漫画『おとりよせ王子 飯田好実』の最終巻・第7巻には、第60便から最終便まで全8品のお取り寄せグルメが登場します。
気仙沼の子持イカに始まり、長崎の角煮カレー、鹿児島の黒豚アヒージョ、金沢の伝統発酵食品かぶら寿司。
そして最終便は、誰もが一度は夢見た「マンガ肉」。
飯田くんのお取り寄せの旅は、最高にワクワクするフィナーレで幕を閉じます。
最終巻にふさわしく、「食の楽しさの原点」に立ち返るようなラインナップが揃っています。
全国各地のご当地雑煮を食べ比べるセットや、レンジでジンギスカンが楽しめるユニークな商品など、食べることの純粋な喜びを思い出させてくれる一冊です。
この記事では、第7巻に登場する全8商品について、作中での登場シーン・商品の背景にあるストーリー・購入方法まで徹底的に解説していきます。
※本記事に記載の価格は2026年4月時点の情報です。
価格は変動する可能性がありますので、購入の際は各店舗の公式サイト等で最新情報をご確認ください。
『おとりよせ王子 飯田好実』第7巻の基本情報と紹介商品一覧
作品紹介と第7巻のあらすじ
『おとりよせ王子 飯田好実』は、高瀬志帆先生による漫画作品で、月刊コミックゼノン(徳間書店)にて2011年から2016年まで連載されました。
単行本は全7巻で完結しています。
主人公の飯田好実(いいだ よしみ)は26歳のシステムエンジニア。
職場では無口で目立たない存在ですが、お取り寄せグルメに対する情熱と知識は並外れています。
毎週水曜日、仕事を終えた飯田くんを待っているのは、自ら厳選したお取り寄せの逸品。
その商品を前にした至福の表情が、この作品最大の魅力です。
最終巻となる第7巻には第60便から最終便までが収録されており、気仙沼の海の幸から始まり、日本各地を巡って京都のおばんざい、金沢のかぶら寿司を経て、最後は漫画の世界から飛び出してきたような「マンガ肉」で大団円を迎えます。
飯田くんのお取り寄せの旅の集大成にふさわしい、心温まるラストとなっています。
第7巻に登場するお取り寄せ商品一覧表
第7巻に登場する全8商品を一覧にまとめました。
第7巻の紹介商品を徹底解説
第60便|醤油漬子持イカ・明太風子持イカ(磯蔵/宮城県気仙沼市)
最終巻の幕開けを飾るのは、気仙沼の海の恵みが詰まった「子持いか」。
スルメイカの胴にししゃもの卵をぎっしり詰め込んだオリジナル商品で、醤油漬と明太風の2種類が楽しめます。
製造元のカネカシーフーズが直営する「磯蔵」は、気仙沼の「海の市」1階に店舗を構えています。
この子持いかは気仙沼で愛されて30年という地元の名物。
東日本大震災で一時中断を余儀なくされましたが、地元の強い要望を受けて復活を果たしました。
「気仙沼でもここでしか手に入らない」というオリジナル商品であり、その希少性は飯田くんのリサーチ力をもってしてこそ辿り着けた逸品です。
醤油漬は柔らかなイカとプチプチしたししゃも卵の食感のハーモニーが特徴。
明太風はピリ辛テイストで、日本酒のお供に最高です。
購入方法:磯蔵公式オンラインショップ、ふるさと納税(さとふる、ふるなび等)
第61便|角煮カレープレミアム(豊味館/長崎県佐世保市)
第61便は、長崎の郷土料理と洋食文化が融合した「角煮カレープレミアム」。
長崎を代表する「卓袱料理」の伝統的な豚角煮と、ヨーロッパ風カレーを組み合わせた、長崎ならではの一品です。
「こんなに大きい角煮が入ったレトルトカレーは他にない」と言われるほど大ぶりの豚角煮がゴロリと入っているのが最大の特徴。
さらにカレーソースは通常のカレーとは異なるホワイトルウベースで、クリーミーな味わいが角煮の濃厚さと絶妙にマッチしています。
常温保存可能で賞味期限365日という実用性の高さも魅力。
レトルトカレーの枠を超えた贅沢さでありながら1,296円という価格は、「自分へのご褒美」として最適な価格帯です。
購入方法:豊味館公式オンラインショップ「おいしかネット」、旅する久世福e商店、楽天市場
第62便|黒豚のハツ・タン・ガツのアヒージョ(AKR Food Company/鹿児島市)
第62便は、鹿児島県産黒豚の希少部位をスペイン風アヒージョに仕立てた缶詰。
ハツ(心臓)、タン(舌)、ガツ(胃)という、従来市場にはほとんど出回らなかった部位を主役にした画期的な商品です。
製造元のAKR Food Companyは姉妹で経営する食品会社。
「一頭まるごと活用」というコンセプトのもと、これまで廃棄されがちだった希少部位を積極的に商品化しています。
