漫画『おとりよせ王子 飯田好実』の第1巻には、全11便・12品のお取り寄せグルメが登場します。
兵庫県の卵かけごはんセットに始まり、肉だわらで締めくくられるラインナップは、北海道から九州まで日本全国の「知る人ぞ知る逸品」が揃い踏み。
第7便ではすず音とカチョカヴァロの2品が同時に紹介されるという贅沢なエピソードもあります。
驚くべきことに、これらの商品はすべて実在しており、2026年3月時点でも購入が可能です。
この記事では、第1巻に登場する全12商品について、作中での登場シーン・商品の背景にあるストーリー・購入方法まで徹底的に解説していきます。
「漫画で見て気になっていたあの商品」を実際にお取り寄せするための参考にしていただければ幸いです。
※本記事に記載の価格は2026年4月時点の情報です。価格は変動する可能性がありますので、購入の際は各店舗の公式サイト等で最新情報をご確認ください。
『おとりよせ王子 飯田好実』第1巻の基本情報と紹介商品一覧
作品紹介と第1巻のあらすじ
『おとりよせ王子 飯田好実』は、高瀬志帆先生による漫画作品で、月刊コミックゼノン(徳間書店)にて2011年から2016年まで連載されました。
単行本は全7巻で完結しています。
主人公の飯田好実(いいだ よしみ)は26歳のシステムエンジニア。
職場では目立たない存在ですが、お取り寄せグルメに対する情熱と知識は並外れています。
毎週水曜日、仕事を終えて帰宅した飯田くんを待っているのは、自ら厳選したお取り寄せ商品。
その商品を前にした時の至福の表情が、この作品最大の魅力です。
第1巻には第1便から第11便までが収録されており、飯田くんのお取り寄せライフの原点ともいえるラインナップが並びます。
2013年にはテレビドラマ化もされ(主演:荒木宏文、メ〜テレ他で放送)、全10話のうち7話が第1巻の商品をベースにしたエピソードでした。
第1巻に登場するお取り寄せ商品一覧表
第1巻に登場する全12商品を一覧にまとめました。
第7便ではすず音とカチョカヴァロの2品が同時に紹介されるため、全11便・12商品の構成です。
すべて2026年3月時点で購入可能であることを確認しています。
※価格は2026年3月時点の情報であり、変動する可能性があります。
第1巻の紹介商品を徹底解説
第1便|卵かけごはんセット(但熊/兵庫県豊岡市)
記念すべき第1便に登場するのは、兵庫県豊岡市にある卵かけごはん専門店「但熊(たんくま)」の通販セットです。
飯田くんが最初に選んだお取り寄せが「卵かけごはん」というシンプルな食べ物だったことに、この作品のメッセージが凝縮されています。
素材が良ければ、最もシンプルな料理が最も贅沢になる。
その哲学が第1便から示されているのです。
但熊は兵庫県北部に実店舗を構える卵かけごはん専門店で、最長5時間待ちの記録を持つほどの人気ぶり。
その看板卵「くりたま」は、産卵日の翌日に出荷されるため鮮度が段違いです。
通販セットには卵と専用の醤油がセットになっており、自宅にいながら行列店の味を再現できます。
楽天市場でのレビューは4.56点と高評価を維持しており、リピーターが多いことがうかがえます。
シンプルだからこそごまかしがきかない卵かけごはんで、これだけの支持を集めていること自体が品質の証といえるでしょう。
購入方法:楽天市場、Yahoo!ショッピング
第2便|島茶漬け(壱岐もの屋/長崎県壱岐市)
第2便は、長崎県の離島・壱岐島から届く「島茶漬け」。
製造元の壱岐もの屋は、創業1500年の歴史を持つ温泉を守る、わずか8室の小さな旅館(平山旅館)が手がけるブランドです。
この島茶漬けのルーツは旅館の賄い飯にあるとされています。
女将が毎朝、地元の勝本漁港で厳選した天然鮮魚を使用しており、離島の旅館ならではの贅沢な素材使いが光ります。
お湯をかけるだけで壱岐の海の恵みが広がる手軽さも魅力で、飯田くんが仕事帰りにさっと楽しめるお取り寄せとして選んだのも納得です。
楽天市場でのレビューは4.67点と、第1巻の商品の中でもトップクラスの評価。
実際に購入した方からの満足度の高さがうかがえます。
購入方法:公式オンラインショップ、楽天市場、Amazon、ふるさと納税
第3便|花瑠&花星(倉崎海産/広島市)
