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北斗の拳

【北斗の拳】強さランキング【最新決定版】最強の拳士を決定!

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『北斗の拳』は、荒廃した世界を舞台に、一子相伝の暗殺拳「北斗神拳」の伝承者ケンシロウが強敵たちと壮絶な死闘を繰り広げる伝説的な格闘漫画です。
原作・武論尊、漫画・原哲夫による本作には、北斗神拳・南斗聖拳・北斗琉拳・元斗皇拳など多彩な流派の拳士が登場し、それぞれが圧倒的な個性と信念を持って戦います。

本記事では、作中に登場する主要キャラクター52名を対象に、戦闘実績・能力・作中での評価を総合的に分析し、独自の強さランキングを決定しました。
各キャラクターの能力や戦績を詳しく解説しながら、なぜその順位なのかを根拠とともにお伝えします。

※この記事は『北斗の拳』のネタバレを含みます。

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強さランキング一覧

ランク 順位 キャラクター名
SSランク 1〜3位 ケンシロウラオウ(拳王)トキ
Sランク 4〜8位 カイオウサウザーリュウケンコウリュウファルコ
Aランク 9〜15位 ヒョウハンレイ雲のジュウザシンシュウ山のフドウ
Bランク 16〜24位 黒夜叉ジュウケイリュウガシャチユダウイグル獄長ソリアデビルリバースジャギ
Cランク 25〜32位 炎のシュレン風のヒューイ牙大王アミバアインバランカーネルハーン兄弟
Dランク 33〜40位 ライガフウガハートヒルカ海のリハクバットマミヤ赤鯱
Eランク 41〜52位 ボルゲマッド軍曹フォックスダイヤクラブジャッカルスペードジードコウケツジャコウユリアリュウ

 

強さ第52位 リュウ(ラオウの息子)

拳王ラオウの遺児であり、北斗宗家の血を引く少年です。
修羅の国編終了後に登場し、最終章ではケンシロウと共に各地を旅しながら「男の生き様」を学んでいきます。
カイオウ・トキ・サヤカの甥にあたる人物でもあります。

性格・背景

ラオウの実子として生まれましたが、赤子の頃にラオウの元家臣リセキが治める集落へ預けられ、ハクリ夫妻のもとで育ちました。
年相応の純粋さと活発さを持ちながらも、暴漢たちに臆することなく命懸けで立ち向かう勇敢さを備えています。
ラオウ外伝では、父が「罪もない人々を殺した悪魔」と批判される場面に直面し、父親像が崩壊するという辛い経験を経ています。
ケンシロウは拳法の技術を直接教えるのではなく、自らの生き様を見せることでリュウに「北斗神拳伝承者としての心構え」を伝えていきました。

能力・戦闘スタイル

正式な拳法の修練は受けておらず、戦闘能力としてはまだ未知数です。
しかし少年ながら身体能力に優れ、大人の暴漢を手玉に取る場面もあるとされています。
さらに父ラオウ譲りのカリスマ性は随所で発揮されており、コウケツの農場では捕らえられた子供たちの心を奮い立たせて団結させ、壮大な脱走劇を成功させるなど、天性のリーダーシップを見せました。
また拳法に対する感覚も鋭く、ケンシロウとバランの戦闘を的確に読み解く観察眼を持っています。

作中での活躍・戦闘実績

コウケツ農場編では、育ての親であるハクリ夫妻を殺害された悲しみを背負いながらも、監禁されていた子供たちを奮起させて奴隷解放に大きく貢献しました。
聖国ブランカ編では、妹の死から神を憎むようになったバランの哀しみの本質を見抜き、その涙でバランの凍りついた心を溶かして改心へと導いています。
サヴァ王国編でも、国王アサムの哀しみやケンシロウの生き様をその目に焼き付け、北斗の伝承者として必要な「心」を育んでいきました。
戦闘面での直接的な実績はほとんどありませんが、悪党に悪意なく食料を奪い取ったことが村への報復を招いてしまうなど、思慮の浅さゆえの失敗を経験し、そこから学んでいく成長過程も描かれています。

ランキング理由

推定年齢10歳前後の少年であり、正式な拳法の修練を積んでいないため、現時点での戦闘力は最下位とせざるを得ません。
しかし北斗宗家の血統と拳王ラオウの遺伝子を受け継ぐ潜在能力は計り知れず、ファミコンゲーム「北斗の拳4」では父の外見と強さ、叔父トキの優しさを兼ね備えた青年に成長した姿が描かれています。
また、リュウという名前はカイオウが飼っていた犬と同じ名前であり、ラオウが実兄カイオウに対して何らかの想いを抱いていたのではないかという考察もファンの間で語られています。
将来的には最強クラスに成長する可能性を秘めた存在です。

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強さ第51位 ユリア(慈母星)

南斗六聖拳「慈母星」の女性であり、ケンシロウの婚約者です。
南斗正統血統の継承者として、南斗最後の将の座に就き、南斗五車星を率いて拳王軍に対峙しました。
身長168cm、体重57kgとされています。

性格・背景

幼少期は「感情と言葉を置き忘れた無口無表情な少女」として育てられましたが、北斗錬気闘座で出会った幼いケンシロウとの交流を通じて感情を取り戻したとされています。
南斗六聖拳において慈母星は他の五星とは全く異質な存在であり、「男の心を映す鏡」のような性質を持つとされています。
シン・ラオウ・トキ・フドウ・ジュウザなど数多の拳士がその存在に心を寄せたのも、この慈母星の宿命によるものです。
実兄はリュウガ(泰山天狼拳の使い手)、異母兄はジュウザ(南斗五車星「雲」)という血縁関係を持ちます。

能力・戦闘スタイル

格闘拳法の使い手ではなく、直接的な戦闘能力は持っていません。
しかし南斗聖拳に伝わる「癒し」の力を濃密に受け継いでおり、触れるだけで相手の傷をほぼ瞬時に癒してしまう治癒能力を有しています。
南斗108派には他にもヒーラー属性の拳法が存在するとされていますが、それらが治癒に数日を要するのに対し、ユリアの癒しはほぼ一瞬で完了するという圧倒的な差があるとされています。
また「天の声」を聞いて未来を予見する予知能力も持っており、外伝作品では幼少期に搭乗予定だった飛行機の事故を予知して回避したエピソードが描かれています。
ただし自分自身の運命は予見できないという制約があるとされています。
慈母星の本質的な強さは、力押しではどうにもならない事態に際して「強さ」とは全く別の方法で解決を図ることができる点にあり、南斗界における最終手段ともいえる存在です。

作中での活躍・戦闘実績

シンに略奪されてサザンクロスへ連れ去られた後、多くの人命が奪われることに耐えきれず城から身を投げましたが、南斗五車星に救出されています。その後、南斗最後の将として世に現れ、五車星を率いて拳王軍と激突しました。
幼いフドウに生命の温かさを教えて「鬼のフドウ」を改心させたエピソードは、物語全体の重要な転換点となっています。
修行時代には、厳しい稽古で傷ついた幼きラオウの体をも癒しており、ラオウの部下たちまで分け隔てなく治癒したとされています。
最終的にラオウとの対峙では、ラオウが秘孔を突いて余命を延ばすという行動に出るほどの愛を受けました。
ケンシロウとラオウの最終決戦後は、ケンシロウと共に安息の時を過ごしましたが、死の灰による病のため静かに息を引き取っています。
最期にはケンシロウに対して「わたしのことを気にしないで」と他者の幸福を願う言葉を残しており、慈母星としての在り方を最後まで貫きました。

ランキング理由

非戦闘員であり、直接的な戦闘力を持たないため、戦闘力ランキングとしてはこの順位となります。
しかし「慈母星」としての精神的影響力は計り知れません。南斗の「強さ」が通用しない事態に際して、力とは全く別の方法で解決を図れる存在として、物語全体の根幹を支えました。
ケンシロウ・ラオウ・シン・トキ・ジュウザ・フドウなど、作中最強クラスの拳士たちの行動原理に深く関わり、北斗と南斗の一体化という天の平定をもたらす鍵となった人物です。

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強さ第50位 ジャコウ(天帝軍総督)

天帝軍の総督として中央帝都を支配した権謀術数の人物です。
天帝ルイを地下作業場に幽閉し、素手で穴を掘らせるという事実上の終身刑を科しながら、天帝の権威を利用して帝都を私物化しました。
金髪のオールバックに豪奢な鎧とマントを纏った小柄な体格が特徴です。
声優は千葉繁が担当しています。

性格・背景

もともと天帝の村で村人として暮らしていましたが、ラオウの侵攻時に隠れていたところを発見され、首を絞められて威圧されるという経験をしています。
このときラオウはファルコに対して「この男はいずれ災いをもたらす。その前に殺せ」と忠告しましたが、実行されませんでした。
この出来事以来、ジャコウは北斗神拳への極度の恐怖を抱くようになり、同時に重度の暗所恐怖症を発症しています。
闇夜に輝く北斗七星でラオウを連想してしまうため、両肩にライトを常時装着して点灯させていなければ半狂乱の状態に陥るほどの重症です。
さらに外部から連れてきた大量の奴隷を帝都内の発電所で強制労働させ、帝都を四六時中光で包ませるという徹底ぶりでした。
尊大でありながら臆病で、弱者には暴虐を尽くし強者には卑屈に媚びるという矛盾した性格の持ち主です。
ファルコとは乳兄弟(同じ母に育てられた)の関係にありますが、その絆を利用してファルコの情に漬け込む狡猾さを見せています。
息子にジャスクとシーノがおり、帝都内の要所を守らせていました。

能力・戦闘スタイル

拳法の心得は一切なく、個人的な格闘能力は暴力がすべてを支配する作中世界において「凡庸以下」と評されるほどで、シリーズ登場悪役の中でも最弱クラスに分類されます。
しかし非常に狡猾な性格で咄嗟の悪知恵が働き、立ち回りが上手いという知略面の才能を持っています。
天帝ルイを人質に取ることで元斗皇拳最強の使い手ファルコを傀儡として操り、天帝の妹リンの抹殺までファルコに命じるなど、他者の力と権威を巧みに利用して支配を維持しました。
ラオウの死後に生まれた権力の空白に乗じて勢力を拡大し、帝都および支配下の地域に圧政を敷いて多くの民を苦しめた政治的手腕は、武力なき者の生存戦略として一定の評価を受けています。

作中での活躍・戦闘実績

ケンシロウとファルコが激戦で疲弊した隙を突き、直轄軍に二人もろともアンカーで始末するよう命じるなど、最後まで他者の力に頼った立ち回りを見せました。
しかしバットらの活躍で天帝が救出されると、拠り所を失ったジャコウはファルコに見逃してもらうことを条件に決闘を申し込みますが、見苦しい命乞いも虚しくファルコの元斗皇拳によって焼き尽くされ、あっけなく滅殺されています。
ラオウがかつてファルコに「ジャコウが災いとなる」と忠告した通りの結末であり、長年にわたってファルコに恥辱を与え続けてきた報いを受ける因果応報の最期でした。

ランキング理由

純粋な戦闘力は一般兵士にも劣る可能性があり、作中の主要な悪役としては最弱クラスの存在です。
あくまで天帝の権威とファルコの武力を後ろ盾にした権謀術数のみで帝都を支配した人物であり、戦闘力ランキングとしてはこの位置が妥当です。ただし、武力が全てを支配する世紀末において拳法を持たずに帝都の総督にまで上り詰めた狡猾さと政治的手腕は、ある意味では別種の「強さ」といえるかもしれません。

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強さ第49位 コウケツ

ラオウ亡き後、食料支配によって人々を農奴として従えた世紀末の成り上がり者です。
拳王軍時代は馬の世話係(馬のエサ係とも)という最下級の雑兵であり、武力ではなく狡猾さだけで乱世をのし上がった異色の悪役として知られています。

性格・背景

拳王軍時代はラオウに媚びを売って取り入ろうとしていましたが、強さのみを尊ぶラオウの逆鱗に触れ「下衆なドブネズミ」と一喝されて放り捨てられています。
直属の上司であったジンバからも「こざかしく頭が回るだけの男で、しょっちゅう張り倒されてションベンをちびっていた」と評されるほど、軍内では徹底的に軽んじられていました。
しかしラオウの死後、時代が武力支配から食料支配へと転換する流れを誰よりも早く読み取り、「これからは頭(知識)の時代」「平安の世を制するのは武器ではなく食」という信念のもと、広大な農場を開拓して巨大な農場帝国を築き上げました。
部下を使って人々を言葉巧みに騙し、うまい話に乗せられてやって来た者たちを農奴として荒地の開墾にこき使い、死亡した農奴の遺体は肥料として畑に撒くという極めて悪辣な経営を行っています。
かつて拳王軍で猛将として鳴らしたバルガですら、息子を人質に取られて奴隷同然にこき使われるほどの権力を握っていました。
太った体格で私腹を肥やし、方言混じりの独特な話し方(「~じゃからねえ」「~わい」など)と「カカカカカ」という特徴的な高笑いが印象的な人物です。なお「食べ物を粗末にする奴は生かしちゃおけねぇ」と発言する場面もあり、食料への執着は本物であったとされています。
ラオウの遺児リュウの育ての親であるハクリ夫妻を殺害し、彼らが苦労して作った農地を強奪するなど、弱者からの搾取には一切の躊躇を見せませんでした。

能力・戦闘スタイル

拳法の心得はほぼ皆無であり、個人的な格闘能力は世紀末の悪役の中でも最底辺クラスです。
切り札として、あらゆる薬物を投与して作り上げた怪人「マイペット」を所有しており、戦闘時にはこのマイペットの頭部に肩車の要領で乗っかり、巨大トンファーを駆使して戦う「羈獣拳(きじゅうけん)」が唯一の戦闘手段です。
また地下貯蔵庫には自分自身の体重以外に反応するブービートラップを仕掛けるなど、罠と知略による間接的な戦い方を得意としていました。
戦闘力ではなく食料という資源を武器に人心を掌握する手腕こそが、コウケツの本質的な「強さ」であり、「食わせれば狼もブタになる」という冷徹な人間観に基づいた支配戦略は、武力が全てを支配する世紀末にあって異彩を放つものでした。

作中での活躍・戦闘実績

ラオウの遺児リュウとケンシロウが農場に乗り込んでくると、まず戦意を喪失したマイペットに薬物を投与して戦闘状態に戻し、自ら合体してケンシロウに立ち向かいました。
しかしケンシロウがマイペットを吹き飛ばした衝撃でシェルターごと崩壊し、コウケツは地下の食糧貯蔵庫へと逃げ込みます。
そこで自分の体重以外に反応する罠にケンシロウを誘い込もうとしましたが、逆にその仕掛けを利用され、落下してきた荷物を受け止めた瞬間に串刺しとなって死亡しました。
ケンシロウからはラオウと同じ言葉である「ドブネズミ」と蔑まれ、「ドブネズミらしい死に方がふさわしい」と突き放される因果応報の最期を迎えています。
かつてラオウに「ドブネズミ」と呼ばれた屈辱が、最期の瞬間にもう一度繰り返されるという構図は、コウケツというキャラクターの本質を象徴する場面といえます。

ランキング理由

戦闘力は皆無に等しく、作中最弱クラスの悪役です。
マイペットとの合体技「羈獣拳」もケンシロウには全く通用せず、罠に頼った戦法も自滅という結果に終わっています。
しかしながら、武力が全てを支配する世紀末において拳法を持たない身でありながら食料という資源に着目し、かつての拳王軍の猛将たちすら支配下に置いた知略と処世術は、ある意味では別種の「強さ」ともいえます。
ラオウ亡き後の時代の変化を最も敏感に読み取った人物でありながら、純粋な戦闘力としてはこの順位が妥当です。

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強さ第48位 ジード

原作第一話「心の叫びの巻」に登場する野盗集団「Z(ジード)」のリーダーであり、北斗百裂拳を最初に受けた記念すべきキャラクターです。
北斗の拳という作品を象徴する「モヒカン」「北斗百裂拳」「お前はもう死んでいる」の全てが詰まった第1話の敵として、作品史に残る存在となっています。

性格・背景

核戦争後の荒廃した世界で、水と食料を求めてバイクを駆り、略奪と殺戮を繰り返す凶悪な野盗集団「Z」の首領です。
額に「Z-666」の刺青を持ち、配下の団員たちも全員モヒカン頭でおでこに「Z」の文字が刻まれているという統一された外見が特徴です。
弱者を虐げることを日常としている一方で、手下からは呼び捨てにされることもあるなど、リーダーとしての威厳にはやや欠ける面も見られます。
しかし仲間想いな一面もあり、仲間がケンシロウに倒されると激しい怒りを露わにする場面が描かれています。
彼らの行動動機は「水と食料=生きるための手段」であり、核戦争の被害者としての側面も持っています。
武器としては手斧を使用していたとされています。

能力・戦闘スタイル

特定の拳法には属さず、巨体を活かした力任せの暴力が主な戦闘手段です。
作中では非常に大柄な体格で描かれており、見た目上は相当な威圧感を持つ巨漢として登場しています。
ただし原作者の原哲夫氏は「悪役はデカ目に描いている」と述べており、実際の身長は見た目ほどではない可能性もあります。
拳法の修練は積んでおらず、戦闘技術としては一般的な暴徒の域を出ません。集団で襲いかかる数の暴力と、荒廃した世界での生存本能に基づく粗暴な戦い方が持ち味です。

作中での活躍・戦闘実績

リンが暮らしていた村を襲撃し、リンを人質に取って食料を要求するという形で物語に登場します。
村の牢獄に囚われていたケンシロウが立ち上がり、ジードの配下たちを次々と倒していきます。
仲間を倒された怒りでケンシロウに立ち向かったジードでしたが、北斗百裂拳の連打を全身に受けることになります。
しかし拳を受けた直後は目に見える変化がなく、ジードは余裕の表情で「貴様の拳など蚊ほどもきかんわ」と豪語しました。
ところがケンシロウの「お前はもう死んでいる」という宣告の直後、秘孔を突かれた効果が発動し、体内から破裂して爆死しています。
ジード軍の残党もそのほとんどが内部から破壊された状態で発見され、唯一生き残った団員も「ほくと……」と口にした瞬間に爆死するという徹底的な壊滅を迎えました。
わずか1話で活動を終えた集団ですが、その衝撃的な敗北は作品の世界観を読者に強烈に印象づけました。

ランキング理由

拳法の心得がなく、ケンシロウにとっては本格的な戦闘にすらならない相手でした。
北斗百裂拳を不意打ちに近い形で受けたため、ジード本来の強さの程は正確には測りかねる部分がありますが、拳法を修めた拳士たちとは明確な差があります。
ただし、北斗の拳における「モヒカン=雑魚」というイメージを定着させたのはジードの貢献度が大きく、北斗百裂拳の威力と「お前はもう死んでいる」という名台詞を読者に強烈に印象づけた存在として、作品史上極めて重要なキャラクターです。
コウケツよりも上位としたのは、少なくとも巨体を活かした直接戦闘が可能であり、拳法の心得が皆無で他者や罠に頼るしかないコウケツよりは個人の戦闘力で上回ると判断したためです。

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強さ第47位 スペード(KING幹部)

サザンクロスを支配するKING軍の四重臣(四天王)の一人で、トランプのスートになぞらえた幹部たちの中でケンシロウが最初に対峙した人物です。
ダイヤ・クラブ・ハートと並ぶ四重臣の一角を占めていますが、四天王の中では最弱とされており、その立ち位置は後の作品で定番となる「奴は四天王の中でも最弱」というテンプレートの先駆けともいえる存在です。

性格・背景

弱き者をいたぶることに喜びを見出す残忍な性格の持ち主です。
他の三人の幹部がそれなりの規模の軍団を動かしていたのに対し、スペードはわずか数人の小隊でミスミ老人のような非力な老人を追い回すなど、幹部としてのスケールには疑問が残ります。
一方で、ケンシロウに敗北した後はその屈辱を逆恨みし、罪のないミスミ老人の村を襲撃して村人を虐殺するという執念深さと卑劣さを見せました。
真の強者であるケンシロウを前にすると命乞いをする臆病さも併せ持つ、典型的な「弱い者には強く、強い者には弱い」人物として描かれています。
ジードが生存のために暴力を振るっていたのに対し、スペードは純粋に自分の楽しみのために弱者を痛めつけるという点が、より悪質な性格として区別されています。

能力・戦闘スタイル

片腕に装着したボウガン(弩)を主武器とし、斧や槍も使用する武器依存型の戦闘スタイルです。
特定の拳法は修めておらず、遠距離からのボウガン射撃を得意としています。
ボウガンの腕前自体は一定の精度を持っていたとされていますが、拳法の使い手たちとの間には歴然とした実力差があります。
個人の格闘能力よりも武器と部下の数に頼る傾向が強く、KING軍の幹部としての地位も個人の武力よりは組織内での役割に依拠するものだったと推察されます。

作中での活躍・戦闘実績

初登場時は、命がけで種籾を村に届けようとしていたミスミ老人を追い回しているところにケンシロウが介入する形で遭遇します。
ケンシロウを侮ったスペードはボウガンで狙い撃ちしますが、北斗神拳奥義「二指真空把」によって矢を2本の指で掴み取られ、そのまま跳ね返されて右目を潰されるという屈辱的な敗北を喫しました。
その後、この敗北を逆恨みしたスペードは種籾を届け終えたミスミ老人の村を部下と共に襲撃し、罪のない村人たちを虐殺、ミスミ老人をケンシロウの目の前で殺害するという暴挙に出ます。
怒りに燃えるケンシロウに対し、スペードは部下と共に立ち向かいますが全く歯が立たず、鼻を折られ両腕をへし折られた末に「北斗残悔拳」を受けました。
北斗残悔拳はこめかみの秘孔「頭維」を両の親指で突く技であり、指を抜いてから3秒後(アニメ版では7秒に変更)に対象は頭蓋から全身を縦に真っ二つに裂かれて絶命します。
スペードはこの3秒間に命乞いをしながら逃亡を図りましたが、恐怖にのたうち回った末に上半身が真っ二つに裂けて絶命しました。
アニメ版ではスペードの横にタイムカウンターが表示される演出が施され、この「余命カウントダウン」の場面は作品を代表する名シーンとなりました。
このシーンがきっかけとなり、全国の子供たちの間で「北斗の拳ごっこ」が大流行したとされています。