さらに注目すべきは、焼酎製造の副産物(もろみ)を豚の飼料に配合したり、休耕田で飼料米を栽培したり、養豚場の堆肥を地元農家に還元するなど、循環型農業への真摯な取り組みです。
輪切り唐辛子と大量のにんにくスライスによるピリ辛風味は、そのままおつまみとしてはもちろん、パスタに絡めても絶品。
鹿児島県知事賞や農林水産省食料産業局長賞など、数々の受賞歴がその品質を裏付けています。
購入方法:AKR Food Company公式オンラインショップ「eat’n」、楽天市場、鹿児島アンテナショップ「鹿児島遊楽館」(東京)
第63便|レンジでチンギス3食セット(肉のスズキヤ/長野県飯田市)
第63便は、長野県最南端の秘境・遠山郷に伝わる「遠山ジンギス」を電子レンジで手軽に楽しめるセット。
商品名の「チンギス」は「チン(レンジ)+ジンギス(カン)」を掛けた遊び心あふれるネーミングです。
「ジンギス」とは秘伝のタレに揉み込んだ味付け肉のこと。
創業60年以上変わらない製法で作られるタレは、生ニンニクが香る熟成醤油ダレに信州熟成三年生味噌が隠し味。
遠山ジンギスのスタンダード、とりじん、ぶたじんの3種類がセットになっており、萬古焼のスキレット型耐熱皿とオリジナル鍋敷き付きという充実の内容です。
この商品は、遠山郷を離れた若者が地元の味を手軽に楽しめるようにという想いから開発されました。
過疎化が進む山里の味を全国に届けるという志は、第5巻の坂利製麺所にも通じるものがあります。
購入方法:肉のスズキヤ公式オンラインショップ
第64便|ご当地雑煮食べ比べセット(お雑煮やさん/東京都品川区)
第64便は、お雑煮研究家・粕谷浩子氏が立ち上げた「お雑煮やさん」のご当地雑煮食べ比べセット。
全国5地域のご当地雑煮をレトルトで再現し、自宅にいながら日本各地の正月の味を巡ることができる画期的な商品です。
セット内容は、博多ブリ雑煮(あごだし)、香川あん餅雑煮(白味噌仕立て)、京都白みそ雑煮(西京味噌仕立て)、東京雑煮(すまし仕立て)、岩手宮古くるみ雑煮(にぼしだし、くるみだれ)の5種。
各雑煮の背景を知れる小冊子が付属しており、食べながら日本の食文化を学べるのも魅力です。
粕谷氏は「マツコの知らない世界」にも出演したお雑煮研究の第一人者。
「ご当地雑煮のバリエーションが多すぎて大手食品メーカーが参入しにくい」市場に着目して開発されたこの商品は、年末シーズンには例年完売するほどの人気を誇ります。
第65便|やわらかおばんざいセット(祇園藤村屋/京都市東山区)
第65便は、京都・祇園で天保年間(1831〜1845年)創業、約170年以上の歴史を持つ老舗食料品店「祇園藤村屋」のおばんざいセット。
八代目店主が厳選した「京都の料理屋御用達」の食材を詰め合わせた、京の味覚の宝箱です。
セットに含まれるのは、ちりめん山椒、汲上ゆば、はも入りしんじょう、ぜいたく煮、辛己漬、刻みすぐき、小芋ふくませ煮など、京都ならではの季節のおばんざい各種。
なかでも看板商品のちりめん山椒は、一粒ずつ枝取りした国産実山椒を使用し、保存料・着色料不使用で毎日少量ずつ炊き上げるという手間のかかる逸品です。
やさしい食感と上品な味わいは、まさに「京のおばんざい」のお手本。
170年以上にわたって祇園の食文化を支え続けてきた老舗の味を、お取り寄せで味わえる贅沢さは格別です。
購入方法:祇園藤村屋公式オンラインショップ
第66便|かぶら寿司(四十萬谷本舗/石川県金沢市)
第66便は、金沢の冬の味覚を代表する伝統発酵食品「かぶら寿司」。
明治8年(1875年)創業の「四十萬谷本舗(しじまやほんぽ)」が、初代から六代にわたって守り続けてきた逸品です。
かぶら寿司の製法は、金沢近郊や能登の山里で育った「青首かぶら」を塩漬けにし、脂の乗った天然鰤を低温でじっくり塩漬け熟成させた「熟成鰤」をかぶらに挟み込み、米糀でゆっくり時間をかけて漬け込むというもの。
発酵庫「平成ひむろ」での微妙な温度コントロールにより、安定した品質を確保しています。
四十萬谷本舗の歴史は醤油屋からスタートし、味噌、麹、かぶら寿司、漬物へと発展してきました。
常務の権野晃氏は(財)日本特産農産物協会から日本初の「かぶら寿しマイスター」に認定されており、産学連携による発酵メカニズムの研究も推進しています。
自社農場「しじまやファーム」で野菜を栽培するなど、原材料にまで手を広げるこだわりぶりです。
なお、かぶら寿司は11月〜3月の季節限定商品。
