遠藤浩輝先生による本格総合格闘技漫画『オールラウンダー廻』は、アマチュア修斗を舞台に、主人公・高柳廻をはじめとする格闘家たちの熱い戦いを描いた作品です。
全19巻にわたって繰り広げられる試合の数々は、リアルな格闘技描写と緻密な心理描写が高く評価されています。
今回は、作中に登場する格闘家たち20名を対象に、戦闘実績・技術力・ポテンシャルなどを総合的に評価し、独自の強さランキングを作成しました。
プロ選手からアマチュア選手、男女問わず、すべての格闘家を横断的にランク付けしています。
※この記事は『オールラウンダー廻』のネタバレを含みます。
強さランキング一覧
| ランク | 順位 | キャラクター名 |
|---|---|---|
| SSランク | 1〜2位 | 山吹木喬、古屋健一郎 |
| Sランク | 3〜5位 | 高柳廻、三ツ矢敬二、加賀谷健 |
| Aランク | 6〜10位 | 香取舟、渡辺聡、趙相明、室井健翔、北村勇大 |
| Bランク | 11〜15位 | 絹川まりあ、神谷真希、増岡京介、長嶺綾子、小笠原清志 |
| Cランク | 16〜20位 | 延丘薫、三隅・マサトシ・フィリオ、秦祐樹、浦沢伸二、宇田川ユキ |
第20位 宇田川ユキ
物語のエピローグで登場する、ファイターズ・ブリューの新世代を象徴するキャラクターです。
性格・背景
宇田川ユキは、物語の最終盤でファイターズ・ブリューに新たに入会した人物です。
廻たちが巣立った後のジムに新しい風を吹き込む存在として描かれており、ブラジリアン柔術に打ち込む姿が印象的に描かれています。
作品全体の「次世代への継承」というテーマを体現するキャラクターと言えるでしょう。
能力・戦闘スタイル
格闘スタイルとしてはブラジリアン柔術を中心に取り組んでいるとされています。
エピローグで柔術クラスに参加している段階であり、まだ発展途上の選手です。
作中での活躍・戦闘実績
作中での具体的な試合描写は確認されていません。
あくまでエピローグで新入会した段階のキャラクターであり、ファイターズ・ブリューという名門ジムで今後の成長が期待される存在として登場しています。
ランキング理由
試合実績がなく、実力を測る具体的な描写がないため最下位としました。
ただし、廻や勇大が鍛えられたファイターズ・ブリューで柔術を学んでいることから、今後の成長次第では大きく順位を上げるポテンシャルを秘めていると言えます。
第19位 浦沢伸二
ファイターズ・ブリューの良き先輩であり、プロ修斗の厳しさを体現するファイターです。
性格・背景
スキンヘッドが特徴的な浦沢伸二は、ファイターズ・ブリューに所属するプロ修斗選手で、廻や勇大にとって頼れる先輩的存在です。
「ウラ(さん)」の愛称で親しまれ、後輩たちを温かく見守る面倒見の良い性格の持ち主として描かれています。
能力・戦闘スタイル
プロ修斗バンタム級(52.2〜56.7kg)のクラスBに所属しています。
プロとして試合に出場し続けていますが、目立った勝ち星を挙げられず苦戦しているとされています。
作中での活躍・戦闘実績
プロ修斗のクラスBとして活動しているものの、厳しい戦績が続いている様子が描かれています。
しかし、プロの壁に直面しながらもがき続ける姿は、才能だけでは勝てない格闘技の現実を体現しています。
ランキング理由
プロ修斗クラスBに在籍していることから、アマチュア選手を上回る基本的な実力は持ち合わせています。
ただし、プロの壁に苦戦しており、目立った戦果がないことから19位としました。
戦績よりも人間性で存在感を示すキャラクターです。
第18位 秦祐樹
元プロキックボクサーの打撃力を持つ北海道地区代表のストライカーです。
性格・背景
P-イストラ札幌に所属する秦祐樹は、全日本アマチュア修斗選手権の北海道地区代表として出場した選手です。
身長176cm、体重70kg、24歳。
元プロキックボクサーとして10戦のキャリアを持ち、その打撃技術には確かなものがあります。
能力・戦闘スタイル
