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ケンガンアシュラ・オメガ

【ケンガンアシュラ】十鬼蛇王馬の強さを徹底解説!二虎流の技と憑神の秘密

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『ケンガンアシュラ』の主人公・十鬼蛇王馬(ときたおうま)。
失伝したとされていた「二虎流」を操り、最強を求めて戦い続ける男の強さの秘密とは何なのか。

この記事では、王馬の二虎流の技体系から禁断の技「憑神」、師匠・十鬼蛇二虎との絆、さらには続編『ケンガンオメガ』での進化まで、徹底的に解説します。

※この記事は『ケンガンアシュラ』『ケンガンオメガ』のネタバレを含みます。

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十鬼蛇王馬とは?基本プロフィール

十鬼蛇王馬は、山下商事の闘技者として拳願絶命トーナメントに参加する格闘家です。

基本情報

  • 身長:182cm
  • 体重:85kg
  • 年齢:28歳
  • 誕生日:5月2日(本人談)
  • 異名:「阿修羅」「二虎を継ぐ者」
  • 声優:鈴木達央(アニメ版)、前野智昭(ドラマCD)

獣のような鋭い眼光と、古代のギリシャ像を思わせる美しい肉体を持つ青年です。
金や権力には一切興味がなく、ただ自身が最強である証のみを求めて闘い続けています。

性格は傲岸不遜で、自分が最強であることを微塵も疑わない自信家です。
戦い以外のことにはほとんど関心を示さず、基本的に寡黙で何を考えているか読みにくいタイプといえます。
一方で、一般常識に疎く天然な一面も持ち合わせており、圧倒的な強さとのギャップが読者を惹きつける魅力となっています。
物語が進行するにつれて性格は徐々に柔和になり、周囲の人間を認め、感謝を口にするようになっていきます。

また、二虎流に関する話題に対しては激しく反応しやすい傾向があり、師匠や流派に対する強い想いが垣間見えます。

『ケンガンアシュラ・オメガ』強さランキングでも上位に位置づけられる、作中屈指の実力者です。

 

「阿修羅」と呼ばれる主人公の出自

王馬の過去は壮絶なものでした。

無法地帯として知られる「中(なか)」に捨てられた王馬は、名前も親兄弟も持たない孤児として育ちました。
「中」は法の手が届かない弱肉強食の世界であり、大人でさえ生き延びることが困難な環境です。
そんな過酷な場所で、王馬は12歳の頃まで独力で生存し続けていたとされています。

王馬の運命を変えたのが、十鬼蛇二虎との出会いでした。
12歳の王馬を拾った二虎は、彼に武術を教え、「十鬼蛇王馬」という名前を与えます。
名前も家族も持たなかった少年にとって、二虎は名付け親であり、父親同然の存在となりました。

二虎の下で修行を積んだ王馬は、やがて二虎流のすべてを叩き込まれ、「阿修羅」の異名で呼ばれる闘技者へと成長します。
闘争本能と冷静な判断力を併せ持ち、どんな相手にも臆することなく立ち向かう姿は、まさに修羅の如し。
並み居る猛者の中では小兵の部類に入る王馬ですが、優れた駆け引きと洞察力でその差を埋めています。

のちに「二虎を継ぐ者」という通名でも知られるようになり、二虎流の正統な継承者としての立場を確立していくことになります。

 

二虎流とは?五つの型で構成される総合武術

王馬が使う「二虎流」は、五つの系統(型)から構成される総合武術です。
操流・火天・金剛・水天の四大系統に加え、呼吸法を司る「無ノ型」が存在します。
各系統には「極」と呼ばれる奥の手があり、すべてを極めることで最終奥義の習得が可能になります。

 

操流ノ型(そうりゅうのかた)