ランキング理由

KING四天王の中でも最弱とされており、拳法を持たない武器使いという点で戦闘力は極めて限定的です。
ジードとの比較では、KING軍という組織の幹部としての地位を持ち、ボウガンによる遠距離攻撃という戦術的な幅がある点でやや上位としました。
また、北斗残悔拳の最初の犠牲者として「余命カウント」という演出を生み出し、二指真空把と合わせて北斗神拳の多彩な技を読者に披露する役割を果たした点で、物語の序盤における重要度はジードに匹敵するキャラクターです。

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強さ第46位 ジャッカル

「神をも欺くことができる」と自称する狡猾な野盗の首領です。
アニメ版ではダイナマイトを用いた攻撃を「南斗爆殺拳」と称していましたが、ケンシロウからは即座に一蹴されています。
原作ではKING軍とは独立したバイク野盗軍団のボスとして登場しますが、アニメ版ではKING配下の傭兵隊「ウォリアーズ」のリーダーという位置づけになっています。

性格・背景

「自分より強い人間とは戦わない」という信条を持ち、直接対決を徹底的に避ける利己的な人物です。
超凶悪犯専用の地下特別獄舎「ビレニィプリズン」の脱獄囚でもあり、そこから脱獄した経歴を持っています。
ハイエナのような性質と評される狡猾さと卑劣さが最大の特徴で、部下に対しても冷徹な態度で手駒としてのみ扱い、忠誠心を一切期待しません。一方で演技力にも長けており、ケンシロウからも「なかなかの名演技」と評されるほどの芝居上手でもあります。
保身に走って裏切った数十人の部下をあっさり返り討ちにする程度の腕力は持っているとされ、一般人に対しては十分脅威となる実力を備えています。

能力・戦闘スタイル

体に巻きつけた大量のダイナマイトによる爆破攻撃が主たる武装であり、手の甲に仕込んだ刃物で人体を真っ二つにできるほどの切れ味を持つ暗器も使用します。
ケンシロウからは「火薬に頼って何が拳法だ」と一蹴されており、正統な拳法の使い手とは到底認められない戦闘スタイルです。
ただし、手段を選ばない狡猾さと、敵の実力を見抜く観察眼は作中でも随一ともいえる水準にあります。
ケンシロウの強さを正確に把握し、正面対決を避けるという判断自体は合理的であり、知略による生存戦略に特化したキャラクターといえます。

作中での活躍・戦闘実績

バットの故郷であるトヨの村を襲撃し、オアシスの水資源を根城にしようと企みました。
この際にトヨばあさんをダイナマイトで殺害したことがケンシロウの激しい怒りを招き、執拗な追撃を受けることになります。
子供にダイナマイトを背負わせてケンシロウの追撃を足止めするなど、手段を選ばない卑劣さも見せました。
右腕のフォックスが敗死した後、最後の手段としてビレニィプリズンの地下特別獄舎に収監されていた超巨人デビルリバースを解放します。
その際、デビルリバースの母のペンダントを密かに奪い取っておき、「自分は生き別れの実兄だ」と嘘を吹き込み、さらにケンシロウを「弟を獄に入れた張本人」とでっち上げるという巧みな芝居でデビルリバースを味方につけました。
しかしデビルリバースがケンシロウの「北斗七死星点」に敗れると、暴走したデビルリバースもろとも自身のダイナマイトで爆死するという因果応報の最期を遂げました。

ランキング理由

戦闘力そのものは最底辺クラスであり、正統な拳法を修めていない点ではスペードと同水準です。
ダイナマイトに頼った戦法は真の実力とは認められず、拳法の使い手には太刀打ちできません。
ただし、手の甲に仕込んだ刃物による暗殺能力や、部下の裏切りを返り討ちにする程度の腕力は持っており、知略と爆発物を組み合わせた戦術は限定的な状況では脅威となり得ます。
デビルリバースを味方につけた際の演技力と策略は見事でしたが、あくまで他者の力に依存した強さであり、個人の戦闘力としてはスペードとほぼ同等と判断しました。
スペードよりやや上位としたのは、暗器の使用や策略による戦術的な幅がある点を評価したためです。

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強さ第45位 クラブ(KING幹部)

KING四天王(四重臣)の一人で、両手に装着した巨大な鉤爪を武器とする長身痩躯の男です。
ケンシロウからは「カマキリ」と呼ばれ、その異様な風貌と長いリーチが特徴的な人物です。
原作でのスペードやダイヤに対する態度からは小馬鹿にする傾向が見られますが、アニメ版では意外にも仲間思いの一面があり、スペードとダイヤの仇を討つと宣言する場面も描かれています。

性格・背景

サザンクロスにおいて、深夜に奴隷たちを呼び出しては「修行」と称して弄んでいた極めて残忍な性格の持ち主です。
「一瞬でも俺の体に触ることができたら町から出してやろう」と約束して武器も持たない村人たちを相手に戯れますが、実際には触ろうが触るまいが難癖をつけて殺害しており、最初から助ける気など一切ありませんでした。
窮地に陥ると即座にKINGの居場所などの情報を売り渡す忠誠心のなさも見せており、「答えるから助けろ」と命乞いをする姿はKING幹部としての矜持の欠片もない醜態でした。

能力・戦闘スタイル

自らの拳法を「鉄の爪蟷螂拳」と名乗っており、アニメ版では蟷螂拳の使い手として描写されています。
蟷螂拳は本来、カマキリの動きを模した「蟷螂手」と呼ばれる独特の手形を用いる中国武術の一派ですが、クラブの場合は両手の巨大な鉤爪で引き裂く攻撃が中心であり、体系的な拳法として修練されたものかは疑問が残ります。
ただし、KING四天王の中では「修行をしている」という描写があり、我流ながらも一定の鍛錬を積んでいたことが示唆されています。
鉤爪によるリーチと殺傷力は武器を持たない一般人には圧倒的な脅威ですが、拳法の達人相手には通用しない水準です。

作中での活躍・戦闘実績

ケンシロウがサザンクロスに乗り込んだ際に対峙しますが、力の差は歴然でした。
まず北斗神拳奥義「五指烈弾」によって掌の下部にある秘孔を突かれ、武器である鉤爪ごと全指が吹き飛ばされます。
続いてケンシロウがアクロバティックな動きで背後に回り込み、腰部の経絡秘孔「命門」に膝蹴りを叩き込みました。
命門を突かれたクラブは「残り1分の命」を宣告されます(アニメ版では30秒に短縮)。
命門は背中の筋肉の強度に背骨が耐えられなくなり、やがて胴体が真っ二つに折れるという恐ろしい秘孔です。
死の恐怖に怯えたクラブはKINGの情報を必死で漏洩しようとしますが、ケンシロウに突き放され、宣告通りに背骨が折れて胴体が真っ二つに裂けて絶命しました。

ランキング理由

鉤爪を用いた戦闘スタイルは、ボウガンのスペードよりは接近戦での戦闘力が上回ると判断しました。
「鉄の爪蟷螂拳」を自称し、一応は拳法を名乗っている点も評価に含めています。
しかし、その拳法の実態は鉤爪に依存した我流の域を出ず、ケンシロウに対しては一撃を加えることすらできなかった点で、実力の天井は明確です。
KING四天王内の強さ順については原作とアニメで見解が分かれており、原作ではダイヤよりやや下、アニメではダイヤより上とされることもあります。
本ランキングではダイヤがケンシロウに流血を負わせた実績を重視し、クラブをダイヤの一つ下に位置づけました。

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強さ第44位 ダイヤ(KING幹部)

KING四天王(四重臣)の一人で、歌舞伎のような派手な隈取りのメイクを施した巨漢の幹部です。
かなり長尺の棍棒を高速で振り回す棒術使いであり、その腕力はKING四天王の中でも際立っています。
外見はロックバンドKISSを彷彿とさせる装束が特徴的で、アニメ版の声は郷里大輔が担当しています。

性格・背景

「きさまらに生き死にの理由はいらん!すべておれたちの気分次第よ」という台詞に象徴されるように、処刑そのものを享楽として楽しむ傲慢かつ残虐な性格の持ち主です。
スペードがケンシロウに倒されたという報告を受けると、ケンシロウをおびき寄せるために無関係な村人たちを公開処刑して回るという非道な行いに及びました。
自信家でもあり、「このダイヤ様はスペードなどとは格が違う」と豪語するなど、同じ四天王のメンバーを見下す発言も目立ちます。

能力・戦闘スタイル

大振りの棍棒を使用した棒術が主な戦闘手段であり、かなりの長尺かつ重量のある棒を高速で振り回せる相当な腕力を持っています。
さらにスイカ大の石を噛み砕くほどの強靭な顎の力も備えているとされており、純粋な身体能力においてはKING四天王の中でもハートに次ぐ水準にあります。
棒術のリーチと力を組み合わせた戦闘スタイルは、スペードやクラブよりは戦闘の幅が広いと評価されています。
ファンの間では「闘い方次第ではクラブにも勝てる」という見方もあり、ハートを除けば四天王内で最も拮抗した強さを持つキャラクターと位置づけられることもあります。

作中での活躍・戦闘実績

原作において初めてケンシロウに傷を負わせて出血させたという実績を持っており、これはKING四天王の中で唯一の功績として特筆に値します。
かすり傷とはいえ、後の強敵であるシンやラオウに先んじてケンシロウから血を流させた事実は、棒術のリーチを活かした攻撃力の高さを示しています。
しかしケンシロウにとっては、その棒術ですら「スロー過ぎてあくびが出る」程度のものでしかなく、棍棒は片手で軽く受け止められてしまいました。
最終的にケンシロウの北斗神拳奥義「交首破顔拳」を受けて敗死します。
交首破顔拳は敵の首の両側面にある秘孔を突いてから顔面に膝蹴りを叩き込む技で、受けた者は顔面が真っ二つに裂けながら絶命するという凄惨な技です。
ダイヤは目・鼻・口から血を噴出しながら絶命しました。
なお、原作でこの交首破顔拳が使用されたのはダイヤ戦の1回のみであり、ダイヤはこの技の唯一の原作犠牲者として記録されています。

ランキング理由

ケンシロウに流血を負わせた実績は、KING四天王の中では最も高い戦闘成果として評価に値します。
スペードやクラブがケンシロウに一切ダメージを与えられなかったのに対し、ダイヤの棒術は少なくともかすり傷を負わせるだけの攻撃速度と威力を持っていました。
また、棒術のリーチと強靭な顎の力という複数の武器を持つ点でも、他の下位幹部より総合力で上回ります。
しかし体系的な拳法を修めているわけではなく、ケンシロウからは一蹴される程度の実力であるため、正規の拳法の使い手には太刀打ちできません。
KING四天王内ではハートに次ぐ実力者と位置づけ、クラブ・スペードより上位としました。

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強さ第43位 フォックス

ジャッカルが率いる野盗集団の最高幹部であり、「跳刃地背拳(ちょうとうちはいけん)」という奇襲特化の虚拳を操る戦士です。
個人の戦闘能力では軍団随一とされ、ジャッカルの右腕と称されていました。

性格・背景

極めて残忍な殺人狂で、人を殺めた後に平然としている冷酷さが村人からも恐れられていました。
眉を剃り落として額に縦縞の刺青を入れた凶悪な風貌の持ち主です。
ジャッカルとの関係はあくまで生存のための相互利用に過ぎず、忠誠心はお互いに存在しませんでした。
バットの育ての親であるトヨの村を襲った際には、子供たちを人質にする策略を提案するなど、ジャッカルの参謀的な役割も果たしています。しかし、ケンシロウの怒りを買ったジャッカルは「おれの右腕はここにある」と自分の右肩を指差し、フォックスを平然と捨て駒にしました。

能力・戦闘スタイル

跳刃地背拳は「敵の虚をついて倒す虚拳」と位置づけられています。
死んだふりや無抵抗を装って仰向けに倒れ、敵が油断した隙に背面の筋肉を使った異常な跳躍力で空中に飛び上がり、両手に装備した鎌で相手を切り刻みます。
大地を背中の盾として利用することで前面の敵に集中できる点が特徴ですが、跳躍した瞬間に背面が完全に無防備になるという致命的な弱点を抱えています。
初見殺しに特化した拳法であり、弱点を見抜かれた場合には対処が極めて困難になります。

作中での活躍・戦闘実績

トヨの死に激怒したケンシロウに追い詰められ、得意の跳刃地背拳で騙し討ちを試みます。
しかし、ケンシロウには跳躍の瞬間を見切られ、背面の無防備さを突かれて背後に回られてしまいます。
さらに経絡秘孔「新一」を突かれたことでジャッカルの居場所を自白させられ、最終的にはケンシロウの激しい蹴撃を受けて岩壁に叩きつけられ絶命しました。
秘孔による爆死ではなく純粋な打撃で倒されたという点は、北斗の拳では珍しいケースです。
その亡骸はジャッカルへの「メッセージ」として送り届けられ、ジャッカルに大きな恐怖を与えました。
なお、劇場版ではジャギの配下として登場し、レイに部下を全滅させられた後にケンシロウの一撃で倒されています。

ランキング理由

独自の拳法を持ち、軍団内では最強の実力者であった点でジャッカルよりは上位に位置します。
しかし、跳刃地背拳はあくまで不意打ち専門の虚拳であり、正面からの格闘戦では通用しません。
弱点を見抜かれた時点で戦術が完全に崩壊する脆さがあり、拳法家としての底力には欠ける存在です。

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強さ第42位 マッド軍曹(GOLAN)

カルト武装組織GOLAN(ゴッドランド)の鬼教官であり、元陸軍特殊部隊レッドベレーの生き残りです。
赤いベレー帽がトレードマークで、その下はスキンヘッドとされています。

性格・背景

レッドベレーは「1人で500人のゲリラを殺せる」と謳われた精鋭部隊であり、マッド軍曹はその中でも特にその名を知られた猛者でした。
GOLANでは兵士の訓練を担当する鬼教官として、兄弟同士の訓練であっても倒した相手を容赦なく殺させるなど、人命を顧みない極めて残忍な訓練方針を貫いていました。
自らが選ばれた人間であるという狂信的な思想のもと、「神の国」建設のために冷酷な殺人戦闘員(キラーコマンダー)を育成していた人物です。

能力・戦闘スタイル

主な武器はレッドベレーの特殊工作隊で使用される「ニードルナイフ」です。
これはストロー状の吸血投擲武器で、刺さると全身から血が噴き出す恐ろしい兵器です。
さらに、1秒間に10回突くというナイフ連続刺突術を自負しており、ゲリラ戦で培った近接戦闘技術を駆使します。
拳法の修練はなく、あくまで軍事的な格闘技術で戦うスタイルですが、アニメ版ではナイフにサソリの毒が塗られているという追加設定もあります。
ただし、秒間50発以上の拳を放つとされるケンシロウの速度と比べると、その差は歴然でした。

作中での活躍・戦闘実績

ケンシロウとの戦闘では、まずニードルナイフを投擲して先制攻撃を仕掛けます。
しかし、鍛え上げられたケンシロウの肉体は筋力でニードルナイフを全て排出してしまい、吸血戦法はまったく通用しませんでした。
続く白兵戦でも自慢のナイフ術は歯が立たず、背後を取られて秘孔を突かれます。秘孔により身体の自由を奪われてカーネル大佐の居場所を自白させられた後、胸部が爆発し顔面がほぼ直角に折れ曲がるという壮絶な最期を迎えました。
その際の断末魔「たわば」は、原作者の原哲夫氏によると「助けてくれ」という命乞いの途中で肉が弾ける感覚を表現したものとされており、「あべし」「ひでぶ」に次ぐ有名な断末魔として知られています。

ランキング理由

レッドベレーの精鋭として核戦争前から実戦経験を積んだ軍人であり、一般的な暴徒や野盗と比べれば格上の存在です。
しかし、あくまで軍事格闘の範疇にとどまり、拳法の使い手には及びません。
ボスであるカーネル大佐(南斗無音拳)との実力差は歴然としており、組織内でもナンバー2に過ぎない位置づけです。

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強さ第41位 ボルゲ

原作における最後の「名のある敵」であり、ケンシロウへの復讐のみを生きがいとする盲目の悪党です。
「悪魔でさえ顔をそむける」と評されるほどの凶悪な風貌の持ち主で、物語の最終章においてケンシロウとバットの絆を描くための重要な存在として登場します。

性格・背景

かつてケンシロウとバットが野宿していた際に闇討ちを仕掛けましたが返り討ちに遭い、「世の中が見えなければ上に立とうとも思うまい」としてケンシロウに両目を一文字に斬られ失明しました。
しかし、その屈辱と恨みを原動力として長年鍛え続け、復讐に執念を燃やします。
ケンシロウをおびき寄せるために、同じく過去に傷を受けた恨みを持つ白爪妙拳の使い手ゾルドの軍団を単独で壊滅させ、構成員全員の目を一文字に切り裂いて胸に七つの傷をつけるという残忍な行為に及びました。
自分に傷をつけた者は全員皆殺しにするという執念深い性格の持ち主です。

能力・戦闘スタイル

失明の代償として聴覚が異常に発達しており、微かな物音や反射音だけで敵の位置を正確に把握します。
主要な武器は「多頭凶蛇棍(たずきょうじゃこん)」と呼ばれる蛇の形状をした多節棍で、まるで本物の蛇のような動きで敵を追い詰めます。
棍の至るところに鋭い刃が付いており、触れただけで大怪我を負うほどの凶器です。
さらに頭部には特殊装甲を仕込んだ上に人造皮膚を張り付けており、頭部への攻撃を防ぐ防御力を備えています。
マントの内側には複数の武器を隠し持ち、背後から展開する副腕で相手を拘束するなど、多彩な暗器を駆使する戦闘スタイルです。
本人はこれを「地獄の淵から持ち帰った拳法」と称していました。

作中での活躍・戦闘実績

ケンシロウの名を騙って人々を守っていたバットを捕らえ、壮絶な拷問を加えます。
記憶喪失状態のケンシロウとの戦闘では、多頭凶蛇棍と超聴覚を活かして優位に立ち、右腕を潰されても戦い続ける執念を見せました。
しかし、バットの魂の叫びをきっかけにケンシロウの記憶が回復すると形勢は完全に逆転し、まったく歯が立たなくなります。
秘孔を突かれて致命傷を受けた後も、「ひとりで死んでいくのは嫌だ」とリンを道連れに無理心中を図ろうとしましたが、満身創痍のバットによって阻止され、相打ちに近い形で絶命しました。
ボルゲ編は、ケンシロウとバットの出会いを振り返る回想が多く挿入され、バットが事実上の主役として描かれた最終章でもあります。

ランキング理由

武器・暗器・超聴覚を駆使した戦い方で、ゾルド軍団を壊滅させるほどの実力は備えています。
しかし、正統な拳法家と比べると格は大きく劣り、記憶を取り戻したケンシロウには瞬殺されるレベルでした。
物語上はラスボスの位置づけですが、ラオウやカイオウより強い敵を出すわけにはいかないという作品構造上の制約もあり、ケンシロウ側を記憶喪失で弱体化させることで成立した対戦相手です。
武器に頼った戦闘スタイルとはいえ、ゾルド軍団を単独壊滅させた実績を評価し、この順位としています。

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強さ第40位 赤鯱

海賊集団「双胴の鯱」の首領であり、シャチの父親です。
「最悪の海賊」の異名を持つ男で、拳法家ではありませんが、海賊流の知略と胆力で修羅の国編の重要な転換点を担いました。

性格・背景

かつてラオウに仕えた経験を持ち、拳王の死後に新天地を求めて部下100名と共に修羅の国に攻め入りましたが、名もなき15歳の修羅たった一人に壊滅的な敗北を喫しています。
この戦いで右目・右腕・右足を失い、さらに息子シャチを修羅の国に置き去りにしてしまうという取り返しのつかない事態を招きました。
しかし、海の男としての誇りは決して失わず、身体の欠損すら武器に変えるしたたかさで海賊稼業を続けています。
ケンシロウが修羅の国に渡る際には、息子への伝言を託すなど、荒くれ者の外見とは裏腹に深い親子の情を見せる人物でもあります。

能力・戦闘スタイル

拳法は一切使えず、銛や義手に仕込んだ武器、右目に仕込んだ針など、身体の欠損を逆手に取った多彩な暗器を駆使します。
最大の武器は硫酸を入れたドラム缶を投げつける海賊流の戦術です。
まずドラム缶を敵の前に放り込み、拳法家が反射的にこれを砕いた瞬間に中の硫酸が飛散するという二段構えの策略を用います。
「個体は砕けても液体は砕けぬ」「水に落ちれば反応熱が生じる」という理論に基づいた合理的な戦術であり、闘気による完全防御すら困難にするという点で、科学的な発想力の高さがうかがえます。

作中での活躍・戦闘実績

ケンシロウとの初遭遇時には戦闘を仕掛けて敗北していますが、カイオウとの決戦でケンシロウとシャチが窮地に陥った際には、部下の船員たちを率いて決死の救出作戦を敢行しました。
硫酸戦法でカイオウを一時的に怯ませることに成功し、北斗琉拳最強のカイオウに一矢報いた唯一の非拳法家として特筆すべき実績を残しています。
その後、止めの銛を打ち込もうとした瞬間にカイオウが放ったボウガンの矢に胸を貫かれて致命傷を負いました。
最期は成長した息子シャチの腕に抱かれながら、「親より先に子が死んじゃ親不孝」と語り、息子の成長を喜びながら息を引き取っています。