キックボクシングで培った鋭い蹴り技と手数の多いコンビネーションが持ち味のストライカーです。
スタンドでの打撃戦では高い技術力を発揮します。
一方で、グラウンド(寝技)の攻防は不得意とされており、総合格闘技への対応力に課題を抱えています。
作中での活躍・戦闘実績
全日本アマチュア修斗選手権ライト級の1回戦で主人公・廻と対戦しました。
スタンドでは打撃力を見せる場面もありましたが、廻にグラウンドに持ち込まれスリーパーホールドで一本負けを喫しています。
ランキング理由
プロキックボクシング10戦の実績に裏打ちされた打撃技術は確かですが、総合格闘技においてはグラウンドの弱さが致命的な弱点となっています。
打撃特化型の選手が修斗で苦戦するという競技特性を示す存在であり、総合力の観点から18位としました。
第17位 三隅・マサトシ・フィリオ
空手と柔術をバックボーンに持つ日系ブラジル人ファイターです。
性格・背景
修斗ジムフィスト所属の三隅・マサトシ・フィリオは、日系ブラジル人の格闘家として全日本アマチュア修斗選手権に出場しました。
身長181cm、体重71kgという恵まれた体格を持ち、空手と柔術という打撃・寝技の両方をカバーするバックボーンを備えています。
能力・戦闘スタイル
長身とリーチを活かした圧力のある打撃と、柔術由来の寝技を組み合わせたスタイルとされています。
ライト級の選手としては大柄な部類に入り、体格面での優位性も持ち味の一つです。
作中での活躍・戦闘実績
全日本アマチュア修斗選手権の1回戦で喬と対戦しました。
前半は長いリーチと圧力で試合を優位に進めましたが、喬の変則的なアッパーから隙を突かれ、飛び膝蹴りでKO負けを喫しています。
ランキング理由
空手と柔術という複合的なバックボーンと恵まれた体格を持ちますが、作中では喬の圧倒的な打撃力の前に実力を十分に発揮できませんでした。
全日本大会に出場する力はあるものの、出番が限定的で実力の全体像が見えにくいため17位としています。
第16位 延丘薫
柔道とブラジリアン柔術を武器に、真希を倒した寝技のスペシャリストです。
性格・背景
総合格闘技道場・真棟会に所属する延丘薫は、22歳のOLで、そばかすが特徴的な女子格闘家です。
兄弟と共に柔道を経験し、高校時代にはインターハイに埼玉県代表として出場した実力者でもあります。
身長161cm、体重59kg。
明るく元気で面倒見の良い性格とされ、メンタルの強さも持ち味です。
本人は自身を「落ちこぼれ」と評していますが、柔術紫帯という実力は侮れません。
能力・戦闘スタイル
柔道をベースとした寝技を得意とするグラップラーです。
柔術紫帯の技術を持ち、特にチョークスリーパー(裸絞め)の精度の高さが武器です。
スタンドの打撃戦では不利になる場面がありますが、一度組み付いてグラウンドに持ち込めば、女子選手の中でもトップクラスの極め技術を発揮します。
作中での活躍・戦闘実績
全日本アマチュア修斗選手権の女子バンタム級に出場しました。
初めての修斗の試合で神谷真希と対戦し、真希の打撃に苦しみながらも得意の寝技に持ち込み、チョークスリーパーで逆転の一本勝ちを収めています。
ランキング理由
全日本優勝を果たした真希をチョークスリーパーで一本勝ちしたことは大きなインパクトがあります。
ただし、修斗の試合経験が浅く、打撃面での課題が残ること、また真希が総合転向直後だった点を考慮し、16位としました。
寝技に持ち込む戦略と極め技の精度は高く評価できます。
第15位 小笠原清志
スパイラル・ガードを操る寝技の達人です。
性格・背景
アクセス・アカデミーに所属する小笠原清志は、18歳でブラジリアン柔術を始め、柔術では茶帯の実力を持つグラウンドファイターです。
関東では寝技の達人として広く知られており、爽やかだが執念深い性格とされています。
能力・戦闘スタイル
スパイラル・ガードを得意とする典型的なガードファイターで、下からの攻撃に特化しています。
タックルも投げも得意ではありませんが、寝技に引き込めば圧倒的な強さを発揮します。