第3便に登場する「花瑠&花星(おいる&おいすたー)」は、広島県産の牡蠣を燻製にしてオイル漬けにした逸品です。
「花瑠&花星」という美しい当て字のネーミングも、商品のこだわりを感じさせます。
製造元の倉崎海産は1955年創業の老舗。
この商品は先代が3年の歳月をかけて開発したもので、広島の牡蠣を知り尽くした職人だからこそ到達できた味わいだといわれています。
その濃厚さは「フォアグラのよう」と評されることもあり、ワインやウイスキーのお供として抜群の存在感を発揮します。
作中でも飯田くんが特に幸せそうな表情を見せる商品の一つで、牡蠣好きの方にはぜひ一度試していただきたい一品です。
200gで2,106円という価格は、内容を考えると非常にコストパフォーマンスが高いといえるでしょう。
購入方法:公式オンラインショップ、楽天市場、Amazon
第4便|松阪牛大とろフレーク(Do-foods本舗/北海道函館市)
第4便は、三重県が誇るブランド牛・松阪牛を贅沢にフレーク状にした「松阪牛大とろフレーク」。
興味深いのは、松阪牛を扱っているのが北海道函館市の会社であるという点です。
産地と製造地が異なるこの意外性も、お取り寄せの面白さを象徴しています。
使用されているのはA4・A5ランクの松阪牛のみ。
品質の高さはモンドセレクション最高金賞を3年連続で受賞していることからも明らかです。
食べ方は至ってシンプルで、凍ったままの状態で温かいご飯の上に乗せるだけ。
ご飯の熱でじんわりと溶け出す脂の甘みが、口の中いっぱいに広がります。
飯田くんが選んだ「ご飯のお供」系商品の中でも、贅沢度はトップクラス。
特別な日の一杯に加えたい商品です。
購入方法:楽天市場、Amazon
第5便|山うにとうふ(五木屋本舗/熊本県五木村)
第5便の「山うにとうふ」は、第1巻の中でもひときわ長い歴史を持つ商品です。
そのルーツは、なんと約800年前の平家落人伝承にまで遡るとされています。
壇ノ浦の戦いに敗れた平家の落人たちが、熊本県五木村に逃れ住んだ際に豆腐の保存方法として編み出したのが、味噌漬けの始まりだったといわれています。
製造元の五木屋本舗は、その伝統を受け継ぎ、豆腐を6ヶ月間味噌に漬け込むという手間のかかる製法を守り続けています。
長期熟成によって水分が抜け、ねっとりと濃厚な食感に変化した豆腐は、まさに「山のウニ」と呼ぶにふさわしい味わい。
全6種のフレーバーが展開されており、食べ比べも楽しめます。
864円という手頃な価格も魅力的で、お取り寄せ初心者が最初に試す一品としてもおすすめです。
日本酒との相性は抜群で、飯田くんもおつまみとして楽しんでいた様子が描かれています。
購入方法:五木屋本舗公式オンラインショップ、直営店
第6便|温泉湯豆腐(佐嘉平川屋/佐賀県嬉野市)
第6便は、佐賀県嬉野市の「温泉湯豆腐」。
嬉野温泉は「日本三大美肌の湯」の一つに数えられる名湯で、その温泉水で豆腐を煮ると、豆腐がとろとろに溶け出すという不思議な現象が起きます。
この「とろける湯豆腐」を自宅で再現できるのが、1950年創業の豆腐店佐嘉平川屋のお取り寄せセットです。
セットに含まれる調理液が嬉野温泉の成分を再現しており、自宅の鍋で温泉地と同じ体験ができるという仕組み。
お取り寄せの醍醐味である「現地に行かなくてもその土地の味を楽しめる」という価値を、最も分かりやすく体現した商品といえるでしょう。
飯田くんが一人、鍋の中でとろとろに溶けていく豆腐を眺めながら過ごす静かな夜のシーンは、この作品の雰囲気を象徴する名場面の一つです。
購入方法:佐嘉平川屋公式オンラインショップ、楽天市場
第7便|発泡清酒すず音&カチョカヴァロ(一ノ蔵/宮城県 × Bocca/北海道)
第7便は、1つのエピソードで2品が同時に紹介される贅沢な回です。
宮城県の発泡日本酒と北海道のナチュラルチーズという組み合わせは、飯田くんの「お取り寄せで最高のマリアージュを楽しむ」というこだわりが光るセレクトです。
発泡清酒すず音(一ノ蔵/宮城県大崎市)
「発泡清酒すず音」は、第1巻唯一のお酒です。
宮城県の老舗酒蔵一ノ蔵が1998年に生み出したこの日本酒は、パリのランビック(自然発酵ビール)に着想を得て開発されたという異色の経歴を持っています。
製法は瓶内二次発酵。
