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鋼の錬金術師

【鋼の錬金術師】エンヴィーの正体とは?真の姿・能力・マスタングとの因縁を解説

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『鋼の錬金術師』に登場するホムンクルスの中でも、特に多くの悲劇を引き起こしたのが「嫉妬」を司るエンヴィーです。

中性的な美貌の裏に隠された醜い本体、イシュヴァール内乱やヒューズ暗殺といった重大事件への関与、そしてマスタングとの壮絶な最終決戦。
本記事では、エンヴィーのプロフィールから真の姿、能力、そして「嫉妬」という名に込められた本質まで徹底解説します。

※この記事は『鋼の錬金術師』のネタバレを含みます。

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エンヴィーの基本プロフィール

エンヴィーは「嫉妬」を意味する名を持つホムンクルスで、「お父様」によって4番目に創造されました。
『鋼の錬金術師』強さランキングでは第15位にランクインしています。

基本情報

項目 内容
名前 エンヴィー(Envy)
意味 嫉妬
創造順 4番目
一人称 「このエンヴィー」
性別 不明(中性的)
身長 約154cmとされる
紋章位置 左脚の太腿
声優 高山みなみ(FA版)/ 山口眞弓(2003年版)
実写版 本郷奏多

外見は小柄で中性的な容姿をしており、長い黒髪が特徴的です。
上半身はやや男性的、下半身は女性的なデザインとなっていますが、ホムンクルスには生殖機能がないため、明確な性別は存在しません。

 

性格

一見すると明るく剽軽な性格に見えますが、同じホムンクルスのラストからは「仲間内で一番えげつない」と評されるほど、その本性は残忍かつ狡猾です。
人間を「ゴミ虫」「虫けら」と見下し、人間同士が争う姿を嬉々として観察する傾向があります。

一方で、エドの要請を渋々受け入れたり、エルリック兄弟にシャワーを使わせるなど、意外にも律儀な一面を見せることもあります。
この矛盾した行動が、キャラクターとしての奥行きを生んでいます。

 

変身能力と真の姿

エンヴィーの最大の特徴は、あらゆるものに姿を変えられる変身能力です。

 

変身能力の詳細

エンヴィーは老若男女を問わず、あらゆる人間に変身できます。
さらに犬や馬などの動物、蛇、果ては鎌などの無機物にまで変身可能という、驚異的な汎用性を持っています。

この能力を活かし、諜報活動や暗殺、潜入工作など、「お父様」の計画のために暗躍してきました。
作中では軍の将校やマリア・ロス、そしてヒューズの妻グレイシアなど、様々な人物に化けています。

 

能力の限界

ただし、変身は完全な複製ではありません。
エンヴィーが得た情報をもとに形成するため、細部に誤差が生じることがあります。

代表的な例が、マリア・ロスに変身した際のエピソードです。
エンヴィーは彼女の左目の下にある泣き黒子の存在を知らなかったため、偽者であることを見破られてしまいました。
このように、ターゲットの情報を完璧に把握していなければ、変身は露見するリスクがあります。

 

真の姿:巨大な怪物

普段見せている小柄でスレンダーな姿は、実は変身後の仮の姿です。

エンヴィーの真の姿は、四本の腕と脚を持つ巨大な爬虫類のような怪物。
体色は深緑色で、体表には無数の人間の顔や体が浮かび上がっています。
これらは賢者の石の材料となったクセルクセス国民の魂が表出したもので、見る者に強烈な嫌悪感を与えるグロテスクな外見です。

エンヴィーはこの醜い姿を極度に嫌悪しており、真の姿を知る者を消し去ろうとするほどのコンプレックスを抱えています。

 

最終形態:掌サイズの本体

賢者の石を消耗し、残量が1つだけになると、エンヴィーはさらに小さな姿に変化します。
それは哺乳類の胚のような、掌サイズの小さな爬虫類のような存在。
大きな目と左右4本の手のような器官、そして尾を持つ姿で、まともに行動することすらできなくなります。

この姿こそがエンヴィーの本当の本体であり、巨大な怪物の姿でさえも、膨大な魂によって構成された仮の姿に過ぎなかったのです。

 

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エンヴィーが引き起こした悲劇

エンヴィーは作中で最も多くの悲劇を引き起こしたキャラクターといっても過言ではありません。

 

イシュヴァール内乱の発端

エンヴィーが犯した最大の罪は、イシュヴァール内乱の引き金を引いたことです。

「お父様」の計画に基づき、エンヴィーはアメストリス軍の将校に変身。
イシュヴァール人の子供を故意に射殺しました。
公式にはアメストリス軍将校による誤射とされましたが、実際はエンヴィーによる計画的な行動でした。

この一発の銃弾が、後に「イシュヴァール殲滅戦」と呼ばれる大虐殺へと発展。
多くのイシュヴァール人が命を落とし、生き残った者たちも故郷を追われることになります。

 

悲劇の連鎖

イシュヴァール殲滅戦は、さらなる悲劇の連鎖を生みました。

家族を殺されたイシュヴァール人の青年は復讐の鬼と化し、「傷の男(スカー)」として国家錬金術師を次々と殺害していきます。
その過程で、戦場で医療活動を行っていたウィンリィの両親も命を落としました。

つまり、エンヴィーの一発の銃弾は、スカーという復讐者を生み出し、ウィンリィから両親を奪い、数えきれない人々の人生を狂わせたのです。

 