ランキング理由

拳法家ではないため純粋な戦闘力では修羅の最下級にも及ばないことは、100人の部下と共に名もなき修羅一人に壊滅させられた過去が物語っています。
しかし、知略と胆力でカイオウに一矢報いた実績は拳法の技量を超えた評価に値します。
科学的な発想に基づく硫酸戦法は、闘気に頼る拳法家たちとは異なるアプローチで最強クラスの敵を怯ませた稀有な事例であり、その点を加味してこの順位としています。

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強さ第39位 マミヤ

両親が開墾した村を守る女戦士であり、レイが命を懸けて守った女性です。
ユリアに瓜二つの容貌を持つ「もう一人のヒロイン」として描かれており、作中で数少ない最後まで生き残った重要キャラクターの一人でもあります。

性格・背景

20歳の誕生日に南斗紅鶴拳の使い手ユダに両親を殺害され、自身も拉致されて左肩に「UD」の焼印を刻まれるという壮絶な過去を持ちます。
自力で脱出した後は「女であることを捨てた」と宣言し、村を守る戦士として生きることを決意しました。
しかし弟コウの死に際して人目のつかない場所で涙を流すなど、本質的には優しさを内に秘めた人物です。
ケンシロウやレイからもその気丈な姿勢を認められ、レイは彼女の頭上に見えていた死兆星の運命を変えるために命を懸けてユダに挑みました。
作中で死兆星の宿命が消えた唯一の人物とされています。

能力・戦闘スタイル

刃を仕込んだヨーヨー、鋼製の峨嵋刺(がびし)、ボウガンなど多彩な武器を駆使した遠距離主体の独自の戦闘スタイルが特徴です。
拳法の流派は持ちませんが、武器を用いた体術は日々の鍛錬で磨かれており、断崖絶壁を登り切る身体能力や、ナイフの軌道を見抜いて回避できる動体視力を備えています。
また素手での格闘術も身につけており、レイに対して鋭いパンチを繰り出す場面もあります。
一般的なゴロツキ程度であれば引けを取らない実力ですが、超人的な拳法家が相手では力及ばないという位置づけです。

作中での活躍・戦闘実績

牙一族との戦いではケンシロウとレイの用心棒を雇い入れるきっかけを作り、レイの妹アイリ救出のために自らケンシロウの婚約者を装って牙一族のアジトに潜入するなど、胆力のある行動を見せています。
しかし牙大王との直接対決では完敗しており、拳法家との実力差は歴然でした。
一方で雑兵や下級の悪党に対してはヨーヨーや峨嵋刺を駆使して圧倒する場面が描かれています。
天帝編ではケンシロウから孤児アスカを託され、女性としての装いに戻った姿で再登場しました。
最終章ではボルゲとの戦いで瀕死のバットを救おうと駆けつけるなど、物語の重要な局面で行動力を発揮しています。
対戦型格闘ゲーム『北斗の拳』や『北斗無双』では唯一の女性プレイヤーキャラクターとして採用されており、その戦闘スタイルの独自性は制作側からも高く評価されているといえます。

ランキング理由

拳法の流派を持たないため上位の拳士には及びませんが、多彩な武器と優れた身体能力を活かした戦闘力は一般人の域を大きく超えています。
赤鯱と比較した場合、武器の多彩さと身体能力の高さでやや上回ると判断し、この順位としています。

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強さ第38位 バット

北斗の軍の若きリーダーであり、ケンシロウが「弟」と認めた存在です。
第一話から最終話まで登場し続けた唯一のキャラクターであり、物語全体を通じて最も大きな成長を遂げた人物でもあります。

性格・背景

元々は養母トヨのもとで育てられた孤児で、口減らしのために村を出た後、こそ泥として生きていました。
獄中でケンシロウとリンに出会い、ケンシロウの旅に同行する中で数々の強者たちの生き様を目の当たりにし、精悍な青年へと成長しています。
レイ、シュウ、トキといった漢たちの壮絶な死を間近で目撃してきた経験が、彼の人格形成に大きな影響を与えました。
第二部ではリンやリハクと共に「北斗の軍」を結成し、帝都軍の圧政に反旗を翻す若きリーダーとして活躍しています。
最終章では、リンをケンシロウのもとに返すために自らリンの記憶を封印するという決断を下し、さらに胸に七つの傷を刻んでケンシロウの身代わりとなってボルゲに挑む覚悟を見せました。
ケンシロウから「お前はすばらしい男だった」と最大限の賛辞を受けた、作中でも屈指の精神的成長を遂げた人物です。

能力・戦闘スタイル

ケンシロウの戦いを長年にわたって間近で観察し続けた経験と、トキのもとで暮らした時期に秘孔の知識を吸収したとされることから、見様見真似で経絡秘孔の技術を実用レベルまで習得しています。
カイオウに「死環白」を突かれたリンの記憶を消す秘孔を的確に突くことに成功しており、これは北斗神拳の技術体系を独学で部分的に会得していたことを示しています。
また、岩山両斬波や北斗百裂拳に類似した技を繰り出す場面もあるとされ、拳法の断片的な部分は確かに身につけていたと考えられます。
武器としてはボウガンや剣を使用し、素早い身のこなしを活かした体術で戦うスタイルです。
元斗拳士の師匠オウガイから武術と軍略の手ほどきを受けたとされ、リハクの指導のもとで軍事戦略も学んでいます。
なお、ラオウの愛馬・黒王号に騎乗を許された数少ない人物でもあり、相応の器量を認められていたことがうかがえます。

作中での活躍・戦闘実績

天帝編ではアインと二人だけでジャコウ配下の群都の砦を陥落させるという大胆な作戦を成功させ、天帝ルイの救出にも貢献しています。
修羅の国編では、ファルコですら苦戦した修羅の一人を不意打ちとはいえ素手の一撃で倒すという驚異的な実力を見せました。
最終章のボルゲ戦では、ケンシロウになりすまして単身で挑み、電動ドリルで抉られるなどの壮絶な拷問を受けながらも最後まで屈しませんでした。
満身創痍の状態でもボルゲの体を手刀で貫こうとする所作を見せており、拳法の技術が断片的ながらも実戦で発揮されています。

ランキング理由

超人的な拳士と比較すれば戦闘力は及びませんが、北斗の軍のリーダーとしての統率力・組織力は作中でも屈指です。
加えて、秘孔の知識を独学で実用レベルまで習得した才能、修羅を一撃で倒した実績、そしてラオウの黒王号に騎乗を許されたという事実は、相応のポテンシャルを持つ人物であることを示しています。
マミヤを上回る戦闘実績と、拳法の断片的な習得という要素を評価してこの順位としています。

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強さ第37位 海のリハク

南斗五車星「海」の拳士であり、五車星の最年長者かつリーダー的存在です。
南斗聖拳正統血統者ユリアの守護を使命とし、「海の兵団」を率いる天才軍師として知られています。
五車星の中で唯一の生存者でもあり、娘のトウもユリアの従者として仕えていました。

性格・背景

ラオウから「世が世なら万の軍勢を縦横に操る天才軍師」と評された知略の持ち主です。
かつてシンの城からユリアを救出した際にシンの信頼を獲得しており、長年にわたりユリアの守護者としての責務を果たしてきました。
しかし戦略面での失策も目立ち、ファンの間では「天才軍師」と「無能」の評価が大きく分かれる存在です。
ヒューイやシュレンといった五車星の戦力を逐次投入するという軍事上の禁忌を犯した点や、ケンシロウとラオウの実力差を見誤った点が批判の対象となっています。
一方で、ラオウの感情を揺さぶるために将の正体を明かすタイミングを計算するなど、心理戦を含めた多層的な戦略を立てていたとする擁護的な見方もあります。

能力・戦闘スタイル

直接的な戦闘力よりも知略・策略に秀でた軍師型の存在です。
原作では直接的な戦闘シーンがほとんど描かれていませんが、外伝作品『金翼のガルダ 南斗五車星前史』では水を駆使した独自の拳法が披露されており、「五車波岸水壁」で巨大な水壁を生成する技や、「五車波岸激衝」で水柱によって敵を封じる技を使用しています。
また、TVアニメ版では「五車波砕拳」というオリジナル奥義を繰り出しており、荒波が岩を砕くような一撃とされていますが、ラオウには全く通用しませんでした。
リハクの真価はこうした拳技よりも、ユリアの居城に無数の罠を仕掛けてラオウを迎撃する戦略面にあり、罠だけでラオウに重傷を負わせた唯一の人物とされています。

作中での活躍・戦闘実績

罠でラオウに傷を負わせた実績は特筆に値します。
部屋全体が殺気に凍りつくほどの罠を張り巡らせ、ラオウ以外の相手であれば致命的な効果があったとも考えられています。
しかし、五車星の戦士たちを一人ずつ送り出す逐次投入という軍事の禁忌を犯した点は広く批判されています。
ラオウとの最終局面では、自らが仕掛けた罠が裏目に出てユリアをラオウに奪われるという結果を招きました。
一方、TVアニメ版ではラオウと直接対峙し、奥義は通用しなかったものの、ラオウが本気を出した攻撃を受けながらケンシロウが到着するまで生き延びたことから、相応の耐久力は持ち合わせていたとも評価されています。
五車星で唯一生き残った後は、天帝編でバットやリンが率いる「北斗の軍」の参謀として合流し、豊富な知識と予知夢によるサポートで真価を発揮しました。
「このリハクの目をもってしても読めなかった」という趣旨の自戒の言葉は、ファンの間でも広く知られた名言となっています。

ランキング理由

直接的な戦闘力は五車星の中で最も低く、拳法家としての実力は他の四星に大きく劣ります。
しかし、知略による間接的な戦果として罠でラオウに重傷を負わせたという実績は唯一無二のものです。
加えて、拳王軍と対峙し得る組織を構築・運営した手腕や、天帝編で参謀として長期にわたり活動を続けた点も評価し、この順位としています。

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強さ第36位 ヒルカ

拳王配下で「最も冷酷非情」と評される男で、泰山妖拳蛇咬帯の使い手です。
フドウやケンシロウの前に立ちはだかった拳王軍の刺客として知られています。

性格・背景

フドウの養子であるタンジとジロの実父でありながら、かつて彼らを遺棄し、さらに再会後は戦略の道具として利用するという極めて非道な人物です。
タンジとジロを底なしの流砂に投げ込み、助けに飛び込んだフドウごと砂地獄に沈めようとする卑劣な作戦を実行しました。
フドウが彼らを引き取ったのは「実の親に捨てられた子どもたちに愛を信じさせてやりたい」という思いからであり、ヒルカの行為はその信念を踏みにじるものでした。
自ら「拳王配下の最強拳」と称していましたが、実際には拳王軍の中でも下位レベルの実力とされており、他の隊長格の戦士たちと比較しても見劣りするという見方が一般的です。
ファンの間では「ラオウが好むタイプの部下には見えない」という指摘もあり、リュウガなどの実力者がいれば粛清されていた可能性すら示唆されています。

能力・戦闘スタイル

泰山妖拳蛇咬帯は、袖口から伸ばした長い帯を手足のように自在に操る拳法です。
帯を相手の全身に巻きつけて視界と呼吸を奪い、さらに肉と骨を締め上げて完全に動きを封じます。
帯は容易には外れない強靭さを持ち、一度拘束されれば脱出は困難とされています。
相手が動けなくなった後は、全身に刃を装着した鎧をまとい、抱きつくことで対象を切り刻む「死の抱擁」で止めを刺すという二段構えの戦法です。
ただし、この戦法は直接的な格闘術に自信がないことの裏返しともいえます。
蛇咬帯で拘束した後に選ぶ手段が「死の抱擁」という接触型の攻撃であることからも、ヒルカ自身の素手での戦闘力は高くないと考えられています。
正面からの戦闘よりも、策略と卑劣な手段で敵を追い込むことを本質的な得意技とする人物です。

作中での活躍・戦闘実績

流砂に沈みかけたフドウとタンジ・ジロをケンシロウが片腕で引き上げた直後、蛇咬帯でケンシロウの動きを封じることに成功しました。
帯を全身に巻きつけて視界と呼吸を奪い、「死の抱擁」で仕留めようとしましたが、ケンシロウは力任せに帯を引きちぎって脱出しました。
さらに「死の抱擁」の突進も大岩で防御され、突き刺さった岩ごと部下の方へ投げ返されています。
最終的には、ケンシロウに向けて部下が放った矢が頭部に直撃し、そのまま命を落としました。
なお、TVアニメ版では矢が直撃する描写ではなく、崖から転落して流砂に飲み込まれるという最期に変更されています。
ケンシロウからは泰山妖拳蛇咬帯を「くだらぬ拳」と一蹴されており、その実力差は歴然としていました。

ランキング理由

蛇咬帯による拘束力はケンシロウの動きを一時的に封じるほどの脅威を持っていますが、超一流の拳士には力で破られてしまう限界があります。
直接的な格闘能力に乏しく、策略頼みの戦闘スタイルである点も総合力を下げる要因です。
ただし、フドウとケンシロウの進撃を一時的にとはいえ足止めし、戦局の時間稼ぎに貢献した実績は認められるため、最下位層よりは上の順位としています。

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強さ第35位 ハート(KING幹部)

サザンクロスを支配するKING軍四大幹部の一人であり、「拳法殺し」の異名で恐れられた特異体質の持ち主です。
トランプのスート名を冠する他の幹部(スペード・ダイヤ・クラブ)とともにシンに仕えていました。

性格・背景

通常時は物腰が柔らかく紳士的で、部下をいさめたり労をねぎらったりするなど温厚な一面を見せる人物です。
しかし自分の血を見ると正気を失い、敵味方や一般人の区別なく周囲の人間を殺害してしまう「狂乱の屠殺人」へと豹変する危険な二面性を持っています。
スピンオフ作品では、本名がアルフレッドであり、かつては病弱で争いを好まない少年だったとされています。
姉の死をきっかけに強さへの執着が生まれ、やがてシンに救われたことで忠誠を誓うようになったという過去が描かれています。
断末魔の「ひでぶ」は北斗の拳を代表する名ゼリフとして広く知られており、作画担当の原哲夫氏によれば「ひで=痛て」に体内からの破裂音「ぶ」が合わさったものであり、意図的な創作であったとされています。

能力・戦闘スタイル

分厚い脂肪層があらゆる打撃を吸収し無効化する「拳法殺しの体」が最大の武器です。
この特異体質は北斗神拳との相性が極めて悪く、厚い肉壁が経絡秘孔への到達を阻むため、内部破壊を本質とする北斗神拳の威力が分散されてしまいます。
シンも「北斗神拳ではハートを倒せない」と評するほどであり、打撃系の拳法に対してはほぼ無敵に近い耐性を誇ります。
一方で、南斗聖拳のような斬撃系の攻撃には脆弱であり、割れたグラスの破片程度でも出血するという明確な弱点を抱えています。
攻撃面では体系的な拳技を持ちませんが、巨体から繰り出される一撃は強烈で、防御したケンシロウが床に叩きつけられるほどの破壊力を見せています。

作中での活躍・戦闘実績

シンの居城にてケンシロウと対決し、北斗神拳による打撃が脂肪の壁に阻まれたことでケンシロウを窮地に追い込みました。
物語序盤においてケンシロウを一時的に苦戦させた初めてのキャラクターであり、「拳法殺し」の脅威を印象づけた場面として知られています。
しかしケンシロウが蹴りの連打で脂肪をかき分けて秘孔を露出させ、「北斗柔破斬」を叩き込んだことで内部から破裂して爆死しました。
この戦闘は、北斗神拳が単なる打撃だけでなく応用技によって弱点を克服できることを示す重要なエピソードでもあります。
なお、ゲーム作品などでは他の幹部を差し置いてプレイアブルキャラクターとして登場することが多く、そのインパクトの大きさがうかがえます。

ランキング理由

防御特化の特異体質により、北斗神拳すら一時的に無効化し、物語序盤のケンシロウを苦戦させた実績は高く評価できます。
打撃系の拳法に対するほぼ完全な耐性は、対戦相手によっては極めて強力な能力です。
しかし斬撃系の攻撃には脆弱であるという明確な弱点があり、攻撃面でも体系的な拳技を持たないため、総合的な戦闘力としては限定的です。
防御力の高さと巨体による攻撃力をヒルカの蛇咬帯より上と評価し、この順位としています。

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強さ第34位 フウガ(二神風雷拳)

カサンドラの双子の門番の一人で、ライガの双子の兄弟です。
末弟ミツをウイグル獄長に人質として捕らえられ、やむを得ず門番を務めていました。
外見上の特徴として、アゴに縦ヒゲを生やしているのがフウガとされています。

性格・背景

ライガと完全に一体となって戦う「二身一体」の拳士です。
本来は無益な殺生を望まない人物であり、ケンシロウとの戦闘中も拳に敵意ではなく「哀しみ」を宿していたとされています。
ケンシロウはその哀しみを見抜き、二人が本心では戦いたくないことを察しました。
ケンシロウに敗れた後、彼こそがカサンドラの恐怖の神話を崩壊させる救世主だと確信し、人質である弟ミツの命を捨てる覚悟で自ら門を開放しました。
その後、ウイグル獄長の敗北によりミツは無事に解放され、兄弟は感動の再会を果たしています。

能力・戦闘スタイル

二神風雷拳は、同じ血・同じ筋肉・同じ感性を持つ双子のみが修得可能な特殊拳法です。
二人の指の間には「自壊羅糸」と呼ばれる鋭利な鋼線が張られており、敵を二人の間に挟み込んで高速ですれ違うことで、一瞬にして相手の肉体を切断します。
この鋼線の切れ味は非常に鋭く、南斗水鳥拳の使い手であるレイにさえかすり傷を負わせるほどです。
ただし、敵が二人の間に入らなければ効果を発揮できないという構造上の弱点も持っています。

作中での活躍・戦闘実績

カサンドラの正門前でケンシロウ一行と対峙し、二神風雷拳でレイにかすり傷を与えてその実力を示しました。
しかしケンシロウには拳の軌道を完全に見切られ、鋼線を全て断ち切られて敗北しています。
その後、拳王決死隊隊長ブルグの指示によりトキの獄舎への通路が巨石で塞がれようとした際、ライガと共に自らの数十倍はあろうかという巨大な岩石を支え続けました。
拳王親衛隊のザルカやカシムによる一方的な剣撃を受けてもなお岩を落とさず、絶命してもなお立ったまま通路を守り抜くという壮絶な最期を遂げました。
その姿はケンシロウの涙を誘い、弟ミツは亡骸にすがって号泣しました。

ランキング理由

ライガとの合体技はレイにも傷を与える威力がありますが、ケンシロウには鋼線を全て切断されて容易く破られており、また敵を二人の間に挟み込む必要があるという戦術上の制約もあります。
単独での戦闘力は未知数であり、二神風雷拳の習得条件である「同じ血・同じ筋肉・同じ感性」を満たすライガなしでは本来の実力を発揮できません。
精神力と自己犠牲の覚悟は高く評価できますが、純粋な戦闘力ではライガと同等かわずかに下と判断し、この順位としています。

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強さ第33位 ライガ(二神風雷拳)

カサンドラの双子の門番の一人で、フウガの双子の兄弟です。
声優はアニメ版で沢木郁也が担当しています。
外見はフウガと瓜二つですが、アゴにヒゲがないのがライガの特徴とされています。

性格・背景

フウガと共に末弟ミツをウイグル獄長に人質として捕らえられ、不本意ながらカサンドラの獄門を守る衛士を務めていました。
カサンドラに近づく者を二神風雷拳で殺害する役割を担っていましたが、本心では殺生を望んでおらず、いつか救世主が現れてカサンドラの恐怖の伝説を終わらせてくれることを信じていました。
ケンシロウの拳に哀しみを感じ取り、彼こそが救世主であると確信した後は、弟ミツが処刑される危険を承知の上で自ら門を開放する決断を下しています。
この決断力と覚悟の強さは、フウガと並んでカサンドラ編における重要な場面を生み出しました。

能力・戦闘スタイル

フウガと同じく二神風雷拳の使い手であり、同じ血・同じ筋肉・同じ感性を備えた双子のみが修得可能な拳法を操ります。
二人一組で指の間に張った自壊羅糸と呼ばれる鋼線を用い、敵を挟み込んで高速ですれ違うことで瞬時に切断する技です。
鋼線の切れ味は南斗水鳥拳の達人レイにさえ傷を負わせるほど鋭く、並みの拳士であれば一瞬で切り刻まれるとされています。
二人の息が完全に合致していなければ成立しない拳法であるため、双子ならではの阿吽の呼吸が最大の武器です。

作中での活躍・戦闘実績

カサンドラの正門前でケンシロウ・レイと対峙し、フウガと共に二神風雷拳を繰り出してレイにかすり傷を負わせました。
しかしケンシロウには鋼線の軌道を完全に見切られ、拳で全ての鋼線を断ち切られて敗北しています。
その後、ケンシロウに全てを託してカサンドラの門を開放し、ウイグル獄長撃破後にはミツとの再会を果たしました。
しかし拳王決死隊がトキの獄舎への通路を巨石で塞ごうとした際、フウガと共に自らの体で巨石を支え続けました。
拳王親衛隊のザルカやカシムの攻撃を受け、さらに決死隊隊長ブルグの剣撃に晒されながらも最後まで岩を落とさず、絶命してもなお通路を守り続けました。
死してなお岩を支え続けた二人の姿は、北斗の拳の中でも屈指の名場面として多くのファンの記憶に刻まれています。

ランキング理由

フウガとわずかに順位を分けていますが、これは双子として同等の実力を持つと考えられる中で、便宜上の差をつけたものです。
レイに手傷を負わせた二神風雷拳の切れ味は相当なものであり、南斗水鳥拳の使い手を驚かせた実績は評価に値します。
ただし、ケンシロウには鋼線を全て切断されて完敗しており、また単独では二神風雷拳を使えないという制約があります。
壮絶な自己犠牲の精神と、拳王親衛隊の攻撃に耐え抜いた耐久力を加味し、フウガよりわずかに上の順位としています。