シャンパンと同じ原理で瓶の中で自然に発泡させるため、きめ細やかな泡立ちと繊細な味わいが実現しています。
アルコール度数は低めで飲みやすく、日本酒が苦手な方にも親しみやすい一本です。
2020年にはIWC(インターナショナルワインチャレンジ)のSake部門でゴールドメダルを受賞しており、国際的にも高い評価を得ています。
数量限定での販売となっているため、時期によっては入手が難しいことも。
見つけた時が買い時かもしれません。
購入方法:一ノ蔵公式オンラインショップ、全国の酒販店通販サイト
カチョカヴァロ(Bocca・牧家/北海道伊達市)
同じ第7便で紹介される「カチョカヴァロ」は、北海道伊達市のチーズ工房Bocca(牧家)が手がけるナチュラルチーズ。
ひょうたんのような独特の形をしたイタリア発祥のチーズで、生乳と食塩のみというシンプルな原材料で作られています。
余計なものを加えないからこそ、北海道の生乳の豊かな風味がダイレクトに味わえるのです。
ナチュラルチーズコンテストで優秀賞を受賞した実績も、その品質を裏付けています。
そのまま食べても美味しいですが、スライスしてフライパンで焼くと表面はカリッと、中はトロリとした食感に変化します。
すず音の繊細な泡と、焼いたカチョカヴァロの香ばしさ。
飯田くんが選んだこの組み合わせは、まさに至福のマリアージュといえるでしょう。
購入方法:Bocca公式オンラインショップ、Amazon
第8便|しそ薫る南高梅(寺谷農園/和歌山県みなべ町)
第8便は、和歌山県みなべ町の「寺谷農園」が作る梅干し「しそ薫る南高梅」。
みなべ町は南高梅の産地として知られる土地で、寺谷農園はおじいちゃんの代から続く家族経営の農園です。
この梅干しの特徴は、化学調味料を一切使用しない「古式伝承」の製法を守り続けている点。
大量生産の梅干しにはない、素朴で奥深い味わいが楽しめます。
しその香りが上品に広がる風味は、白いご飯はもちろん、お茶請けとしても格別です。
注目すべきは、この商品が公式サイトでのみ販売されているという点。
楽天やAmazonでは手に入らない希少性の高さは、お取り寄せ好きとしてはむしろ心をくすぐられるポイントかもしれません。
飯田くんがこの商品を見つけ出したリサーチ力には脱帽です。
購入方法:寺谷農園公式サイト
第9便|キーマカレーうどん(游喜庵・大澤屋/群馬県渋川市)
第9便は、「伝統」と「革新」の融合を象徴する一品「キーマカレーうどん」です。
群馬県渋川市の水沢うどんの老舗大澤屋と、東京・銀座の名店DELHI(デリー)が共同開発した、通販限定の商品です。
水沢うどんは日本三大うどんの一つに数えられる伝統的な麺。
一方のDELHIは、本格的なインドカレーで知られる人気店です。
この二つがコラボレーションした「キーマカレーうどん」は、もちもちの水沢うどんにスパイシーなキーマカレーが絡む、他では味わえない独自の美味しさを実現しています。
游喜庵は大澤屋が展開するカレーうどん専門ブランドで、このキーマカレーうどんは通販でしか手に入りません。
伝統的な食材と異国の味覚を掛け合わせる冒険心は、まさに飯田くんらしい選択です。
購入方法:大澤屋公式オンラインショップ、楽天市場
第10便|いちご煮(味の加久の屋/青森県八戸市)
第10便は、青森県八戸市の郷土料理「いちご煮」の缶詰です。
いちご煮とは、ウニとアワビの潮汁という贅沢な吸い物のこと。
「いちご」という名前はフルーツとは無関係で、椀の中のウニが朝露に濡れた野いちごに見えることに由来するとされています。
味の加久の屋は、1980年にこの郷土料理を日本で初めて缶詰化した会社です。
それまで現地でしか味わえなかった贅沢な潮汁を、缶詰という形で全国に届けるという発想は、まさにお取り寄せ文化の先駆けといえるでしょう。
缶を開けるだけでウニとアワビの濃厚な風味が広がるこの商品は、そのまま温めて吸い物として楽しむほか、炊き込みご飯のだしとして使っても絶品です。
「地方に眠る本物の味」を代表する一品です。
購入方法:味の加久の屋公式オンラインショップ、楽天市場、Amazon
第11便|肉だわら(肉だわら総本店)閉店
第1巻のラストを飾る第11便は「肉だわら」。
俵型に仕上げた肉料理で、そのボリューム感とインパクトのあるビジュアルが特徴です。
