「ハサドる」
この言葉をご存知でしょうか?
「いかにも強そうに登場したキャラが、あっさり敗北すること」を意味するこのネットスラングは、『ケンガンアシュラ』のキャラクター・ハサドに由来しています。
しかし、その真実を知れば、ハサドに対する印象は大きく変わるはずです。
ハサドは「アラブの旋風」の異名を持つ中東の王位継承者であり、首里手と砂漠掌を操る実力者です。
予選で圧倒的な強さを見せながらも、ある事件で敗北
しかしその後、見事なリベンジを果たしています。
この記事では、ハサドの真の実力と「ハサドる」の誤解を解き明かしていきます。
※この記事は『ケンガンアシュラ』のネタバレを含みます。
ハサドのプロフィール
ケンガンアシュラの
アラブの旋風、ハサド思い出した。 pic.twitter.com/ULxVEscqVq— のん (@nonta0806) June 9, 2020
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | ハサド |
| 異名 | 「アラブの旋風」 |
| 声優 | 櫻井孝宏 |
| 年齢 | 27歳 |
| 誕生日 | 8月3日 |
| 身長 | 178cm |
| 体重 | 80kg |
| 所属 | ベルシイ石油 |
| 戦績 | 17勝0敗 |
| 出身 | 中東の小国(第1王位継承者) |
| 武術 | 首里手、砂漠掌 |
| 好物 | 日本式カレー(ビーフ推奨)、生野菜全般 |
ハサドは、ベルシイ石油の代表闘技者として拳願仕合に参戦した人物です。
17勝0敗という無敗の戦績を持ち、その実力は本物です。
特筆すべきは、彼が中東の小国の第1王位継承者であるという点。
王族でありながら闘技者として戦う異色の経歴を持っています。
ハサドの人物像・性格
知識を求めて旅立った王子
ハサドの祖国は、国土の4割を砂漠に包まれた中東の小国です。
列強と渡り合うために必要な「知識」を自国に持ち帰るため、彼は弟に国を任せて単身で海外へ旅立ちました。
王位継承者でありながら安穏とした生活を捨て、自ら世界を見て回るという行動力は、ハサドの人物像を象徴しています。
クールだが砕けた一面も
ネタキャラと化したハサドに和む😆 #ケンガンアシュラ pic.twitter.com/aRm8xxckZV
— ゆう (@fehyukani) August 11, 2017
普段は物静かでクールな印象を与えるハサドですが、親しい人の前では意外と砕けた一面を見せます。
蕪木浩二と行動を共にしていた際には、身を隠すべき状況にもかかわらずレジャーに惹かれてプールに遊びに行ったり、魚が食べたいと川に出かけたりと、かなり奔放な行動を取っています。
王族らしからぬこのギャップも、ハサドの魅力の一つです。
ストールの下のイケメン
初登場時は中東人らしく顔にストールを巻いていたハサドですが、ストールを外すとかなりのイケメンです。
作中では沢田慶三郎も食いつくほどの美形であることが描写されています。
国際的な人脈
タイ政財界の重鎮であるラルマー13世とは友人同士であり、国際的な人脈を持っています。
王族としての立場と、自ら世界を旅してきた経験が、こうした人脈形成につながっているのでしょう。
首里手と砂漠掌:ハサドの戦闘スタイル
祖国伝来の「砂漠掌」
砂漠掌は、ハサドの祖国に伝わる武術です。
砂漠という過酷な環境で生まれた格闘術であり、独自の技術体系を持つと考えられます。
独学で習得した「首里手」
驚くべきことに、ハサドは文献をもとに独学で沖縄の首里手を習得しています。
首里手は沖縄空手の源流の一つであり、体系的な指導なしに習得することは通常考えられません。
これは、ハサドが格闘技に関して非凡な才能を持っていることの証明です。
独学で古流武術を体得できる人間は、そうそういるものではありません。
神速の突き:2秒決着の最短記録
ハサドの最大の武器は、ムチミ(身体のしなり)を活かした神速の突きです。
この突きは目にも止まらぬ速さであり、かつて仕合開始わずか2秒で決着をつけたことがあります。
この2秒決着は、当時の拳願仕合最短決着記録でした(後に御雷零によって塗り替えられることになります)。
2秒で相手を倒すというのは、いかにハサドの突きが速く、かつ威力があるかを示しています。
拳願絶命トーナメントでの活躍と敗北【ネタバレ注意】
予選バトルロイヤルでの圧倒的な強さ
ハサドは、拳願絶命トーナメントの予選として行われたバトルロイヤルで初登場しました。
この予選で、ハサドは圧倒的な強さを見せつけます。
残像すら残さないほどの神速の突きで他の闘技者をまったく寄せ付けず、王馬、理人、沢田、賀露らと共に予選を軽々と通過。
同じ予選通過者の中でも別格といっていいほどの底知れぬ強さを見せていました。
片原滅堂への詰問と激昂
今 #ケンガンアシュラ 見てるからか
各企業が自身の選んだアーティストに
作品を作ってもらい競い合う
(*`Д´)っ乂c(`Д´*)
みたいな景色が浮かんだ😂「願うだけで叶う望みなどたかが知れておる
真に欲するものとは常に絶命の先にある」
「絶命の先の生を掴み取ってみせい❗️」
by 片原 滅堂 https://t.co/2wkFtGtXus pic.twitter.com/z4UKsuEfkF— リーニ店長🛵🍕 (@muttsulini1202) March 4, 2020
予選通過後、ハサドは片原滅堂との邂逅時に「なぜ我々だけが予選をさせられたのか」と詰問します。