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強さ第32位 ハーン兄弟(南斗双鷹拳)

南斗聖拳108派・南斗双鷹拳の伝承者で、兄バズ(声:郷里大輔)と弟ギル(声:島香裕)の二人一組の拳士です。
その風貌はプロレスラーコンビ「ロード・ウォリアーズ」がモデルとされており、体格が大きく荒々しい外見が特徴です。

性格・背景

荒くれ者ではありますが、厚い兄弟愛で結ばれた義に篤い拳士です。帝都総督ジャコウの支配に反旗を翻し、中央反逆罪に問われました。
六聖拳以外の南斗拳士がそれまで悪役として描かれることが多かった中で、ケンシロウ側についた初めての南斗の男たちでもあります。
南斗108派の拳士の大半がジャコウの命によりファルコに殺害される中、兄弟は数少ない生き残りでした。
初戦でファルコに敗れた後、アインによって身柄を帝都へ送られ、A級反逆者収容所の地下特別房でコンクリート詰めにされるという過酷な拷問を受けていました。
その後、ケンシロウとアインによって救出され、ケンシロウが北斗神拳伝承者であることを知って北斗の軍に合流しています。

能力・戦闘スタイル

南斗双鷹拳は鷹をモチーフとした二身一体の拳法で、個々でも屈強な体力を誇りますが、最大の武器は兄弟連携による合体攻撃です。
奥義「双羽落爪破」は、バズとギルが手を組んで虚空に舞い上がり、二人のポジション変化と重心移動により加速度をつけて急降下しながら相手を切り刻む技です。
空中で攻撃役の軌道を相方が振り回すことで変化させるという、通常では不可能な空中機動を可能にしています。
また、大岩に乗って相手を押しつぶすような力技も持っており、南斗聖拳の流派らしい斬撃と、豪快な体力を兼ね備えた戦闘スタイルです。

作中での活躍・戦闘実績

かつて帝都に逆らった際にファルコと対峙し、初戦で敗北を喫しています。
収容所から救出された後、殺された南斗の仲間たちの仇を討つため、不発弾を携えて再びファルコに挑みました。
奥義「双羽落爪破」を放ちましたが、ファルコには簡単に軌道を見切られ、元斗皇拳の闘気弾で空中から撃ち落とされてしまいます。
致命傷を負った兄バズは、弟ギルに向けて涙するなと告げ、ファルコを道連れにできるのだから笑って見送れと語りかけた後、不発弾に頭突きして自爆を図りました。
しかしファルコの部下たちが身を挺して将を守ったため、ファルコ自身に致命傷を与えることはできませんでした。
原作ではギルは生き残り、中央帝都陥落まで従軍していますが、アニメ版ではギルも兄と共に壮絶な最期を遂げる展開に変更されています。

ランキング理由

南斗聖拳108派の正統な伝承者であり、六聖拳以外の南斗拳士としては数少ない実力者です。
二度にわたってファルコに挑んだ不屈の闘志と、奥義「双羽落爪破」の空中機動による攻撃力は一定の水準にあります。
しかし、ファルコの闘気弾に簡単に撃ち落とされていることから、六聖拳や五車星クラスの拳士と比較すると明確に格が劣ります。
それでも南斗の正統な伝承者としての拳技の体系を持ち、コンクリート詰めの拷問にも耐え抜いた体力・精神力を評価し、二神風雷拳のライガ・フウガよりわずかに上のこの順位としています。

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強さ第31位 カーネル(南斗無音拳・GOLAN)

元特殊部隊レッドベレーの指揮官であり、GOLAN戦闘集団の創始者兼総帥です。
個人名は明かされておらず、「大佐(カーネル)」の階級名がそのまま呼び名となっています。
一人で500人のゲリラを殺せると恐れられた伝説的な軍人であり、部下のマッド軍曹からは「超能力者」と称されるほどの実力者です。

性格・背景

選民思想に基づく「ゴッドランド」建国を目指す冷酷な合理主義者です。
核戦争以前は国家に忠誠を誓う優秀な軍人でしたが、将軍の屋敷に意見具申のため訪れた際、政府高官や大企業家たちから侮辱を受けたことで、権力者に対する忠誠心が崩壊しました。
核戦争後、鍛え抜かれた肉体で生き残ったことを「神が我々を選んだ」と解釈し、優秀な民族だけで構成される国家「ゴッドランド(GODLAND)」の建国を目指すようになります。
組織内では末端の兵士同士を殺し合わせる過酷な訓練を課し、優秀な子種を残すために各地から女性を拉致するなど、徹底した選民思想に基づく非道な支配を行っていました。

能力・戦闘スタイル

南斗無音拳は音もなく相手に忍び寄りその命を奪う暗殺拳であり、カーネルの気配消去能力は極めて高く、ケンシロウですら「かつて知らぬ間にこれほど近くまで接近を許したことはない」と認めるほどです。
この拳法の本質は単なるステルス能力だけにとどまらず、相手の目と筋肉の微妙な動きを読み取ることで攻撃を事前に予測し、回避と反撃を同時に行う「読心術」のような先読み能力にあります。
ケンシロウの連続蹴りをことごとく見切って回避し、即座に反撃に転じる姿は並の拳士には到底不可能な芸当です。
さらにブーメランによる遠距離攻撃や爪撃による近接攻撃も織り交ぜる多彩な戦闘スタイルを持っており、軍人としての実戦経験に裏打ちされた合理的な戦術眼も備えています。

作中での活躍・戦闘実績

GOLANに拉致されたリンを救出するために乗り込んできたケンシロウと対峙します。
戦闘序盤では南斗無音拳の気配消去と先読み能力で一見優位に立ち、ケンシロウの攻撃をことごとく回避して反撃を加えるなど善戦しました。
ケンシロウからは「ずばぬけた能力の持ち主」と評されましたが、同時に「しょせん20〜30年の訓練の成果でしかない」と北斗神拳2000年の歴史との格差を突きつけられます。
ケンシロウが一切の気配を絶った状態で動くと、カーネルの先読みは完全に無効化されました。
最終的に経絡秘孔「瞳明」を突かれて視界を奪われ、北斗壊骨拳によって全身の骨を体外へ放出させられて絶命しています。
なお、シン編直後に登場した強敵として、シン以上にケンシロウを苦戦させた場面があったとする考察もあります。

ランキング理由

ケンシロウに「ずばぬけた能力の持ち主」と評された点は高く評価できます。
南斗聖拳の系譜に連なる暗殺拳の使い手として、気配消去と先読みを組み合わせた戦闘スタイルは独自性が高く、物語序盤の敵としては相当な実力者です。
一人で500人のゲリラを殺したとされる実戦経験も、拳法家としての地力の高さを裏付けています。
ただし、北斗神拳の伝承者が本気を出した段階で完全に対応されてしまったことから、上位の拳士たちとは明確な差があります。

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強さ第30位 バラン

聖国ブランカを支配し「光帝」を名乗った独裁者です。
ラオウの技を見様見真似で習得した異才の持ち主であり、物語終盤の辺境編における重要な敵キャラクターとして描かれています。

性格・背景

幼い頃に病にかかった妹ユウカのために薬を盗んできましたが、ユウカは「神に祈りましょう」と言って薬を飲むことを拒みました。
バランの必死の祈りも虚しく、ユウカはそのまま命を落としています。
この経験からバランは神を激しく憎むようになり、「神を超えた存在」になることを決意しました。
その後ラオウと出会い、神を否定するバランの姿勢を気に入ったラオウに北斗神拳を学ぶことを許されます。
しかし、ラオウから命じられた少女を殺すことができず、「情を捨てずして神に復讐などなせるはずがない」としてラオウに見限られ、切り捨てられました。
やがてブランカ国の本来の王を牢獄に幽閉して権力を掌握し、秘孔の技で病人を治す「奇跡」を演出することで民衆から神のように崇拝される一方、自分を信じない者には秘孔で死の制裁を加える恐怖政治を敷いていました。

能力・戦闘スタイル

最大の特徴は、正統な伝承を受けていないにもかかわらず、ラオウの技を見様見真似で北斗剛掌波まで習得したという驚異的な才能です。
この独学での習得能力は作中でも極めて異例であり、才能だけなら北斗兄弟にも匹敵するとする評価もあります。
秘孔を突いて人体を操る技術にも長けており、病を治す秘孔術を巧みに使いこなしています。
さらに独自の拳法「残影蠍拳」や「七点掌」といった固有の技も使用し、北斗神拳の技だけに頼らない多面的な戦闘能力を持っています。

作中での活躍・戦闘実績

ブランカ国の王女ルセリに亡き妹ユウカの面影を見たバランは、ルセリの神への盲信を打ち砕くため、隣国サヴァ王国への侵攻を開始します。
サヴァの王子サトラとの戦いでは北斗剛掌波を放ち、一撃で壁まで吹き飛ばして瞬殺するほどの威力を見せました。
しかし、ケンシロウとの対決では力の差が歴然としており、切り札である北斗剛掌波もケンシロウには通用しませんでした。
ケンシロウは闘気を宙へと霧散させることでバランの剛掌波を無効化し、逆に「本物の」北斗剛掌波を撃ち返してバランに甚大なダメージを与えています。
敗北後、ラオウの幼き息子リュウの瞳に、かつてラオウが自分を切り捨てる直前に一瞬だけ見せた哀しみの目の面影を見出し、ケンシロウからラオウの本当の胸中を聞かされて改心しました。
最期は本来の王を牢獄から解放し、部下たちに王への忠誠を命じた後、自らの罪を償うために民衆の前で磔刑に処されています。

ランキング理由

正統な伝承を受けずに北斗剛掌波を独学で会得した才能は作中でも屈指の異才と評価できます。
サトラを一撃で倒す火力も十分に脅威的です。
しかし、ケンシロウとの戦いでは剛掌波を容易に無効化されており、本物の北斗神拳伝承者との間には越えられない壁がありました。
残影蠍拳や七点掌など独自の技を持つ点は多彩さとして評価できますが、総合的な戦闘力ではカーネルをやや上回る程度のこの順位が妥当です。

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強さ第29位 アイン(ケンカ殺法)

北斗の軍の闘士であり、桁外れのケンカ殺法の使い手です。
天帝編における最重要キャラクターの一人として描かれており、ケンシロウとラオウの死闘から数年後の世界に登場します。
星条旗をモチーフにした派手な衣装とリーゼントヘアーが特徴的な、アメリカンな雰囲気を持つ男です。

性格・背景

もともとは帝都が手配した賞金首を狩る賞金稼ぎであり、養女アスカのためだけに戦っていました。
戦いの前に相手に「お前、女はいるのか?」と問いかけ、愛する女性を持つ男とは戦わないという独自の美学を持っています。
「やるじゃない」が口癖で、フランクでありながら芯の通った人物です。最初はジャコウの賞金でケンシロウを狙いますが、あっさりと敗北します。
その後、バットの「自分の好きなやつのために世の中を変えてやる」という言葉に心を動かされ、「娘が父を語る時、胸を張って誇れる歴史」を作るために賞金稼ぎから転身し、北斗の軍と共に帝都の悪政に立ち向かう決意を固めました。

能力・戦闘スタイル

特定の流派に属さない自己流のケンカ拳法で、ボクシングを彷彿とさせる構えと「鉄の拳」による打撃が最大の武器です。
華麗なフットワークやフェイントとは無縁の、力任せにぶん殴るという豪快なスタイルですが、その破壊力は常人離れしています。
町一番の賞金稼ぎであるブゾリの顔面をパンチ一発で陥没させ、A級反逆者収容所の所長の頭を棍棒の一振りで両断するなど、膂力だけで見れば拳法家にも引けを取りません。
岩を砕くほどの拳の硬さを誇り、瀕死の状態でも岩盤を拳で打ち砕く底力を持っています。

作中での活躍・戦闘実績

北斗の軍に合流した後は、A級反逆者収容所の襲撃に参加してハーン兄弟(バズ・ギル)を解放するなど、重要な作戦を遂行しています。
バットと二人で群都の砦を陥落させ、天帝ルイの救出にも成功しました。
天帝軍との最終決戦では、ジャコウの罠によって地下に落とされたバット・リン・ルイと共に窮地に陥ります。
崩落してきた巨大な岩をたった一人で支えて仲間たちを庇い、致命傷を負いながらも残された力を振り絞って得意の拳で岩盤を砕き、地下水を噴出させて脱出口を切り開きました。
この行動がジャコウの攻撃を阻止し、結果としてケンシロウとファルコの命をも救っています。
しかしアイン自身はその直後にバットたちの目の前で息を引き取りました。
アインが愛用していたグローブは養女アスカからケンシロウに託され、最終回までケンシロウが使い続けるという形でその遺志が受け継がれています。

ランキング理由

拳法の流派を持たない「普通の男」でありながら、一般の格闘家を遥かに凌ぐ実力を示しました。
賞金稼ぎの中では突出した実力者であり、A級反逆者収容所の襲撃や群都攻略など、天帝編の戦局を左右する戦果を複数挙げています。
拳法家としての格では上位キャラクターに及びませんが、瀕死の状態で巨岩を支え、さらに岩盤を砕いて地下水を噴出させるという超人的な膂力と精神力は、単なる一般人の域をはるかに超えています。
天帝編における総合的な貢献度と戦闘実績を評価し、この順位としています。

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強さ第28位 アミバ(自称天才・秘孔研究者)

トキの偽者として奇跡の村を支配した自称天才の拳法家です。
独自の秘孔研究で北斗神拳1800年の歴史でも発見されていなかった新秘孔を発見しており、その才能は模倣と応用において類稀なものがあります。

性格・背景

もともとはレイと共に南斗聖拳を学んでいた拳士で、中国の象形拳の流れを汲む鷹爪拳など複数の拳法を独学で習得した模倣の天才です。
正式な師匠から奥義を授けられた経験はなく、すべてを自力で身につけたとされています。
ある時、秘孔の研究に没頭していたアミバはトキと出会いますが、トキに技の未熟さを指摘されたことを深く恨み、復讐心からトキの容姿を完璧に模倣してなりすますようになりました。
顔の整形だけでなく背中の傷跡まで再現するという徹底ぶりで、ケンシロウすらも完全に欺いています。
一方で極度のナルシシズムと自信過剰な性格が最大の弱点であり、部下たちからの人望も薄く、正体が露見した途端に見放されるという一面も持っていました。

能力・戦闘スタイル

アミバの最大の功績は、独自に発見した秘孔「激振孔」です。
これは心臓の運動を極端に亢進させ、血管が破裂するほどの血圧上昇を引き起こす秘孔で、1800年とも2000年ともいわれる北斗神拳の歴史においても発見されていなかったものです。
秘孔封じの奥義を持つケンシロウですら、この激振孔に対しては即座に対処できなかったとされています。
さらに相手の上肢を強制的に外転させて動きを封じる秘孔「戦癰」も使用しています。北斗神拳と自身の研究を融合させた「アミバ流北斗神拳」では、秘孔を突いて自らの筋力を爆発的に増大させる技も開発しており、部下のギュウキの筋力を数倍に強化したり、ハブの跳躍力を常人の数倍に高めるなど、他者への応用も行っていました。
ただし転龍呼吸法は習得できなかったため、秘孔による筋力強化は正統な北斗神拳の潜在能力解放に比べると不完全なものでした。
主要な格闘技としては鷹爪拳の流れを汲む「鷹爪三角脚」も使用しています。

作中での活躍・戦闘実績

トキになりすまして奇跡の村を支配し、村人を「木人形(デク)」と呼んで秘孔の人体実験に利用するという非道を行いました。
ケンシロウとの対面時にはトキと完全に誤認させるほどの拳技の精度を見せ、戦闘序盤では時速200km級のパンチをかわすなど高い戦闘能力を発揮しています。
しかし本格的な戦闘が進むにつれてケンシロウに劣勢に追い込まれ、秘孔封じによって自身の技を次々と無効化されていきます。
最後の手段としてアミバ流北斗神拳で肉体を巨大化させましたが、急激な身体能力の変化に自分の肉体が耐えきれず、指が異常に膨張して破裂するという結果を招きました。
最終的にケンシロウの「残悔積歩拳」を受け、死の恐怖に苛まれながら後退を続け、高層ビルの縁から転落して絶命しています。

ランキング理由

歴代の北斗神拳伝承者ですら発見できなかった新秘孔「激振孔」を独力で発見した才能は、作中においても極めて特異な成果です。
模倣の才覚も突出しており、南斗聖拳から北斗神拳まで流派を超えて技を習得する器用さは他に類を見ません。
しかし転龍呼吸法を習得できなかったことが示すように、正統な修行を経た伝承者には技の根本的な完成度で及ばず、ケンシロウとの実戦では秘孔封じで主要な技を封じられています。
独創性と才能は高く評価しつつも、実戦での勝利実績の乏しさを考慮し、この順位としています。

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強さ第27位 牙大王(華山角抵戯)

野盗集団「牙一族」の族長であり、相撲の源流の一つとされる華山角抵戯の使い手です。
一際巨大な体躯と蹄鉄型の口ひげが特徴で、華山鋼鎧呼法による全身の鋼鉄化という作中屈指の防御能力を持っています。

性格・背景

一族の構成員を「可愛い息子達」と呼び、息子たちからは「おやじ」と慕われている族長です。
息子たちが殺された際には涙を流しながら咆哮して復讐心に燃えるなど、家族愛の深い一面を見せています。
一方で野生児めいた外見に反して策士としての側面も持ち、マミヤの村を襲撃してアイリとマミヤを人質に取り、ケンシロウとレイを同士討ちさせようと画策する知略を見せました。
しかし窮地に追い込まれるとあれほど大事にしていた息子たちを盾にして逃げようとしたり、ダイナマイトを隠し持って命乞いをするなど、小悪党としての本性も露呈しています。
略奪のみで生計を立て、生産活動を一切行わない集団の長として、弱肉強食の世紀末を象徴する存在でもあります。

能力・戦闘スタイル

華山角抵戯の奥義「華山鋼鎧呼法」は、瞬時に全身の筋肉を鋼鉄並みの硬度に変化させる呼吸法です。
発動時には体が黒く変色し、鋼鉄の鎧を纏ったような状態になります。その硬度は凄まじく、ケンシロウが振りかざした鉄骨を構えもせずに受け止め、飴細工のように曲げてしまうほどです。
素の状態でも常人離れした硬度を誇り、マミヤの刃付きヨーヨーを頭だけで払い除け、峨嵋刺も皮膚一枚より下には届かずへし曲げてしまいます。
攻撃面では、鋼鉄化した頭部を武器とした頭突きが強力で、デスバトルのチャンプを一撃で失神させ二撃で倒す威力を持っています。
さらに相手を抱きしめて胴体を締め付けるベアハッグも使用します。
一族の集団戦法「華山群狼拳」は、大男と小男が地上と空中から同時に襲い掛かるもので、ケンシロウもその統率の取れた戦いぶりを認めるほどの連携力を見せました。

作中での活躍・戦闘実績

マミヤの村を襲撃して支配下に置き、マミヤの弟コウを殺害するなど残虐な行為を行いました。
ケンシロウとの直接対決では華山鋼鎧呼法を発動して鉄骨攻撃を完全に無効化し、圧倒的な防御力を見せつけています。
しかしケンシロウに秘孔「大胸筋」を突かれると、鋼鉄だった筋肉がぶよぶよの脂肪に変質してしまい、自慢の防御力を完全に失いました。
最終的に北斗神拳奥義「岩山両斬波」によって自慢の石頭を叩き割られて絶命しています。
ケンシロウから肉体の死が始まっていることを宣告された際の恐怖に満ちた表情は、絶対的な自信が崩壊した瞬間として印象的な場面です。

ランキング理由

華山鋼鎧呼法による防御力は作中でも突出しており、鉄骨すら曲げてしまう硬度は通常の攻撃手段では傷一つつけられないレベルです。
集団戦法「華山群狼拳」の統率力や、策士としての知略も含めた総合力で評価しています。
ただし攻撃面では相撲らしい格闘技を活かした場面が少なく、鋼鎧呼法も経絡秘孔の前には無力化されるという致命的な弱点を抱えています。
防御特化型の拳士として高い評価を与えつつも、攻撃力と秘孔への脆弱性を考慮し、この順位としています。

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強さ第26位 風のヒューイ

南斗五車星「風」の拳士であり、南斗正統血統の慈母星ユリアを守護する五星の戦士の一人です。
ラオウに一撃で敗れたことから「瞬殺された弱キャラ」という印象を持たれがちですが、実際には拳王軍の侵攻部隊を次々と壊滅させた優れた実力者でした。

性格・背景

水色のポニーテールと険のある独特な目つきが特徴的な拳士で、炎のシュレンの弟星にあたります。
機動性に優れたバイク部隊「風の旅団」を率いる指揮官でもあり、全員が青を基調とした統一された装備を着用しています。
サウザー率いる聖帝軍が崩壊したことで拳王軍が活発化した際、ユリアを守るために率先して出陣しました。
ラオウという圧倒的な強者を前にしても臆することなく立ち向かい、南斗六星拳最後の将こそが天を平定する存在であると宣言する気概を持っています。
原作者の武論尊氏も「もっと描きたかったキャラクター」として名前を挙げているとされ、登場期間の短さが惜しまれる人物です。
アニメ版では弟のシオンが登場し、風の旅団の副官として共に戦う姿が描かれています。

