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鋼の錬金術師

【鋼の錬金術師】グリード(強欲)を徹底解説!最後に欲しかったものとは?

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「金も欲しい!女も欲しい!地位も名誉も、この世の全てが欲しい!」

この世のあらゆるものを欲する「強欲」のホムンクルス、グリード。
しかし彼が最後に手に入れたものは、金でも地位でもありませんでした。

本記事では、『鋼の錬金術師』に登場するグリードのプロフィールや能力、リン・ヤオとの融合、そして感動的な最期まで徹底解説します。
さらに「なぜグリードは最も人間らしいホムンクルスだったのか」という独自の考察もお届けします。

※この記事は『鋼の錬金術師』のネタバレを含みます。

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グリード(強欲)とは?

グリードは、物語の黒幕である「お父様」によって3番目に作られたホムンクルスです。
七つの大罪の一つ「強欲」を象徴する存在であり、その名の通り「この世の全てが欲しい」という底なしの欲望を抱いています。

しかし、他のホムンクルスとは決定的に異なる点がありました。それは、約100年前にお父様の支配から離反し、独自に活動していたこと。
ダブリスにある「デビルズネスト」を拠点に、軍の実験で合成獣(キメラ)にされた者たちを仲間として集め、自由に生きていました。

『鋼の錬金術師』強さランキングでは第9位にランクインしており、「最強の盾」と呼ばれる防御能力で知られています。

 

プロフィール・基本情報

項目 内容
名前 グリード(強欲)
声優 諏訪部順一(2003年版)/ 中村悠一(FA版)
身長 約181cm
順番 3番目に作られたホムンクルス
ウロボロスの紋章 左手の甲
能力 最強の盾(炭素硬化)
口癖 「ありえないなんて事はありえない」

体格の良い青年風の外見で、髪を後ろに撫でつけたワイルドなスタイルが特徴。
サングラスをかけていることが多く、その堂々とした立ち振る舞いからは「欲望に正直な男」という印象を受けます。

 

性格と信条:強欲ゆえの義理堅さ

グリードの性格は一見すると自分勝手で傲慢。
しかし、その内面には独自の美学と義理堅さが存在します。

 

欲望に正直な男

「この世の全てが欲しい」というのがグリードの基本姿勢です。
金、女、地位、名誉、命、そして「神」さえも。
あらゆるものへの飽くなき欲望を隠そうともしません。

しかし彼は同時に「欲望に貴賎なし」とも語ります。
何かを欲することは人間として自然なことであり、それを恥じる必要はない 。
そんな考え方は、ある意味で人間的な価値観とも言えるでしょう。

 

「嘘をつかない」「女とは戦わない」

グリードには明確な信条があります。
それは「嘘をつかない」こと、そして「女とは戦わない」こと。

強欲でありながらも、自分の言葉には責任を持つ。
この矛盾した二面性が、グリードというキャラクターの魅力を深いものにしています。

 

部下を守る「強欲」

グリードは部下たちを「自分の所有物」と呼びます。
一見すると冷たい言い方ですが、その真意は「自分のものは何があっても守り抜く」というもの。

強欲だからこそ、手に入れたものを手放さない。
キメラの部下たちはグリードのこの姿勢を理解しており、兄貴分として慕っていました。
他のホムンクルスが人間やキメラを見下す中、グリードだけは彼らを対等な仲間として扱っていたのです。

 

能力「最強の盾」の強さ

グリードが持つ能力「最強の盾」は、ホムンクルスの中でも特異な防御能力です。

 

炭素硬化の仕組み

グリードは体内の炭素の結合度を自在に変化させることができます。
これにより、表皮をダイヤモンド並みの硬度にまで硬化させることが可能。
硬化した部分は黒く変色し、まさに鎧のような外見になります。

この能力は防御だけでなく攻撃にも転用可能。硬化した拳で殴れば、その破壊力は通常の比ではありません。

 

弱点と限界

しかし、最強の盾にも弱点があります。

まず、硬化と再生を同時に行うことができません。
硬化している部分を傷つけられた場合、一度硬化を解除してから再生する必要があります。

また、連続で攻撃を受け続けると対応しきれなくなります。
キング・ブラッドレイ(ラース)との戦いでは、圧倒的な剣速の前に硬化が間に合わず敗北しました。

 

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リンとの融合:「グリリン」の誕生

物語中盤、グリードは一度「死」を迎えます。
しかし、お父様の手によって予想外の形で復活することになりました。

 

賢者の石への回帰

ブラッドレイに敗北したグリードは、お父様によって体を溶かされ、賢者の石の状態に戻されてしまいます。
これはホムンクルスにとっての「死」に等しい状態でした。

 

リン・ヤオという器

東の大国シンの第十二皇子であるリン・ヤオは、不老不死を求めてアメストリスにやってきた野心家です。
彼は自ら志願して賢者の石。
つまりグリードを体内に取り込みました。

こうして、リンの肉体を器としてグリードは復活。
二つの魂が一つの体に共存する「グリリン」と呼ばれる状態が生まれます。

 

二つの魂の共存

当初、復活したグリードには以前の記憶がありませんでした。
お父様に忠実に従う様子を見せますが、リンの魂は消えておらず、時折体の主導権を争う場面もありました。

しかし次第に、二人は互いを認め合うようになります。
リンの「皇帝になりたい」という野心と、グリードの「全てを欲しい」という欲望。
似た者同士の二人は、奇妙な友情で結ばれていきます。

 