柔術の試合では田宮(ファイターズ・ブリューの指導者)に3戦3勝するなど、グラウンドの技術は折り紙付きです。
作中での活躍・戦闘実績
廻とは柔術の試合で3戦3勝という圧倒的な戦績を残していました。
しかし関東アマチュア修斗選手権2回戦で廻と対戦した際、修斗ルールではスタンドの展開もあるため柔術ほどの優位性を発揮できず、最終的に廻に敗北しています。
ランキング理由
寝技限定であれば作中屈指の実力者ですが、修斗ルールではスタンドの打撃やテイクダウンに課題があり、総合力で劣る場面が見られました。
柔術茶帯という高い寝技技術を評価しつつも、総合格闘技としてのバランスの欠如から15位としています。
第14位 長嶺綾子
天性のハードパンチャーとして、真希と激闘を繰り広げた実力者です。
性格・背景
OST・マーシャルアーツに所属する長嶺綾子は、関西在住の大学生(20歳)で、全日本アマチュア修斗選手権・女子バンタム級に出場した選手です。
元バレーボール部のウイングスパイカーで、その運動神経を格闘技に転用しています。
中学・高校時代はバレーボール部に所属していましたが、友人関係のトラブルをきっかけに過食で体重が増え、大学の友人の勧めでジムに通い始めたという経歴を持っています。
能力・戦闘スタイル
バレーボールで培った運動能力と距離感覚を格闘技に活かした天性のハードパンチャーです。
タックルフェイントを織り交ぜた攻撃パターンも持ち、対戦相手の研究を徹底する戦略性も備えています。
一方で極度の上がり症で、試合序盤は緊張で体が硬くなる傾向があるとされています。
作中での活躍・戦闘実績
女子アマチュアキックボクシングの試合で神谷真希と対戦し、事前リサーチで真希の得意技を封じ込める戦略を見せました。
全日本アマチュア修斗選手権・女子バンタム級の決勝では再び真希と対戦し、前半はハードパンチで優勢に立ちましたが、2ラウンドで真希の蹴りに対応しきれず、カウンターの横三角締めで逆転負けを喫しています。
ランキング理由
打撃面では真希と互角以上の実力を見せ、全日本決勝進出は見事な実績です。
しかし、寝技への対応力が弱点として明確に描かれており、決勝での逆転負けもこの課題が原因でした。
打撃力を高く評価しつつ、総合力のバランスで14位としています。
第13位 増岡京介
「足関節技バカ」の異名を持つ一芸特化型のベテランファイターです。
性格・背景
チーム筑後に所属する増岡京介は、全日本アマチュア修斗選手権の福岡地区代表として出場した30歳のベテラン選手です。
身長163cm、体重70kg。
アマ戦歴28戦という豊富な経験を持ちます。
自称「凡才」で、社会人になってから格闘技を始め、偶然決まったヒールホールドをきっかけに足関節技を極め続けてきたという、泥臭い努力型のキャラクターです。
能力・戦闘スタイル
内ヒールホールドを筆頭に、様々な足関節技を極める技術に特化しています。
「足関節技バカ」の異名通り、全キャリアを足関節技に捧げるスタイルで、手口が広く知られていても極められるほどの技術の高さが強みです。
小柄ながら、足関節技という一芸で全日本レベルの大会に出場するまでの選手になりました。
作中での活躍・戦闘実績
全日本アマチュア修斗選手権2回戦で廻と対戦しました。
入念に仕掛けた足関節技で廻を追い詰めましたが、仕掛けるタイミングを読まれ、廻の膝蹴りによるTKOで敗北しています。
ランキング理由
28戦のキャリアと全日本出場の実績は立派なものです。
足関節技のスペシャリストとして、一度捕まえれば試合を終わらせる力を持っています。
ただし、足関節技への固執が読まれやすいという弱点もあり、総合的な戦闘力で13位としました。
「凡才」を自認しながら一芸を究めた姿は多くの読者の心を打つものがあります。
第12位 神谷真希
ヒロインにして全日本女子チャンピオン。
格闘センスの塊のような選手です。
性格・背景
ファイターズ・ブリューに所属する神谷真希は、廻の1歳年下の女子高生で、物語のヒロインでもあります。
