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よしながふみの現在は?新連載「Talent」や「きのう何食べた?」最新情報を徹底解説

投稿日:2026年4月8日 更新日:

「大奥」や「きのう何食べた?」で多くの読者を魅了してきた漫画家・よしながふみ。
2021年に16年間の大作「大奥」を完結させた後、「今は何をしているの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、よしながふみは2026年現在も精力的に活動を続けています。
「きのう何食べた?」の連載を継続しながら、2024年11月には構想15年の新連載「Talent―タレント―」をスタート。
さらに、読切作品「環と周」が「このマンガがすごい!2025」オンナ編1位に選ばれるなど、50代を迎えてなお第一線で活躍中です。

この記事では、よしながふみの現在の活動状況、プロフィール、全作品一覧、漫画界への影響、そして今後の展望まで詳しく解説していきます。

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よしながふみのプロフィール

項目内容
名前(読み方)よしなが ふみ
生年月日1971年(昭和46年)生まれ
出身地東京都
血液型B型
学歴慶應義塾大学法学部卒業、同大学院法学研究科中退
デビュー年1994年
デビュー作「月とサンダル」(花音/芳文社)
主な連載誌花音、月刊ウィングス、メロディ、モーニング、ココハナ
代表作「西洋骨董洋菓子店」「大奥」「きのう何食べた?」

よしながふみは、ペンネームを女優の吉永小百合と檀ふみから取ったとされています。
慶應義塾大学法学部を卒業後、大学院に進学しましたが中退し、漫画家の道を選びました。
1994年にBL誌「花音」で「月とサンダル」を発表してプロデビュー。
その後、BLの枠を超えて青年誌や女性誌でも活躍し、日本を代表する漫画家の一人となっています。

受賞歴も華々しく、第26回講談社漫画賞(少女部門)、第13回手塚治虫文化賞マンガ大賞、第42回日本SF大賞、第56回小学館漫画賞(少女向け部門)、第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第72回芸術選奨文部科学大臣新人賞、そして日本人漫画家として初のジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞(現アザーワイズ賞)受賞など、国内外で高い評価を受けています。
漫画賞だけでなく、SF賞やジェンダー関連の賞まで幅広く受賞しているのは、よしながふみの作品が持つ多面的な魅力を物語っています。

 

よしながふみの現在の活動

新連載「Talent―タレント―」がスタート(2024年11月〜)

よしながふみの最新作として、集英社の月刊誌「ココハナ」2025年1月号(2024年11月28日発売)から新連載「Talent―タレント―」がスタートしました。

本作は芸能界を舞台にした群像劇です。
2000年のドラマ撮影現場に集まった大物女優と4人の新人俳優を中心に、才能(タレント)が作り出す光と闘に向き合う物語が展開されます。
2000年から現在までの25年以上の時間軸を追い、「頂点を極めるのは誰か」という壮大なストーリーが描かれています。

注目すべきは、この作品が構想から約15年を経て実現したという点です。
編集部への依頼から長い年月が流れ、コロナ禍による取材の中断なども経て、ようやく読者の元に届けられることになりました。
連載ペースは約3ヶ月に1話と、じっくりと描き込まれる形式が取られています。
第1巻は2026年2月20日に発売されました。

 

「きのう何食べた?」連載継続中

2007年から講談社「モーニング」で連載中の「きのう何食べた?」は、2026年現在も継続中です。
2026年2月20日には第25巻が発売され、累計発行部数は電子版を含めて1,064万部を突破しています。

弁護士の筧史朗と美容師の矢吹賢二のカップルが織りなす日常と食卓の物語は、19年目を迎えてなお多くの読者に愛され続けています。
登場人物たちも連載の時間経過とともに年齢を重ねており、中年期ならではの健康問題や親の介護といったリアルなテーマも取り上げられるようになっています。
長期連載だからこそ描ける「人生の時間の流れ」が、本作の大きな魅力です。

 

「環と周」が「このマンガがすごい!2025」オンナ編1位

2023年に発表された読切作品「環と周」が、宝島社「このマンガがすごい!2025」のオンナ編第1位に選ばれました。

本作は、現代・70年代・戦後・明治・江戸時代と複数の時代を舞台に、「環」と「周」という二人が巡り合う様々な「好きのかたち」を描いた連作短編集です。
中学生の娘が同級生の女の子とキスしているのを目撃して動揺する母親のエピソードから始まり、実は夫にもかつて同級生の男の子を好きになった過去があったという展開で、時代を超えて愛が巡っていく物語となっています。

