、ご飯のお供系からスイーツまでジャンルの幅が広がります。
「缶つまシリーズ」のような手軽に楽しめるものから、「もり山のからあげ」のようなガッツリ系まで、飯田くんの守備範囲の広さがうかがえる巻です。
また、平田牧場のレバーペーストや金谷ホテルの百年カレーパイなど、老舗ブランドの商品も登場し、飯田くんの「歴史ある味」への敬意も感じられます。
第3巻の紹介商品一覧(第23便〜第31便)
第3巻では、博多とんこつカレーや信州牛骨味噌らぅめんといった麺・カレー系から、フランス仕込みのソーセージまで、こだわりの製法で作られた逸品が多く登場します。
全国各地の「知る人ぞ知る」名品が並ぶ、お取り寄せの奥深さを感じさせる巻です。
名古屋大福茶漬けのような意外性のある組み合わせや、甲州ワインビーフのようにその土地の産業と結びついた商品など、飯田くんのリサーチ力がさらに光る内容になっています。
第4巻の紹介商品一覧(第32便〜第41便)
第4巻では、自然薯やいぶりたけのこなど、素材そのものの力強さを感じる商品が目立ちます。
昭ちゃんコロッケや豚まんじゅうなど、庶民的ながらも確かな美味しさを持つ商品も登場し、飯田くんの「日常の中の贅沢」という哲学がより色濃く表れています。
秋田の燻製技法をたけのこに応用した「いぶりたけのこ」のように、伝統的な技術を新しい素材に活かした商品が出てくるのもこの巻の面白いところです。
第5巻の紹介商品一覧(第42便〜第50便)
第5巻では、水郷どりをまるごと一本お取り寄せするという豪快さが印象的。
ほたての卵のおかず味噌や生ゆばセットなど、素材を活かしたシンプルな商品も多く見られます。
連載も中盤を過ぎ、飯田くんのお取り寄せ眼がさらに磨かれてきた印象を受ける巻です。
第50便では「やまだのソース」と「しじみ醤油」の2品が同時に紹介される回も。
第6巻の紹介商品一覧(第51便〜第59便)
第6巻では、越前仕立ての汐雲丹やわさび三杯酢漬など、通好みの渋い逸品が続々と登場します。
生搾りメロンジュースやパンケーキミックスなど、飲み物やスイーツ寄りの商品も登場し、これまでのご飯のお供やおつまみ中心のラインナップから少し雰囲気が変わります。
「食卓を彩る」「朝食やティータイムを楽しむ」といった新しい楽しみ方が提案されている巻です。
第7巻の紹介商品一覧(第60便〜第66便+最終便)
いよいよ最終巻。
物語の締めくくりにふさわしい商品が次々と登場します。
醤油漬子持いかや角煮カレーなど、お取り寄せの醍醐味が詰まった商品が並びます。
ご当地雑煮の食べ比べセットやかぶら寿司など、日本の食文化の奥深さを感じさせる商品も印象的です。
そして最終便の「マンガ肉」は、漫画作品のラストを飾るにふさわしいインパクトのある商品で、飯田くんのお取り寄せ人生の集大成ともいえる選択です。
「漫画の中の食べ物を現実でお取り寄せする」という、本作のテーマそのものを体現するような締めくくりになっています。
【考察】飯田くんのお取り寄せ哲学とは?商品選びに見える3つのこだわり
全7巻の商品リストを振り返ると、飯田くんの商品選びにはいくつかの明確な傾向が見えてきます。
ここでは、筆者なりの視点で飯田くんの「お取り寄せ哲学」を3つのこだわりとして分析してみます。
こだわり①:「作り手の顔が見える」小規模生産者の商品が多い
リストを見渡すと、大手食品メーカーの商品はほとんど登場しません。
但熊の卵かけごはんセット、寺谷農園の南高梅、半澤鶏卵のスモッちなど、家族経営や小規模な工房が丹精込めて作った商品が圧倒的に多いのが特徴です。
飯田くんは大量生産では味わえない「手作りの温もり」を大切にしているのだと読み取れます。
画面越しにでも作り手のこだわりが伝わってくるような商品を選ぶ姿勢は、お取り寄せの本質的な楽しみ方ともいえるでしょう。
こだわり②:「ご当地の本物」を自宅で楽しむスタイル
兵庫の但熊、長崎の壱岐もの屋、広島の倉崎海産、北海道のBocca……。
飯田くんが選ぶ商品は、特定の地域に根ざした「ご当地の本物」ばかりです。
全国チェーンでは手に入らない、その土地でしか生まれない味を自宅に届けてもらうことに、飯田くんは最大の価値を感じているようです。
佐嘉平川屋の温泉湯豆腐は嬉野温泉の水がなければ作れない商品ですし、キュルノンチュエのソーセージは北海道の気候を活かした熟成が不可欠です。
旅に出なくても、お取り寄せで「その土地の空気」ごと味わえる——それが飯田くん流の楽しみ方なのです。
こだわり③:「一人の時間を最高にする」ための選択
飯田くんは基本的に一人でお取り寄せを楽しみます。
大人数で囲むパーティー向けの商品ではなく、一人の夕食やおつまみ、夜食として最高の体験ができる商品を選んでいるのが印象的です。
発泡清酒すず音で一杯やりながら缶つまを開ける。
温泉湯豆腐のとろける食感をじっくり味わう。
こうした「一人の贅沢な時間」のために商品を吟味する姿勢は、現代のお取り寄せ文化にも通じるものがあります。
誰かのためではなく、自分自身を満たすための投資として食を楽しむ——飯田くんのスタイルは、忙しい毎日を送る現代人にとって一つのお手本になるのではないでしょうか。
ドラマ版で紹介された商品一覧(全10話)
2013年にメ〜テレ他で放送されたドラマ版『おとりよせ王子 飯田好実』でも、原作と同様に実在のお取り寄せ商品が紹介されました。
ドラマは全10話で、原作の中から人気エピソードを選んで映像化しています。
ドラマ版の商品は、10話中7話が第1巻からの選出となっています。
やはり序盤のエピソードは作品の魅力を伝えるうえで外せないものが多かったのでしょう。
また、卵かけごはんセットや花瑠&花星など、「映像映えする」商品が多く選ばれている印象です。
ドラマ版の特徴として、原作の話数順ではなく独自の構成で並び替えられている点が挙げられます。
例えば、原作では第9便のキーマカレーうどんがドラマでは第4話に繰り上がっており、映像としてのインパクトやストーリー展開を考慮した再構成がなされています。
ドラマ放送後には紹介された商品の注文数が急増したケースもあったとされており、映像メディアの影響力の大きさがうかがえます。
まとめ
『おとりよせ王子 飯田好実』は、全7巻・66便+最終便にわたって日本各地の魅力的なお取り寄せグルメを紹介してきた作品です。
本記事では原作漫画に登場する全商品を巻数・話数順にまとめました。
全商品に共通しているのは、どれも「大量生産では味わえない、作り手のこだわりが詰まった逸品」であるということ。
飯田くんが教えてくれたのは、お取り寄せとは単に「遠くの美味しいものを買う」行為ではなく、「自分へのご褒美として、最高の食体験を選び取る」という豊かな時間の過ごし方なのかもしれません。
この記事で気になった商品があれば、ぜひ実際にお取り寄せしてみてください。
漫画を読みながら同じ商品を味わう体験は、きっと格別なものになるはずです。
なお、お取り寄せ商品は時期や在庫状況によって販売を休止している場合もあります。
購入を検討される際は、各メーカー・店舗の公式サイトで最新の情報をご確認ください。
※この記事の情報は2026年4月時点のものです。






