六代目「滅堂の牙」でありながら、「裏切りの牙」「歴代最弱の牙」と呼ばれる弓ヶ浜ヒカル。
『ケンガンオメガ』において、彼ほど評価の低い「滅堂の牙」は存在しません。
なぜ彼は最弱と呼ばれるのか。
その原因は単なる実力不足だけではありませんでした。
この記事では、弓ヶ浜ヒカルの実力と評価、そして歴代の牙との比較を通じて、彼が「最弱」となった真の理由を解説します。
※この記事には『ケンガンオメガ』のネタバレが含まれます。
弓ヶ浜ヒカルのプロフィール
弓ヶ浜ヒカルは23歳、身長201cm、体重148kgの大柄な闘技者です。
誕生日は10月3日で、趣味は試し斬りとされています。
経歴は護衛者3番隊の平隊員から始まり、六代目「滅堂の牙」に抜擢。
その後、煉獄A級闘士へと転身しました。
『ケンガンアシュラ・オメガ』強さランキングでは、歴代の牙と比較して低い位置に置かれています。
六代目「滅堂の牙」への抜擢
「滅堂の牙」とは、大日本銀行総帥・片原滅堂を守る「護衛者」たちの中で、最強の者に与えられる称号です。
弓ヶ浜ヒカルは元々、護衛者3番隊隊長・Jの部下である平隊員に過ぎませんでした。
しかし、片原滅堂はある理由から彼を牙に大抜擢します。
滅堂が弓ヶ浜を選んだ理由は「今後の成長性と野心」でした。
反骨精神溢れる若者を好む滅堂は、弓ヶ浜の中に秘められた可能性を見出したのです。
しかし、この期待は裏切られることになります。
「裏切りの牙」と呼ばれる理由
弓ヶ浜ヒカル かわいい
弓ヶ浜ヒカル 老人に優しい
弓ヶ浜ヒカル 声援に笑顔で応える pic.twitter.com/4kGQ6ng1xQ— ニホパラオア (@Pimansenpai) September 10, 2020
弓ヶ浜ヒカルが「裏切りの牙」と呼ばれる理由は明確です。
煉獄への寝返り
弓ヶ浜は六代目牙になると、その実績を「手土産」として煉獄へと身売りしてしまいました。
拳願会の最高戦力である「滅堂の牙」が敵対組織に移籍するという、前代未聞の裏切り行為です。
本人は「自分は上のステージに昇った」と主張していますが、護衛者たちからは軽蔑の目で見られています。
加納アギトの激怒
五代目牙である加納アギトは、弓ヶ浜の裏切りを知ると「凶悪な笑顔で激怒した」とされています。
アギトにとって「滅堂の牙」は誇りそのものであり、その称号を利用して敵に寝返った弓ヶ浜の行為は、許しがたいものでした。
アギトが拳願会代表として対抗戦への参加を決めた理由の一つが、この裏切りへの怒りだったといわれています。
戦闘スタイル「武器人間」の特徴と欠点
弓ヶ浜ヒカルは「武器人間」と呼ばれる戦闘スタイルを持っています。
12流派の武器術
弓ヶ浜は12の流派から武器術を習得し、それを素手の格闘に応用しています。
- 上条流槍術
- 黒鬼二刀流
- 裂森流居合術
など、多彩な武器術をベースにした技を使いこなします。
試し斬りを趣味とするだけあって、武器の扱いには自信を持っています。
致命的な欠点
しかし、弓ヶ浜には致命的な欠点があります。
それは「技の習得で止まっており、使う技の性質や特性を理解していない」という点です。
12流派の技を「覚えた」だけで、それぞれの技の本質や使いどころを「極めて」いないのです。
「技を使う」ことと「技を極める」ことの違い。
この差が、弓ヶ浜の限界を決定づけています。
三朝戦での完敗
対抗戦第4試合で、弓ヶ浜ヒカルは三朝(八代目滅堂の牙)と対戦します。
