「銀(しろがね)の錬金術師」の二つ名を持つ国家錬金術師、ジョリオ・コマンチ。
義足を軸にした独楽のような高速回転攻撃という、他に類を見ない戦闘スタイルで知られる老練な錬金術師です。
登場シーンは短いながらも、その独特な戦い方と壮絶な最期はファンの記憶に深く刻まれています。
この記事では、ジョリオ・コマンチのプロフィールから能力、スカーとの死闘まで徹底解説します。
※この記事には『鋼の錬金術師』のネタバレが含まれます。
ジョリオ・コマンチとは?プロフィール紹介
実写ハガレンまじ…?ジョリオ・コマンチ出るって聞いてすこぶる興味が出てるけど原作大好きマンからするとめちゃくちゃ腰が重い… https://t.co/zbYxQg42V2 pic.twitter.com/inr6BfPJWs
— RC あきら (@akiradayooooo) May 30, 2022
ジョリオ・コマンチは、アメストリス軍に所属する国家錬金術師です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | ジョリオ・コマンチ |
| 二つ名 | 銀(しろがね)の錬金術師 |
| 声優 | 宮澤正 |
| 実写版俳優 | 岩崎ひろし |
| 所属 | アメストリス軍(国家錬金術師) |
| 外見 | 小柄な老人、シルクハット、白髭 |
| 特徴 | 左足が義足 |
外見はシルクハットにタキシードという上品な紳士風の装いですが、その実態はかなりの好戦家。
イシュヴァール殲滅戦に参加した過去を持ち、その戦いで左足を失い義足となりました。
実写映画版のノベライズでは、息子夫婦と孫がおり、月に一度の会食を楽しみにしているという家庭的な一面も描かれています。
一見穏やかな老紳士に見えますが、戦闘になると凄まじい実力を発揮する、油断ならない人物です。
「銀の錬金術師」の能力・錬成術
ジョリオ・コマンチの錬金術は、鉱物の錬成を専門としています。
両手に刻まれた錬成陣
彼の最大の特徴は、両手の手のひらから指先に至るまで、びっしりと錬成陣が刻み込まれていること。
普段は手袋でこれを隠していますが、戦闘時には手袋を外して錬成を行います。
指一本ごとに異なる錬成陣が彫られているとされ、状況に応じて使い分けることが可能です。
錬成できる武器
コマンチが錬成する武器は多岐にわたります。
- サーベル:回転攻撃の主力武器
- チャクラム:投擲用の円形刃物
- 手裏剣状の武器:遠距離攻撃用
- 槍:リーチの長い攻撃に使用
地面や岩からも武器を錬成できるため、戦場のあらゆる場所が彼の武器庫となります。
『鋼の錬金術師』強さランキングでは、この多彩な錬成能力が高く評価されています。
義足を使った独特の戦闘スタイル
弟がハガレンのDVDを借りてきて、一緒に観てたんだけど、個人的にジョリオ・コマンチにすげー惹かれた……………
コマンチじいさん、登場こそほんの少しだし、噛ませ犬ポジションなんだけど、なんかかっこいいぞ…………… pic.twitter.com/1Sa6FDq8KJ— 待葉(まてば) (@chinottomateba) August 23, 2015
コマンチの戦闘スタイルは、作中でも類を見ない独特なものです。
「殺人独楽」と呼ばれる回転攻撃
彼の代名詞とも言える技が、義足を軸にした超高速回転攻撃。
棒状の義足を地面に突き立て、独楽(コマ)のように高速回転しながらサーベルで敵を切り裂きます。
この「殺人独楽」とも呼べる戦法は、錬金術ではなく純粋な体術によるもの。
老齢にもかかわらず、驚異的な身体能力と平衡感覚を持っていることがわかります。
なぜ機械鎧(オートメイル)ではなく義足なのか
作中では左足を失った者の多くが機械鎧を装着していますが、コマンチは棒状の義足を使用しています。
その理由は実写映画版のノベライズで明かされています。
- 機械鎧の脱着時の不快感が「筆舌に尽くしがたい」ほど嫌だった
- 機械鎧の剥き出しの機構が「エレガントではない」と感じていた
この理由からは、彼の紳士的な美意識と、戦闘スタイルへの独自のこだわりが垣間見えます。
結果的に、この棒状の義足が「殺人独楽」という独自の戦法を生み出すことになりました。
スカー(傷の男)との戦闘と最期【ネタバレ注意】
ジョリオ・コマンチの最期は、国家錬金術師を狙うスカー(傷の男)との戦いで訪れます。
イシュヴァール殲滅戦の因縁
コマンチはイシュヴァール殲滅戦に参加し、多くのイシュヴァール人と戦った過去があります。
この戦いで左足を失ったと同時に、イシュヴァール人への強い敵意を抱くようになったとされています。
一方のスカーは、イシュヴァール殲滅戦で故郷と同胞を失い、国家錬金術師への復讐を誓った人物。
両者の対決は、戦争の悲劇が生んだ因縁の戦いでした。
死闘の詳細
スカーとの戦闘は夜間に行われました。
コマンチは回転攻撃を駆使し、スカーの左足に傷を負わせるほどの実力を見せます。
しかし、スカーは人体破壊の錬成を使った格闘戦の達人。
コマンチが認識できないほどの速度で接近し、彼の義足を破壊しました。
水中での最期
義足を破壊されたコマンチは体勢を崩し、近くの川へ転落。
水中に引きずり込まれた彼は、致命的な状況に陥りました。
コマンチの錬金術は鉱物を材料とするもの。水中には錬成できる物質がなかったのです。
錬成による反撃手段を失ったコマンチは、スカーの人体破壊によって絶命しました。
この結末は、スカーが単なる力押しではなく、相手の弱点を見抜いて戦場を選ぶ戦術眼を持っていることを示しています。
名前の由来とキャラクター考察
航空機に由来する名前
「コマンチ」という名前は、アメリカの試作型偵察攻撃ヘリコプター「RAH-66コマンチ」に由来しています。
鋼の錬金術師では、多くのキャラクターが航空機や軍用機から名前を取っています。
興味深いのは、ヘリコプターのローター(回転翼)と、彼の独楽のような回転攻撃がリンクしている点。
名前の由来がそのまま戦闘スタイルのモチーフになっているのです。
作者も惜しんだキャラクター
原作者の荒川弘先生は、コマンチについて「もう少し描きたかった」とコメントしています。
登場シーンは短いものの、独特の戦闘スタイルと印象的な最期によって、多くのファンの記憶に残るキャラクターとなりました。
スカーの強さを示す指標
コマンチとの戦いは、スカーの強さを読者に示す重要なエピソードでもあります。
国家錬金術師という強者を、戦術と実力で打ち倒すスカー。
この戦いによって、スカーが単なる復讐者ではなく、冷静な判断力を持つ危険な敵であることが印象づけられました。
まとめ
ジョリオ・コマンチは、「銀の錬金術師」の二つ名を持つ国家錬金術師です。
- 両手に刻まれた錬成陣で多彩な武器を生み出す
- 義足を軸にした「殺人独楽」という独自の戦闘スタイル
- スカーとの戦いで水中に引き込まれ、錬成手段を失い敗北
短い登場ながらも、その独特な個性と壮絶な最期は、鋼の錬金術師という作品の奥深さを象徴しています。
航空機に由来する名前と回転攻撃の関連性など、細部まで練り込まれたキャラクター設定は、荒川弘先生の作品づくりへのこだわりを感じさせます。