『鋼の錬金術師』に登場するマーテルは、グリード率いるデビルズネストの戦闘員の中で唯一の女性メンバーとして活躍した蛇の合成獣(キメラ)です。
ワイルドな風貌とは裏腹に優しい心を持ち、その衝撃的な最期は物語の重要な転換点となりました。
この記事では、マーテルのプロフィールや能力、アルフォンスとの関係、そして物語に大きな影響を与えた最期まで徹底解説します。
※この記事には『鋼の錬金術師』の重大なネタバレが含まれます。
マーテルのプロフィール
ライラも可愛いけど 僕はハガレン
の好きなキャラ多いけど女性だとマーテルさんが大好きなんですよね。 pic.twitter.com/7R3P33pApP— 騎紫嶺 紅雨 (@melody_jester) January 8, 2017
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | マーテル |
| 身長 | 約163cm |
| 外見 | 金髪短髪、刺青 |
| 声優 | 本田貴子(FULLMETAL ALCHEMIST)/ 笠原留美(2003年版) |
| 所属 | デビルズネスト |
| 元所属 | アメストリス軍 |
| キメラの種類 | 蛇 |
マーテルは金髪を短く刈り込み、右腕から首、頬にかけて刺青を彫っているワイルドな風貌が特徴的な女性です。
元々はアメストリス軍の兵士で、南部国境紛争で地雷を踏んで重傷を負った後、軍上層部によって蛇との合成獣(キメラ)に改造されてしまいました。
ドルチェットやロアと同様に、軍の非道な人体実験の被害者です。
マーテルの人物像・性格
一見するとワイルドで近寄りがたい印象を受けるマーテルですが、その内面は意外なものでした。
優しい心の持ち主
マーテルは「とても優しい人」と評されることがあります。
戦闘員として冷徹な面を持ちながらも、仲間を思いやる心を持ち合わせていました。
デビルズネストの紅一点として、男性メンバーたちの中でバランスを取る存在だったと考えられます。
軍への複雑な感情
戦場で重傷を負い、その「治療」と称してキメラにされたマーテル。
国のために戦った結果が人体実験の材料では、軍に対する怒りや憎しみは計り知れないものがあったでしょう。
だからこそ、自分たちを対等に扱うグリードの元に身を寄せたのだと考えられます。
マーテルの能力・戦闘スタイル
『鋼の錬金術師』強さランキングでも評価されているマーテルの能力を見ていきましょう。
蛇の柔軟性
蛇との合成獣であるマーテルは、関節や骨を無視した柔軟な動きが可能です。
この能力により、通常の人間では入れないような狭い場所にも侵入できます。
特筆すべきは、アルフォンス・エルリックの鎧の内部に入り込むことができたこと。
この特殊な能力が、後の物語展開に大きな影響を与えることになります。
潜入・監視に特化
マーテルの能力は、直接的な戦闘よりも潜入や監視といった任務に適していました。
グリードもその特性を理解した上で、アルフォンスの監視役という重要な任務を彼女に任せたのでしょう。
グリードとの関係・デビルズネストでの役割
マーテルはデビルズネストの中で独自の立ち位置を持っていました。
グリードへの恩義
あがってない様なのでハガレンのグリード pic.twitter.com/hdktg8VL03
— クリムゾンナイト (@MKZero13) December 15, 2025
軍に見捨てられ、居場所を失ったマーテルを受け入れたのがグリードでした。
「強欲」の名の通り、あらゆるものを欲するグリードは、キメラであろうと差別せず自分の元に受け入れます。
この姿勢は、軍に裏切られたマーテルにとって大きな救いだったはずです。
紅一点としての存在感
戦闘員の中で唯一の女性であるマーテルは、男性ばかりのデビルズネストに独特の空気をもたらしていたと考えられます。
ワイルドな外見とは裏腹の優しさで、仲間たちから信頼されていたことでしょう。
アルフォンスの鎧の中へ
マーテルを語る上で欠かせないのが、アルフォンス・エルリックとの関係です。
監視任務
グリードは「真の不老不死」の秘密を探るため、アルフォンス・エルリックを捕らえました。
マーテルはグリードの命令により、その柔軟な体を活かしてアルの鎧の内部に侵入。
中からアルを監視・制御する任務を与えられます。
奇妙な同居関係
鎧の中という密閉空間で、マーテルとアルは奇妙な同居関係を築くことになりました。
敵同士でありながら、同じ空間を共有するという異常な状況。
この関係性が、後の悲劇をより一層際立たせることになります。
マーテルの最期とアルへの影響【ネタバレ注意】
マーテルの最期は、『鋼の錬金術師』の中でも特に衝撃的なシーンとして知られています。
デビルズネスト壊滅
グリードの居場所を察知した軍は、キング・ブラッドレイ(ホムンクルス・ラース)を先頭にデビルズネストを急襲しました。
圧倒的な戦闘力を持つブラッドレイの前に、ドルチェットやロアといった仲間たちが次々と倒されていきます。
鎧越しの死
仲間が殺されていく中、マーテルはアルの鎧の中に留まっていました。
ブラッドレイがアルに近づいた際、マーテルは鎧の中からブラッドレイを攻撃しようとします。
しかし、ブラッドレイはそれを見越していたかのように、躊躇なくアルの鎧ごとマーテルを串刺しにしました。
アルの目の前で、自分の体の中で人が殺されるという、あまりにも残酷な光景でした。
アルの「真理」への影響
マーテルの死は、単なる悲劇にとどまりませんでした。
彼女の血がアルの血印に触れたことで、アルは「真理の扉」での出来事、つまり人体錬成の際に失われた記憶を取り戻すきっかけを得ることになります。
マーテルの死が、物語の重要な転換点となったのです。
皮肉にも、彼女の犠牲がエルリック兄弟の旅に新たな道を開くことになりました。
旧アニメ版(2003年版)での活躍
2003年に放送された旧アニメ版では、マーテルの物語が大きく異なります。
生存と復讐の旅
旧アニメ版では、グリードがエドワードとの戦いで消滅した後もマーテルは生存しています。
裏切ったゾルフ・J・キンブリーやホムンクルスへの復讐のため、エルリック兄弟と一時期行動を共にするという展開になっています。
出番の大幅増加
原作やFULLMETAL ALCHEMISTと比べて、旧アニメ版ではマーテルの出番が大幅に増加しています。
エルリック兄弟との交流や、復讐に燃える姿が描かれるなど、よりキャラクターが掘り下げられました。
旧アニメ版のマーテルが好きというファンも少なくありません。
まとめ
マーテルは、軍の非道な人体実験によってキメラにされながらも、グリードという新たな居場所を見つけた女性です。
ワイルドな外見とは裏腹の優しさを持ち、デビルズネストの紅一点として仲間たちに信頼されていました。
その最期は非常に衝撃的でしたが、彼女の死がアルフォンスの「真理」の記憶を呼び覚ますきっかけとなったことで、物語に大きな影響を与えました。
短い登場ながらも、マーテルの存在は『鋼の錬金術師』という作品において重要な意味を持っています。
デビルズネストの仲間たちとの絆、そしてアルの鎧の中での悲劇的な最期は、多くのファンの心に深く刻まれています。