「裏切りの牙」と現役の牙による、新旧対決でした。
試合展開
弓ヶ浜は体格を活かした力押し戦法で、場外狙いの戦いを展開します。
まともに戦わず、体格差で押し出そうという作戦でした。
しかし、三朝はシラット(インドネシアの武術)の使い手。
対武器戦を想定した無駄のない動きで、弓ヶ浜の攻撃をことごとく捌いていきます。
圧倒的な敗北
結果は弓ヶ浜の完敗でした。
頸椎を捻挫し、顎を砕かれ、顔面が異様なほど陥没するという凄惨な敗北。
対する三朝は、小さな傷と僅かな出血を残すのみでした。
試合後、顔が潰れながらも「殺してやる、逃げんな三朝」と喚き散らす弓ヶ浜の姿は、彼の器の小ささを象徴していました。
「歴代最弱の牙」となった原因を考察
なぜ弓ヶ浜ヒカルは「歴代最弱の牙」となってしまったのでしょうか。
原作者による公式見解
8巻のプロフィールで、原作者から直々に「歴代滅堂の牙の中では間違いなく最弱」と明言されています。
これは公式設定です。
煉獄移籍後の慢心
最大の原因は「慢心」でした。
滅堂が弓ヶ浜を牙に選んだのは「成長性と野心」を買ったからです。
しかし、煉獄に移籍した時点で弓ヶ浜は「自分はもう十分強い」と慢心してしまいました。
成長の余地があったからこそ牙に選ばれたのに、その成長を自ら止めてしまったのです。
A級での戦績
弓ヶ浜の煉獄A級での戦績は、全14試合中9勝5敗(三朝戦を含めると6敗)。
三朝の言葉を借りれば「普通」の戦績です。
歴代の牙が残してきた圧倒的な戦績と比較すれば、この数字がいかに凡庸かがわかります。
滅堂の評価
片原滅堂自身も、弓ヶ浜について「調子に乗り過ぎた」と評しています。
期待をかけた若者が、その期待に応えることなく堕落していった。
滅堂にとっても、弓ヶ浜は失敗作だったのです。
歴代「滅堂の牙」との比較
弓ヶ浜の実力を正しく評価するため、歴代の牙と比較してみましょう。
| 代目 | 人物 | 実績・特徴 |
|---|---|---|
| 初代 | 呉恵利央 | 呉一族当主、90歳超でも戦闘可能 |
| 四代目 | 王森正道 | 滅堂の直属護衛、アギトと互角 |
| 五代目 | 加納アギト | 157戦全勝、拳願会史上最強闘技者 |
| 六代目 | 弓ヶ浜ヒカル | A級9勝6敗、「歴代最弱」 |
| 七代目 | 鷹山ミノル | 長年牙の座を目指していた実力者 |
| 八代目 | 三朝 | 元殲滅部隊、弓ヶ浜を圧倒 |
初代の呉恵利央は呉一族の当主であり、90歳を超えてなお戦闘能力を維持する化け物です。
五代目の加納アギトは157戦無敗という、拳願会史上最強の記録を持っています。
これらの伝説的な牙たちと比較すれば、弓ヶ浜の9勝6敗という戦績がいかに見劣りするかは明らかです。
まとめ
弓ヶ浜ヒカルは、「滅堂の牙」という最高の称号を手にしながら、その価値を自ら貶めた人物です。
成長性を買われて牙に選ばれたにもかかわらず、煉獄への移籍後に慢心して成長を止めてしまった。
技を「覚えた」だけで「極める」ことをしなかった。
結果として、歴代最弱の牙という不名誉な評価を受けることになりました。
彼の物語は、才能や地位を得ただけでは意味がないという教訓を示しています。
継続的な努力と謙虚さがなければ、どれほど恵まれた立場にいても転落してしまう。
弓ヶ浜ヒカルは、その反面教師として描かれているのかもしれません。