よしながふみ自身はインタビューで「90年代だったら、『環と周』はボツになっていた気がします」と語っており、時代の変化とともに描けるテーマが広がったことへの喜びを表現しています。

 

「大奥」NHKドラマが話題に

2023年にはNHK「ドラマ10」枠でよしながふみ原作の「大奥」がドラマ化され、大きな話題を呼びました。
脚本は森下佳子が担当し、Season1(2023年1月〜3月)では家光編・綱吉編・吉宗編の3つのエピソードが、Season2(2023年10月〜12月)では医療編・幕末編が放送されました。

堀田真由、仲里依紗、冨永愛、福士蒼汰、山本耕史、中島裕翔など豪華キャストが出演し、これまでの実写化作品では描かれていなかった大政奉還に至るまでの物語が初めて映像化されました。
主題歌は幾田りらの「蒲公英」が起用され、作品の世界観と見事に調和していました。
2025年1月にはNHK総合で一挙再放送も行われるなど、放送終了後も根強い人気を誇っています。

なお、「大奥」の実写化はこれが初めてではなく、2010年と2012年にも映画化されています。
しかし、原作の全編を通じて描いたのはNHKドラマ版が初めてであり、よしながふみの描いた壮大な物語を忠実に映像化した決定版といえるでしょう。

 

よしながふみの作品一覧

月とサンダル(1994年〜)

よしながふみのデビュー作であり、BL誌「花音」(芳文社)で発表された作品です。
高校教師と生徒の関係を繊細に描いた本作は、BL作品でありながら人間の感情の機微を丁寧に描く、よしながふみの作風の原点といえます。
全2巻。

この時期には「花音」や「Magazine BE×BOY」「BE×BOY GOLD」などのBL誌で精力的に作品を発表し、「ジェラールとジャック」などの作品でBL界隈で確固たる地位を築いていきました。
大学院を中退して漫画家の道に専念するという決断が、のちの大成につながっています。

 

西洋骨董洋菓子店(1999〜2002年)

月刊ウィングス(新書館)にて連載された全4巻の作品で、よしながふみの名前を広く知らしめた出世作です。
住宅街で深夜に営業する洋菓子店「アンティーク」を舞台に、無精ひげのオーナー・橘と天才パティシエ・小野の因縁を軸としたヒューマンドラマが展開されます。

第26回講談社漫画賞(少女部門)を受賞し、2001年にはフジテレビでドラマ化(主演:滝沢秀明)されるなど、大きな反響を呼びました。
BL的な要素を含みながらも、男女問わず楽しめるストーリーテリングで、よしながふみがBLの枠を超えて評価されるきっかけとなった重要な作品です。

 

愛すべき娘たち(2002〜2003年)

白泉社「メロディ」で連載された全1巻の短編集です。
母と娘、女性同士の友情、恋愛など、さまざまな「女性の生き方」を描いたオムニバス作品で、よしながふみが初めてBL以外の雑誌で連載した記念すべき作品でもあります。

登場する女性たちは、社会の中で自分らしく生きることに悩み、ときにぶつかりながらも前に進んでいきます。
ジェンダーやフェミニズムの視点を自然に物語に織り込む、よしながふみの作風が確立された作品として高く評価されています。

 

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フラワー・オブ・ライフ(2003〜2007年)

月刊ウィングス(新書館)にて連載された全4巻の作品です。
白血病を克服して高校に入学した花園春太郎を中心に、高校生たちの青春群像劇が展開されます。

漫画好きの生徒たちが同人誌を作る過程が描かれるなど、漫画家・よしながふみの自伝的な要素も含まれた作品です。
コメディタッチでありながら、病気や家族の問題など重いテーマも織り交ぜ、笑いと涙のバランスが絶妙な青春物語となっています。

 

大奥(2004〜2021年)