マース・ヒューズ暗殺

エンヴィーが犯したもう一つの重大な罪が、マース・ヒューズ中佐の暗殺です。

優秀な情報将校であったヒューズは、ホムンクルスたちの陰謀に気づいてしまいます。
エンヴィーはまずマリア・ロスに変身してヒューズを誘い出し、正体を見破られると、今度は彼の最愛の妻グレイシアの姿に変身しました。

妻の姿をした敵を前に、ヒューズは一瞬の躊躇を見せます。
その隙を突いて、エンヴィーは容赦なく銃弾を撃ち込みました。愛する者の姿で殺すという、エンヴィーの残忍さを象徴するシーンです。

この事件は、ヒューズの親友であるロイ・マスタングに深い悲しみと怒りを刻み込むことになります。

 

マスタングとの最終決戦

物語終盤、ついにマスタングとエンヴィーは直接対峙します。

 

因縁の対面

原作23巻(アニメ53〜54話)で、マスタングはエンヴィーと対面。
親友ヒューズを殺した犯人を前に、マスタングはその真相を問いただします。

エンヴィーの答えは、ヒューズの死をあざ笑うものでした。
わざわざグレイシアの姿に変身し、殺害の手口を暴露しながら嘲笑するエンヴィー。
この挑発に、普段は冷静沈着なマスタングの怒りが爆発します。

 

焔の錬金術師の猛攻

「焔の錬金術師」の異名を持つマスタングは、圧倒的な火力でエンヴィーを攻撃します。

注目すべきは、マスタングの攻撃が単なる殲滅ではなく、明らかに相手をいたぶる意図を持っていたことです。
目や舌をピンポイントで焼くなど、あえて致命傷を避けながら苦痛を与え続けました。

普段の冷静さを完全に失い、復讐の鬼と化したマスタング。
その姿は、まさに「畜生道に堕ちかけている」状態でした。

 

復讐の阻止

このままではマスタングが道を踏み外すと危惧したホークアイ中尉、そしてスカーとエドが介入。
エンヴィーをマスタングから引き離し、復讐を思いとどまるよう説得します。

周囲の言葉に、マスタングは辛うじて冷静さを取り戻しました。
このシーンは、復讐と正義の境界線を描いた、作品屈指の名場面として知られています。

 

「嫉妬」の本質と最期

マスタングの猛攻から逃れたエンヴィーでしたが、その最期は意外な形で訪れます。

 

エドの指摘

追い詰められたエンヴィーは、エド、スカー、マスタング、ホークアイの4人の前で、彼らの因縁を蒸し返して同士討ちを狙います。
しかし、すでに怒りを乗り越えた4人には通用しませんでした。

そのとき、エドはエンヴィーの本質を見抜きます。

「お前…人間に嫉妬してるんだ」

 

嫉妬の対象

エンヴィーが嫉妬していたのは、人間の「弱さ」ではなく「強さ」でした。

自分たちホムンクルスより遥かに弱いはずの人間。
それなのに、何度叩かれても、へこたれても、また立ち上がる。
そして周囲の仲間が、その人間を立ち上がらせてくれる。

エンヴィーは、そんな人間の絆の強さに嫉妬していたのです。
人間を見下し、嘲笑していたのは、その嫉妬心を隠すための仮面だったのかもしれません。

 

涙と自害

自らの本質を、よりによって見下していた人間に言い当てられた屈辱。
エンヴィーは涙を流しました。

そして、「こんなガキに…よりにもよって理解されるなんて」と呟きながら、自らを構成していた最後の賢者の石を握り潰し、自害を選びます。

消え去る直前、エンヴィーは初めてエドを本名で呼びました。

「バイバイ…エドワード・エルリック…」

その最期を見届けたマスタングは「自死か…卑怯者め」とやるせなさそうに呟きます。
復讐の対象を自らの手で倒せなかった悔しさと、敵とはいえ自ら命を絶った存在への複雑な感情が入り混じった言葉でした。

 

人気投票での評価と魅力

残忍な悪役でありながら、エンヴィーは読者から高い人気を誇ります。

 

人気投票の結果

『鋼の錬金術師』の公式人気投票において、エンヴィーは全4回すべてでTOP10入りを果たしています。

順位
第1回 9位
第2回 5位
第3回 6位
第4回 6位

これはホムンクルスの中で唯一の快挙です。
主要な敵キャラクターでありながら、主人公格のキャラクターに匹敵する人気を維持し続けました。

 

悪役としての魅力

エンヴィーが愛される理由は、単なる「憎たらしい悪役」で終わらなかったからでしょう。

イシュヴァール内乱やヒューズ暗殺など、許しがたい罪を犯した存在。
それでいて、最期に見せた涙と自害は、読者に強烈な印象を残しました。
「嫉妬」という感情を体現したキャラクターが、最後に人間への嫉妬を認めて散っていく。
その哀しくも美しい最期が、エンヴィーを忘れがたいキャラクターにしたのです。

 

まとめ

エンヴィーは『鋼の錬金術師』において、最も多くの悲劇を引き起こしたホムンクルスです。

イシュヴァール内乱の発端、ヒューズ暗殺、そして数え切れない人々の人生を狂わせた元凶。
その罪は決して許されるものではありません。

しかし、「嫉妬」という名を与えられた存在が、最後に人間への嫉妬を認め、涙を流しながら自害するという結末は、単なる悪役の死以上の意味を持っています。
人間を見下していたはずのホムンクルスが、実は誰よりも人間に憧れていた。
そのアイロニーこそが、エンヴィーというキャラクターの本質なのかもしれません。

 

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