相手の力を操る「柔」の技を司る系統です。
王馬が最も得意とする型であり、相手の攻撃を受け流し、力を逆利用するアプローチを得意としています。

代表的な技「柳」は、並外れた動体視力を活かして相手の攻撃を受け流す技術。
視力を奪われても対応可能なほど、王馬はこの型を極めています。
相手がどれほどの剛力を持っていても、力の流れを巧みに操ることで無力化できるのが操流ノ型の真髄です。

 

火天ノ型(かてんのかた)

瞬発力と歩法を司る系統です。
間合いの操作を可能にし、攻撃の起点となる重要な型です。

この型の「極」である「縮地」は、骨で立つことで重心を操作し、間合いが伸縮したように見せる歩法です。
相手からすれば、一瞬で距離を詰められたように感じる恐ろしい技術であり、王馬の戦闘スタイルにおいて先手を取るための要となっています。

 

金剛ノ型(こんごうのかた)

防御と「剛」の打撃を司る系統です。
王馬はこの型を苦手としていますが、それでも十分な威力の打撃技を繰り出すことができます。

肉体を硬化させて相手の攻撃を受け止め、そこから強烈な反撃を叩き込むのがこの型の特徴です。
操流ノ型が「柔」の技であるのに対し、金剛ノ型は「剛」の技であり、二虎流の攻防バランスを支える重要な柱となっています。

 

水天ノ型(すいてんのかた)

関節技・絞め技を司る系統です。
こちらも王馬の苦手な型ですが、柔軟な身体操作による多彩な組み技を可能にします。

地上での組み技はもちろん、寝技の攻防においても威力を発揮する型であり、打撃系の闘技者が多い拳願仕合において意表を突く攻撃手段として機能します。

 

無ノ型(むのかた)

五つ目の型として存在する、呼吸法を中心とした系統です。
「空(くう)」と呼ばれる特殊な呼吸法を用いることで、身体のコンディションを最適化します。

他の四系統が攻撃・防御の技術であるのに対し、無ノ型はそれらすべてを底支えする基盤的な役割を果たしています。
呼吸を通じて身体の状態を整えることで、他の型の精度を引き上げる効果があるとされています。

 

二虎流の起源:臥王流と「十鬼蛇二虎」の真実

二虎流の背景には、驚くべき真実が隠されています。

臥王流からの再編成

二虎流の源流は「臥王流」という古武術です。
臥王流の最後の継承者とされる臥王鵡角(がおうむかく)が、無法地帯「中」を統一するために、身寄りのない子どもたちを集めて育成しました。
臥王は、膨大な技術体系を持つ臥王流の中から現代でも通用する技を選別・抽出し、「二虎流」として再編成したとされています。

さらに、黒木玄斎が師事した「怪腕流」の師匠からも技術協力を受けており、複数の流派のエッセンスが融合した武術であることがうかがえます。

 

「十鬼蛇二虎」は一人ではなかった

物語の核心に関わる衝撃の事実として、「十鬼蛇二虎」は固有の個人名ではなく、臥王鵡角の弟子全員に与えられた名称であるという点があります。
臥王は育てた弟子たち全員に「十鬼蛇二虎」という同じ名前を名乗らせていたのです。

王馬を育てた二虎は、その中の一人にすぎません。
物語中で「本物の二虎」を名乗る別の男が登場し、王馬の師匠と対峙する展開があります。
王馬の師匠である二虎は、この「もう一人の二虎」との戦いで傷を負い、そのまま傷が癒えない状態で平良厳山との戦闘に臨んだ末に命を落としたとされています。

七人もの「十鬼蛇二虎」が存在したという設定は、物語後半で明かされる二虎流の全貌と深く結びついており、王馬自身のアイデンティティにも大きな影響を与えることになります。

 

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禁断の技「憑神(前借り)」の真実

王馬の戦闘スタイルを語る上で欠かせないのが、禁断の技「憑神」です。
王馬自身は「前借り」と呼んでいます。

 