身長179cmという女性としては破格の長身を持ち、キックボクシングを主戦場としていましたが、後に総合格闘技(修斗)にも参戦しています。
大の負けず嫌いで、負けた相手には何度でも挑戦する執念深さを持ち、「ヒロイン兼ジャイアン」とも評される独特のキャラクター性が魅力です。
廻に対してはぞんざいに扱いながらも異性として意識しており、最終的には廻との恋愛関係に発展します。
能力・戦闘スタイル
長身を活かしたリーチの長い蹴り技が最大の武器です。
ムエタイ仕込みの左ミドルキックを得意とし、キックボクシングでは無敗の実績を持つとされています。
さらに、試合の中でセンスだけで横三角締めを極めるなど、格闘センスの高さも見せています。
作中での活躍・戦闘実績
キックボクシングでは無敗の強さを誇っていましたが、絹川まりあとの練習試合をきっかけに総合格闘技にも挑戦するようになりました。
全日本アマチュア修斗選手権・女子バンタム級では決勝まで勝ち進み、長嶺綾子との再戦で前半は苦戦しつつも、2ラウンドで戦略を変更。
サイドポジションを取りに来た長嶺に対し、練習なしのぶっつけ本番で横三角締めを極め、逆転勝利。
アマ修斗全日本優勝を果たしています。
ランキング理由
女子全日本優勝という作中の女子選手として最高の実績を残しました。
特に横三角締めを練習経験なしで極めた格闘センスは驚異的です。
ただし、延丘薫にチョークスリーパーで敗れた経験もあり、寝技への対応にムラがある点を考慮して12位としています。
今後の成長次第ではさらに上位に入るポテンシャルを秘めた選手です。
第11位 絹川まりあ
元オランダ女子キックボクシングチャンピオンの実力を持つ指導者です。
性格・背景
ファイターズ・ブリューのレディース・クラス指導員を務める絹川まりあは、ジム会長の姪にあたる人物です。
身長168cmの金髪ロングのハーフ女性で、常ににこやかな表情を見せますが、いたずら好きで小悪魔的な一面も持ち合わせています。
廻をキックボクシングクラスの合同練習に誘うなど、物語の展開に重要な影響を与えました。
能力・戦闘スタイル
オランダの女子キックボクシングでチャンピオンになった実績を持ち、打撃技術は非常に高いレベルにあります。
総合格闘技(MMA)の試合経験もあるとされており、打撃だけでなく総合的な格闘知識も備えていると考えられます。
作中では現役選手としてよりも指導者としての役割が中心です。
作中での活躍・戦闘実績
作中での現役選手としての試合描写は限定的ですが、真希をはじめとする選手たちに打撃技術を教えており、その指導力は高く評価されています。
真希が総合格闘技に挑戦するきっかけを作った人物でもあり、真希との練習試合がその転機となりました。
ランキング理由
海外の女子キックボクシングでタイトルを獲得したという経歴は、作中の女性キャラクターの中でも屈指の実績です。
ただし、作中での試合描写が限定的であり、修斗ルールでの実力が未知数であることから11位としました。
指導者として真希の成長を支えた功績も含め、総合的に評価しています。
第10位 北村勇大
柔道弐段の組み技を武器に、プロの舞台へ駆け上がった熱血ファイターです。
性格・背景
ファイターズ・ブリューに所属する北村勇大は、廻と同い年の高校2年生で、同じジムに通う練習仲間でありライバルです。
身長172cm。
中学時代は柔道部に所属していましたが、上級生を殴って退部した過去を持っています。
当初は廻を見下し、つっかかる描写も多かったですが、廻が真剣に修斗に取り組み始めると実力を認め、良いライバル関係を築いていきました。
能力・戦闘スタイル
柔道弐段の実力に裏打ちされたテイクダウン能力と寝技のコントロールが持ち味です。
腕ひしぎ十字固め・払腰・右ストレートを得意技とし、特に横四方からの腕挫十字固めは切れ味が鋭いとされています。
柔道で培った組み技を軸に、打撃も組み合わせたスタイルで戦います。
作中での活躍・戦闘実績
関東アマチュア修斗選手権に右肘の故障を隠して出場し、1回戦・2回戦を一本勝ちで突破する強さを見せました。
