「雷句誠は今、何をしているの?」
2000年代に『金色のガッシュ!!』で少年漫画界を席巻し、その後の小学館との原稿紛失問題でも注目を集めた漫画家・雷句誠先生。
現在は自ら設立した会社を通じて、あの名作の続編『金色のガッシュ!!2』を電子書籍で連載中です。
この記事では、雷句誠先生の現在の活動から、プロフィール、全作品一覧、小学館問題のその後、漫画界への影響、そして今後の展望まで、最新情報を網羅してお届けします。
雷句誠のプロフィール
あけましておめでとうございます。
今年もガッシュ2を頑張って描いていきます。
皆様よろしくお願いいたします。🙇🏻♂️😊 pic.twitter.com/g09eN4S1sJ— 雷句誠 (@raikumakoto) December 31, 2025
まずは、雷句誠先生の基本的なプロフィールを確認しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前(読み方) | 雷句誠(らいく まこと) |
| 生年月日 | 1974年8月23日 |
| 出身地 | 岐阜県岐阜市 |
| デビュー年 | 1991年 |
| デビュー作 | BIRD MAN(少年サンデーまんがカレッジ入選) |
| 主な連載誌 | 週刊少年サンデー、別冊少年マガジン、週刊少年マガジン |
| 受賞歴 | 第48回小学館漫画賞 少年向け部門(2003年)、第37回講談社漫画賞 児童部門(2013年) |
雷句先生は岐阜県岐阜市出身の漫画家で、高校在学中の1991年に「BIRD MAN」で「少年サンデーまんがカレッジ」に入選し、デビューを果たしました。
高校卒業後に上京し、『うしおととら』『からくりサーカス』で知られる藤田和日郎先生のもとで約6年間アシスタントを務めています。
この師弟関係は雷句先生の作風に大きな影響を与えており、キャラクターの感情表現やストーリー構成の巧みさは、藤田先生の薫陶を受けたものといえるでしょう。
雷句誠の現在の活動
『金色のガッシュ!!2』を電子書籍で連載中
雷句誠先生は現在、代表作の続編である『金色のガッシュ!!2』を精力的に連載しています。
2022年2月26日にX(旧Twitter)で続編の制作を発表し、同年3月14日から各電子書籍ストアにて配信を開始しました。
発表時にはTwitter Japanでトレンド1位を獲得するなど、往年のファンから大きな反響がありました。
連載は毎月14日に1話ずつ配信される形式で、単行本はクラーケンコミックスから刊行されています。
2026年1月15日に最新刊となる第6巻が発売されました。
『ガッシュ2』のストーリーは、王となったガッシュが築いた魔界の平和が、「魔物狩り」と呼ばれる謎の敵対勢力の出現により崩壊するところから始まります。
術の力を一方的に奪える能力を持つ敵に魔物たちが蹂躙され、ガッシュは民を守ろうとして消息を絶ちます。
生き残った魔物の子・ゼリィたちがエジプトに転移し、かつてのパートナーである高嶺清麿に助けを求めることで、人間界と魔界を行き来する壮大な物語が展開されています。
出版社を介さない電子書籍での自主連載という形式は、従来の漫画連載の常識を覆す挑戦的な試みとして注目されています。
BIRGDIN BOARD株式会社の設立と事業展開
雷句先生は2018年5月にBIRGDIN BOARD株式会社(公式サイト)を設立し、代表取締役を務めています。
社名の由来は、デビュー作「BIRD MAN」の主人公「バーグディン・シェイカー」から。
「読者への恩返し」と「面白い漫画を生み出すこと」を理念に掲げ、漫画制作や電子出版、ライセンス事業などを手がけています。
会社設立に先立ち、2018年3月には東京の自宅を売却し、故郷の岐阜県岐阜市に拠点を移しました。
現在は岐阜を拠点に、『ガッシュ2』の連載を含む創作活動を続けています。
また、『金色のガッシュ!!』の単行本巻末に収録されている人気おまけ漫画「ガッシュカフェ」の実店舗をオープンするという構想も掲げられており、ファンの間で大きな期待を集めています。
雷句誠の作品一覧
雷句誠先生のこれまでの作品を時系列で紹介します。
デビューから現在に至るまで、一貫して「心に響く熱い物語」を描き続けてきた軌跡をたどりましょう。
ニュータウン・ヒーローズ(1999年〜2000年)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 掲載誌 | 週刊少年サンデー超(小学館) |