憑神のメカニズム

意識的に心拍数を高めて血流を加速させ、発生した熱量を運動能力に変換する技術です。
発動すると、血管の腫脹によって体色が赤く変化し、心臓からはエンジン音のような心音が響きます。
進行すると白目が充血するほどの身体変化が現れます。

重要なのは、憑神はトルク(威力)ではなく回転数(速度・手数)の上昇に特化している点です。
純粋なパワーが上がるわけではなく、あくまで攻撃速度と打撃頻度が劇的に強化される技であり、手数で相手を圧倒するスタイルに変化します。

 

恐ろしい代償

「前借り」という名前が示す通り、この技には命を削る重大なリスクが伴います。

  • 心臓への負担は平常時の4〜5倍にも達する
  • 長時間の使用は脳内出血を引き起こし、記憶障害や幻覚の原因に
  • 最終的には心臓が限界を迎え死に至る
  • 速度向上の代わりに動きの精密性が低下し、二虎流の一部の技が使用不可になる
  • 血流加速により裂傷からの出血が増加し、失血死の危険性が高まる

特に見落とされがちなのが、精密性の低下というデメリットです。
憑神を発動すると速度は上がるものの、繊細な技術を要する二虎流の一部技が封じられてしまいます。
つまり、王馬は憑神に頼るほど、自身の最大の武器である二虎流の技術を十全に発揮できなくなるというジレンマを抱えているのです。

 

憑神の起源

憑神は、臥王流の最後の継承者である臥王鵡角が創り出した技とされています。
臥王流の技術をベースに開発されたものであり、七人の「十鬼蛇二虎」全員がこの技を習得していたとされています。

呉一族の「外し」に対抗するために開発されたという説もありますが、実際には臥王流の技がベースとなっており、その成り立ちには複雑な背景があるようです。

 

降魔(おろしま)と神魔(しんま)

憑神の派生として、さらに危険な技が存在します。

降魔は、脳のリミッターを解除することで脳の処理速度を飛躍的に向上させる技です。
相手の動作を見切ることが可能になり、攻撃の軌道を事前に察知して対処できるようになります。

神魔は、憑神と降魔を同時に発動する禁断の併用技です。
常人の数十倍にまで心音が加速するとされ、使用すればほぼ確実に死に至る究極の禁じ手です。
身体能力の強化と脳処理速度の向上を同時に実現しますが、人体が耐えられる限界を遥かに超えた負荷がかかるため、文字通り「命と引き換え」の技といえます。

 

王馬と憑神の関係の変化

アシュラ時代の王馬は、憑神のコントロールに苦しみ続けました。
しかし、トーナメント終盤にかけて出力の調整が徐々に可能になっていきます。
決勝戦では、暴走を抑えながらの使用を試みるものの、満身創痍の身体がそれを許しませんでした。

オメガでは心臓移植を経て復活した王馬が、5秒以内の短時間使用に限定する形で憑神を運用しています。
長時間の発動は不可能になったものの、瞬間的なブーストとして戦略的に組み込めるようになったことで、むしろ戦闘の幅が広がったともいえます。

 

奥義「鬼鏖」と「縮地」の解説

二虎流の奥義と火天ノ型の極について詳しく見ていきましょう。

鬼鏖(きおう)

二虎流の最終奥義です。
操流・火天・金剛・水天の四大系統すべての要素を統合した「無形のカウンター技」であり、相手の攻撃を完全に受け流しながら、その威力を増幅させて返す恐るべき技術です。

「無形」と表現される通り、鬼鏖には決まった型がありません。
相手の攻撃に応じて四系統の技を自在に組み合わせることで成立するため、対策が極めて困難です。
受ければ受けるほど相手の力が自分に跳ね返ってくるという、まさに「攻撃すること自体がリスクになる」究極の技といえます。

師匠の二虎は、この技を王馬に伝授する際、本気で殺しに来るような鬼気迫る勢いで臨んだとされています。
最終奥義の伝授が命懸けであったことは、鬼鏖の恐ろしさと、王馬への信頼の両方を物語っています。