冬にしか味わえない金沢の風物詩です。
購入方法:四十萬谷本舗公式オンラインショップ、百選横丁、高島屋「味百選」 ※11月〜3月限定
最終便|マンガ肉(ヤンパオ/京都市左京区)
全7巻67便のお取り寄せの旅を締めくくる最終便は、誰もが一度は夢見たあの「マンガ肉」。
京都・元田中にある創作アジア料理店「暖包食堂ヤンパオ」が2001年の開業以来作り続けている、漫画やアニメに登場する骨付き肉を実際に再現した究極のロマン飯です。
国産豚肉の脂身の少ない部位を選別し、ガスオーブンでじっくり低温調理。
たくさんの野菜と煮込んだ甘辛タレに漬け込んで仕上げたマンガ肉は、「ラーメンの上に乗ったチャーシューを何枚も固めたような味と食感」と評されています。
開業以来16年以上にわたって改良を重ね続けてきた店長の「マンガ肉はみんなの夢」という言葉が、この商品のすべてを物語っています。
最終便がマンガ肉であることの意味は深い。
飯田好実は漫画の主人公であり、その彼が最後に選んだのが「漫画の世界から飛び出してきた食べ物」——。
フィクションと現実の境界を食で溶かしてしまうという、この作品にこれ以上ないフィナーレです。
購入方法:実店舗(京都市左京区) ※最新の販売状況は要確認
【独自考察】最終巻に見る飯田好実の「お取り寄せの旅」の完結
「卵かけごはん」から「マンガ肉」へ:67便の軌跡
第1巻第1便の「卵かけごはんセット」から、最終巻最終便の「マンガ肉」へ。
飯田好実のお取り寄せの旅は、最もシンプルな食べ物から始まり、最もファンタジーな食べ物で終わるという見事な構成になっています。
卵かけごはんは「素材の良さを味わう」お取り寄せの原点。
マンガ肉は「夢を形にする」お取り寄せの到達点。
この二つを結ぶ67便の間に、飯田くんは日本全国の作り手と出会い、その食文化に触れ、自分だけの「食の地図」を広げてきました。
「日本の食文化のカタログ」としての第7巻
最終巻のラインナップを改めて見渡すと、日本の食文化の多様性がぎゅっと凝縮されていることに気づきます。
- 発酵食品:かぶら寿司(金沢の伝統)
- 郷土料理:ご当地雑煮5種(日本各地の正月文化)
- 京料理:おばんざいセット(祇園の食文化)
- 被災地の復活:子持いか(気仙沼の再起)
- 循環型農業:黒豚アヒージョ(鹿児島の挑戦)
- 秘境の味:遠山ジンギス(長野最南端の食文化)
- 和洋融合:角煮カレー(長崎の文化交差点)
- 夢の実現:マンガ肉(フィクションの食を現実に)
これはもはや「お取り寄せの記録」ではなく、「日本の食文化のカタログ」です。
飯田くんが67便かけて描き出した日本の食の地図は、読者一人一人が自分の「食の旅」を始めるための道標になるでしょう。
震災から復活した子持いかが最終巻に登場する意味
第60便の子持いかが、東日本大震災で一時中断し、地元の要望で復活した商品であることは重要です。
最終巻の冒頭にこの商品が置かれているのは、偶然ではないかもしれません。
お取り寄せとは、単に「遠くの美味しいものを買う行為」ではありません。
それは、その土地の生産者を応援し、食文化を守り、次世代につなぐ行為でもあるのです。
気仙沼の子持いかを取り寄せることは、被災地の復興を支えることにもつながっている。
飯田くんのお取り寄せは、そうした「食を通じた社会とのつながり」をも内包しています。
まとめ
『おとりよせ王子 飯田好実』最終巻・第7巻には、気仙沼の子持イカからマンガ肉まで、全8品のお取り寄せグルメが登場します。
第1便の卵かけごはんから始まった飯田くんの旅は、全67便を経て、漫画の世界から飛び出してきた「マンガ肉」という最高にワクワクするフィナーレを迎えました。
最終巻のキーワードは「食の楽しさの原点」。
ご当地雑煮の食べ比べで日本各地の正月文化に触れ、かぶら寿司で発酵食品の奥深さを知り、マンガ肉で「食べることは楽しい」という根源的な喜びに立ち返る。
67便の旅を終えた飯田くんが最後に伝えてくれるのは、お取り寄せとは「食べる楽しさ」を最大限に引き出す魔法だということです。
全7巻67便に登場した商品たちが気になった方は、ぜひ第1巻から順に読み返しながら、飯田くんと同じ商品をお取り寄せしてみてください。
きっと、あなただけの「お取り寄せの旅」が始まるはずです。
※本記事に記載の情報は2026年4月時点のものです。
商品の価格・販売状況は変動する可能性がありますので、購入の際は各店舗の公式サイトで最新情報をご確認ください。