シンプルながらも食べ応え十分のこの商品は、飯田くんのお取り寄せラインナップの中ではガッツリ系の一品。
第1巻は卵かけごはんという繊細な味わいで始まり、肉だわらという力強い一品で締めくくられる。
この緩急のあるラインナップが、飯田くんの「食」に対する幅広い好奇心を物語っています。
購入方法:肉だわら総本店
飯田好実のお取り寄せ選びに見る「3つの法則」
第1巻の全12商品を改めて振り返ると、飯田くんの商品選びにはいくつかの明確なパターンが浮かび上がってきます。
ここでは筆者独自の視点から、飯田好実のお取り寄せ哲学を「3つの法則」として読み解いてみたいと思います。
法則1:大手ではなく「産地の職人」を選ぶ
12商品のリストを見渡して気づくのは、大手食品メーカーの商品が一つもないということ。
但熊は卵かけごはん専門の小さな店、壱岐もの屋はわずか8室の旅館が営むブランド、寺谷農園はおじいちゃんの代から続く家族経営の農園。
飯田くんが選ぶのは、いずれも「作り手の顔が見える」小規模な生産者の商品ばかりです。
倉崎海産の先代が3年かけて開発した花瑠&花星、五木屋本舗が800年の伝統を守り続ける山うにとうふ。
こうした商品には、大量生産では決して生まれない「手仕事の温もり」が宿っています。
飯田くんは、そうした作り手のこだわりや物語ごと味わうことに、お取り寄せの真の価値を見出しているのではないでしょうか。
法則2:北海道から九州まで全国を網羅する食の冒険心
第1巻の12商品の産地を地図上にプロットすると、その分布は実に見事です。
- 北海道:松阪牛大とろフレーク(函館)、カチョカヴァロ(伊達)
- 東北:発泡清酒すず音(宮城)、いちご煮(青森)
- 関東:キーマカレーうどん(群馬)
- 近畿:卵かけごはんセット(兵庫)、しそ薫る南高梅(和歌山)
- 中国:花瑠&花星(広島)
- 九州:島茶漬け(長崎)、山うにとうふ(熊本)、温泉湯豆腐(佐賀)
特定の地域に偏ることなく、日本列島をまんべんなくカバーしています。
800年の歴史を持つ熊本の山うにとうふから、パリのランビックに着想を得た宮城のすず音まで、時代や文化の壁を軽々と飛び越える選択眼は見事というほかありません。
飯田くんにとってお取り寄せとは、自宅にいながら日本全国を旅する手段なのかもしれません。
法則3:1,000円〜5,000円の「自分へのご褒美」価格帯
12商品の価格を並べてみると、最も安いのが山うにとうふの864円、最も高いのが卵かけごはんセットの4,980円。
平均すると約2,500円前後という価格帯に収まっています。
これは「毎日の食費としては少し贅沢だけれど、自分へのご褒美としてなら無理なく手が届く」という絶妙なラインです。
26歳のシステムエンジニアという飯田くんの等身大の生活感が、商品選びにもしっかりと反映されているのが面白いところ。
毎週水曜日に届くお取り寄せを楽しみに一週間を頑張る。
その「ささやかな贅沢」を実現するための現実的な価格帯であることが、読者が「自分も試してみよう」と共感できるポイントにもなっています。
高級品を見せびらかすのではなく、自分だけの至福の時間に投資するというスタンスこそ、飯田好実の最大の魅力なのではないでしょうか。
まとめ
『おとりよせ王子 飯田好実』第1巻には、兵庫の卵かけごはんセットから肉だわらまで、全11便・12品の実在するお取り寄せグルメが登場します。
そのすべてが2026年現在も購入可能であり、漫画を読みながら同じ商品を味わうという贅沢な楽しみ方ができます。
12商品に共通しているのは、「大量生産では味わえない、産地の職人が丹精込めた逸品」であるということ。
飯田くんが教えてくれるのは、お取り寄せとは単に「遠くの美味しいものを買う行為」ではなく、「自分への小さなご褒美として、最高の食体験を選び取る」という豊かな時間の過ごし方なのかもしれません。
気になった商品があれば、ぜひ実際にお取り寄せしてみてください。
漫画を片手に、飯田くんと同じ商品を味わう水曜の夜は、きっと格別なものになるはずです。
※本記事に記載の情報は2026年4月時点のものです。
商品の価格・販売状況は変動する可能性がありますので、購入の際は各店舗の公式サイトで最新情報をご確認ください。