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呪術廻戦

【呪術廻戦】猪野琢真とは?降霊術「来訪瑞獣」の能力・強さ・七海との関係を解説

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呪術廻戦に登場するキャラクターのなかで、コアなファンから特に熱い支持を集める人物がいます。
それが猪野琢真です。

黒いニット帽を目出し帽状にして戦う独特のスタイル、そして七海建人への純粋すぎるほどの敬愛。
主人公でも特級術師でもない彼が、なぜこれほど多くの読者の心をつかんでいるのでしょうか。

この記事では、猪野琢真のプロフィールから術式「降霊術・来訪瑞獣」の詳細、渋谷事変・新宿決戦での活躍、そして七海建人との師弟の絆まで、彼の魅力をまるごと解説します。

※この記事は『呪術廻戦』のネタバレを含みます。

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猪野琢真とは?基本プロフィール

猪野琢真は、東京都立呪術高等専門学校に所属する2級術師です。
実力は準1級相当とも評価される、若くして一定の実力を備えた呪術師です。

項目 内容
名前(読み方) 猪野琢真(いのたくま)
声優 林勇(はやしゆう)
年齢 21歳
所属 東京都立呪術高等専門学校
術師等級 2級術師(実力は準1級相当)
趣味 飲み会
好きな食べ物 アジフライ
苦手な食べ物 酢の物
外見の特徴 黒いニット帽、全身黒スウェット、額の傷

外見の大きな特徴は、トレードマークの黒いニット帽です。
普段は額の傷を隠すように深くかぶっており、全身黒のスウェット姿と相まって独特の雰囲気を放っています。
戦闘時にはこのニット帽を顎下まで深く下ろし、目の部分に穴の開いた「目出し帽」の状態にします——これが彼の術式の発動条件でもあります。

声優は林勇(はやしゆう)さんが担当。
アニメ版では猪野の人懐こさと内なる覚悟を見事に表現しています。

 

性格・人物像:「後輩力」No.1の呪術師

猪野琢真というキャラクターを語るうえで欠かせないのが、作者・芥見下々先生が語ったキャラクターコンセプトです。

「後輩力の高い奴を出したくて」

この一言が、猪野の本質をそのまま表しています。

明るく人懐こい性格で、先輩・後輩を問わず誰にでも気さくに接します。
場を和ませるムードメーカーとしての側面もありながら、七海建人に対しては深い敬愛を抱いており、「判断に迷ったときは七海ならどうするかを考える」と語るほどです。

七海の腕時計を「お下がりで貰えないか虎視眈々と狙っている」という微笑ましいエピソードも、猪野の後輩らしい可愛らしさを象徴しています。
七海の昇級推薦による1級への昇格にこだわる姿も、単なる出世欲ではなく、七海に認めてもらいたいという純粋な想いの表れでしょう。

人気投票では第1回で26位(893票)、第2回で28位(201票)、第3回でも27位と、主要キャラでも特級術師でもないにもかかわらず、安定した人気を維持し続けています。
この数字が、猪野琢真というキャラクターの魅力を雄弁に語っています。

 

術式「降霊術・来訪瑞獣」を徹底解説

猪野琢真の術式は「降霊術・来訪瑞獣(らいほうずいじゅう)」
自らの身体を依り代(霊媒)とし、4種類の架空の瑞獣の能力を宿らせるという、呪術廻戦の世界観のなかでも特異な術式です。

 

発動条件:「顔を隠す」こと

術式を発動させるには、ニット帽を顎下まで降ろして目出し帽の状態にすることが必要です。
「顔を覆って隠す」という行為が霊媒化の条件であり、覆面がなければ術式は使えません。

これは戦闘スタイルに独特の緊張感をもたらすと同時に、後述するように術式上の重大な弱点にもなっています。

 

4体の瑞獣と能力

番号 名称 読み 能力・特徴
一番 獬豸 カイチ 角を飛ばしてホーミング攻撃。
腕を吹き飛ばすほどの威力。
中距離の飛び道具タイプ
二番 霊亀 レイキ 呪力を帯びた水を纏い防御・高速移動が可能。
足に纏えば特殊な歩法(高速移動)も
三番 麒麟 キリン 脳内麻薬を分泌して痛覚をオフにする。
使用後はしばらく動けなくなるデメリットあり
四番 リュウ 「見たもので生き残ったものはいない」と言われる最強の技。
詳細は不明

実戦では獬豸と霊亀を中心に使用しており、特に霊亀による水の防御・機動力は多くのシーンで活かされています。
麒麟については本編での使用シーンがなく、竜については宿儺との戦闘で発動直後に一瞬で破られたことで知られています。

 

最終決戦前に習得した簡易領域

新宿決戦(人外魔境新宿決戦)に向けて、猪野は憂憂の協力による「入れ替え修行」で簡易領域を習得しています。
これにより宿儺の領域展開「伏魔御廚子」を受けた際にも身を守ることができました。

 

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主な活躍シーン

以下、呪術廻戦の重大なネタバレを含みます。

百鬼夜行(0巻・劇場版)

乙骨憂太が呪術高専に入学した頃の「百鬼夜行」で早くも登場。
この時点から東京校の術師として活動していたことが示されています。

 