準決勝で喬と対戦しKO敗北しましたが、3位入賞という結果を残しています。
その後もアマチュアでの実績を積み重ね、最終的にプロ昇格が決定しています。
ランキング理由
関東大会3位入賞とプロ昇格決定という実績は確かなものです。
柔道弐段の組み技は寝技の展開で大きな武器となります。
ただし、喬にはKO負けしており、トップ層との差が明確に描かれていることから10位としました。
プロの舞台での活躍が期待される選手です。
第9位 室井健翔
元プロボクサーの打撃技術とベテランの試合巧者ぶりを併せ持つ選手です。
性格・背景
OST・マーシャルアーツに所属する室井健翔は、36歳の妻子持ちという異色の経歴を持つベテラン選手です。
元プロボクサーとして活動していましたが、母親を助けた際に過剰な暴力を振るったとして冤罪で実刑判決を受け、プロボクサーのライセンスを剥奪されたという壮絶な過去を持っています。
出所後に修斗を始め、「家族に誇れるものが欲しい」「強い父親でありたい」という動機で格闘技に全力を注いでいます。
能力・戦闘スタイル
元プロボクサーならではのパンチの精度・ディフェンス・距離感は打撃戦では作中でも屈指の実力です。
さらにベテランならではの試合分析力と戦術理解の高さも持ち合わせています。
試合の前半で相手を分析し、弱点を突く老練な試合運びが得意です。
作中での活躍・戦闘実績
関西アマチュア修斗選手権(大阪大会)で決勝まで勝ち進みました。
決勝では廻と対戦し、前半はボクシング技術とベテランの分析力で試合を優位に進めましたが、後半に廻の粘りと反撃に遭い、最終的に敗北しています。
ランキング理由
プロボクシングの実績に裏打ちされた打撃技術は本物であり、関西大会決勝進出も立派な成績です。
ただし、膝の故障と加齢による体力的な限界が課題であり、長期戦になると不利になる傾向が見られました。
壮絶な過去を背負いながら戦い続けた姿は、作品の中でも屈指のドラマ性を持つキャラクターです。
第8位 趙相明
元プロボクシングランカーにして、喬の打撃力を育てた影の功労者です。
性格・背景
慶湧会の組長・山吹木哲夫のボディガードを務める趙相明は、元プロボクサー(フェザー級ランカー)という経歴を持つ人物です。
現役引退後もボクシングを続けており、喬に頼まれてボクシングのコーチを務めています。
暴力団のボディガードという裏社会の人物でありながら、喬の成長に欠かせないコーチとして重要な役割を担っています。
能力・戦闘スタイル
プロボクシングで培った高い打撃技術を有し、特にパンチのテクニックとフットワークに優れるとされています。
ボディガードとしての実戦経験も持ち合わせているとされ、リングの中だけでなく実戦での戦闘能力も備えていると考えられます。
作中での活躍・戦闘実績
作中での直接的な試合描写は限られていますが、プロボクシングのフェザー級ランカーであったという実績は本物です。
喬にボクシングを指導し、喬の空手ベースの打撃にボクシングの要素を加えることで、喬の打撃力向上に大きく貢献しています。
ランキング理由
プロボクシングのランカー経験者であり、パンチングテクニックにおいては作中でも高い水準にあります。
ただし、修斗の試合には出場しておらず、総合格闘技としての実力は未知数です。
ボクシング特化の実力を高く評価しつつ、総合格闘技の実績がないことを考慮して8位としました。
喬の圧倒的な打撃力の一端がこの人物の指導に由来していることは特筆すべき点です。
第7位 渡辺聡
「塩漬け」から一本KOへ。
進化を遂げたプロ修斗ファイターです。
性格・背景
ファイターズ・ブリューに所属する渡辺聡は、プロ修斗ミドル級クラスBとして活動するプロファイターです。
無口で分析的な性格の持ち主で、理論派のファイターとして描かれています。
廻たちと同じジムに所属し、練習パートナーとしても重要な役割を果たしています。
廻の大会ではセコンドとして的確な戦術アドバイスを送る場面も印象的です。
能力・戦闘スタイル
レスリングベースのテイクダウンを軸とした戦闘スタイルが特徴です。