能力・戦闘スタイル

「我が拳は風を友とし風の中に真空を走らせる」と語られる通り、鋭い手刀から真空波を発生させる拳法の使い手です。
アニメ版では「五車風裂拳」と名付けられており、風の中に真空を生じさせて鋼鉄をも一瞬にして断ち割る威力を持っています。
南斗五車星の拳法は南斗聖拳の一派ではなく南斗一〇八派には含まれませんが、ヒューイの拳は南斗五車星の中でも南斗聖拳に最も近い性質を持つとされています。
速さに特化した戦闘スタイルで、風の旅団のバイク部隊を活かした機動戦を得意としており、その機動力は拳王軍から恐れられる存在となっていました。

作中での活躍・戦闘実績

風の旅団を率いて拳王軍の侵攻部隊を次々と壊滅させ、親衛隊隊長ダビデをも瞬殺するという圧倒的な戦果を挙げています。
中堅クラスの拳士や精鋭部隊に対しては一方的に蹂躙できるだけの実力を示しており、南斗五車星の中でも実戦での撃破数という点では最も多くの戦果を残したとも考えられます。
しかしラオウとの一騎討ちでは、真空波の攻撃がまったく通用せず、ラオウの一撃で体を貫かれて敗北しました。
ラオウの強さを身をもって証明する結果となりましたが、それは相手が規格外すぎたためであり、ヒューイ自身の実力が低かったわけではありません。
ユリアを守るという使命のために命を投げ出した姿は、五車星としての誇りを体現するものでした。

ランキング理由

拳王軍の精鋭部隊を壊滅させ、親衛隊隊長クラスを瞬殺する実力は、一般の拳士を大きく凌駕するものです。
風の旅団を率いた組織戦での功績も大きく、指揮官としての能力も評価に値します。
しかしラオウとの一騎討ちでは拳が一切通用せず一撃で敗北しており、超一流の拳士との間には明確な実力差がありました。
対中堅以下への圧倒的な強さと、超一流への力不足を総合的に判断し、この順位としています。

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強さ第25位 炎のシュレン

南斗五車星「炎」の拳士であり、弟星ヒューイの仇を討つべくラオウに挑んだ烈士です。
南斗最後の将(ユリア)を守護する五車星の中で、その激しい情熱と壮絶な最期がラオウからも称賛された人物として知られています。

性格・背景

弟星ヒューイがラオウに一撃で倒されたことを受け、「朱の軍団」を率いて出陣しました。
ヒューイの死には涙を流すほど兄弟の絆を大切にしており、深い情を持つ人物です。
南斗と北斗の一体化という作品テーマを語る重要なセリフを残した人物でもあります。
アニメ版では自らの居城を燃やして背水の陣を敷くなど、退路を断つ決断力の持ち主としても描かれています。
ラオウからは、弟星に報いる熱い情と命を捨ててまで将に尽くす忠義を称え、「まさに炎の男よ」と評されました。

能力・戦闘スタイル

燐を使い炎を自在に操る独自の拳法「五車炎情拳」の使い手です。
掌に炎を宿して敵を切り裂き焼き尽くすという、斬撃と火炎を融合させた攻撃が特徴で、弟ヒューイとの連携技「五車火炎烈風拳」も存在するとされています。
また、全身に炎を纏い敵に飛びかかる捨て身の戦法も持っています。
ファンの間では、真空波に炎をまとわせるという攻撃手段は南斗六聖拳のレイでさえ成し遂げられなかった特徴として注目されています。
ただし、炎そのものが殺傷力の主体ではなく、あくまで拳による斬撃が本質であり、炎は補助的な役割を担っているという見方もあります。

作中での活躍・戦闘実績

五車炎情拳でラオウの死兵を瞬殺し、拳王軍に大ダメージを与えました。
その拳の重さや気迫は南斗六聖拳士と遜色ないレベルとも評されており、ラオウのオーラを突破して必殺の間合いに入ることができた点は、他の南斗戦士にとっても困難な成果だったと考えられています。
しかしラオウには炎で視界を奪っての背後からの奇襲も見切られ、手の指と脚をへし折られて劣勢に陥りました。
最後は自ら炎を纏いラオウを道連れにする決死の攻撃を仕掛けましたが、ラオウの肉体には火傷すら負わせることができず、首を捻じ曲げられて絶命しています。

ランキング理由

炎を操る独特の戦法は集団戦で高い効果を発揮し、拳の実力も南斗六聖拳クラスに匹敵するという評価があります。
ラオウの間合いに踏み込める突破力は確かなものでしたが、ラオウクラスの超強者には決定打とならないため、ヒューイよりわずかに上のこの順位としました。

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強さ第24位 ジャギ

北斗四兄弟の三男であり、北斗神拳と南斗聖拳の両方を使う異端の拳士です。
「兄より優れた弟など存在しない」という信念に執着し、物語の裏で暗躍した策略家でもあります。

性格・背景

ケンシロウが伝承者に選ばれたことへの激しい嫉妬と恐怖に苛まれ、ケンシロウを襲撃するも返り討ちに遭い、顔面を歪められました。
その後、胸に北斗七星を模した七つの傷を自ら刻み、ヘルメットで素顔を隠してケンシロウを詐称し、各地で悪行を重ねています。
シンをそそのかしてユリアを奪わせたほか、南斗水鳥拳のレイの両親を殺害するなど、物語の重大な転機を引き起こした張本人でもあります。
自分より弱いと見ていたケンシロウへの極度の嫉妬心が全行動を支配しており、自らの弱さを認められない悲劇的な人物といえます。
一方で、部下からは一定の信頼を得ていたという一面も持っています。

能力・戦闘スタイル

北斗神拳の技として「北斗羅漢撃」や「北斗千手殺」などの秘孔を活用した奥義を修得しており、さらに南斗聖拳も短期間で習得するという技巧者の一面を持っています。
南斗聖拳の習得経路については、シンから盗み取ったとする説もあります。
加えて含み針、散弾銃、ガスタンクなども駆使する「どんな手を使っても勝てばいい」という信条の戦闘スタイルです。
秘孔を自力で解除する知識も備えており、拳法だけでなく武器や搦め手を総動員する異端の戦い方が特徴です。

作中での活躍・戦闘実績

ケンシロウとの再戦では、含み針を交えた北斗羅漢撃で奇襲を仕掛け、南斗聖拳で石像を貫通させるほどの技量も見せました。
しかしケンシロウからは南斗聖拳の腕前について厳しく評され、用意した含み針・散弾銃・火炎攻撃・南斗聖拳のすべての手段が通じず、圧倒的な実力差で敗北して爆死しています。
なお、ファンの間ではジャギの強さは不当に低く評価されているという意見もあり、ラオウ・トキ・ケンシロウという超越した三兄弟を除けば北斗神拳伝承者候補の中で実力4位の位置にあったこと、さらに一説では他の候補者が血縁関係にあったのに対しジャギだけが純粋な実力で候補に残ったとも言われています。

ランキング理由

北斗四兄弟の中では最も実力が劣りますが、リュウケンの道場で最終選考まで候補に残っていたこと自体が常人を遥かに凌ぐ実力の証です。
複数の拳法を使いこなす器用さと、あらゆる手段を総動員する戦術的な柔軟性も評価しています。
ただし、闘気を纏えないという根本的な弱点があるため、純粋な拳の実力ではこの順位が妥当と判断しました。

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強さ第23位 デビルリバース(羅漢仁王拳)

作中最大の巨体を持つ「悪魔の化身」です。
過去に700人を殺害し、13回の死刑執行を生き延びたとされる伝説的凶悪犯で、懲役200年の判決を受けてビレニィプリズンの地下深くに封じられていました。
原作では3巻第23話から第25話にかけて登場し、ジャッカル編のクライマックスを飾る強敵です。

性格・背景

ビレニィプリズン地下特別獄舎に長年幽閉されていた囚人で、自分を閉じ込めた者たちへの憎悪に凝り固まっていたとされています。
ジャッカルに「生き別れの実の兄」と嘘をつかれ、母親のペンダントで感情を操られて解放されました。
片言の言葉遣いなどあまり知性を感じさせない言動が目立ちますが、「敬愛するマザー」への愛情を持つ一面もあり、その素性には謎が多い人物です。

能力・戦闘スタイル

5000年の歴史を持つ古代インドの殺人拳「羅漢仁王拳」の使い手です。
この拳法は北斗神拳(約2000年の歴史)よりも古い起源を持ち、その凄絶さゆえに時の皇帝から使用を禁じられていたとも伝えられています。
金剛力士像のような構えを取るのが特徴で、奥義「風殺金剛拳」では両手を振ることで強烈な風圧を生み出し、間合いの外側からでも相手を叩きつけることができます。
巨体であるほど腕の振りが大きくなり攻撃の強度が増すため、作中最大級の体格を持つデビルリバースにとってこの技は最大の武器です。
顔だけで成人男性の身長を上回るほどの規格外の巨体でありながら、ケンシロウの蹴りを片手で掴んで止めるほどの俊敏性も兼ね備えており、単なる巨漢ではなく身のこなしにも優れた拳法家です。

作中での活躍・戦闘実績

ジャッカルの策略でケンシロウと対峙し、風殺金剛拳の風圧攻撃で一方的に圧倒しました。
通常の防御では対応困難な風圧による遠距離攻撃でケンシロウを吹き飛ばし、一時的に戦闘不能にまで追い込んでいます。
しかし、ケンシロウが北斗神拳の奥義「転龍呼吸法」を発動して身体の潜在能力を最大限に引き出すと形勢は逆転しました。
転龍呼吸法により筋肉が膨張したケンシロウにはもはやダメージを与えられず、最終的に北斗神拳奥義「北斗七死星点」によって北斗七星の形に秘孔を突かれ、全身の肋骨を内側から破壊されて敗北しました。
最期はジャッカルを道連れにダイナマイトの爆発で絶命しています。

ランキング理由

純粋な物理的パワーと巨体による圧倒感は作中屈指であり、ケンシロウが転龍呼吸法を使わなければ正面から力負けしていた数少ない相手として高く評価できます。
風殺金剛拳による遠距離攻撃も独自性が高く、間合いの外から圧倒できる戦法は多くの拳士にとって脅威となります。
ただし、技術面の粗さや知性の低さから策略に弱い点を考慮し、この順位としました。

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強さ第22位 ソリア(紫光のソリア)

帝都の将軍であり、元斗皇拳の使い手としてファルコに次ぐ実力者です。
「紫光のソリア」の異名を持ち、天帝に仕える将軍の中でも屈指の拳才を誇ります。

性格・背景

ファルコへの絶対的な忠誠を持ち、最後まで邪念なく戦い抜いた高潔な武人です。
ケンシロウからも「この男に邪念はない」と認められました。かつてファルコと拳を交えた際に片目を奪われ、以来隻眼の将軍として戦い続けています。
それでもファルコへの忠誠は揺らぐことなく、「ファルコこそわれらの心をふるわす光」と語り、最期には「この命、金色のファルコ将軍に捧げた」と言い残して散りました。
ファルコの持つ甘さや優しさに心酔し、その信念を守るために命を賭した献身的な武人として描かれています。

能力・戦闘スタイル

「攻も円、守も円の流輪」を真髄とする独特の元斗皇拳を使い、闘気を利用した円の動きで攻防一体の戦いを展開します。
主な技として「元斗流輪光斬」と「元斗皇拳破の輪」を持ちます。特に元斗流輪光斬は、指先から闘気を飛ばして相手の身体を切り刻む技で、「いかなる拳士であっても回避することは不可能」とされる恐るべき技です。
元斗皇拳破の輪は、両掌を回転させ円を描きながら腕に闘気をまとって攻撃する技で、攻守の切り替えが瞬時に行える元斗皇拳の特性を活かしています。

作中での活躍・戦闘実績

ケンシロウにとって元斗皇拳は初めて対峙する未知の流派でした。ソリアは序盤からケンシロウに傷を負わせ、相当なダメージを与えるなど一時的に優勢に立ちました。
しかしケンシロウに技を見切られると両腕を失い、それでもなお戦い続ける不屈の精神を見せましたが、最終的には敗北しています。
ソリアの敗北がきっかけとなり、ファルコとショウキが北斗軍討伐に本格的に動き出す展開へとつながりました。
なお、TVアニメ版では原作でファルコが担った一部の役割がソリアに変更されており、メディアによって描かれ方に違いがあります。

ランキング理由

ラオウ戦後のケンシロウに傷を負わせ相当なダメージを与えた実績は高く評価できます。
元斗皇拳という未知の流派でケンシロウを苦しめた点、回避不可能とされる元斗流輪光斬の脅威、そして片目を失いながらもファルコに次ぐ実力者として認められている点を考慮してこの順位としました。

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強さ第21位 ウイグル獄長(泰山流双条鞭)

監獄都市カサンドラの獄長であり、拳王軍屈指の実力者です。
ラオウからトキとケンシロウの再会阻止という重要な任務を託された男であり、「不落のカサンドラ伝説」を築いた恐怖の支配者として知られています。

性格・背景

自称モンゴルの末裔で、350kgという常識外れの巨体を持ちます(TVアニメ版では500kgとされています)。
カサンドラを「鬼の哭く街」と呼ばれるほどの恐怖で支配し、凶悪犯ですら泣いて出獄を乞うほどでした。
気分次第でひげを引き抜き、その本数で処刑する囚人の数を決めるという気まぐれで残虐な一面を持ちます。
一方で、配下の看守からの信望は厚く、ウイグルが倒された直後に敵討ちを図ろうとする部下がいたほどです。
『天の覇王 北斗の拳 ラオウ外伝』では、元は拳王軍の新兵として敵だけでなく味方の小隊まで全滅させる問題児でしたが、反逆罪でカサンドラに収容され5度の処刑を生き延びた後、ラオウの前に引き出されました。「この乱世に伝説を作るまでオレは死なねえ」と宣言するウイグルに対し、ラオウは「我を貫く直情型の馬鹿にたいした罪はない」と評価し、カサンドラの獄長に任命したとされています。

能力・戦闘スタイル

泰山流双条鞭による中〜遠距離攻撃と、モンゴル一族に古来より伝わる奥義「蒙古覇極道」による突進攻撃を得意とします。
泰山流双条鞭は二本の鞭を操り、相手の身体に巻き付けてそのまま寸断することも可能で、その速度は「雷光の如く」と評され、レイですら「人間の眼では見切れない」と認めたほどです。
さらに兜の二本角に仕込まれた無数の鞭を使う「泰山流千条鞭」や、双条鞭の奥義「熊胴断波」も習得しています。
蒙古覇極道は全身のパワーを「鋼鉄以上」と豪語する肩に集中させて突進する一撃必倒の技で、鋼鉄のビームすら容易に変形させるほどの威力を誇ります。
近距離・中距離・遠距離すべてに対応できる多彩な戦闘手段を有しています。

作中での活躍・戦闘実績

トキ救出のためカサンドラに乗り込んだケンシロウとの激闘が最大の見せ場です。
蒙古覇極道をまともに食らったケンシロウは一時的に戦闘不能に陥り、覚醒後も足元がふらつくほどのダメージを受けました。
ケンシロウが正面から力負けした数少ない場面として知られています。
しかし再戦では、ケンシロウが蒙古覇極道を片手6本の指で受け止め、「北斗鋼裂把」で肩の筋肉を断裂させて最大の武器を封じました。
最終的に北斗百裂拳を受け、無数の秘孔を突かれたウイグルは自ら掘らせた墓穴に押し込まれて最期を迎えています。
なお、劇場版ではレイとの対戦が描かれ、あっさりと見切られて瞬殺される場面もあります。

ランキング理由

ケンシロウを一時的に戦闘不能にした蒙古覇極道の威力は作中でも屈指です。
泰山流双条鞭・千条鞭・熊胴断波・蒙古覇極道と多彩な戦闘手段を持ち、あらゆる距離に対応できる点も高く評価しています。
レイですら見切れない鞭速や、5度の処刑を生き延びた生命力も含めてこの順位としました。

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強さ第20位 ユダ(南斗紅鶴拳・妖星)

南斗六聖拳「妖星」の男であり、美と知略を兼ね備えた拳士です。
「裏切りの星」という宿命を背負い、身長183cm・体重99kgの体格から繰り出される拳速は南斗六聖拳の中でも際立っています。

性格・背景

「この世で誰よりも強く、そして美しい」と自負する極度のナルシストです。
しかし修行時代にレイの南斗水鳥拳の華麗さを目の当たりにして以来、自分より美しい拳を操るレイに対して、憎悪にも近い嫉妬心と強烈な憧れという相反する感情を抱き続けました。
核戦争後には南斗108派のうち23派を束ね、拳王軍と結託して勢力を拡大しています。
マミヤの両親を殺害し彼女を拉致するなど、非道な行為にも手を染めました。
部下のコマクからは「ユダ様は本当に頭の良いお方」と評されるほど知略に長けており、「美と知略の星」を自負しています。
最期にはレイの胸の中で「レイ、おれの心の中にはいつもおまえがいた」と吐露し、その感情の本質が愛と羨望の裏返しであったことを告白して息を引き取りました。

能力・戦闘スタイル

南斗紅鶴拳は拳速の優位さを誇る流派で、あまりにも速い拳速により発生する衝撃波で敵を切り刻むことを特徴としています。
その拳から発する衝撃は相手の背中にまで突き抜けるほどの威力を持ち、敵の返り血で身体を紅く染める姿から「紅鶴拳」の名がつけられたとされています。
最大の武器は奥義「伝衝烈波」で、拳の衝撃波が地面や水面を伝わって離れた敵を切り刻む遠距離攻撃技です。
「一歩近づくごとに、深く切り裂く」という特性を持ち、距離が近づくほど威力が増します。
この技の有用性はケンシロウにも認められ、後に北斗神拳の奥義「水影心」で習得されてシュウとの戦いや修羅の国での戦闘で使用されています。
もう一つの奥義「血粧嘴」はとどめの技ですが、原作ではレイとの戦いで不発に終わりました。
正面からの力勝負よりも策略を駆使して相手の弱点を突く戦法を好みます。

作中での活躍・戦闘実績

レイとの最終決戦では、知略を駆使した戦術が光りました。
部下のコマクにダムを爆破させて大量の水をマミヤの村に流し込み、足元を流砂と化すことで、脚技を極意とするレイの機動力を完全に封じました。
レイが身動きの取れない泥沼の中で、遠距離から伝衝烈波を連続で浴びせて一方的に攻撃するという、知略と奥義を組み合わせた作戦を成功させています。
しかし、最終的にレイが渾身の力で放った「飛翔白麗」の華麗さにユダは一瞬見とれてしまい、その隙を突かれて致命傷を負いました。
美しいものの前では無力化するというユダ自身の本質が、最後の敗因となった象徴的な結末です。
なお、『ラオウ外伝』ではラオウに一瞬で倒される場面も描かれており、頂点クラスの拳士との力の差は歴然としています。

ランキング理由

南斗六聖拳の一人としての格式と、ケンシロウにも習得された伝衝烈波の遠距離攻撃能力を高く評価しています。
23派を束ねる統率力と知略を駆使した戦術で格上にも一矢報いる可能性を持つ拳士ですが、正面からの戦闘力ではレイに劣り、六聖拳の中では下位の実力です。
戦略的な環境操作で自身の奥義を最大限に活かす頭脳戦に長けている点を加味してこの順位としました。

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強さ第19位 シャチ(北斗琉拳)

修羅の国で「修羅を喰らう羅刹」と恐れられた北斗琉拳の使い手であり、修羅の国編においてケンシロウの最も重要な協力者として活躍した人物です。
「北斗琉拳第4の男」とも称され、愛する者を守るためにすべてを捧げた「愛に生きた漢」として多くのファンに支持されています。

性格・背景

海賊・赤鯱の一人息子として生まれ、15歳の時に父と共に修羅の国へ上陸しましたが、修羅たちに敗北して置き去りにされています。
瀕死の状態で現地の女性レイアに救われ、彼女への深い愛情が以降のすべての行動の原動力となりました。
レイアと、彼女から愛を教わった修練場の子供たちを守るため、ジュウケイのもとで北斗琉拳の修行を開始しています。
注目すべきは修行期間の短さで、わずか数年という常識外れの短期間で経絡破孔の操作や闘気弾の放出まで体得したとされており、その天賦の才は師のジュウケイも認めるほどでした。
当初は修羅の国の現状を変えるという野望に染まった一面もありましたが、ケンシロウの戦う姿を目の当たりにしたことで「この男こそ修羅の国の救世主」と確信し、自らの命を賭して協力する側に転じています。
「救世主など待てぬのだ!!」という叫びには、長年の苦悩と焦燥が凝縮されていました。

能力・戦闘スタイル

北斗琉拳の多彩な技を駆使する実力者であり、主な使用技には喝把玩、破摩独指、双背逆葬、脚爪蹴などがあります。
奥義「幻闇壊」は闇の中から奇襲を仕掛ける凄絶な技であり、さらに「神をも喰らう拳」と呼ばれる究極奥義では、雷光とともに繰り出す魔拳で肉体すべてを滅ぼす経絡破孔を突き抜くとされています。
戦闘面だけでなく知略にも長けており、普段からボロを纏って正体を隠し、相手の油断を誘ってから急所を突くという戦略的な戦い方を得意としていました。
事前に相手の弱点を調査し、防具を活用するなど、正面からの力勝負だけでなく頭脳戦でも修羅たちを出し抜いていた点が、他の拳士とは異なるシャチ独自の戦闘スタイルです。

作中での活躍・戦闘実績

修羅の国で1800勝を誇る群将カイゼルを返り討ちにし、並の修羅であれば瞬殺できる実力を明確に示しています。
ケンシロウが修羅の国に到来すると、リン救出の案内役として行動を共にし、さまざまな局面でケンシロウを支援しました。
特にケンシロウがカイオウとの初戦に敗れた際には、身を呈してケンシロウを庇い、命懸けで彼を逃がしています。
また、ケンシロウとヒョウの兄弟対決では相打ちを阻止するために背後からヒョウの体を貫くという苦渋の決断を下し、兄弟の悲劇を最小限に食い止めました。
カイオウとの最終決戦では、自身の愛に呼応した女人像の力を借りて状況を一変させる場面もありましたが、最終的にはカイオウの圧倒的な力の前に片腕と片脚を失い、致命傷を負って敗北しています。
最期はレイアと子供たちへの想いを胸に「悔いはない」と言い残し、愛に殉じた生涯を閉じました。

