煉獄A級闘士として活躍する隼(アルバート・リー)は、『ケンガンオメガ』に登場する異色のファイターです。
マジシャンと壊し屋という経歴を持ちながら、忍者映画に心を奪われて独自の「隼流忍法」を確立したユニークなキャラクター。
対抗戦では理人を相手に薄氷の勝利を収め、その実力を証明しました。
この記事では、隼の正体から戦闘スタイル、そして強さの評価まで徹底的に解説していきます。
※この記事には『ケンガンオメガ』のネタバレが含まれます。
隼(アルバート・リー)のプロフィール
隼の本名はアルバート・リー。
シンガポール出身の闘技者です。
煉獄ではA級闘士として活躍し、ミドル級チャンピオンの座に就いています。
「羅亡」という異名を持ち、口癖は「忍」。自らを「忍者マスターの系譜を継ぐ者」と称しています。
『ケンガンアシュラ・オメガ』強さランキングでは、その独特な戦闘スタイルと対抗戦での勝利から、A級闘士の中でも注目される存在として位置づけられています。
異色の経歴:マジシャン・壊し屋から忍者へ
隼のキャリアは非常にユニークです。彼は「マジシャンであり、壊し屋であり、煉獄A級闘士であり、自称忍者」という多彩な顔を持っています。
格闘技の世界に足を踏み入れた理由も独特で、各職業を合理的に分析した結果、格闘技が最も「利益とリスクのバランスが良い」と判断したからだとされています。
しかし、彼の人生を大きく変えたのは、試合前の時間つぶしで入った映画館でした。
そこで出会った忍者映画に心を奪われ、見事なほど「忍者沼」にハマってしまいます。
フィクションを中心に独学で修行を重ね、マジシャンと壊し屋として培った技術を融合させた「隼流忍法」を確立。
日本の忍者文化への強い憧れを持ち、本物の忍者に会えるという話を聞いて煉獄への移籍を決意したという、情熱的な一面も持っています。
戦闘スタイル「隼流忍法」の全貌
隼の戦闘スタイルは、マジシャンとしての経験を最大限に活かした「ミスディレクション」が核となっています。
ミスディレクション
試合前の派手な演出やパフォーマンス、自身の動作で相手の注意を逸らし、攻撃に繋げる技術です。
マジシャン時代に培った「観客の視線を操る」技術を戦闘に応用しています。
洞察力に優れた相手ほど、このミスディレクションに引っかかりやすいという特性があります。
相手が見抜けなければ何度でも有効であり、初見殺しの要素が強い戦法といえます。
忍法肩透かし
攻撃のタイミングをずらす技術です。
ミスディレクションと組み合わせることで、相手は攻撃がいつ来るか予測できなくなり、防御が困難になります。
怪指
部位鍛錬によって強化された指と爪を使った攻撃です。
皮膚を裂く程度の威力を持ちますが、致命傷を与えるほどの攻撃力はないとされています。
毒手の仕組みと効果
隼の戦闘スタイルで特筆すべきは「毒手」の存在です。
両足の親指に毒を仕込んでおり、複数回の打撃を通じて相手の血中に毒を浸透させます。
即効性を落とす代わりに気付かれにくくする工夫が施されており、試合前の身体検査程度では発見されません。
毒の効果は体調不良と記憶の混濁を引き起こすもので、致死性はありません。
試合後には効果が消える程度の弱い毒性ですが、試合中の判断力を著しく低下させることができます。
煉獄のルールでは、毒手は「薬効による鍛錬の賜物」という扱いで合法とされています。
隼は他の毒手使いと比較しても、その巧妙さで優れているとされています。
対抗戦での戦い:理人戦を徹底分析
拳願会と煉獄の対抗戦第2試合で、隼は中田一郎(理人)と対戦しました。
序盤:ミスディレクションの猛攻
試合開始直後から、隼はミスディレクションを駆使して理人を翻弄します。
派手な動きで注意を逸らしながら、予測不能なタイミングで攻撃を仕掛けていきました。
中盤:タネを見破られる危機
しかし、理人の師匠があの黒木玄斎であったことから、ミスディレクションの多用が仇となります。
黒木から「先の先」を学んだ理人は、隼の技のタネを見破り始めました。
ここで隼は戦法を切り替え、「忍法肩透かし」とミスディレクションを織り交ぜた攻撃で再び優位に立ちます。
終盤:薄氷の勝利
理人は顎付近のガードに意図的な隙を作り、カウンターの「レイザーズ・エッジ」で形勢逆転を狙います。
この攻撃は成功し、隼に大きなダメージを与えました。
しかし、ここで毒手の効果が現れ始めます。意識が混濁した理人は再度レイザーズ・エッジを繰り出しますが、「一手違い」で隼に捕まり、寝技で締め上げられます。
さらに毒指の追撃を受け、理人は昏倒。
隼が辛勝を収めました。
隼の強さ評価と限界
隼は対抗戦で勝利を収めましたが、本人も自身の戦術の限界を自覚しています。
強み
- 初見殺し性能の高いミスディレクション
- 毒手による時間差攻撃
- マジシャン・壊し屋の経験を活かした多彩な技術
弱点
- ミスディレクションは慣れによって見破られやすい
- 攻撃力が低い(理人曰く「皮膚に刺さる程度」)
- 速攻で勝負を決められない
隼自身、理人戦後に「次に理人と立ち会えば確実に自分が敗北する」と語っています。
初見殺しの戦法は一度見破られると対策されやすく、彼はこの「殻」を破る必要性を自覚しているのです。
その後、黒木玄斎に挑戦して敗北したことも、自身の限界を痛感するきっかけとなったとされています。
まとめ
隼(アルバート・リー)は、マジシャンと壊し屋という異色の経歴から、忍者への憧れによって独自の戦闘スタイルを確立した個性的なキャラクターです。
ミスディレクションと毒手を駆使した初見殺し戦法は強力ですが、本人もその限界を自覚しており、今後の成長が期待されます。
忍者への純粋な憧れと、自分の弱点を冷静に分析できる客観性を併せ持つ隼は、『ケンガンオメガ』の中でも独特な魅力を持つ闘技者といえるでしょう。