王馬は準決勝の若槻戦で2度にわたってこの奥義を使用し、「世界最強の打撃力」を持つ若槻武士を撃破しています。

 

縮地(しゅくち)

火天ノ型の「極」にあたる歩法です。

骨で立つことで重心移動を制御し、相手から見ると間合いが伸縮したように見えます。
一瞬で距離を詰めることができるため、先手を取るのに非常に有効な技術です。

縮地は単なる移動技術ではなく、攻撃の起点として機能する点が重要です。
間合いの概念を無効化することで、打撃にせよ組み技にせよ、あらゆる攻撃をより効果的に仕掛けることが可能になります。

 

師匠・十鬼蛇二虎との絆

王馬の人生において、十鬼蛇二虎は特別な存在です。

父親同然の師匠

名前も家族も持たなかった王馬にとって、二虎は初めての家族でした。
12歳の王馬を「中」から拾い上げ、武術だけでなく生きる術を教えてくれた恩人です。
「十鬼蛇王馬」という名前を与えたのも二虎であり、王馬のすべての原点ともいえる存在です。

二虎の教えは厳格そのものでした。
最終奥義「鬼鏖」の伝授時には本気で殺しに来るほどの容赦のなさを見せ、弟子に対して一切の甘えを許しませんでした。
しかし、その厳しさの根底には、王馬への深い愛情と、過酷な世界で生き抜いてほしいという願いがあったのです。

 

「枷」の真実

二虎は、王馬の「憑神」の暴走を止めるために、「絶氣」という技で背骨の一部を歪め、王馬の実力に「枷」をはめていました。

これは王馬を守るための行動でした。
憑神を使いこなせない段階で全力を出せば、身体が持たずに命を落とす危険があったからです。
しかし、同時に王馬の成長を制限するものでもあり、この枷の存在が物語の重要な転換点となります。

 

罪悪感との戦い

二虎の死は王馬に深い傷を残しました。
王馬は「二虎は弱いから負けたんだ、弱いやつが悪い」と吐き捨てることで、自分の罪悪感から目を背けていたのです。

しかし、拳願絶命トーナメント期間中、王馬は二虎の幻覚を見続けます。
心の中での対話を重ねるうちに、王馬は徐々に二虎との心のわだかまりを解消していきました。

そして、二虎流を「師匠の技」ではなく「自分の技」として使いこなせるようになったとき、王馬は真の意味で成長を遂げたのです。
二虎流を自分のものとして昇華させることは、師匠の死を乗り越え、師匠から受け継いだものを自分の力で進化させるという決意の表れでもありました。

 

桐生刹那との因縁

王馬の物語を語る上で、桐生刹那との関係は避けて通れません。

二虎の仇

桐生刹那は、王馬にとって師匠・十鬼蛇二虎の仇にあたる存在です。
二虎の死にまつわる因縁は、トーナメントを通じて王馬の精神に大きな影響を与え続けました。

桐生は王馬に対して異常なまでの執着を見せ、トーナメント中も王馬の周囲に暗躍し続けます。
その狂気じみた行動は、王馬だけでなく他の闘技者たちにも波紋を広げることになります。

 

準決勝直前の対峙

桐生との本格的な対決は、準決勝の直前に訪れました。
この戦いにおいて、王馬はかつてとは異なる姿を見せます。

トーナメントを通じて成長した王馬は、コントロール可能な状態で憑神を発動し、桐生を圧倒します。
そして、かつては制御できなかった力を御しながら、「人は殺さない」という意志を持って桐生を失神させるにとどめました。

この場面は、王馬の成長を象徴するエピソードです。
復讐心に駆られて殺すのではなく、自分の意志で相手を生かす選択をしたこと。
それは、王馬が二虎の死を乗り越え、独自の闘いの哲学を確立した瞬間でもありました。

 

