バルバッド王国の副王であり、アリババの異母兄であるサブマド・サルージャ。
気弱な性格で自分の意見を口にすることが苦手な彼ですが、バルバッド動乱では勇気ある行動を見せました。
この記事では、サブマド・サルージャのプロフィールや性格、アリババとの関係、そして作中での活躍について詳しく解説します。
※この記事には『マギ』のネタバレが含まれます。
サブマド・サルージャのプロフィール
サブマド・サルージャは、バルバッド王国の第2王子であり、元副王です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | サブマド・サルージャ |
| 声優 | 野島裕史 |
| 所属 | バルバッド王国 |
| 役職 | 元副王 |
| 家族 | 父:ラシッド・サルージャ(先王)、兄:アブマド、弟:アリババ |
| 現在 | トランの民の島で文化研究 |
【マギ】キャラ強さランキングでは116位にランクインしています。
戦闘能力は高くありませんが、バルバッド動乱において重要な役割を果たしたキャラクターです。
人物像・性格
気弱で内向的な性格
サブマド・サルージャの最大の特徴は、その気弱な性格です。
自分の意見を口にすることが大の苦手であり、人前に出ることを恐れています。
外見も痩せ型で猫背の青年として描かれており、その内向的な性格を体現したデザインとなっています。
兄の悪政に何も言えない苦悩
父である先王ラシッド・サルージャの死後、サブマドは副王として兄アブマドを支える立場となりました。
しかし、アブマドの悪政に対して意見することができず、常に兄の後ろに隠れているような状態でした。
国民が苦しむ中で贅沢を続ける兄を見ながらも、何も言えない自分に苦悩していたことがうかがえます。
内に秘めた国への想い
気弱な外見とは裏腹に、サブマドは国や国民のことを想う心を持っていました。
表立って行動することはできなくても、自分にできることを模索し続けていたのです。
その想いは、後にバルバッド動乱で重要な行動として結実することになります。
アリババ・アブマドとの兄弟関係
サルージャ家の三兄弟
バルバッド王国のサルージャ家には、三人の王子がいました。
- 第1王子・アブマド:第23代国王となる。傲慢で怠惰な性格
- 第2王子・サブマド:副王。気弱だが心優しい
- 第3王子・アリババ:スラム出身。後に迷宮攻略者となる
アリババは、先王ラシッドと王宮の下女アニスとの間に生まれた子供です。
そのため、アブマドとサブマドにとってアリババは異母弟にあたります。
アブマドとの対照的な態度
興味深いのは、アブマドとサブマドがアリババに対して全く異なる態度を取っていることです。
兄のアブマドは、スラム出身のアリババを差別し、弟として認めようとしませんでした。
王族としてのプライドが高く、身分の低い母を持つアリババを見下していたのです。
サブマドはアリババを認めていた
一方、サブマドはアリババのことを本当の弟として認め、尊敬すらしていました。
アリババが王宮に迎えられた当初は厳しい目を向けられていましたが、持ち前の明るさと努力で周囲に認められていきました。
サブマドもまた、そんなアリババの姿を見て、彼を弟として受け入れたのでしょう。
この対比は、単なる血筋ではなく、相手を認める心こそが家族の絆を作るということを示しているように感じられます。
作中での活躍
霧の団への情報提供
バルバッド動乱が激化する中、サブマドは密かに行動を起こしていました。
国民を苦しめるアブマドの政治に心を痛めていたサブマドは、義賊集団「霧の団」にひそかに情報を流していたのです。
霧の団にはアリババが参加しており、サブマドは弟に期待を寄せていました。
表立って兄に逆らうことはできなくても、自分にできる形で国のために行動していたのです。
アリババへの告白
事態が緊迫する中、サブマドは勇気を振り絞ってアリババのもとへ向かいます。
そこで自分の本音を打ち明け、兄アブマドの恐ろしい企みを告げました。
アブマドは、バルバッドの財政危機を解決するために、国民を奴隷として売り払おうとしていたのです。
サブマドはアリババに、兄を止めてほしいと頼みました。
交渉の実現
クーデターが起こる中、サブマドは再び勇気を見せます。
人前に出ることを恐れていた彼が、勇気を振り絞ってアブマドとアリババの交渉を実現させたのです。
気弱な自分を乗り越え、国のために行動したこの瞬間は、サブマドにとって大きな成長の証だったといえるでしょう。
動乱後の新たな人生
バルバッド動乱の後、サブマドは兄アブマドと共にシンドリア王国の考古学調査団に参加します。
王族としての地位を失った二人ですが、新たな道を歩み始めました。
現在はトランの民の島で、トラン文化の研究に携わっているとされています。
かつて何も決められなかったサブマドが、自分の意志で新しい人生を選んだことは、彼の成長を象徴しているのではないでしょうか。
独自考察・キャラクターの魅力
「気弱さ」の中にある強さ
サブマドというキャラクターの魅力は、気弱な性格の中に隠された強さにあります。
彼は決して勇敢なヒーローではありません。
自分の意見を言うことすら苦手で、兄の悪政を前にしても何もできない自分に苦しんでいました。
しかし、そんな彼だからこそ、最後に見せた勇気には大きな価値があります。
「勇気とは恐れを知らないことではなく、恐れながらも行動すること」という言葉がありますが、サブマドはまさにそれを体現したキャラクターです。
アブマドとの対比が描く「認める」ことの意味
サブマドとアブマドの対比は、「血筋」と「心」の違いを描いています。
同じ父を持つ兄弟でありながら、アリババに対する態度は正反対でした。
アブマドは血筋や身分にこだわり、アリババを認めませんでした。
一方、サブマドはアリババの人柄を見て、彼を弟として認め、尊敬しました。
この対比は、真の家族とは何かを読者に問いかけているようです。
脇役が物語を動かす瞬間
サブマドは主要キャラクターではありませんが、バルバッド動乱という物語の重要な転換点において、なくてはならない存在でした。
彼が情報を流さなければ、霧の団の活動は違ったものになっていたかもしれません。
彼が勇気を出さなければ、アブマドとアリババの交渉は実現しなかったかもしれません。
物語において、脇役が大きな役割を果たす瞬間があります。
サブマドはまさにそうした存在であり、『マギ』という作品の奥深さを感じさせてくれるキャラクターです。
まとめ
サブマド・サルージャは、バルバッド王国の第2王子であり、アリババの異母兄です。
気弱で自分の意見を言うことが苦手な性格でしたが、バルバッド動乱では勇気ある行動を見せました。
兄アブマドとは対照的にアリババを認め、尊敬していた点も、彼の人柄を表しています。
主要キャラクターではないものの、物語の重要な転換点を担った存在として、『マギ』を語る上で欠かせないキャラクターといえるでしょう。
『マギ』を読み返す際は、サブマドの成長と勇気にも注目してみてください。

