人食いホホジロザメを海中で絞め殺した男、賀露吉成(かろ よしなり)。
『ケンガンアシュラ』に登場する彼は、格闘技経験ゼロでありながら、40年の漁師生活で培った技術と驚異的な身体能力で拳願絶命トーナメントに挑んだ異色のファイターです。
この記事では、「日本海の大入道」の異名を持つ賀露吉成のプロフィール、伝説的な逸話、独自の戦闘スタイル、トーナメントでの戦いまで徹底解説します。
※この記事には『ケンガンアシュラ』のネタバレが含まれます。
賀露吉成のプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 賀露吉成(かろ よしなり) |
| 異名 | 日本海の大入道 |
| 年齢 | 51歳 |
| 誕生日 | 4月25日 |
| 身長 | 206cm |
| 体重 | 165kg |
| 所属 | あじろ水産(企業序列382位) |
| 職業 | 専属漁師(漁師歴40年) |
賀露吉成は、あじろ水産の専属漁師として40年のキャリアを持つベテランです。
ツナギにねじり鉢巻、髭面にスキンヘッドという風貌は、いかにも海の男といった迫力があります。
身長206cm、体重165kgという巨躯は、拳願絶命トーナメント参加者の中でもトップクラスのサイズを誇ります。
酒豪としても知られ、豪快な人柄が伺えます。
伝説の漁師!驚異的な逸話の数々
賀露吉成が「日本海の大入道」と呼ばれるようになったのは、常人離れした数々の伝説があるからです。
人食いホホジロザメを海中で絞め殺した
賀露の最も有名な逸話です。
ホホジロザメといえば、体長4〜6メートル、体重700kg以上にも達する海の最強捕食者。
映画『ジョーズ』で恐怖の象徴として描かれた、まさに海の王者です。
賀露はこの人食いザメを、なんと海中で絞め殺したというのです。
水中という不利な環境で、巨大な捕食者を素手で仕留める
これだけで彼の異常な戦闘力が窺えます。
暴風雨の中、難破船の乗組員全員を単身で救出
通常、暴風雨の海での救助活動は複数人のチームで行うものです。
しかし賀露は、難破船の乗組員全員を単身で担いで泳ぎ、救出したとされています。
荒れ狂う海で複数の人間を救い出す体力と泳力、そして何より強靭な精神力がなければ成し遂げられない偉業です。
シーチェパードの船舶を撃沈し国際テロリストを捕らえた
日本領海内に不法侵入した環境保護団体「シーチェパード」の船舶を撃沈し、国際テロリストを捕らえたという逸話もあります。
一漁師がどのようにして船舶を撃沈したのかは定かではありませんが、賀露の規格外の実力を示すエピソードとして語り継がれています。
戦闘スタイル:漁師技術を武器に変えた男
賀露吉成の最大の特徴は、格闘技経験がゼロという点です。
彼が使うのは、40年の漁師生活で培った技術と身体能力。職業で鍛え上げた力を、そのまま戦闘に応用しています。
「陸酔い」という職業病
賀露は長年の漁師生活により、「陸酔い」という職業病を抱えています。
船上での生活に体が順応しすぎた結果、陸上では常に平衡感覚が低下している状態なのです。
一見すると弱点に思えますが、意図的に感覚を狂わせることで、巨体からは想像できないような身軽な動きを繰り出すことができます。
万全の状態では、アダム並の体幹の強さと沢田並の平衡感覚を発揮するとされています。
必殺技「鯨葬(ゲイソウ)」
銛撃ちの動作から繰り出される、大上段からの渾身の拳です。
漁師として何度も繰り返してきた銛を打つ動作。その蓄積された身体操作が、強烈な打撃技として完成しています。
206cmの巨体から振り下ろされる一撃は、まさに鯨を葬るかのような破壊力を持ちます。
必殺技「活け締め」
魚の鮮度を保つために脊髄を破壊する「活け締め」の技術を、対人戦闘に応用した技です。
人体の急所である脊髄に衝撃を打ち込むことで、相手の意識を一瞬飛ばします。
まともに受けた相手は、次の一撃を無防備な状態で受けることになる恐ろしい技術です。
格闘技ではなく、漁師としての職人技を戦闘に転用するという発想が、賀露吉成というキャラクターの独自性を際立たせています。
拳願絶命トーナメントでの戦い【ネタバレ注意】
予選バトルロイヤル:圧倒的な強さで突破