白泉社「メロディ」にて約16年間連載された全19巻の大作で、よしながふみの最高傑作と評されることも多い代表作です。

物語の舞台は江戸時代の日本。
若い男性だけがかかる謎の疫病「赤面疱瘡」が蔓延し、男性の人口が激減した結果、社会の主要な役割を女性が担うようになった世界が描かれます。
将軍も女性が務める「男女逆転」の大奥を舞台に、3代将軍・家光の時代から幕末までの壮大な歴史が紡がれます。

単なる男女逆転の設定にとどまらず、ジェンダー、権力、家族、そして「歴史とは何か」という深いテーマを内包した作品です。
評論家からは「姿かたちではなく、男女の社会的地位を丸ごと逆転させて歴史を読み替えている」と評価され、最終巻では西郷隆盛による歴史修正という「逆転のそのまた逆転」の結末がSF的な驚きをもたらすと絶賛されました。

受賞歴

  • 第5回センス・オブ・ジェンダー賞特別賞
  • 第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞(2006年)
  • 第13回手塚治虫文化賞マンガ大賞(2009年)
  • 第56回小学館漫画賞少女向け部門(2011年)
  • 2009年度ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞(2010年授賞)
  • 第72回芸術選奨文部科学大臣新人賞
  • 第42回日本SF大賞(2022年)

メディアミックス

映画(2010年・2012年)、NHKドラマ(2023年Season1・Season2)として実写化されています。

 

きのう何食べた?(2007年〜連載中)

講談社「モーニング」にて2007年から連載中の作品で、2026年現在25巻まで刊行されています。
累計発行部数は電子版を含めて1,064万部を超える大ヒット作です。

几帳面で倹約家の弁護士・筧史朗(シロさん)と、明るく社交的な美容師・矢吹賢二(ケンジ)の同性カップルが、日々の食卓を通じて紡ぐ日常物語です。
毎回登場する家庭料理のレシピが詳細に描かれ、実際に作れる実用性の高さも人気の理由となっています。

食を通じて描かれるのは、パートナーシップ、親との関係、老い、仕事と生活のバランスなど、誰もが直面する人生の課題です。
同性カップルの日常を「特別なもの」ではなく「普遍的な暮らし」として描く姿勢が、幅広い読者層から支持されています。

受賞歴

  • 第39回講談社漫画賞一般部門(2015年)

メディアミックス

テレビ東京「ドラマ24」枠でドラマ化(Season1:2019年、Season2:2023年)。
主演は西島秀俊と内野聖陽。
2021年には劇場版も公開されました。

 

環と周(2023年)

白泉社から刊行された全1巻の連作短編集です。
「このマンガがすごい!2025」オンナ編第1位を受賞しました。

現代から始まり、70年代、戦後、明治、江戸時代へと時代を遡りながら、「環」と「周」という二人の人物が何度も巡り合い、さまざまな形の「好き」を紡いでいく物語です。
性別や時代を超えた普遍的な愛の形を描き、よしながふみの作家としての円熟を感じさせる作品となっています。

 

Talent―タレント―(2024年〜連載中)

集英社「ココハナ」にて2024年11月から連載中の最新作です。
第1巻は2026年2月20日に発売されました。

2000年のドラマ撮影現場を起点に、大物女優と4人の新人俳優たちの25年以上にわたる軌跡を描く群像劇です。
「才能(タレント)とは何か」という問いに正面から向き合い、芸能界という華やかな世界の光と影を描いています。
約3ヶ月に1話のペースでじっくりと連載されています。

 

その他の作品

上記の代表作以外にも、よしながふみは数多くの作品を残しています。

  • こどもの体温(2001年):初めてBL以外の雑誌に掲載された作品の一つで、子どもたちの日常を温かく描いた短編集
  • ジェラールとジャック(1999〜2004年):フランス革命前後を舞台にしたBL作品で、歴史ものを描く力量が「大奥」の前哨戦とも評される
  • 1限めはやる気の民法(2006〜2007年):大学の法学部を舞台にしたコメディで、よしなが自身の法学部出身という経歴が活かされている
  • それを言ったらおしまいよ(2004〜2014年):エッセイ漫画で、よしながふみの日常やものの見方が垣間見える

BL作品から一般誌の作品、エッセイまで、登録作品数は70作品以上にのぼるとされており、その守備範囲の広さもよしながふみの大きな魅力です。
どの作品にも共通するのは、「人間の感情を丁寧に掬い取る」という一貫した姿勢でしょう。

