狐影流宗家の末裔にして、作中最強クラスの黒木玄斎と親友関係にあった男、平良厳山(たいら げんざん)。
『ケンガンアシュラ』において直接的な戦闘シーンこそ少ないものの、黒木玄斎がトーナメントに参加する動機となり、桐生刹那という強敵を生み出した重要人物です。
平良厳山のプロフィールや強さ、黒木・桐生・二虎との関係性、そして「見事」という最期の言葉に込められた意味まで徹底解説します。
※この記事には『ケンガンアシュラ』のネタバレが含まれます。
平良厳山のプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 平良厳山(たいら げんざん) |
| 声優 | 山路和弘 |
| 流派 | 狐影流 |
| 立場 | 狐影流宗家の末裔 |
| 作中での状態 | 故人 |
平良厳山は、400年以上の歴史を持つ古流武術「狐影流」の宗家末裔です。
戦争によって多くの門下生が亡くなり、技術の大半が失われてしまった狐影流を復興させるため、古文書をかき集めて技法を再編するという地道な努力を続けていました。
狐影流とは?400年続く暗殺拳の系譜
狐影流は、四百年余り続く歴史ある古流武術です。
しかし、戦争で大半の門下生が命を落としたことで、多くの技術が失伝してしまいました。
平良厳山の時代には、実用的な技として残っていたのは「瞬」と「羅刹掌」の二つのみとされています。
狐影流の主な技
瞬(またたき)
高速移動を可能にする歩法。相手の視界から消えるかのような動きで接近・離脱を行います。
羅刹掌(らせつしょう)
掌を用いて物体に力を捻じ込む打撃技。心臓を停止させることも可能な殺人技であり、習得には通常8年もの修行が必要とされています。
平良厳山は、これらの技術を次世代に継承するため、才能ある弟子を探していました。
強さ考察:描かれなかった実力者
平良厳山は作中で直接的な戦闘シーンがほとんど描かれていないため、その強さを正確に測ることは困難です。
しかし、以下の要素から相当な実力者であったことが推察されます。
十鬼蛇二虎との決闘に勝利
アニメ『ケンガンアシュラ』で、
十鬼蛇二虎役を演じられた藤原啓治さんがご逝去されました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。「ケンガンアシュラ」スタッフ関係者一同 pic.twitter.com/FuYyG1rUYw
— 「ケンガンアシュラ」公式 (@kengankai) April 17, 2020
平良厳山は、二虎流の創始者である十鬼蛇二虎と決闘し、勝利を収めています。
二虎流は作中でも屈指の強さを誇る流派であり、その創始者を倒したという事実は、平良の実力の高さを物語っています。
黒木玄斎との友人関係
『ケンガンアシュラ・オメガ』強さランキングで最強クラスに位置する黒木玄斎と対等な友人関係を築いていました。
二人はジャズバーで優雅に酒を酌み交わす仲であったとされ、武人としての実力が拮抗していたからこそ生まれた友情だったのではないでしょうか。
桐生刹那を育てた指導力
後に「美獣」の異名を持つトップクラスの闘技者となる桐生刹那を育て上げた指導者としての力量も見逃せません。
重要な人間関係
黒木玄斎との友情
黒木玄斎と平良厳山は、流派を超えた深い友情で結ばれていました。
黒木が拳願絶命トーナメントに参加した目的の一つは、「友である平良厳山の敵を討つこと」でした。
黒木は旧友の鷹風に頼み込んでトーナメントに参加し、2回戦で平良の仇である桐生刹那と対戦。
見事に勝利を収め、友の無念を晴らしています。
桐生刹那との師弟関係
桐生刹那は、「本物の二虎」を名乗る人物から平良厳山を紹介され、弟子入りしました。
平良は桐生の類まれな才能を見抜き、狐影流の技術を伝授します。
桐生は通常8年かかるとされる「羅刹掌」をわずか1年で習得するなど、師匠の期待を上回る成長を見せました。
しかし、その才能は師匠である平良自身をも凌駕するものであり、やがて悲劇的な結末を迎えることになります。
十鬼蛇二虎との因縁
平良厳山は、十鬼蛇二虎と決闘して勝利した過去があります。
この因縁が、後に「本物の二虎」が桐生刹那を平良に紹介するきっかけとなりました。
武人同士の複雑な関係性が、物語の背景で絡み合っています。
悲劇の最期と「見事」の真意【ネタバレ注意】
平良厳山は、自らが育てた弟子・桐生刹那によって命を落としました。
重要なのは、これが不意打ちや卑怯な手段によるものではなく、一対一の正面からの仕合であったという点です。
死に際、刹那から遺言を問われた平良は、笑みを浮かべてただ一言「見事」と答えています。
「見事」に込められた意味
この言葉には、複数の意味が込められていると考えられます。
1. 弟子の成長を認めた師匠としての誇り
自分が育てた弟子が、師匠である自分を超える実力を身につけた。
武人として、これ以上の喜びはなかったのかもしれません。
2. 狐影流の技術が次世代に継承された安堵
失伝しかけていた狐影流の技が、桐生刹那という形で確実に受け継がれた。
流派復興を目指していた平良にとって、それは悲願の達成でもありました。
3. 武人としての死に様
正面から挑んできた弟子に敗れ、武人として潔く散る。
恨み言一つ残さず「見事」と称えた姿は、平良厳山という男の矜持を表しています。
独自考察:平良厳山の魅力
「描かれなかった強さ」の説得力
平良厳山は直接的な戦闘描写が少ないにもかかわらず、読者に「相当な実力者だった」と確信させるキャラクターです。
これは、黒木玄斎という作中最強クラスのキャラクターとの友情、桐生刹那という強敵を育てた実績、十鬼蛇二虎に勝利したという経歴など、周囲の情報から逆算して強さが浮かび上がる構成の巧みさによるものでしょう。
物語を動かす「起点」としての存在
平良厳山の死は、以下の重要な展開の起点となっています。
- 黒木玄斎のトーナメント参加動機
- 桐生刹那という強敵の誕生
- 狐影流の技術の継承
故人でありながら、物語に大きな影響を与え続ける存在感は、『ケンガンアシュラ』の世界観の奥深さを示しています。
まとめ
平良厳山は、『ケンガンアシュラ』において表舞台に立つことは少なかったものの、物語の根幹に関わる重要人物です。
- 狐影流宗家の末裔として流派復興に尽力
- 黒木玄斎とは武人同士の深い友情で結ばれていた
- 十鬼蛇二虎との決闘に勝利した実力者
- 桐生刹那を育て上げた名師匠
- 弟子との正面対決に敗れ「見事」と称えて散った
直接描写が少ないからこそ、読者の想像力を掻き立てる魅力的なキャラクターと言えるでしょう。
『ケンガンアシュラ』を読み返す際は、平良厳山という存在を意識しながら、黒木と桐生の戦いを見返してみてください。
より深く物語を楽しめるはずです。