| 連載期間 | 1999年3月号〜2000年8月号 |
藤田和日郎先生のもとでのアシスタント経験を経て、初めての連載作品となったのが『ニュータウン・ヒーローズ』です。
月刊誌『週刊少年サンデー超』で連載されました。
この作品で連載漫画家としての基礎を築き、次の大ヒット作『金色のガッシュ!!』へとつながっていきます。
金色のガッシュ!!(2001年〜2008年)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 掲載誌 | 週刊少年サンデー(小学館) |
| 連載期間 | 2001年1月(6号)〜2008年1月(4・5合併号) |
| 単行本 | 全33巻 |
| 累計発行部数 | 約2,200万部 |
雷句誠先生の代名詞ともいえる代表作です。
天才少年・高嶺清麿と、魔界から来た子供・ガッシュ・ベルがパートナーとなり、100組の魔物の子とパートナーによる「魔界の王を決める戦い」に挑む物語が描かれます。
最大の魅力は、バトルの迫力だけでなく、魔物と人間の間に生まれる深い絆や、敵味方を問わず各キャラクターの想いが丁寧に描かれている点です。
特に、パートナーとの別れのシーンは多くの読者の涙を誘い、少年漫画史に残る名場面として語り継がれています。
2003年にはテレビアニメ化(フジテレビ系、全150話)、劇場版アニメも公開されました。
同年、第48回小学館漫画賞少年向け部門を受賞しています。
どうぶつの国(2009年〜2013年)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 掲載誌 | 別冊少年マガジン(講談社) |
| 連載期間 | 2009年10月号(創刊号)〜2013年12月号 |
| 単行本 | 全14巻 |
小学館を離れた雷句先生が、講談社の新雑誌『別冊少年マガジン』の創刊号から連載を開始した意欲作です。
動物だけが暮らす星に辿り着いた人間の赤ちゃん・タロウザが、タヌキのモノコに命を救われ、様々な動物たちと出会いながら成長していく物語です。
異種間コミュニケーションや「命」をテーマにした壮大なストーリーは、『ガッシュ』とはまた異なる感動を生み出しました。
2013年には第37回講談社漫画賞児童部門を受賞。
小学館と講談社の両方で漫画賞を受賞した実力は、雷句先生の作家としての確かな力量を示しています。
VECTOR BALL(2016年〜2017年)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 掲載誌 | 週刊少年マガジン(講談社) |
| 連載期間 | 2016年22・23合併号〜2017年16号 |
| 単行本 | 全5巻 |
『金色のガッシュ!!』や『どうぶつの国』の重厚なストーリーから一転し、ギャグテイストを強調した娯楽活劇として描かれた作品です。
残念ながら連載は約1年で終了となりました。
雷句先生は自身のブログで「自分の力不足」と率直に振り返っており、編集者のせいにしない潔い姿勢を見せました。
この経験が、その後の自主出版への道を開くきっかけの一つになったとも考えられます。
金色のガッシュ!!2(2022年〜連載中)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配信形式 | 電子書籍(各ストアにて月1回配信) |
| 連載開始 | 2022年3月14日 |
| 単行本 | 既刊6巻(クラーケンコミックス) |
前作から約14年の時を経て始まった、ファン待望の続編です。
電子書籍での自主連載という形式で、毎月14日に最新話が配信されています。
王となったガッシュと仲間たちが築いた魔界の平和が崩壊し、再び人間界と魔界を舞台にした壮大な冒険が繰り広げられます。
エジプト、イタリア、日本、フランス、アメリカなど世界各地が舞台となり、かつてのパートナーと魔物たちの再会が物語の大きな軸となっています。
前作のキャラクターが成長した姿で再登場する点もファンの心を掴んでおり、電子書籍のみの配信にもかかわらず、紙の単行本も好調な売れ行きを見せています。
雷句誠と小学館問題
雷句誠先生の経歴を語る上で避けて通れないのが、2008年の小学館との原稿紛失問題です。
2007年12月に『金色のガッシュ!!』の連載が終了した後、原稿の返却を受けた際に、カラー原画5枚の紛失が発覚しました。