ランキング理由

群将クラスの修羅を倒せる十分な実力を持ちますが、羅将クラスには遠く及ばない点が明確な上限となっています。
しかし、わずか数年という異例の短期間で北斗琉拳を会得し、経絡破孔の操作から闘気弾の放出まで体得した天賦の才能は特筆に値します。
さらに正面からの力勝負だけでなく、変装や事前調査を駆使した知略も含めた総合力で評価すれば、単純な拳の強さ以上の脅威を持つ拳士であったといえます。
修行開始の遅さを考慮すれば、潜在能力は羅将クラスに匹敵した可能性もあり、この順位としました。

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強さ第18位 リュウガ(泰山天狼拳)

天狼星の宿星を持つ拳士であり、ユリアの実兄にしてジュウザの異母兄弟という血縁関係を持つ人物です。
南斗正統血統に連なる一族でありながら、北斗でも南斗でもない独自の流派「泰山天狼拳」を操り、ケンシロウの無想転生覚醒のきっかけを作った物語上の重要人物として知られています。

性格・背景

天狼星とは「すべての神々にくみせず、天空で狼の眼のごとく強く輝く孤高の星」とされ、リュウガの生き様そのものを象徴しています。
その真の使命は「世が乱れる時、天帝の使者として乱世を治める覇者を見極めること」にあったとされています。
当初はラオウこそが乱世を鎮める強者だと信じて拳王軍の将軍として臣従を誓い、ラオウ不在時には軍の将兵を粛清するなど厳格な姿勢で覇業に尽力していました。
しかし内心ではラオウへの忠誠と妹ユリアへの愛情の狭間で深く葛藤しており、最終的にケンシロウこそが時代を救う真の覇者であると確信するに至ります。
その覚醒を促すために自ら「魔狼」となって陰腹を斬り、命と引き換えの使命に殉じました。
誰よりも時代のことを考え、その身を犠牲にした献身性は、自由奔放に生きたジュウザとは対照的な生き方といえます。

能力・戦闘スタイル

泰山天狼拳は、素手で相手の肉体を削ぎ落とす高速攻撃型の拳法です。
その速さはあまりにも凄まじく、身を削がれた相手は流血する間もなく傷口に凍気すら感じるとされています。
狼の牙を模した手の突きから繰り出す連撃で敵の体を瞬時に削り取り、一撃で首を削ぎ落とすことも可能な殺傷力を備えています。
奥義「天狼凍牙拳」は、この流派の極致ともいえる技であり、全身の速度を極限まで引き上げて攻撃を集中させます。
なお泰山天狼拳は足技を使用しない流派とされており、すべての攻撃を上半身の速度と手技に集約している点が特徴的です。
北斗三兄弟(ラオウ・トキ・ケンシロウ)のすべてと対峙した数少ない人物のひとりでもあり(師父リュウケンとジャギを除く)、いずれの戦いにおいてもその拳速は一定の脅威として認識されていました。

作中での活躍・戦闘実績

ケンシロウが「怒りなくして全力を発揮できない」という弱点を見抜いたリュウガは、ラオウから戦いの許可を得た上で、あえて罪もない村人を虐殺し、さらに病床のトキを襲撃するという極端な手段でケンシロウの怒りを引き出そうとしました。
その上で自ら陰腹を斬った状態でケンシロウに決戦を挑んでいますが、奥義「天狼凍牙拳」はケンシロウに足で受け止められ、拳の差は歴然としていました。
敗北後、自らがユリアの実兄であることを明かし、ケンシロウこそが時代にふさわしい存在であると確信したことを伝え、ケンシロウとトキに看取られながら息を引き取っています。
外伝作品ではジャダムの鋼鉄化した肉体を寸断できずに苦戦する場面や、黒山陰形拳のガイヤの暗殺拳の気配を察知できずに敗北する場面も描かれており、対応力に課題を残す描写もあります。

ランキング理由

泰山天狼拳の速度は作中でも屈指のものですが、奥義をケンシロウに足で止められたという事実は、南斗六聖拳の上位クラスと比べると威力面でやや劣ることを示しています。
外伝資料では総合評価Bランクとされ、レイやジュウザよりやや下の位置づけです。
一方で、北斗三兄弟すべてと対峙した経験を持ち、命を賭してケンシロウの覚醒を促した物語上の貢献は計り知れません。
万全の状態での実力は不明ながらも、拳王軍の将軍を務めた武力と天狼星の宿命に殉じた覚悟を総合的に評価し、この順位としました。

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強さ第17位 ジュウケイ(北斗琉拳先代伝承者)

北斗琉拳の先代伝承者にして、カイオウ・ヒョウ・ハン・シャチという4人の弟子を育て上げた「北斗琉拳の大老」です。
三羅将を生み出した指導力は修羅の国の歴史そのものを形作りましたが、同時にその苛烈な教育が修羅の国の悲劇を招いた元凶のひとりでもあるという、矛盾と悔恨に満ちた人物として描かれています。

性格・背景

若かりし頃、北斗琉拳に秘められた魔力に心を狂わされて「魔界」の入り口に到達し、その狂気の中で愛する妻と子を自らの手にかけてしまうという取り返しのつかない悲劇を経験しています。
この時、北斗神拳伝承者リュウケンとの死闘によって秘孔を突かれ正気を取り戻しましたが、額にはその時の傷が生涯消えることなく刻まれました。
以後は北斗琉拳の廃絶を心から願うようになりましたが、乱世を治める力を伝えるためにはその拳を絶やすわけにもいかないという矛盾に苦しみ、やむを得ず4人の弟子を取るという決断を下しています。
しかしその指導は苛烈を極め、特に北斗宗家の血統ではないカイオウを「北斗の屑星」と見做して厳しく弾圧したことが、のちのカイオウの暴走と修羅の国の惨劇を招く一因となりました。
ケンシロウ・ラオウ・トキの幼少期にリュウケンのもとへ彼らを送り出したのもジュウケイであり、北斗の歴史における重要な分岐点に深く関わった人物です。

能力・戦闘スタイル

北斗琉拳の全技術に精通した伝承者であり、固有技「琉炎煌手」は高熱の闘気を帯びた手刀を相手に突き入れ、体内から焼き尽くした後にトドメの一撃で相手の身体を完全に焼滅させるという凄絶な技です。
さらに秘孔を操って記憶を封印・消去する高度な技術にも長けており、幼きヒョウの記憶を封じることで北斗宗家の秘拳の所在を守護していました。
魔界に入った全盛期には、魔闘気によって空間の認識を狂わせ、反撃の余地すら与えずに相手を引き裂くほどの凄まじい力を発揮し、その闘気は若きリュウケンをたやすく吹き飛ばして北斗神拳伝承者にすら脅威を感じさせたとされています。
指導者としての能力も極めて高く、修行開始が遅かったシャチをわずか数年で群将クラスの上級修羅と互角に戦えるまでに育て上げた手腕は、拳法指導者としても最高レベルにあったことを示しています。

作中での活躍・戦闘実績

若き日の魔界堕ちの際にリュウケンと交戦し、最終的に秘孔を突かれて敗北しています。
晩年、修羅の国にケンシロウが渡航した後、カイオウを倒すためにヒョウの封印された記憶を解放しようと試みました。
しかし、実はヒョウの記憶を封じた真の張本人はカイオウであり、カイオウが記憶回復用の秘孔にあらかじめ細工を施していたため、ジュウケイの試みは失敗に終わっています。
記憶が戻らないまま激怒したヒョウに返り討ちにされ、致命傷を負いました。最期に「許せ・・・この大馬鹿者を!!」と自らの愚かさを認める絶叫を残し、自身が蒔いた種を刈り取ることができないまま生涯を閉じています。
北斗琉拳の魔力に翻弄され、弟子たちの心を歪め、修羅の国という地獄を生み出す一因となった業深き生涯は、北斗の拳の物語における最大級の悲劇のひとつです。

ランキング理由

全盛期の魔界入り状態では、若きリュウケンすら圧倒するほどの凄まじい戦闘力を発揮しており、その実力は羅将クラスに匹敵したとする見方もあります。
さらにカイオウ・ヒョウ・ハンという三羅将を育て上げた指導力は、間接的に修羅の国最強の戦力を生み出したという点で他に類を見ない実績です。
ただし作中での直接的な登場は老齢期のみであり、全盛期の力は到底発揮できていませんでした。
リュウケンに敗北した過去と、最終的にヒョウに殺害されたという戦績を考慮しつつ、全盛期の実力と指導者としての功績を総合的に評価してこの順位としました。

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強さ第16位 黒夜叉

北斗宗家に代々仕える「最強の拳士の一人」であり、北斗琉拳の奥義「暗琉天破」を破った唯一の存在として知られる忠義の従者です。
北斗宗家拳の使い手であり、その拳はカイオウやヒョウたちの師であるジュウケイ大老をも凌ぐとされています。

性格・背景

ケンシロウの生誕時より、北斗宗家から永遠の従者として仕えることを命じられた拳士です。
その本来の役目は「魔界に入りし北斗宗家の血を断つこと」にあったとされ、宗家の守護者としての使命を生涯にわたって背負い続けました。
ジュウケイに影のように付き従いながら修羅の国の動向を見守り、のちに羅聖殿の番人を務めています。
献身的で忠誠心が極めて強く、最期の言葉「ヒョウ様の北斗宗家の拳と情愛をあの世で自慢できまする」からは、主人に尽くすことに誇りと栄光を感じる武人の矜持がうかがえます。
声優は千葉繁が担当しています。

能力・戦闘スタイル

北斗宗家拳の秘拳「遊昇凄舞」は、実体を滅して無数の残像を残しながら空間を乱れ飛ぶことで相手に動きを読ませず、間合いを詰めて隙を突き砕破するという高度な体術です。
この秘拳こそが北斗琉拳の奥義「暗琉天破」を無効化できる唯一の対抗手段として描かれており、並の拳士には到底真似のできない空中戦闘を可能にしています。
武器は両腕に仕込んだ鉄の爪であり、遊昇凄舞の残像と組み合わせることで、相手はどの方向から攻撃が来るのか全く予測できなくなります。
小柄な体躯ながらジュウケイをも凌ぐ実力を持つとされる点は、体格に頼らない技術と速度の極致を体現した拳士であることを示しています。

作中での活躍・戦闘実績

羅聖殿でケンシロウを待ち受けるヒョウに対峙した際、遊昇凄舞を発動して暗琉天破を一度は完全に無力化するという偉業を成し遂げました。
しかしヒョウが仕掛けていた「自壊羅糸」の存在に気づくことができず、左腕を切断されて敗北しています。
その後ケンシロウに救われて一命を取り留め、記憶を取り戻したヒョウとの間に信頼関係を築きました。
最終局面では、カイオウが差し向けた修羅陸戦隊との壮絶な防衛戦に身を投じ、ヒョウと二人だけで大軍に立ち向かって侵攻を阻止するという壮絶な戦いを展開しています。
この激戦の中で力尽きて命を落としましたが、最期まで北斗宗家への忠義を貫き通しました。

ランキング理由

暗琉天破を破った唯一の存在という実績は、作中でも屈指の戦闘成果として極めて高く評価できます。
ジュウケイと同等かそれ以上の実力を持つとされ、宗家拳という独自の流派による空中戦闘能力は他の拳士にはない唯一無二の強みです。
ヒョウの自壊羅糸への対応力不足で敗北した点はありますが、あれは暗琉天破とは別の技による不意打ちであり、純粋な実力としてはヒョウに迫るものがあったと評価してこの順位としました。

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強さ第15位 山のフドウ

南斗五車星「山」の拳士であり、かつて「鬼のフドウ」「悪鬼のフドウ」として恐れられた巨人です。
身長225cm、体重270kgの巨体を誇り、その存在感は文字通り「山」のごとく圧倒的でした。
五車星の中で最も多くの大役をこなし、「五車星のMVP」と評されることもある重要人物です。

性格・背景

親を知らず命の重さも知らずに育った過去を持ち、「人の命を蛆虫のごとく湧いて出るもの」と考えていた時代には、北斗の道場に他流試合を挑んで弟子数人を殺傷するなど手のつけられない暴虐を振るっていました。
このとき修行時代のラオウですら、フドウの一睨みで恐怖を覚えて一歩も動けなくなったとされています。
しかし幼いユリアとの運命的な出会いが転機となりました。ユリアが手のひらに子犬を乗せてフドウに差し出した瞬間、命の温かさと儚さを生まれて初めて知り、拳を封印して完全に改心しています。
以後は世紀末の荒廃した世界で多くの孤児を引き取り、彼らの父親代わりとなって育てる慈愛の巨人へと変貌しました。
子供たちの身に危機が迫れば体を張って守り抜こうとするその姿は、かつての悪鬼とは別人そのものです。

能力・戦闘スタイル

巨体から繰り出される圧倒的な剛力が最大の武器であり、「五車山峨斬」という手刀で暴漢を真っ二つにするほどの破壊力を持っています。
改心後は拳を封印していましたが、ラオウとの最終決戦ではかつての「鬼神」時代の武具を再び装備し、子供たちを守るために鬼神として覚醒しています。
何度打ちのめされても立ち上がり続ける異常な耐久力と、子供たちの命を背負うことで発揮される精神力は、単純な拳技を超えた「山のような存在感」として相手を圧倒しました。

作中での活躍・戦闘実績

リハクの命令を受けてケンシロウに接近し、五車星の正体を明かしてユリア(南斗最後の将)のもとへ導く案内役を務めました。
その過程で流砂に飲まれそうになった孤児たちを自らの体を投じて救出するなど、常に他者のために身を挺する姿を見せています。
ラオウとの最終決戦では、かつて自分に恐怖を抱いたラオウがその恐怖を克服するために挑んできましたが、フドウは封印していた武具を解き放ち、汚れなき子供たちの命を守るために鬼神と化して応戦しました。
拳の実力ではラオウに及ばなかったものの、子供たちの哀しみを背負った眼光が再びラオウの体に恐怖を刻み、無意識に一歩退かせるという精神的勝利を収めています。
最終的にラオウの部下が放った巨大な矢を全身に受けて瀕死の重傷を負い、「悲しみを知らぬ男に勝利はない」という言葉をラオウに残して、子供たちとケンシロウに未来を託しながら息を引き取りました。
この言葉がラオウの心に深く突き刺さり、ケンシロウとの最終決戦におけるラオウの変化に大きな影響を与えています。

ランキング理由

ラオウが生涯で恐怖を感じた数少ない存在の一人であり、その精神的な威圧感は拳技の強弱を超越したものがあります。
純粋な腕力と耐久力は五車星最強クラスであり、鬼のフドウ時代の戦闘力は北斗の道場の弟子数人を殺傷するほどのものでした。
ラオウとの最終決戦で拳の実力差は歴然としていたものの、ラオウを無意識に退かせた精神力と、「悲しみを知らぬ男に勝利はない」という言葉でケンシロウのラオウ戦勝利に間接的に大きく貢献した功績を含めて、この順位としました。

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強さ第14位 シュウ(南斗白鷺拳・仁星)

南斗六聖拳「仁星」の宿命を背負う男であり、「盲目の闘将」の異名を持つ拳士です。
身長180cm、体重90kgとされ、南斗六聖拳の中で「唯一終始善人を貫いた人物」として、トキと並ぶ人格者と評されています。
少年時代のケンシロウの命を救った恩人であり、その自己犠牲の精神はキリストにも喩えられることがあります。

性格・背景

「光り輝こうとする子供たちの光を奪い去ることは絶対に許さぬ」という信念を生涯にわたって貫き通した理想主義者です。
南斗十人組手において少年ケンシロウと10人目の相手として立ち合い、圧倒的な力の差で勝利しましたが、その瞳の奥に「誰よりも強く激しく光る可能性」を見出し、南斗の掟による処刑からケンシロウを救うために自らの両目を潰すという壮絶な決断を下しています。
仁星としての本来の役割は、南斗六聖拳に仁の心を説いて正しい道へ導くことにありましたが、サウザーと出会った時には既に「聖帝サウザー」が完成しており、その働きかけは間に合いませんでした。
息子のシバも父の信念を受け継いでおり、サウザーに捕らえられたケンシロウを救出した際に、追っ手からケンシロウを逃がすため自爆して命を落としています。
父子共に仁星の宿命に従い、輝ける未来のために身を投じた生涯でした。

能力・戦闘スタイル

南斗白鷺拳は南斗聖拳の中でも異色の流派であり、多くの南斗流派が手刀による斬撃に特化する中、変幻自在の脚技を主体としている点が最大の特徴です。
奥義「誘幻掌」は拳の動きで相手を幻惑し、気配を断って攻撃する技で、盲目のシュウだからこそ会得できた独自の奥義とされています。
「烈脚空舞」は後方回転しながら蹴り上げた後に倒立し、自在に脚の連打を繰り出す技であり、シュウ自身が「白鷺拳の真髄」と称しています。
さらに「南斗烈脚斬陣」も使用し、足技による多彩な攻撃パターンで敵を翻弄します。
盲目であるがゆえに心眼で相手の気配を読み取って戦う戦闘スタイルは、視覚に頼る拳士とは全く異なる独自の間合いと反応速度を実現しており、盲目がむしろ強みに転じている側面もあります。

作中での活躍・戦闘実績

核戦争後の世界では反帝部隊を組織し、サウザー率いる聖帝軍に対して徹底抗戦を展開しました。
南斗聖拳最強のサウザーからも「自分と対等に戦うことができる男」と認められた実力者でしたが、聖帝十字陵の戦いでは100人の人質の命を盾に取られたことで攻撃をためらい、その隙にサウザーの攻撃を受けて両脚の腱を切断されています。
結果としてサウザーに一傷も負わせることなく敗北しました。その後、聖帝十字陵の頂上パーツである聖碑を背負って石段を登ることを強制され、全身に矢や槍の一斉射撃を浴びながらも登り続けるという壮絶な最期を迎えています。
臨終の瞬間に失われていた視力が回復し、成長したケンシロウの姿を確認した後に力尽きました。
シュウの最期を目の当たりにしたケンシロウは、シュウの技である烈脚空舞を用いてサウザーに挑み、その意志を引き継いで聖帝を打倒しています。

ランキング理由

サウザーに「対等」と認められた実力は、南斗六聖拳の中でもサウザーに次ぐ二番手に位置し得る評価です。
盲目というハンデを背負いながらもこの評価を得ている点は驚異的であり、視力があった時代の実力はさらに上であった可能性があります。
ただし実戦では人質を盾にされるという戦略的弱点を突かれて完敗しており、サウザーとの実力差は「対等」という評価以上に開いていた可能性も否定できません。
仁の心ゆえに全力を出し切れなかった悲劇性も含めて、この順位としました。

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強さ第13位 シン(南斗孤鷲拳・殉星)

南斗六聖拳「殉星」の宿命を背負う男であり、ケンシロウの最初にして最も因縁深い強敵です。
身長183cm、体重98kgの金髪美男子で、背中まで達するストレートのロングヘアと鋭い碧眼が特徴的ですが、戦闘時にはその端正な顔が極悪面に豹変するとされています。
愛に全てを懸ける「殉星」の宿命に生き、愛に殉じて散った悲劇の拳士です。

性格・背景

もともとケンシロウとは南斗・北斗の修行時代からの友人であり、決して悪人ではありませんでした。
しかしユリアへの激しい恋慕を抱え続けていたところに、ケンシロウの義兄ジャギから「今は悪魔が微笑む時代だ」と甘言を吹き込まれ、ユリアを力ずくで奪うという暴挙に出ています。
核戦争後は暴力組織「KING」を統率して関東一円を支配し、ユリアのためだけの街「サザンクロス」を築き上げましたが、どれだけ富や権力を積み上げても一度として微笑まないユリアの心を動かすことはできませんでした。
「あらゆる富も名声も力も虚しかった…俺が欲しかったのはたったひとつ、ユリア、お前だ」という独白は、殉星の宿命に翻弄された男の哀しみそのものです。
やがてラオウの脅威が迫ると、ユリアの安全を守るために自ら「ユリアを殺した男」という汚名を被ってリハクにユリアを託すという自己犠牲を見せており、その根底にあったのは暴虐ではなく純粋すぎる愛でした。

能力・戦闘スタイル

南斗孤鷲拳は「外部から突き入れ破壊する」という南斗聖拳の定義に最も忠実な、突き刺し型の正統派拳法です。
鋭い指による貫手が基本技であり、代表的な奥義「南斗獄屠拳」は空中から回転しながら放つ蹴り技で、ケンシロウの胸に七つの傷を刻んだ技としても知られています。
他にも「南斗千首龍撃」は高速の連続手刀で敵を粉砕する技であり、「南斗飛燕斬」は空中から衝撃波を放って複数の敵を一掃する広範囲攻撃です。
さらに「南斗飛竜拳」は北斗百裂拳を思わせるほどの連続打撃で敵を砕く技とされています。
特筆すべきは、シンが南斗孤鷲拳だけでなく南斗108派の複数の流派を修得していた点で、それゆえに「南斗聖拳のシン」という総称で呼ばれることもありました。
技のバリエーションの豊富さはサウザーに次ぐレベルにあり、南斗聖拳の正統な強さを体現する拳士といえます。