王族としての矜持から、理不尽な扱いに黙っていられなかったのでしょう。
しかし、片原滅堂は「闘技者は商人の駒だ、駒が口答えするな」と一喝。
これにハサドは激昂し、前に出てしまいます。
護衛者・淀江による瞬殺敗北
激昂したハサドの前に立ちはだかったのは、護衛者の淀江でした。
ハサドは淀江に対して攻撃を仕掛けますが、冷静さを欠いた状態での攻撃は通用しません。
一瞬のうちにカウンターを取られ、止めのハイキックで首を変な方向に曲げながら吹っ飛び、そのまま船外に蹴り出されて失格となりました。
あれほどの強さを見せていたハサドが、予選通過直後にあっさりと敗北
この衝撃的な展開が、後に「ハサドる」という言葉を生むことになります。
「ハサドる」の由来と真実
ネットスラングとしての「ハサドる」
「ハサドる」とは、「いかにも強そうな感じに出てきたキャラが、ポっと出のモブみたいなキャラにあっさり敗北すること」を意味するネットスラングです。
予選で圧倒的な強さを見せたハサドが、護衛者の淀江にあっさりと敗北したことから、この言葉が生まれました。
読者は、ハサドの強さに期待していただけに、その唐突な敗北に唖然としたといいます。
しかし、これは誤解である
「ハサドる」という言葉が広まったことで、ハサドは「かませ犬キャラ」という印象を持たれがちです。
しかし、これは大きな誤解です。
まず、淀江は「ポっと出のモブ」ではありません。
片原滅堂の護衛者として選ばれた実力者であり、その戦闘能力は確かなものです。
そして何より重要なのは、ハサドが激昂して冷静さを失っていたという点です。
片原滅堂に一喝されて怒りに我を忘れた状態では、本来の実力を発揮できるはずがありません。
これは「油断」と「精神状態の乱れ」による敗北であり、純粋な実力差による敗北ではなかったのです。
並みの闘技者なら難なく撃破できる実力
ファンの間でも「並みの闘技者が相手なら難なく撃破できる」「油断さえしなければかなり強い」という評価があります。
17勝0敗という戦績、2秒決着の最短記録、独学での首里手習得
これらの事実を見れば、ハサドが「かませ犬」などではなく、本物の実力者であることは明らかです。
クーデター編でのリベンジ劇【ネタバレ注意】
蕪木浩二による救出
船外に蹴り出されたハサドですが、実は死んでいませんでした。
蕪木浩二の潜水艦に救出され、仕合会場のある願流島に上陸します。
報復の機会と命を救われた恩義から、ハサドは蕪木に協力することを決意。
数日間、蕪木と行動を共にすることになります。
二重スパイとしての活動
ハサドは蕪木と共に二重スパイとして動いていました。
東電によるクーデターに際して、速水の護衛に就くという役割を担います。
表向きは速水側についているように見せかけながら、実際は蕪木と連携してクーデター阻止のために動いていたのです。
王族としての知略が、ここでも発揮されています。
淀江を含む護衛者3名を瞬殺:見事なリベンジ
クーデター編のクライマックス、ハサドはついにリベンジの機会を得ます。
かつて自身を敗北させた淀江を含む護衛者3人と対峙したハサド。
今度は冷静さを保ったまま、本来の実力を発揮します。
結果は
護衛者3名を瞬殺。
あの淀江すらも、本気のハサドの前では為す術がありませんでした。
予選で見せた神速の突きが、今度こそその真価を発揮したのです。
この瞬間、ハサドは「ハサドった」キャラではなく、「リベンジを果たした実力者」として読者の記憶に刻まれることになりました。
独自考察・真の強さ評価
強さランキング72位は過小評価か
『ケンガンアシュラ・オメガ』強さランキングにおいて、ハサドは第72位に位置づけられています。
しかし、クーデター編での活躍を考慮すると、この順位は過小評価ではないかという見方もあります。
護衛者3名を瞬殺した実力は、72位どころではない強さを示しているからです。
淀江戦の敗因分析
淀江戦でハサドが敗北した要因は以下のように分析できます:
- 精神状態の乱れ:片原滅堂に激昂し、冷静さを失っていた
- 油断:自身の実力に対する過信があった可能性
- 状況判断の誤り:護衛者の実力を正しく評価できていなかった
つまり、これは純粋な実力差ではなく、「コンディションの問題」による敗北でした。
独学で首里手を習得する才能
文献のみで首里手を習得したという事実は、ハサドの格闘センスの高さを物語っています。
指導者なしに古流武術を体得できる人間は極めて稀であり、これだけでもハサドが非凡な才能の持ち主であることがわかります。
本戦闘技者との比較
ファンの間では「本戦闘技者と比べると少し格が落ちそう」という評価もあります。
しかし、これは淀江戦の印象に引きずられた評価である可能性が高いです。
クーデター編での活躍を見る限り、ハサドは本戦闘技者の中でも十分に通用する実力を持っているといえるでしょう。
まとめ
ハサドは、「ハサドる」という言葉だけでは語れない実力者です。
- 中東の小国の第1王位継承者という異色の経歴
- 首里手を独学で習得した格闘の天才
- 17勝0敗、2秒決着の最短記録保持者
- 淀江戦の敗北は「油断」と「激昂」が原因
- クーデター編で淀江を含む護衛者3名を瞬殺してリベンジ達成
- 声優は櫻井孝宏
「ハサドる」という言葉のイメージだけでハサドを判断するのは、あまりにもったいないことです。
彼の真の実力と、逆境からの見事なリベンジ
それこそが、ハサドというキャラクターの本当の魅力なのです。