当初は倒した相手を押さえつけて殴る「塩漬け」と呼ばれる戦法を得意としていましたが、ブラジリアン柔術のトレーニングを取り入れたことで技術の幅を広げました。
パワーのある選手で、堅実な試合運びが持ち味です。
作中での活躍・戦闘実績
プロ修斗ミドル級クラスBとして活動しています。
当初は判定勝ちのみで一本勝ちやKO勝ちがなく、その戦い方にコンプレックスを抱えていました。
しかし、廻との練習やブラジリアン柔術のトレーニングを通じて成長し、初めての一本KO勝ちを達成。
これをきっかけにプロ継続を決意しています。
ランキング理由
プロ修斗ミドル級クラスBという肩書きは、アマチュア選手たちとは一線を画す実力の証です。
当初の「塩漬け」スタイルから一本KO勝ちを達成するまでに成長した点も評価に値します。
プロとしての総合力と成長性を考慮し、7位としました。
第6位 香取舟
廻と旗判定で僅差の激闘を演じた全日本の優勝候補です。
性格・背景
真棟会駿河道場に所属する香取舟は、全日本アマチュア修斗選手権の東海地区代表として出場した選手です。
身長180cm、体重72kg、24歳。
学生時代にレスリングを経験しており、長いリーチと高い技術力を兼ね備えたオールラウンダーです。
能力・戦闘スタイル
打・投・極のすべてを高いレベルでこなすオールラウンダーで、レスリングで培ったテイクダウン能力とバックコントロール、長いリーチを活かした打撃、さらに三角絞めなどの寝技スキルを併せ持っています。
ライト級では大柄な部類に入る体格を活かした圧力のある攻撃が持ち味です。
グラップリングマッチでは加賀谷から一本勝ちを収めるなど、寝技の実力も高いレベルにあります。
作中での活躍・戦闘実績
全日本アマチュア修斗選手権では3回戦(準決勝)で主人公・廻と対戦しました。
廻を上回るほどのオールラウンダーとして打投極すべてで高い技術を見せ、30対30の旗判定にもつれ込む大接戦を演じました。
最終的に僅差で廻に敗れましたが、その実力は優勝候補にふさわしいものでした。
ランキング理由
打投極すべてを高水準でこなすオールラウンダーとしての実力は、アマチュア選手の中でもトップクラスです。
廻との旗判定僅差の激闘は、両者がほぼ互角の実力であることを示しています。
グラップリングで加賀谷に一本勝ちしている点も高く評価し、6位としました。
格闘漫画における「壁」としての役割も見事に果たしたキャラクターです。
第5位 加賀谷健
関東大会の優勝候補にして、廻に勝利した数少ない選手です。
性格・背景
バーニッシュに所属する加賀谷健は、柔道出身で高校時代に県大会3位の実績を持つアマチュア修斗選手です。
身長166cm、23歳。
フィジカル・テクニック・精神力を兼ね備えた実力者で、関東大会では「超実力者」と評され優勝候補とされていました。
能力・戦闘スタイル
柔道で培ったテイクダウンと寝技を軸に、打撃も組み合わせたオールラウンドな戦闘スタイルです。
リーチを活かした打撃や、がぶりからバックに回ってのスリーパーホールドを得意とするとされています。
打撃を受けながらもテイクダウンを成功させる粘り強さがあり、着実にポイントを重ねるスタイルが特徴です。
作中での活躍・戦闘実績
関東アマチュア修斗選手権では準決勝で廻と対戦し、廻のスタミナ切れと柔道キャリアの底力で判定勝利を収めています。
しかし試合中に額をカットし大量出血したため、決勝を棄権することになりました。
全日本大会では準決勝で喬と対戦しましたが、喬の左ミドルの本気蹴りにレバーを打ち抜かれ、わずか19秒でKO負けを喫しています。
ランキング理由
廻に判定勝利した数少ない選手であり、関東大会の優勝候補にふさわしい実力者です。
柔道ベースの組み技と粘り強い試合運びは安定感があります。
ただし、喬にはわずか19秒でKO負けしており、トップ層との差が歴然としていることから5位としました。
彼の存在は、作中の実力ピラミッドを明確にする上で重要な役割を果たしています。
第4位 三ツ矢敬二