作中での活躍・戦闘実績

北斗神拳の伝承者に決定した直後のケンシロウを圧倒的な実力差で完敗させ、胸に七つの傷を刻むという衝撃的な初登場を飾りました。
ケンシロウを完敗させた人物は作中でシン・サウザー・カイオウの3人のみであり、この実績は北斗神拳1800年の不敗神話を破ったことを意味します。
しかしケンシロウとの再戦では、成長を遂げたケンシロウの拳に全く対応できず敗北しています。
この敗北は単にケンシロウが強くなっただけでなく、初戦で技を見切られていたことに加え、ユリアを失ったことで戦う糧そのものを喪失していたことが大きな要因とされています。
殉星の拳士にとって、愛する者の存在こそが実力発揮の根源であり、ユリアなきシンの拳には本来の輝きがなかったと考えられます。
敗北後はユリアの行方を一切明かすことなく、サザンクロスの高層ビルから自ら身を投じて愛に殉じました。
ケンシロウはシンの遺体を丁重に葬り、「あいつは同じ女を愛した男だ」と語っています。

ランキング理由

北斗神拳伝承者を完敗させたという実績は南斗六聖拳の中でも突出しており、サウザーに次ぐ破壊力を持つとする評価もあります。
南斗108派の複数流派を修得した技のバリエーションも含めれば、南斗聖拳屈指の実力者であることは疑いありません。
ただし再戦時にケンシロウの成長に全く対応できなかった点と、愛する者の存在に実力が大きく左右されるという不安定さを考慮して、この順位としました。
万全の精神状態であれば、さらに上位に位置する可能性を秘めた拳士です。

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強さ第12位 雲のジュウザ

南斗五車星「雲」の拳士であり、五車星最強の実力者です。
誰に師事するわけでもない我流の拳で、北斗神拳を極めたラオウやトキに肩を並べるほどの強さを持つ天才として描かれています。
作中の登場はわずか9話と短いながらも、その圧倒的な存在感とカリスマ性で当時の読者の心を鷲掴みにした屈指の人気キャラクターです。

性格・背景

「俺は雲!俺は俺の意思で動く」という信条に象徴されるように、雲のように自由気ままな生き方を貫いた拳士です。
南斗五車星でありながら、任務であろうが召集であろうが気が向かなければ動かないという徹底した自由奔放さを持ち、普段はいい加減でやる気がなく、気分屋で気が向いた時しか実力を発揮しない典型的な「やる気のない天才」でした。
食いたい時に食い、飲みたい時に飲むという無頼の生活を送っていた背景には、愛するユリアが腹違いの妹であるという衝撃的な事実を知ったことによる深い絶望がありました。
しかし南斗最後の将の正体がユリアであると知った瞬間、すべてを投げ捨てて命を賭ける覚悟を決めています。
ユリアの未来を守るために、かつての無気力が嘘のように闘志を燃やし、最期まで将の正体を決して明かすことなく散りました。

能力・戦闘スタイル

型を持たない変幻自在の「我流の拳」が最大の武器であり、無型であるがゆえに相手に動きを読まれにくいという利点を持っています。
その強さは使い手の才能次第で決まるとされ、ジュウザの天賦の才がこの我流を一流の拳法にまで昇華させました。
リュウケン師父から「ラオウ・トキと同等の天与の才の持ち主」と評されたほどの実力を持ちます。
代表技「撃壁背水掌」は超接近戦で全身の力を腹部に叩き込む必殺技であり、変幻自在の蹴りや後ろ回し蹴り、腕ひしぎ十字固めのような関節技、目くらましなど多彩な奇策も駆使します。
ラオウとの二度目の戦いでは体に油を塗ってラオウの拳を滑らせるという大胆な戦法も見せており、正攻法にとらわれない発想力こそがジュウザの真骨頂です。
一方で、我流の拳は守りの面に大きな不安があるとも指摘されており、防御においては奇抜さがほとんど意味を成さないという弱点も抱えています。
一見軽い蹴りに見える攻撃であっても、触れた瞬間に驚異的な衝撃を与えることができるとされ、全ての攻撃が必殺級の威力を秘めている点がジュウザの強さの真髄です。

作中での活躍・戦闘実績

ラオウと二度にわたって交戦し、初戦では初撃でラオウの兜を割るほどの一撃を繰り出しています。
当初ラオウはジュウザの拳に曇りがあると見て馬から降りずに戦っていましたが、ジュウザの拳に一切の曇りがないと見切った瞬間、黒王号から降りて全力で対峙するという異例の対応を見せました。
さらにジュウザは愛馬・黒王号の奪取にも成功し、ラオウの車両を破壊するなど見事な足止めを果たしています。
二度目の戦いではラオウの秘孔「鏡明」を突かれて腕が麻痺し、さらに「解唖門天聴」で体を崩壊させられながらも、最後の一瞬まで南斗最後の将の正体を決して口にしませんでした。
ラオウは「敵ながら見事であった」と称賛し、ジュウザの亡骸を丁重に扱っています。

ランキング理由

リュウケンからラオウ・トキと同等の天賦の才と評された実力は紛れもなく本物であり、我流の拳でラオウの兜を割り、黒王号を奪うという戦果は他の拳士にはほとんど成し得ないものです。
防御面の弱さという明確な弱点はあるものの、攻撃においてはラオウすら認めるほどの脅威を与えた点で、五車星最強にとどまらず南斗六聖拳の上位クラスに匹敵する実力者と評価できます。
正式な修行を受けていない我流でこの域に達した天才性を高く評価し、この順位としました。

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強さ第11位 レイ(南斗水鳥拳・義星)

南斗六聖拳「義星」の宿命を背負う男であり、ケンシロウの最高の相棒として作中に鮮烈な印象を残した拳士です。
南斗聖拳の中でも「最も華麗」と称される南斗水鳥拳の伝承者であり、水面に浮かぶ水鳥のように優美でありながら、瞬速の手刀で敵をバラバラに斬り裂く恐るべき殺人拳の使い手として知られています。
近年の公式紹介では「愛と義の星」とも称されるようになっています。

性格・背景

登場時は妹アイリを連れ去った「胸に七つの傷を持つ男」への復讐に駆られた孤独な放浪者であり、「自分の利益以外では動かぬ男」と評される冷徹な一面を持っていました。
しかしケンシロウとの出会いとアイリの救出を経て、本来の「義星」としての輝きを取り戻していきます。
義星の宿命とは「人のために生き、人のために死す」ことにあり、レイはその宿命を体現するかのように、無償の友情と愛のために奔走するようになりました。
特にマミヤへの報われぬ愛は物語の大きな軸となっており、ケンシロウに惹かれているマミヤの心を悟ったうえで、「例え一瞬でもいい、女として生きてくれ」と願い続けたその姿は、義星の拳士の生き様そのものでした。

能力・戦闘スタイル

南斗水鳥拳は水鳥のように宙を舞いながら、指先を鋭利な刃物と化して敵を切り刻む美しくも凄惨な殺人拳です。
その拳は「比類なき残虐非道の必殺拳」とも評され、華麗な見た目に反して圧倒的な殺傷力を備えています。特に空中戦を得意とし、空からの奇襲技が多く見られる点が他の南斗流派とは異なる特徴です。
奥義「飛翔白麗」は上空から二つの手刀を振り下ろす究極の必殺技であり、ユダ戦では瀕死の状態でこの技を放ち、見る者を魅了しながら勝利を収めました。
他にも「断己相殺拳」は相討ち覚悟で放つ捨て身の技で、成功すれば相手を輪切りにする威力を持ちます。
「飛燕流舞」は素早い連撃技であり、多彩な技のバリエーションでさまざまな戦局に対応できる柔軟性を持っています。
ケンシロウとの初対面で本気を出さず戦った際にも相手に流血を負わせるほどの攻撃力を示しており、その技の威力の凄まじさがうかがえます。

作中での活躍・戦闘実績

ケンシロウと共に牙一族を撃退し、対等な立場で肩を並べて戦った数少ない存在として信頼関係を築きました。
しかしマミヤの村が拳王軍に襲われた際にラオウと対峙した場面では、究極奥義「断己相殺拳」で相討ちを狙いましたが、マントで視界を奪われた末にラオウの指一本で戦闘不能にされ、秘孔「新血愁」を突かれて余命3日を宣告されるという完敗を喫しています。
しかしレイの真の凄さはここからでした。残された命をマミヤのために使うことを決意し、マミヤの過去の因縁であるユダとの決戦に臨みます。
トキから秘孔「心霊台」を突かれて余命を延ばす処置を受けた際には、激痛のあまり髪が白く変色するほどの苦しみに耐え抜いています。
そして瀕死の状態でユダを撃破するという驚異的な精神力を見せ、マミヤを過去の呪縛から解放しました。
最期は皆に別れを告げた後、小屋の中で一人静かに息を引き取り、亡骸はケンシロウの手によって火葬されています。

ランキング理由

南斗水鳥拳の華麗さと速さは作中屈指であり、ケンシロウと対等に渡り合える攻撃力を持つ数少ない拳士です。
ラオウには全く歯が立たなかったものの、これはラオウの格が異次元であったためであり、レイの実力が低いことを意味するものではありません。
南斗六聖拳の中ではサウザー・シンに次ぐ3番手という評価が多く、瀕死の状態でもユダを撃破した精神力と戦闘力は特筆に値します。
攻撃力の凄まじさと空中戦における無類の強さを高く評価し、この順位としました。

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強さ第10位 ハン(第三の羅将)

修羅の国・第三の羅将であり、北斗琉拳の使い手としてケンシロウと互角の激闘を展開した拳士です。
殺した修羅の数を問われ「百人から先は覚えていない」と豪語するほどの実力者で、修羅の国におけるケンシロウ最初の強敵として圧倒的な存在感を示しました。

性格・背景

「野心なき者には生きる価値がない」という信念を持ち、「命のやり取りこそ最高の愉しみ」と考える根っからの戦闘狂です。
自分の命を狙う修羅や侍女をそれと知りながらあえて身辺に従わせ、常に危機的状況に身を置くことを好む独特の価値観の持ち主でもあります。
チェスを嗜み、毒入りの酒を見抜いて飼い犬に舐めさせるなど、優雅さと鋭い洞察力を兼ね備えた人物として描かれています。
容貌のモデルはイギリスのロックバンド「QUEEN」のフレディ・マーキュリーとされており、「北斗界一のダンディ」とも称されています。

能力・戦闘スタイル

「未だかつて誰も影すら見たことがない」と自負する疾風のごとき拳速が最大の武器です。
三羅将の中で唯一「魔闘気」を纏わず、純粋な拳技のみで戦う点が大きな特徴となっています。
主な技には奥義「魔舞紅躁」をはじめ、掌から闘気を放つ「白羅滅精」、「斬風燕破」、「疾火煌陣」などがあります。
また、岩を浮かせて投げつけるなど闘気操作にも長けており、致命の破孔を直接突くのではなく相手の足の自由を徐々に奪うという戦術的な戦い方も得意としています。
過去にはカイゼルを拳の影すら見せずに倒した実績もあり、その拳速の凄まじさがうかがえます。

作中での活躍・戦闘実績

リンを救出するため修羅の国に渡ったケンシロウとの対決では、一進一退の激闘を繰り広げました。
雪を赤く染めるほどの凄絶な戦いとなり、互いの破孔を突き合う高度な攻防が展開されています。
ケンシロウがハンの足の自由を徐々に奪う一方で、ハンもケンシロウの視神経を少しずつ封じるという多層的な駆け引きが見られました。
最終的にはハンが放った斬風燕破が視神経の損傷により心臓を外れて不発となり、ケンシロウの連続拳を受けて敗北しています。
敗北後はケンシロウに対して幼少期に修羅の国から送り出された過去を語り、「お前ではヒョウには勝てぬ」と忠告する器の大きさを見せました。
純粋に戦いを愛する拳士としての潔さと、後に続く悲劇を懸念する人間性が印象的な最期です。

ランキング理由

ラオウを倒した後のケンシロウと互角に渡り合った数少ない実力者であり、純粋な拳技では北斗琉拳の使い手の中でも随一と評されています。
ラオウの強さを100とした場合、85程度の実力があるという考察もあり、拳速ではラオウに勝る可能性すら指摘されています。
魔闘気を纏わずにこれほどの戦闘力を発揮している点は特筆すべきであり、もし魔闘気を使用していればさらに上位に位置する可能性も十分にあります。

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強さ第9位 ヒョウ(第二の羅将)

修羅の国・第二の羅将であり、ケンシロウの実兄にして北斗宗家の嫡男です。
ジュウケイのもとで北斗琉拳を修めた伝承者でありながら、本来は北斗神拳を継ぐべき血筋を持つ、作中屈指の悲劇的な存在として描かれています。

性格・背景

本来はどこまでも相手を思いやる穏やかで優しい性格の持ち主です。
幼少期にジュウケイによって記憶を封印されそうになった際には、弟ケンシロウを守るため自害を試みるほどの献身性を示しました。
しかし、この優しさが「拳の弱さに繋がる危険性」とも指摘されています。カイオウの策略によって婚約者サヤカを殺され、その犯人がケンシロウであると欺かれたことで魔界に堕ちてしまいます。
闇堕ち後は民間人を奴隷化するなど残忍な一面を見せましたが、これはカイオウの操作によるものであり、本質的には部下や国の住人からの信頼も厚い人物でした。
最期にはケンシロウと和解し、自らの弱さがカイオウを歪ませたと自責の念を抱きながら、カイオウの腕の中で息を引き取り、ともに溶岩の中に沈みました。

能力・戦闘スタイル

北斗琉拳の技として奥義「暗琉天破」をはじめ、「擾摩光掌」や魔闘気で作成する「自壊羅糸」、「死環白」などを使用します。
さらに北斗宗家の血が覚醒すると、宗家に伝わる秘拳「万手魔音拳」を繰り出すことが可能となり、目覚めた宗家の血により冴えわたる闘気を全て解き放ち、無数の突きで敵に襲いかかる圧倒的な攻撃力を発揮します。
通常時の北斗琉拳と覚醒時の宗家の拳という二つの戦闘スタイルを持つことが、ヒョウの強さの特徴です。

作中での活躍・戦闘実績

ケンシロウとの対決では、序盤こそ北斗琉拳の奥義が通じず劣勢を強いられましたが、戦闘の中で北斗宗家の血が覚醒し、宗家の拳による逆襲でケンシロウを追い詰める場面も見せました。
しかし、その最中にシャチの背後からの一撃を受けて致命傷を負っています。
記憶を取り戻した後はケンシロウと和解し、黒夜叉とともにリン救出に赴きました。
満身創痍の状態でありながらもカイオウ配下の修羅ゼブラやヌメリとの死闘を繰り広げるなど、重傷でも衰えない地力の高さを示しています。
ジュウケイを除けば殺したのは修羅のみとされ、本質的な優しさが最後まで貫かれていました。

ランキング理由

通常時はカイオウにやや劣り、カイオウとの戦いを経たケンシロウには北斗琉拳の奥義が通じないという弱点もあります。
しかし、宗家の血が覚醒した際にはケンシロウに匹敵するほどの戦闘力を発揮する爆発力を持っています。
北斗宗家の嫡男としての血統と、第二の羅将としての実力、さらに満身創痍でも複数の修羅を撃破する底力を総合的に評価し、この順位としました。

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強さ第8位 ファルコ(金色のファルコ)

二千年の歴史を持ち、かつて北斗神拳をも凌駕するとされた元斗皇拳の伝承者にして最強の使い手です。
「金色のファルコ」「金色将軍」の異名を持ち、天帝を守護する帝都軍の将軍として君臨していました。

性格・背景

無益な争いや不要な犠牲を避けるためなら自らの身体を傷つけることも厭わない、高潔で誠実な武人です。
かつてラオウが軍を率いて天帝の村へ侵攻した際、ラオウを倒すことは可能だが自身も命を落とし、拳王軍が統制を失うことで最悪の事態を招くと予見しました。
そこで自らの右足を切断して差し出すという決断を下し、ラオウに「その片脚は一国にも値する」と言わしめています。
また、天帝の血を引く双子の妹を抹殺するよう命じられた際にも、赤子の笑顔を見て命令に背き、密かに叔父夫婦に預けました(この赤子が後のリンです)。
しかし、ラオウの忠告にもかかわらずジャコウを処断できなかったことが、後の圧政を招く結果となっています。
天帝ルイを人質に取られたため不本意ながらも帝都軍を率い、いかなる悲劇を目の当たりにしても涙を流せなくなるほどの苦しみを背負っていました。
部下からの信頼は絶大で、義足の音を「ファルコ様の足が泣いている」と慕われるほどの人望の持ち主です。

能力・戦闘スタイル

体内に満ちた闘気を刃として放ち、敵の細胞を瞬時に断ち切り滅殺する元斗皇拳の真髄を体現する使い手です。
金色の光輝を纏った拳は凄まじい高熱を帯びており、北斗神拳の秘孔そのものを焼き潰すことで、北斗の攻撃を無効化する「北斗封じ」の奥義を有しています。
主な技には「元斗白華弾」「元斗猛天掌」「滅凍黄凄陣」「黄光刹斬」「衝の輪」「天衝舞」などがあり、多彩な闘気技で戦います。
義足というハンデを抱えながらも、その戦闘力は作中トップクラスに位置しています。

作中での活躍・戦闘実績

ケンシロウとの帝都での決戦では互角に渡り合い、ケンシロウを窮地に追い込む場面も見せました。
胸の秘孔「戈穴」を突かれた際には、秘孔の周囲の細胞を焼き尽くして死滅させるという離れ業で死を回避しています。
ただし、この戦いではケンシロウに躊躇があり、秘孔への一撃がより深ければ致命傷となったとファルコ自身が認めています。
その後、さらわれたリンを追って修羅の国へ渡り、名もなき修羅との激闘に勝利しましたが、ケンシロウとの戦いでの傷と義足の損傷が響き、最終的に致命傷を負いました。
最期はケンシロウに秘孔を突いてもらって一時的な力を得て砂蜘蛛を撃破し、恋人ミュウとの間に子どもがいることを知って喜びの涙を流しながら、ケンシロウの腕の中で息を引き取っています。

ランキング理由

ケンシロウと互角に戦い、北斗神拳の秘孔攻撃をも克服する「北斗封じ」の特殊能力は極めて高く評価できます。
ラオウが相討ちの可能性を認めた実力は、両足が揃っていればラオウに匹敵する強さを秘めていたことを示唆しています。
ファンからも「過小評価されている」「主人公になってもおかしくない漢」と評価が高く、義足というハンデさえなければさらに上位に位置する可能性は十分にあります。

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強さ第7位 コウリュウ

北斗神拳伝承者候補でありながら自ら辞退した拳士です。
リュウケンと「龍虎」と並び称されました。

性格・背景

リュウケンと第63代伝承者の座を争い、実力ではリュウケン以上であったとされています。
しかし兄弟同然に育ったリュウケンの拳を封じることを惜しみ、自ら身を引きました。
伝承者の座を退いた後は、息子のゼウスとアウス、従者のゼンギョウとともに険しい山奥で隠遁生活を送り、仏像を彫りながら静かに暮らしていました。
また、伝承者争いに敗れ散っていった拳士たちが眠る洞窟を守る「北斗の掟の番人」としての役割も担っていたとされています。

能力・戦闘スタイル

奥義「七星抹殺」は自らの命と引き換えに相手の命を奪う相討ちの技です。
老齢ながらもラオウに「さすがに強い」と言わしめるほどの実力を保持していました。
ラオウと対峙した際、底から沸いてくるような底知れぬ力を感じ取り、この男の拳は封じねばならないと覚悟を決めて七星抹殺を放ちました。
長年拳を封じていたにもかかわらず、ラオウを相手に相討ちまで持ち込もうとした点は、全盛期の実力の凄まじさを物語っています。

作中での活躍・戦闘実績

ケンシロウとの激闘で深手を負ったラオウが、回復具合を確かめるための相手としてコウリュウを選んだことが対戦のきっかけです。
七星抹殺で相討ちを狙いましたが、ラオウの剛拳に拳を砕かれて敗北しました。
原作では第98話と第99話のわずか2話のみの登場ですが、圧倒的な存在感を示しています。
死の間際にはラオウ・トキ・ケンシロウの3人について「北斗神拳二千年の歴史の中で最強の時代が到来した」と語り、同じ時代に3人もの傑出した拳士が生まれた運命を嘆きました。
もし異なる時代に生まれていれば、それぞれが伝承者にふさわしい男であったという言葉は、北斗神拳の歴史における彼らの異常な才能の高さを証言するものです。

ランキング理由

リュウケン以上の実力を持つとされ、作者公認の強さランクでもAAランクに位置づけられています。
全盛期であればラオウを倒し得た可能性もある実力者です。
ラオウがケンシロウ戦後の回復テストとしてわざわざコウリュウを選んだこと自体が、その実力への高い評価の表れといえます。
ただし老齢による衰えと、長年拳を封じていたブランクを考慮すると、作中時点の戦闘力は全盛期からかなり低下していたと考えられ、この順位としました。

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強さ第6位 リュウケン(第63代伝承者)

第63代北斗神拳伝承者であり、ケンシロウ・ラオウ・トキ・ジャギの師匠です。

性格・背景

4人の弟子を育て上げた名指導者であり、本名は霞羅門です。
父は第61代伝承者の霞鉄心で、異母兄には「蒼天の拳」の主人公・霞拳志郎がいます。
若き日には北斗琉拳の魔力に心を狂わされたジュウケイに戦いを挑まれ、苦戦しながらもこれを撃破してジュウケイを正気に取り戻させました。
その後、ジュウケイからラオウとトキを託され、ジャギとケンシロウを加えた4人を次代の伝承者候補として厳しく育て上げています。
晩年は穏やかな人柄でしたが、若い頃は冷徹な面も持ち合わせていたとされ、伝承者の素質がなければラオウやトキであっても見捨てる覚悟を持っていたともいわれています。
跡継ぎとなる男児に恵まれなかったため養子制度による伝承を選択し、北斗七星のアザを持つ赤ん坊に兄・拳志郎のような立派な漢になることを願い「ケンシロウ」と名付けました。