トーナメント予選のバトルロイヤルでは、賀露は他の参加者を次々と蹴散らす活躍を見せました。
名の知れた闘技者である原田徳次郎と対戦した際には、「ハラトクラッシュ」なるラッシュ攻撃を受けながらも、反撃の張り手一発で吹き飛ばすという驚異的なタフネスを披露。
十鬼蛇王馬、理人、沢田慶三郎、ハサドといった実力者たちと共に予選を突破しています。
1回戦 vs 鎧塚サーパイン:本気の激闘
本戦1回戦の相手は、鎧塚サーパインでした。
実はこの試合、八百長により賀露が敗北する予定だったのです。
しかし、速水正樹への造反から、賀露はサーパインを本気で潰すため全力で仕合に臨みました。
八百長を覆して本気で戦うという展開は、賀露の漁師としての矜持、真っ直ぐな性格を表しています。
敗北:頸椎への一撃
激闘の末、賀露は鎧塚サーパインの頸椎への肘打ち下ろしを受けて敗北しました。
予選では圧倒的な強さを見せていただけに、本戦1回戦での敗退は惜しまれる結果となりました。
しかし、八百長を拒否して正々堂々と戦い抜いた姿は、多くの読者の印象に残っています。
強さ考察:ランキングでの評価
『ケンガンアシュラ・オメガ』強さランキングにおいて、賀露吉成はどのような位置づけになるでしょうか。
強みと弱み
強み
- 206cm・165kgという圧倒的なフィジカル
- アダム並の体幹、沢田並の平衡感覚
- 漁師技術を応用した独自の戦闘スタイル
- 「活け締め」による意識飛ばし
弱み
- 格闘技経験がない
- 「陸酔い」による平衡感覚の不安定さ
- 正統派の格闘家との技術戦では不利
総合評価
予選での圧倒的なパフォーマンスを見る限り、賀露の潜在能力は非常に高いと言えます。
しかし、格闘技経験がないという弱点は、トーナメント上位の技巧派ファイターとの対戦では致命的になりかねません。
「万全の状態」を発揮できれば上位陣とも渡り合える可能性がありますが、安定性に欠けるという評価が妥当でしょう。
原作者との意外な関係?
賀露吉成というキャラクターには、興味深いエピソードがあります。
原作者のサンドロビッチ・ヤバ子は、『ケンガンアシュラ』の担当編集者に声をかけられるほんの一週間前まで、本気で漁師になるつもりだったそうです。
つまり、賀露吉成の姿は「漫画家にならなかった場合のパラレルワールドの自分」を投影している可能性があるのです。
206cmの巨躯で日本海を駆け巡る漁師……原作者の「もう一つの人生」がキャラクターとして形になったと考えると、賀露への見方も変わってくるかもしれません。
独自考察:賀露吉成の魅力
「格闘技未経験」という異色の設定
拳願絶命トーナメントには、様々な格闘技のエキスパートが参加しています。
その中で、格闘技経験ゼロの漁師が参戦するという設定は非常に斬新です。
「漁師技術を武器に変える」という発想は、『ケンガンアシュラ』らしい柔軟な世界観を体現しています。
51歳という年齢
51歳でトーナメントに参加し、若い闘技者たちと渡り合う姿は痛快です。
40年の経験が生み出した技術と、衰えを知らない肉体。
年齢を重ねても第一線で戦い続ける姿は、読者に勇気を与えます。
八百長を拒否した漁師の矜持
予定されていた八百長を覆し、本気で戦うことを選んだ賀露。
海の男として培った真っ直ぐな性格が、このエピソードに凝縮されています。
敗北したとはいえ、正々堂々と戦い抜いた姿は、勝敗以上の価値があったのではないでしょうか。
まとめ
賀露吉成は、『ケンガンアシュラ』の中でも特に異彩を放つキャラクターです。
- 「日本海の大入道」の異名を持つ伝説の漁師
- ホホジロザメを絞め殺すなど、常人離れした逸話の数々
- 格闘技経験ゼロながら、漁師技術を武器に変えた独自のスタイル
- 「鯨葬」「活け締め」という職人技を応用した必殺技
- 八百長を拒否して正々堂々と戦った漁師の矜持
- 原作者の「もう一つの人生」が投影されたキャラクター
格闘技漫画でありながら、「職業の技術を戦闘に転用する」という『ケンガンアシュラ』ならではの発想が詰まったキャラクターと言えるでしょう。
本戦1回戦での敗退は残念でしたが、予選での活躍と八百長を覆して戦った姿は、多くの読者の記憶に残り続けています。