渋谷事変:強敵との死闘と七海への誓い

渋谷事変では七海班の一員として参加し、伏黒恵虎杖悠仁の引率役を七海から任されました。
Cタワー屋上ではオガミ婆の孫(禪院甚爾が降霊された状態)と戦闘します。

降霊術を駆使して奮闘するも、甚爾にニット帽を取られ術式が無効化されると抵抗するすべを失い、屋上から落とされる重傷を負います。
虎杖悠仁に救助され、家入硝子の反転術式によって一命をとりとめました。

この戦闘は猪野の術式の弱点が露わになった場面でもあり、同時に「強大な敵の前では2級術師の限界がある」という厳しい現実を突きつけられたシーンでもあります。

 

新宿決戦:七海の意思を引き継ぎ、宿儺へ挑む

呪術廻戦の強さランキングにおいて頂点に立つ両面宿儺との最終決戦、人外魔境新宿決戦。
五条悟七海建人を失ったこの戦いに、猪野は日下部篤也・脹相とともに参戦します。

猪野が携えていたのは、七海の遺品である呪具(十劃呪法が付与された刃物)。
七海の形見を手に宿儺へ挑む姿は、「後輩」から「継承者」への変貌を示す重要な場面です。

4体の瑞獣をフル活用して宿儺に隙を作り、虎杖悠仁が黒閃を決めるチャンスを創出するなど、格上の相手に対してサポート役として奮戦。
宿儺の「伏魔御廚子」を習得したばかりの簡易領域で耐え、最終的には東堂葵の「不義遊戯」によって領域外へ退避し、生存が確認されています。

 

七海建人との師弟の絆

猪野琢真の物語において最も重要な人間関係が、七海建人との師弟関係です。

猪野が七海を慕うようになったのは、初任務での出会いがきっかけとされています。
それ以来、七海は猪野にとって術師としての理想像であり、精神的な支柱となりました。
「七海に推薦してもらって1級になる」という目標は、単なる昇格へのこだわりではなく、七海に認められたいという一心から来ています。

渋谷事変で七海が命を落とした後、猪野は師の形見の呪具を引き継ぎます。
七海の十劃呪法が込められた刃物を手にすることは、単なる武器の受け渡しではありません。
それは七海の技術と意思と人生観を、猪野が「体現する器」になることを意味しています。

最終決戦後、猪野が「自分よりも脹相が助かるべきだった」と責任を感じている描写は、彼の誠実さと自己犠牲的な精神を示しています。
七海という師の背中を追い続けた猪野が、自分自身の「在り方」と向き合うラストが、多くのファンの心に刻まれました。

 

【独自考察】降霊術の弱点と猪野の戦闘哲学

考察①:術式の発動条件は「強さ」か「弱点」か

猪野の降霊術は、「顔を隠す」という視覚的に明確な条件を必要とします。
これは呪術廻戦の術式設定のなかでも珍しい性質を持っています。

覆面状態は4体の瑞獣という強力な能力を引き出す鍵であると同時に、「覆面を取られれば術式が即座に無効化される」という構造的な弱点でもあります。
渋谷事変で禪院甚爾に敗北した主因はまさにこの弱点を突かれたことにありました。

興味深いのは、この弱点が猪野の戦闘スタイルそのものに組み込まれている点です。
覆面状態でなければ戦えないという条件は、「常に相手に覆面を守り続けながら戦う」という制約を課しています。
これは術師として克服すべき課題でありながら、同時に猪野というキャラクターの個性と不可分に結びついています。

覆面を守り切れた戦いでは強さを発揮し、覆面を破られた戦いでは敗北する。
この明快な構図が、猪野の戦闘に独特の緊張感をもたらしているのです。

 

考察②:4体の瑞獣の「非対称な使われ方」が示すもの

猪野の4体の瑞獣には、作中での使用頻度に大きな偏りがあります。

獬豸と霊亀は多くの場面で使用され、猪野の戦闘の主力として機能しました。
一方、麒麟は本編を通じて使用シーンがなく、竜は新宿決戦で発動直後に宿儺に一瞬で破られています。

この非対称性は偶然ではないでしょう。
麒麟の「痛覚オフ」は使用後にしばらく動けなくなるという高リスクな能力です。
これは「自分を犠牲にしても戦う」という最終手段であり、作中ではその選択をする機会が猪野に訪れなかった。
あるいは猪野がその選択をしないで済んだとも読めます。

竜については、「見たもので生き残ったものはいない」という作中の表現が最大の謎です。
しかし宿儺の前では一瞬で破られた。
これは呪術廻戦が一貫して描いてきた「どんな切り札も、圧倒的な強者の前では無意味になりうる」というテーマの体現とも解釈できます。

麒麟と竜という「使われなかった・使えなかった」瑞獣の存在は、猪野というキャラクターの物語的な余白として残り続けています。
この余白こそが、ファンが猪野に想像力を膨らませる余地を生み出しているのかもしれません。

 

まとめ

猪野琢真は、呪術廻戦という作品において「普通の呪術師の天井近くにいる人物」として描かれました。
五条悟でも虎杖悠仁でもなく、特別な才能や運命を持たない2級術師として、それでも誠実に戦い続けた彼の姿は、多くの読者の共感を呼びました。

七海建人という師の背中を追い続け、師の形見を手に最強の呪いへ挑んだ猪野の物語は、「継承」と「誠実さ」というテーマを体現しています。

「後輩力の高い奴を出したくて」という作者のコンセプトは、単に愛嬌のあるサブキャラを生み出しただけではありませんでした。
猪野琢真は、ヒーローでなくても懸命に生きる人間の在り方を描いた、呪術廻戦の隠れた主役の一人だったのかもしれません。

 

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