 

よしながふみの漫画界への影響

よしながふみが漫画界に与えた影響は計り知れません。
その功績を大きく3つの観点から見ていきましょう。

 

BLからメインストリームへの架け橋

よしながふみは、BL(ボーイズラブ)誌でキャリアをスタートさせながら、青年誌「モーニング」や女性誌「メロディ」でもヒット作を生み出した稀有な存在です。
BLで培った繊細な心理描写や関係性の描き方を一般作品にも活かし、ジャンルの壁を超えて読者を獲得してきました。
「西洋骨董洋菓子店」のドラマ化成功は、BL出身の作家が広く社会に認知されるきっかけの一つとなりました。

 

ジェンダーを問い直す物語

「大奥」では男女の社会的地位を逆転させることで、私たちが「当たり前」と思っている性別役割を根本から問い直しました。
「きのう何食べた?」では同性カップルの日常を自然体で描き、多様なパートナーシップの形を提示しています。
「環と周」では性別や時代を超えた愛の普遍性を描いてみせました。
これらの作品は、漫画というメディアを通じて社会のジェンダー意識に静かに、しかし確実に影響を与えてきたといえるでしょう。

 

「日常」と「食」の力

「きのう何食べた?」に代表される、日常の食卓を通じた物語は、「食漫画」というジャンルの可能性を大きく広げました。
レシピの正確さと物語性を両立させ、「料理を作る行為」そのものに愛情や葛藤を込める手法は、多くの後続作品に影響を与えています。

また、同人誌活動で鍛えた「既存の物語を読み替える力」は、「大奥」での歴史の再構築に結実しています。
評論家が指摘するように、二次創作的な「読み替え」の技術を高度な文学的手法にまで昇華させた功績は、漫画表現の可能性そのものを押し広げたといえるでしょう。

 

よしながふみは引退する?今後の展望

2026年現在、よしながふみは50代半ばを迎えていますが、引退の気配はまったくありません。
むしろ、「きのう何食べた?」の連載を続けながら新連載「Talent―タレント―」を立ち上げるなど、創作意欲はますます旺盛です。

インタビューでは「年齢を重ねるのに後ろ向きな思いはない」と明言しており、市原悦子や笠智衆といったベテラン俳優を例に挙げながら「50代なんてまだピークがきていない」と語っています。
体力的な変化は感じつつも、「人としては脂が乗っていくだろう」という前向きな姿勢で創作に取り組んでいるようです。

また、「読み手としても描き手としても今が1番楽しい」という発言からは、漫画を取り巻く環境の変化を肯定的に捉え、時代とともに進化し続ける作家の姿が見えてきます。
「90年代だったらボツになっていた」という「環と周」が「このマンガがすごい!」1位に輝いたことは、まさにその象徴でしょう。

今後については、「Talent―タレント―」がどのような展開を見せるかが最大の注目ポイントです。
構想15年という長い準備期間を経た本作は、「大奥」に匹敵する長期連載になる可能性もあります。
また、「きのう何食べた?」も25巻を超えて物語が続いており、シロさんとケンジの「その先」がどう描かれるかも楽しみなところです。

さらに、東村アキコをはじめとする漫画家仲間との交流も盛んで、漫画界のコミュニティの中で刺激を受けながら創作を続けている様子がうかがえます。
「毎日エンタメを追う充実した生活」を送っているという本人の言葉からも、創作の源泉が枯れる気配はまったくありません。

キャリア30年を超えてなお進化を続けるよしながふみ。
今後もその創作活動から目が離せません。

 

まとめ

よしながふみは、2026年現在も第一線で活躍する漫画家です。
「きのう何食べた?」の連載を19年にわたって継続しながら、2024年11月には構想15年の新連載「Talent―タレント―」をスタートさせました。
2023年に発表した「環と周」は「このマンガがすごい!2025」オンナ編1位に選ばれ、「大奥」のNHKドラマも高い評価を受けるなど、作品の影響力は衰えるどころか広がり続けています。

BL出身から手塚治虫文化賞、日本SF大賞、そして国際的なティプトリー賞まで受賞してきたそのキャリアは、まさに唯一無二。
50代を迎えた今、「まだピークは来ていない」と語るよしながふみの今後の作品に、引き続き注目していきましょう。

 

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