レスリングの天才にして、作中屈指のフィジカルモンスターです。
性格・背景
ナチュラル・7に所属する三ツ矢敬二は、身長164cmながら圧倒的なフィジカルを誇るレスリングのエリート出身選手です。
天皇杯2位・インカレフリースタイル4位という輝かしいレスリング実績を持ち、中学時代から「敵なし」と呼ばれた天才です。
しかし、素行不良や気分の浮き沈みが原因でオリンピック選外となった過去を持っています。
能力・戦闘スタイル
レスリングで天皇杯2位という実績が示す通り、フィジカル面では作中でも屈指の強さを誇ります。
打・投・極のすべてを制圧する力があり、特にアッパーパンチは一撃必殺級の威力とされています。
バランス感覚と腰の重さはレスリング仕込みで抜群です。
レスリング出身でありながら打撃戦を好み、ハードパンチャーとしての一面も持っています。
作中での活躍・戦闘実績
関西(大阪)大会の優勝候補筆頭として出場しました。
準決勝で廻と対戦し、前半は優位に試合を進めましたが、後半に廻の反撃を受けてレバーへの膝蹴りでダウンを喫。
カウント4で何とか立ち上がったものの、判定で廻に敗北しています。
ランキング理由
天皇杯2位・インカレ4位というレスリング実績は、作中の格闘家の中でも群を抜いたバックグラウンドです。
フィジカルと打撃力は間違いなくトップクラスですが、「圧倒するときは圧倒するが、負けるときはいつも延長ピリオド1ポイント差」という精神面の不安定さが弱点とされています。
圧倒的なポテンシャルを持ちながら、メンタルの課題で実績が伴わない点を考慮し、4位としました。
第3位 高柳廻
試合ごとに進化するオールラウンダー。
作品の顔にして、無限の成長力を持つ主人公です。
性格・背景
ファイターズ・ブリューに所属する高柳廻は、本作の主人公です。
身長171cmの高校2年生で美術部に所属しています。
小学時代に母親を亡くし、姉・環と祖母と暮らしています。
当初は勝ちにこだわらない性格でしたが、幼馴染の喬との再会を機に修斗にのめり込み、負ける悔しさと勝つ喜びを知っていきました。
能力・戦闘スタイル
特定の得意技を持たないオールラウンダーで、打・投・極の転換の「際(キワ)」の戦いに強いのが最大の特徴です。
場面が転換すればするほど強さを発揮し、スタミナに優れています。
一度仕掛けられた相手の技を見よう見まねでコピーできる適応力が最大の武器であり、試合を通じて相手の技術を吸収し成長する柔軟性があります。
作中での活躍・戦闘実績
関東アマチュア修斗選手権で準決勝まで進出し、加賀谷に判定負け。
関西アマチュア修斗選手権では優勝を果たし(準決勝で三ツ矢を判定で破り、決勝で室井をKOで下す)、全日本アマチュア修斗選手権ライト級では決勝まで進出しました。
全日本決勝では喬にチョークスリーパーで敗北しましたが、序盤にダウンを奪う場面もありました。
関西大会ではムエタイ式の膝蹴り(テンカオ)をタックルに合わせるなど、実戦の中で技を身につける適応力を見せています。
ランキング理由
関西大会優勝・全日本準優勝という実績は、アマチュア選手としてはトップクラスです。
三ツ矢・香取・加賀谷といった強敵を次々と打ち破った戦歴は見事であり、試合ごとに成長する適応力は他の追随を許しません。
ただし、全日本決勝では喬に敗北しており、唯一の直接対決で敗れていることから3位としました。
全日本決勝での敗北後は網膜裂孔で4週間の運動禁止となりましたが、修斗のチャンピオンを目指す意思を持ち続けている姿が印象的です。
第2位 古屋健一郎
プロ修斗ウェルター級クラスA。
作中最高峰のプロ戦績を持つ実力者です。
性格・背景
ファイターズ・ブリューに所属する古屋健一郎は、プロ修斗ウェルター級クラスAのランカーとして活躍するプロファイターです。
ジムのプロ練を統括し、廻たちアマチュア選手のコーチ役も務める頼れる先輩で、廻を修斗の試合に参加させるきっかけを作った人物でもあります。
「喬がすごいと思い込んでいるんじゃないか」と廻に心理的なブレイクスルーを促すなど、セコンドとしての手腕も優れています。