能力・戦闘スタイル

伝承者のみが習得を許される秘奥義「七星点心」の使い手です。
人間の動きの中に存在する7つの死角を北斗七星の形に辿り、残像を生み出しながら一斉攻撃を仕掛けるこの技は、相手にとっては複数の敵から同時に攻撃されているように見え、防御が不可能とされています。
ラオウですら七星点心の存在を知らず、正式な伝承者だけに伝えられる「北斗神拳を封じ込めるための技」という特別な性質を持っています。
もう一つの技「北斗仙気雷弾」は上空に飛び上がって無数の分身を生み出し、相手に狙いを定めさせない状態から秘孔を突く技で、ジュウケイとの戦いで使用されました。

作中での活躍・戦闘実績

ケンシロウを伝承者に指名した後、北斗の掟に従いラオウの拳を封じようとしました。
七星点心でラオウをほぼ無傷のまま追い詰め、あと一歩で拳を封じるところまで圧倒しましたが、持病の発作が起こり、その隙を突かれて殺害されました。
60歳を超えていたとみられる年齢にもかかわらず、技のキレと動きは全盛期のラオウすら上回っていた点は驚くべきことです。
ラオウ自身もリュウケンに対しては「倒すだけの実力がある」と認めており、ケンシロウに対して見せたような見下した態度は取りませんでした。
これはリュウケンの実力がラオウにとっても脅威であったことを示しています。

ランキング理由

七星点心が完成していればラオウの拳を潰すか記憶を消すことができたとされており、ラオウを上回る実力を秘めていた可能性があります。
ただし、既にラオウの強さはリュウケンを凌駕する域に達していたともいわれ、通常の戦いでは勝ち目がなかったからこそ、ラオウにとって未知の奥義である七星点心に頼るしかなかったという見方もあります。
究極奥義「無想転生」は体得していなかったとされ、ケンシロウやラオウの最終到達点には及ばないと判断しました。

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強さ第5位 サウザー(南斗鳳凰拳・将星)

南斗六聖拳「将星」の男であり、南斗聖拳最強の帝王です。

性格・背景

孤児として南斗鳳凰拳先代伝承者オウガイに拾われ、15歳の継承の儀でオウガイを自らの手で殺めてしまうという宿命を背負いました。
南斗鳳凰拳は一子相伝であり、伝承の儀では弟子が師を倒すことで技を受け継ぐという残酷な掟があります。
師への深い愛ゆえに「愛などいらぬ」と心を閉ざし暴君と化しましたが、ケンシロウからは「誰よりも愛深きゆえに」と評された悲劇の帝王です。
「聖帝」を自称して広大な領土を支配し、聖帝十字陵の建設を進めましたが、この十字陵はオウガイの亡骸を祀るための墓であり、すべてを捨てたはずのサウザーが師への愛を断ち切れなかったことを象徴しています。

能力・戦闘スタイル

「心臓・血流・秘孔の位置が通常と表裏逆」という特異体質により、北斗神拳の秘孔攻撃が通用しません。
この「帝王の肉体」は生まれつきの体質であり、内臓の配置が完全に左右逆転しているため、正確な秘孔の位置を特定することが極めて困難です。
トキはこの特異体質に気づいていたとされています。
南斗鳳凰拳は手刀による斬撃と突きを主体とし、「帝王にとって敵はすべて下郎」という理念のもと防御の構えを持たない「制圧前進」のみの攻撃特化型の拳法です。
主力技「極星十字拳」は構えのない状態から一瞬で敵の間合いに踏み込み、十字型の手刀で切り裂く技で、足技も併用する総合的な南斗聖拳の使い手でもあります。
秘奥義「天翔十字鳳」は帝王としての名誉と威信を賭けた唯一「構え」のある技で、対等の敵が現れたときにのみ発動されます。
背筋を伸ばして両腕を水平に広げた十字形の構えから、空中で軌道を変えながら鳳凰の斬撃を見舞う奥義です。

作中での活躍・戦闘実績

伝承者決定後のケンシロウを一方的に完敗させた3人のうちの1人です。
初戦ではケンシロウの秘孔攻撃がことごとく無効化され、一方的に攻撃を受け続けるという圧倒的な勝利を収めました。
ラオウですら特異体質を認識し直接対決を避けたとされており、その存在は北斗神拳の使い手にとって天敵ともいえるものでした。
再戦では聖帝十字陵の頂上でケンシロウと対峙し、秘孔の位置を「天破活殺」で看破されて両足の自由を奪われましたが、逆立ちの状態で反撃するなど最後まで帝王としての意地を見せました。
最期は「北斗有情猛翔破」により苦痛のない致命傷を受け、ケンシロウの言葉から愛が生んだのは苦しみだけでなく「ぬくもり」でもあったことを思い出し、涙を流しながらオウガイの亡骸に寄り添い、崩壊する十字陵とともに運命を共にしました。

ランキング理由

ケンシロウを完敗させた実績とラオウすら避けた特異体質は極めて高く評価できます。
ファンの間では「特異体質がある限りサウザーが最強」という説も根強く、天翔十字鳳による空中戦も含めれば外部からも内部からも破壊が困難という見方もあります。
ただしサウザー自身も認める通り、純粋な拳法の技量ではケンシロウが上回るとされており、特異体質を攻略された場合の実力を考慮してこの順位としました。

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強さ第4位 カイオウ(第一の羅将)

修羅の国の第一の羅将であり、北斗琉拳の最強の使い手です。
無想転生を体得したケンシロウを唯一撃破した拳士として、作中でも異彩を放つ存在となっています。

性格・背景

ラオウ・トキの実兄であり、北斗宗家傍系の血統に生まれました。
幼少期に母が北斗宗家の子を救うために犠牲となったことで深い憎悪を抱くようになり、「全ての情愛を否定する」生き方を選んだとされています。
「我らは北斗の屑星」という言葉に象徴されるように、宗家への従属を強いられた屈辱が彼の人格を歪めたといわれています。
実妹サヤカを自らの手にかけるなど、目的のためには手段を選ばない冷酷さを見せる一方、最期にはヒョウとの幼少期の絆を思い出し、涙を流して人間の心を取り戻しました。
ラオウやサウザーと同様に「愛を見失い、愛に彷徨った哀しい男」として描かれています。

能力・戦闘スタイル

北斗琉拳の使い手として、「魔闘気」と呼ばれる悪のオーラを全身から常に噴出させており、それを抑えるために黒い鎧で身を覆っています。
この魔闘気は近づくことすら許さないほどの威圧感を持ち、空間を歪めて敵を幻惑し、受け技を無力化することを極意としています。
最大の奥義「暗琉天破」は、魔闘気で空間そのものを歪めて無重力状態を作り出し、敵の位置感覚と平衡感覚を完全に奪う恐るべき技です。
カイオウの魔闘気の出力はヒョウを大きく上回るとされ、そのため暗琉天破の有効範囲も桁違いに広いといわれています。
他にも闇琉霏破や凄妙弾烈、死環白、北斗逆死葬といった多彩な技を持ち、闇琉霏破は同系統の技である北斗剛掌波をも数段上回る威力を誇るとされています。

作中での活躍・戦闘実績

修羅の国でケンシロウと初めて対峙した際、無想転生を体得したケンシロウを暗琉天破によって完膚なきまでに打ち破りました。
これは北斗神拳究極奥義である無想転生を無力化した作中唯一の事例であり、作中最大級の戦果とされています。
シャチとの戦闘でも圧倒的な実力差を見せつけ、瀕死に追い込んでいます。
しかし再戦では、ケンシロウが北斗宗家の受け技を習得して臨んだことで暗琉天破を攻略され、最終的に両腕と脚を破壊されて敗北しました。
最期は息絶えたヒョウとともに母が眠る地の溶岩に身を投じて果てています。

ランキング理由

無想転生ケンシロウを唯一撃破した実績は、作中で比類のない戦果です。
魔闘気を利用した独自の戦闘スタイルは北斗神拳の常識を覆すものであり、初見の相手には極めて有利に働きます。
一方で、ケンシロウ自身が「お前ではラオウに勝てない」と評しているように、純粋な拳の実力ではラオウに及ばないとされています。
修羅の国という閉じた世界での戦闘経験が中心であり、ラオウのように多くの強敵と死闘を重ねた実戦経験には差があると考えられます。
技の奇策性に優れる反面、攻略法が判明すると一気に不利になる側面もあり、総合力でラオウの下位としました。

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強さ第3位 トキ

北斗四兄弟の次男であり、「北斗2000年の歴史の中で最も華麗な技を持つ男」と称される天才拳士です。
「病がなければ最強」という説がファンの間で根強く支持されています。

性格・背景

核戦争の際、シェルターの定員がいっぱいになった状況でケンシロウとユリアを中に入れ、自らは外に残って扉を閉めるという自己犠牲を選びました。
その結果、死の灰を浴びて不治の病に侵され、伝承者候補からの脱落を余儀なくされています。
争いを好まない人格者であり、北斗神拳を医療に活かすことを志し、荒廃した世界で経絡秘孔の知識を使って多くの人々を治療して回りました。
イエス・キリストをモデルにしたともされ、被曝後に白髪となった仙人のような風貌と慈悲深い性格が印象的です。
ラオウとは複雑な兄弟関係にあり、ラオウはかつてトキに「もし自分が道を誤ったら拳を封じてほしい」と頼んでいたとされています。

能力・戦闘スタイル

ラオウやケンシロウが闘気を前面に押し出す「剛の拳」を使うのに対し、トキは静水のごとく相手の攻撃を受け流して隙を突く「柔の拳」を極めました。
「激流を制するのは静水」という言葉に象徴されるように、力ではなく技巧で相手を凌駕するスタイルです。
代名詞ともいえる「北斗有情破顔拳」は、触れることなく闘気で秘孔を突き、苦痛ではなく快楽のうちに相手を死に至らしめる絶技です。
また「天翔百裂拳」は、宙に逃れた相手を追って自ら跳躍し、無防備な身体に連続の秘孔突きを叩き込む技で、トキの華麗さを象徴する奥義とされています。
秘孔の知識は兄弟の中でも随一であり、サウザーの「内臓逆位」の秘密をいち早く見抜く分析力も持っています。
なお、トキ自身は少年時代からラオウの「剛の拳」に憧れていたともいわれており、柔の拳はあくまで天性の才能から自然に身についたものだったという見方もあります。

作中での活躍・戦闘実績

病に冒された身でありながら、ラオウとの二度にわたる死闘でいずれもラオウを追い詰め、その頭上に死兆星を灯すほどの激戦を繰り広げました。
最終決戦では余命を縮める秘孔「刹活孔」を自ら突いて一時的に剛力を得、天翔百裂拳でラオウの両手両膝を地に付かせるまで追い込んでいます。
しかし刹活孔の効果が切れるにつれて拳の威力が衰え、とどめを刺すに至らず敗北しました。
ラオウは涙を流しながらトキに止めの拳を放ったとされ、この兄弟対決は作中屈指の名場面として語り継がれています。

ランキング理由

ラオウ自身が「病を得ず柔の拳ならば俺に勝てたかもしれぬ」と認めており、トキの潜在能力の高さを何より雄弁に物語っています。
ケンシロウからも「本来なら伝承者になるべきはずの男だった」と評され、猜疑心の強いジャギでさえその天賦の才を認めていたほどです。
ラオウがトキとケンシロウの合流を極度に警戒し、部下に絶対に合流させないよう厳命していた事実も、トキの実力の高さを裏付けています。
病がなければ無想転生に目覚めた可能性すら指摘されており、潜在能力は1位にも匹敵します。
ただし実際には病によって本来の力を発揮できなかったことを踏まえ、この順位としました。

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強さ第2位 ラオウ(拳王)

北斗四兄弟の長兄であり、世紀末覇者「拳王」として恐怖と暴力による世界統一を目指した男です。
ケンシロウにとって「最大の強敵(とも)」であり、日本漫画史に名を残す屈指のライバルキャラクターとして語り継がれています。

性格・背景

幼少期に両親を失い、修羅の国から弟トキやケンシロウとともにリュウケン門下に送られました。
その経験から「己の意にそぐわないものは力でねじ伏せる」という弱肉強食の思想を持つようになったとされています。
ケンシロウが伝承者に選ばれた後、師リュウケンとの対立を経て拳王軍を組織し、荒廃した世界に恐怖による秩序をもたらそうとしました。
一方で、確固たる意志を持つ者には敬意を示す一面もあり、ファルコやバランなど見所のある者を見逃す度量も見せています。
物語を通じてユリアへの愛やジュウザ・フドウとの死闘を経て哀しみを知り、最期は天に拳を突き上げて「我が生涯に一片の悔いなし」と宣言し、自ら秘孔を突いて壮絶な大往生を遂げました。

能力・戦闘スタイル

身長210cm、体重145kgの巨躯から繰り出される「剛の拳」は、北斗神拳の中でも力による粉砕を極めたスタイルです。
修行時代から師リュウケンすら恐れるほどの凄まじい闘気を有し、その闘気だけで南斗水鳥拳のレイを怯ませ、南斗究極奥義の使用を余儀なくさせるほどでした。
代表的な技である「北斗剛掌波」は掌から圧縮した闘気を撃ち出す奥義であり、さらに強力な「天将奔烈」は両掌から莫大な量の闘気を放つラオウ独自の必殺奥義です。
他にも二指真空把、七星点心、無想陰殺といった多彩な技を使いこなします。加えて、カサンドラに幽閉した多くの他流派伝承者から奥義を吸収しており、実質的に北斗神拳以外の技も操れるとされています。
最終決戦ではユリアへの愛と哀しみにより、北斗神拳究極奥義「無想転生」をも体得しました。

作中での活躍・戦闘実績

ケンシロウとの初戦ではレイの助太刀がなければケンシロウが敗れていたとされるほどの圧倒的な力を見せました。
レイを馬上から触れさせることすらなく打倒し、南斗五車星のヒューイ・シュレンを瞬殺、ジュウザやフドウといった名だたる強者も次々と撃破しています。
トキとの死闘ではトキの柔の拳に苦しめられつつも最終的に勝利し、涙を流しながら弟に拳を振り下ろした場面は作中屈指の名シーンです。
ケンシロウ、トキ、ジュウザ以外との戦いでは血を流したことがないともされており、その圧倒的な強さの次元が窺えます。
最終決戦ではケンシロウと互いに無想転生を体得した状態で激突し、全霊を込めた最後の一撃の交錯によって敗れましたが、リハクから「天は二人の伝承者を生み出した」と称されるほどの実力を示しました。

ランキング理由

無想転生を体得し、ケンシロウと互角以上の最終決戦を展開した作中最強クラスの拳士です。
ケンシロウ自身が「拳では俺をしのぐラオウ」と認めており、純粋な拳技においてはケンシロウをも上回っていた可能性があります。
カイオウとの比較では、ケンシロウの「お前ではラオウに勝てない」という評に加え、多くの強敵との実戦経験で磨かれた拳と、独自に編み出した多彩な奥義の厚みで明確に上回ります。
「最大の強敵」の名にふさわしい圧倒的な存在感を示したラオウを2位に位置づけました。

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強さ第1位 ケンシロウ

第64代北斗神拳伝承者であり、物語の主人公です。身長185cm、体重100kgとされる屈強な体格の持ち主で、ブルース・リーをモデルにしたとされる精悍な風貌が特徴的です。
作中に登場するほぼすべての強敵を撃破し、北斗神拳2000年の歴史において最強の伝承者と呼ぶにふさわしい存在です。

性格・背景

修羅の国に生まれ、赤ん坊の頃にラオウ・トキと共に師父リュウケンのもとへ渡り、北斗神拳の修行を積みました。
後に修羅の国の羅将ヒョウが実兄であることが判明しており、北斗神拳の創始者シュケンの血を引く北斗宗家の正統な血筋を受け継いでいます。
本来は弱者や子供たちに深い愛を注ぐ心優しい性格ですが、悪党に対しては容赦のない冷酷さを見せる二面性を持っています。
強敵との戦いでは相手の信念や生き様を理解し、その最期を情で見送る独特の倫理観を備えた拳士です。
愛と哀しみの経験を通じて、歴代伝承者が誰も成し得なかった究極奥義「無想転生」を体得しました。
戦いを重ねるごとに成長し続ける無限の可能性を秘めており、「たとえ99%勝ち目がなくとも1%あれば戦う」という北斗神拳伝承者としての覚悟を貫いた男です。

能力・戦闘スタイル

北斗神拳の極意は、独特の呼吸法により潜在能力を100%引き出し、その全エネルギーである闘気で敵の経絡秘孔を突くことにあります。
人体には708の経絡秘孔が存在するとされ、ケンシロウはその知識と技術を完全に修めています。
身体能力は常人を遥かに凌駕しており、暗闇でも生物のオーラを察知して視認できる視力、2km先の内緒話をも聞き取れる聴力、放たれた矢すら静止して見える動体視力を備えています。
「転龍呼吸法」は通常30%程度しか発揮できない潜在能力を100%引き出す呼吸法であり、デビルリバースとの戦いで初めてその存在が示されました。
致死量の5倍とされる毒物にも耐える驚異的な耐久力も特筆すべき点です。

代表的な技として、3秒間に50発もの拳を繰り出し複数の秘孔を同時に突く「北斗百裂拳」、頭蓋を砕く渾身の手刀「岩山両斬波」、飛来する武器を二本の指で受け止め投げ返す「二指真空把」、相手の命を三秒に限定する「北斗残悔拳」、そしてトキの柔の拳を取り入れた「北斗有情猛翔破」など多彩な技を操ります。
さらに「天破活殺」は経絡秘孔の知識を攻防一体で活用する高等技法であり、秘孔の位置が異なるサウザーの体の謎を解いた際にもこの応用力が発揮されました。

究極奥義「無想転生」は、深い哀しみを背負った者のみが体得できる北斗神拳最高の奥義です。
「無から転じて生を拾う」という意味を持ち、無意識無想の状態で実体を消し去るように戦うことで、あらゆる攻撃を無想のまま回避し、敵にとっては予測不能な反撃を放つことができます。
北斗神拳の歴史上、この奥義を体得した伝承者はケンシロウが初めてとされています。

また「水影心」は、一度戦った相手の技を影のように写し取り、自在に再現できる奥義です。
この技によりケンシロウは南斗水鳥拳のレイの技、南斗紅鶴拳のユダの技、トキの柔の拳、さらにはラオウの天将奔烈までをも再現しており、流派を超えた適応力の高さを示しています。

作中での活躍・戦闘実績

ケンシロウの戦歴は、敗北から始まる成長の物語でもあります。
物語冒頭、北斗神拳の伝承者に選ばれた直後にシンとの戦いに敗れ、胸に七つの傷を刻まれるという屈辱を味わいました。
しかし1年後、南斗孤鷲拳の使い手としてKING軍を率いるシンと再戦し、北斗神拳の真の実力を見せつけて勝利しています。

その後も数々の強敵との死闘を重ねました。
難攻不落の監獄都市カサンドラではウイグル獄長を撃破し、囚われのトキを救出しています。
南斗最強と謳われたサウザーとの戦いでは、秘孔が通常とは逆に位置するという体の秘密に苦しめられながらも、その謎を見破り天破活殺で打ち倒しました。

最大の強敵であるラオウとは複数回にわたって激突しています。
初戦では引き分けに終わりましたが、数多くの哀しみを経験し無想転生を体得した最終決戦では、ラオウもまた無想転生を会得して立ちはだかりました。
無想転生の使い手同士ではすべての奥義が意味をなさなくなるとされ、最後は全霊の拳による壮絶な殴り合いの末にケンシロウが勝利を収めています。

天帝編では元斗皇拳のファルコと対峙し、修羅の国編では三羅将(ハン・ヒョウ・カイオウ)すべてを打倒しました。
特にカイオウ戦では、カイオウの「暗琉天破」によって一度は無想転生を封じられ敗北するという唯一の例外的な場面がありましたが、北斗宗家の秘拳を知ったことで暗琉天破を克服し、最終的にカイオウを撃破しています。
このように一度敗れても必ず弱点を克服して勝利を掴み取る成長力こそ、ケンシロウ最大の武器といえます。

ランキング理由

北斗神拳の歴史上初めて無想転生を体得し、作中に登場するすべての主要な強敵を打ち倒した実績は圧倒的です。
ラオウから「最大の強敵」と認められ、戦いを重ねるごとに際限なく成長を続ける進化の才能は他の拳士には見られない唯一無二のものです。
シンに敗北した第1話の時点ですでに規格外の実力を持ちながら、サウザー戦での秘孔の謎の解明、ラオウ戦での無想転生の体得、カイオウ戦での北斗宗家の秘拳の習得と、壁にぶつかるたびに新たな境地を開いてきました。
水影心による他流派の技の習得能力は拳士としての幅を無限に広げ、転龍呼吸法による潜在能力の完全解放は純粋な身体能力でも頂点に立つことを可能にしています。
愛と哀しみを背負い続けたからこそ到達できた史上最強の境地は、まさに北斗神拳2000年の歴史の頂点であり、文句なしの第1位です。

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まとめ

北斗の拳の強さランキング52名を振り返ると、改めて本作のキャラクターたちの魅力と奥深さを実感します。

頂点に立つケンシロウは、単に拳が強いだけではなく、愛と哀しみの経験を通じて無想転生という究極の境地に到達しました。
2位のラオウもまた、恐怖と暴力の支配者から哀しみを知る拳士へと成長し、最期は壮大な大往生を遂げています。
3位のトキは病というハンデを抱えながらも「最強候補」の名を欲しいままにし、4位のカイオウは無想転生ケンシロウを唯一撃破するという驚異的な戦果を残しました。

そして忘れてはならないのは、下位に位置するキャラクターたちにもそれぞれの信念と生き様があるということです。
ライガとフウガの自己犠牲、ジュウザの自由への渇望、フドウの子供たちへの愛、アインの「普通の男」としての覚悟。
強さの順位だけでは測れない「漢の生き様」こそが、北斗の拳の真の魅力ではないでしょうか。

 

 

 

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