名シーン・名セリフ

※以下、重大なネタバレを含みます。

「金も欲しい!女も欲しい!地位も名誉も、この世の全てが欲しい!」

グリードを象徴する名セリフ。
欲望を隠そうともしない彼の生き様を表しています。

 

「ありえないなんて事はありえない」

グリードの口癖であり、彼の楽観的な姿勢を表す言葉。
どんな状況でも可能性を捨てない強さが感じられます。

 

ビドーとの再会

復活後、記憶を失ったグリードの前に、かつての部下ビドーが現れます。
しかしグリードはビドーを「知らない」と切り捨て、殺してしまいます。

この瞬間、失われていたはずの記憶が蘇り、グリードは自分が何をしたのかを理解して慟哭します。
仲間を殺してしまった後悔と怒りが爆発するこのシーンは、彼の人間性を最も強く描いた場面の一つです。

 

「魂で繋がってんだ」

ビドーを殺した後、グリードに対してリンは言います。
「お前、自分が本当は何が欲しいか分かってないだろ。仲間ってのは魂で繋がってんだ」

この言葉は、グリードの心に深く刻まれることになります。

 

「欲に良い悪いはない」

終盤でグリードが語る言葉。
何かを欲することは人間の本質であり、それ自体に善悪はない。
強欲のホムンクルスだからこそ辿り着いた、一種の哲学とも言えます。

 

最後:本当に欲しかったもの

グリードの最期は、『鋼の錬金術師』の中でも屈指の感動シーンとして知られています。

 

お父様との最終決戦

約束の日、グリードはエドワードたちと共にお父様と対峙します。
かつての主に反旗を翻し、人間たちの側に立って戦うことを選んだのです。

 

「最初で最後のウソ」

戦いの中、グリードはリンを庇うためにある行動に出ます。
「リンに飽きた。お父様のところへ戻る」と嘘をつき、お父様に吸収されることを選んだのです。

「嘘をつかない」を信条としてきたグリードが、最初で最後につく嘘。それは仲間を守るための嘘でした。

 

お父様への反撃

しかし、これは単なる自己犠牲ではありませんでした。
お父様の体内に入ったグリードは、自らの「最強の盾」の能力を使い、お父様の体を脆くしていきます。

炭素の結合を緩め、ダイヤモンドの硬度を木炭のように脆くする「盾」ではなく「弱体化」として能力を使うことで、お父様を倒す決定的な隙を作り出したのです。

 

「十分だ。もう何にもいらねぇや」

消滅する間際、グリードは穏やかな表情を浮かべます。

「この世の全てが欲しい」と叫び続けた男が、最後に口にしたのは「もう何もいらない」という言葉。

「じゃあな、魂の…友よ」

リンとエドワードに別れを告げ、グリードは消えていきました。

 

本当に欲しかったもの

グリードが真に欲していたのは、金でも権力でも神の力でもありませんでした。
それは「仲間」。
魂で繋がった存在でした。

リンに指摘されるまで、グリード自身もそれに気づいていませんでした。
しかし最期の瞬間、彼は確かに「魂の友」を得て、満たされた状態で逝くことができたのです。

 

独自考察:なぜグリードは最も人間らしいのか

七人のホムンクルスの中で、グリードは最も人間らしいキャラクターとして描かれています。
なぜでしょうか。

 

「強欲」という感情の本質

お父様がグリードに込めた「強欲」とは、本来は切り離したい邪魔な感情でした。
しかし、何かを欲するという感情は、人間の根源的な本質でもあります。

生きたい、愛されたい、認められたい。
これらは全て「欲」です。欲望があるからこそ人間は行動し、成長し、他者と関わりを持とうとします。

グリードが人間らしいのは、彼が「欲望」そのものの体現者だからではないでしょうか。

 

仲間を求める心

グリードは部下たちを「所有物」と呼びながらも、その実、彼らを大切な仲間として扱っていました。
キメラという「はみ出し者」たちを受け入れ、居場所を与えたグリードの姿は、まさに人間的な温かさそのものです。

ビドーを殺してしまった時の慟哭は、彼が本当に仲間を大切に思っていた証拠。
そしてリンとの交流を通じて、グリードは自分が本当に欲しかったものに気づきます。

 

お父様との対比

お父様は全ての欲を切り離し、完全な存在になろうとしました。
しかし皮肉なことに、切り離された「強欲」こそが、最も人間的な成長を遂げたのです。

欲望を持つことは不完全ではなく、むしろ人間らしさの源泉。
グリードの存在は、お父様の思想の否定でもありました。

 

友を得た「強欲」

最終的にグリードは、リンという「魂の友」を手に入れます。
全てを欲した男が、たった一人の友によって満たされる。
これほど美しい結末があるでしょうか。

「もう何もいらない」という最後の言葉は、強欲が満たされた瞬間の言葉。
そして同時に、彼が人間として完成した瞬間でもありました。

 

まとめ

グリードは『鋼の錬金術師』において、最も人間らしく、最も感動的な最期を迎えたホムンクルスです。

  • 「強欲」を象徴しながらも義理堅い性格
  • 「最強の盾」と呼ばれる防御能力
  • リン・ヤオとの融合と「グリリン」の誕生
  • 仲間を殺してしまった後悔と成長
  • 「魂の友」を得て満たされた最期

「この世の全てが欲しい」と叫んだ男は、最後にたった一つの。
しかし何よりも価値のあるものを手に入れました。

彼の物語は、「欲望とは何か」「人間らしさとは何か」という問いへの、一つの美しい回答となっています。

 

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