能力・戦闘スタイル
アマチュア修斗選手権で優勝後にプロ入りし、勝ち星を重ねてウェルター級クラスAのランカーとなった実力派です。
プロのクラスAという作中の格闘家の中でも最高峰の階級・ランクに位置しており、環太平洋王座獲得も視野に入れるほどの上位ランカーです。
作中での活躍・戦闘実績
アマチュア時代に選手権で優勝し、プロ転向後もクラスAランカーとして活躍しています。
環太平洋ウェルター級のタイトルマッチに挑戦しましたが、惜しくも敗北。
その後、子供の誕生を機に格闘技を一時休止する展開となりました。
ランキング理由
プロ修斗ウェルター級クラスAという肩書きは、作中の格闘家の中でも最高峰のプロ実績です。
環太平洋タイトルに手が届くレベルまで到達していることは、純粋な競技力では作中屈指の実力者であることを示しています。
喬(1位)との直接対決がないため明確な優劣は不明ですが、プロとアマチュアの差を考慮しても、実戦で圧倒的な戦績を残した喬を上に置き、2位としました。
第1位 山吹木喬
国内無敗の圧倒的戦績。
作中最強の修斗ファイターです。
性格・背景
小暮ジムに所属する山吹木喬(旧姓:瀬川)は、廻の幼馴染にしてライバルです。
身長177cm。
空手道場主の孫として格闘技の素養を受け継ぎ、趙相明からボクシングを学ぶなど、複合的な打撃技術を身につけています。
「自分が負けることが何よりも許せない」という勝利への強烈な執着を持つストイックな性格の持ち主です。
幼少期に父親を暴力団関係者に殺されたという壮絶な過去を背負い、その復讐心が強さの原動力となっていましたが、敵が既に故人と知り目標を喪失した後も、格闘技への情熱は衰えませんでした。
能力・戦闘スタイル
空手をベースとしたサウスポーのストライカーで、ムエタイやボクシングの技術も取り入れた打撃重視のスタイルです。
特に左ミドルキックの威力が凄まじく、一撃で相手を失神KOする場面が多く見られます。
牽制と本気の攻撃を使い分ける高い戦術眼を持ち、打撃だけでなく寝技でもチョークスリーパーで決着をつけられる総合力があります。
体格の成長に伴い70kgのウェルター級へ階級を上げています。
作中での活躍・戦闘実績
関東アマチュア修斗選手権で優勝(決勝は加賀谷の棄権により不戦勝)。
全日本アマチュア修斗選手権ライト級で優勝し、決勝では廻をチョークスリーパーで下しています。
準決勝では加賀谷健を左ミドル一発でわずか19秒でKO。
1回戦では三隅・マサトシ・フィリオを飛び膝蹴りでKOするなど、圧倒的な戦績を残しています。
国内では無敗のまま渡米を決意しました。
ランキング理由
国内無敗・全日本優勝という圧倒的な戦績が、1位の最大の根拠です。
加賀谷を19秒でKO、廻をチョークスリーパーで下すなど、対戦相手に対する圧倒ぶりは作中でも群を抜いています。
打撃のKO力と寝技のフィニッシュ力を兼ね備えた総合力の高さ、さらに牽制と本気を使い分ける戦術眼の鋭さは、文句なしの作中最強です。
2位の古屋はプロのクラスAランカーですが、喬がアマチュア時代にこれほどの戦績を残し、渡米してさらなる高みを目指していることを考えると、ポテンシャルを含めた総合評価で喬が上回ると判断しました。
まとめ
今回は『オールラウンダー廻』に登場する格闘家20名を対象に、強さランキングを作成しました。
1位の山吹木喬は、圧倒的な打撃力と冷静な戦術眼で国内無敗の戦績を残し、文句なしの最強キャラクターです。
2位の古屋健一郎はプロ修斗クラスAという作中最高峰のプロ実績を持ち、3位の主人公・高柳廻は試合ごとに進化する適応力で次々と強敵を打ち破りました。
本作の魅力は、超人的な能力ではなくリアルな格闘技術と心理描写を通じて、それぞれのキャラクターの「強さ」を多角的に描いている点にあります。
フィジカルの天才・三ツ矢、足関節技に人生を捧げた増岡、冤罪の過去を背負う室井など、一人ひとりが異なる背景と強さを持っており、単純な勝敗だけでは測れない奥深さがあります。