雷句先生は原稿の返還と損害賠償を求め、2008年6月6日に東京地方裁判所に提訴。
330万円の損害賠償を請求しました。
同年11月11日に和解が成立し、小学館が謝罪のうえ255万円の和解金を支払うことで決着しました。
雷句先生はブログで和解について報告し、「素直に喜ぼうと思います」と述べる一方で、「漫画原稿の美術的価値に対する配慮」に関する文言が和解条項に盛り込まれなかったことなど、「悔しいこと」が2つあったとも語っています。
この問題は単なる原稿紛失の損害賠償にとどまらず、漫画家と出版社の関係性や原稿の取り扱いについて、業界全体に問題提起を行った出来事として記憶されています。
漫画家の権利に対する意識が高まるきっかけとなり、その後の出版業界における原稿管理の改善にも影響を与えたとされています。
雷句誠の漫画界への影響
雷句誠先生が漫画界に与えた影響は、作品そのものの魅力と、漫画家としての生き方の両面から語ることができます。
作品面では、『金色のガッシュ!!』が切り拓いた「バトル×友情×別れの感動」という独自の方程式は、後続の少年漫画に少なからず影響を与えています。
魔物と人間のパートナーシップという設定や、敵キャラクターにもしっかりとした背景と感情を持たせる手法は、雷句先生ならではの持ち味です。
師匠である藤田和日郎先生譲りの「熱さ」を受け継ぎつつ、より繊細な感情描写や独特のギャグセンスを融合させた作風は、唯一無二のものといえるでしょう。
藤田門下からは安西信行先生(『烈火の炎』)や井上和郎先生(『美鳥の日々』)なども輩出されていますが、その中でも雷句先生は特に商業的成功を収めた一人です。
漫画家としての生き方の面では、小学館問題を通じて漫画家の権利を声高に訴えたこと、そして自ら会社を設立して電子書籍での自主連載を実現したことが挙げられます。
出版社に依存しない創作活動のモデルケースとして、雷句先生の挑戦は漫画業界に新たな可能性を示しています。
雷句誠は引退する?今後の展望
「金色のガッシュ!!2」単話版を楽しみにしている方々、大変申し訳ありません。
12月の配信がどうしても間に合わないため、お休みいたします。
来年1月の配信をお待ちください。
10月休み11月配信で、12月またお休みとなってしまい、本当に申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。🙇🏻♂️💦 pic.twitter.com/VRBcL9107Q— 雷句誠 (@raikumakoto) December 2, 2025
2026年3月現在、雷句誠先生は51歳。
引退の気配はまったくなく、むしろ精力的に活動を続けています。
最大の注目は、やはり連載中の『金色のガッシュ!!2』の今後の展開です。
月1回の配信ペースで着実に物語が進んでおり、魔物狩りとの戦いがますます激化する中、新キャラクターの登場や旧キャラクターの活躍など、見どころが尽きません。
前作に匹敵する感動的なクライマックスが期待されます。
また、BIRGDIN BOARD株式会社の事業展開にも注目です。
「ガッシュカフェ」の実店舗オープン構想をはじめ、漫画のライセンス事業やグッズ展開など、創作活動にとどまらないビジネス面での挑戦も進行中です。
漫画制作・出版・ライセンスを自社で一貫して手がけるこのモデルは、デジタル時代の漫画家の新しい働き方として、今後ますます注目を集めるのではないでしょうか。
出版社に頼らず、自らの力で読者にコンテンツを届けるという雷句先生の挑戦は、まさに『ガッシュ』で描かれた「自分の信じる道を突き進む」精神そのものです。
今後も、漫画家として、そして経営者として、新たな道を切り拓いていく姿から目が離せません。
まとめ
雷句誠先生は現在、自ら設立したBIRGDIN BOARD株式会社を通じて、『金色のガッシュ!!2』を電子書籍で連載しながら、岐阜県を拠点に精力的な活動を続けています。
小学館との原稿紛失問題という困難を乗り越え、講談社での連載を経て、最終的に自主出版という独自の道を選んだその歩みは、まさに「逆境に負けない強さ」を体現しています。
『金色のガッシュ!!』で描かれた「仲間との絆」や「決して諦めない心」は、作品の中だけでなく、雷句先生自身の生き方にも表れているといえるでしょう。
『ガッシュ2』の今後の展開、そしてBIRGDIN BOARDの事業拡大に期待しながら、引き続き雷句誠先生の活躍を応援していきたいですね。