山下一夫との絆:もう一つの物語

『ケンガンアシュラ』のもう一つの軸は、王馬と世話役・山下一夫との関係です。

不器用な信頼関係

当初は一般人の山下を歯牙にもかけなかった王馬ですが、トーナメントを通じて徐々にその存在を認めていきます。
山下の臆病でありながらも決して逃げ出さない姿勢は、戦うことしか知らなかった王馬に新しい「強さ」の形を示しました。

王馬は決勝前に山下に対し、「もう一度聞くぜ。アンタも、闘うのかい?」と問いかけたとされています。
これは、山下を対等な存在として認めた証であり、闘技者ではない人間の覚悟を尊重する王馬の成長が凝縮された場面です。

 

感謝の言葉

そして、王馬は山下に対して感謝の意を述べたとされています。
「お前が世話役で良かった」という旨の言葉は、寡黙で不器用な王馬にとって最大級の感情表現でした。

戦い以外に興味を示さなかった男が、一人の人間に対して心からの感謝を伝える。
この変化こそが、拳願絶命トーナメントを通じて王馬が得た最大の成果だったのかもしれません。

 

トーナメント戦績と成長の軌跡

拳願絶命トーナメントでの王馬の戦いを振り返りましょう。

1回戦 vs 因幡良

因幡流の奇襲戦法を得意とする因幡良との対戦。
序盤は因幡の変則的な攻撃に翻弄されかけますが、王馬は前借り(憑神)を使用して圧倒的な速度差で因幡を制圧し、圧勝を収めました。
この時点で既に身体への負担が蓄積し始めていたものの、王馬の強さを印象づける幕開けとなりました。

 

2回戦 vs 呉雷庵

呉一族の異端児・呉雷庵との死闘です。
「外し」を100%開放した雷庵の圧倒的な身体能力に対し、王馬は二虎流の技術で対抗しました。

この戦いの最大の意義は、王馬が「師匠の二虎流」ではなく「自分自身の二虎流」を確立した点にあります。
二虎の模倣ではない、自分だけの闘い方を見出すことで、技術と精神の両面で大きな飛躍を遂げました。
ただし、この勝利の代償として満身創痍の状態に陥ります。

 

3回戦 vs 今井コスモ

「絞殺王」の異名を持つ今井コスモとの一戦は、打撃と組み技の壮絶な攻防となりました。

コスモの天才的な寝技に何度も窮地に追い込まれた王馬は、文字通り死の間際まで追い詰められます。
しかし、極限の状態で意識を失いかけながらも、最後の力を振り絞ってコスモを絞め落とすという離れ業をやってのけました。
組み技で「絞殺王」を制したこの勝利は、王馬の底知れない執念と適応力を証明するものでした。

 

準決勝 vs 若槻武士

「世界最強の打撃力」を持つとされる若槻武士との激突。
この戦いで王馬は二虎流の最終奥義「鬼鏖」を発動します。

若槻の超人的な打撃力をもってしても、鬼鏖の前では攻撃すること自体がリスクとなります。
2度にわたる鬼鏖の発動により、王馬は若槻を撃破しました。
二虎流の奥義がその真価を発揮した、トーナメント屈指の名勝負です。

 

決勝 vs 黒木玄斎

トーナメント最強の男・黒木玄斎との決勝戦。
王馬は「自分だけの武」を完成させ、二虎流を超えた境地に至りましたが、長年にわたる経験と完成された技術を持つ黒木には届きませんでした。

決勝では前借り(憑神)の出力調整を試みるものの、これまでの戦いで蓄積したダメージにより維持することができず、最終的に敗北を喫します。
しかし、この敗北は王馬にとって大きな意味を持つものでした。
最強への道は終わりではなく、ここから新たに始まるのだという可能性を示す結末だったのです。

 

ケンガンオメガでの復活と進化

続編『ケンガンオメガ』では、王馬は死の淵から蘇り、さらなる高みへと進化します。

謎の心臓移植による生還

決勝戦後、王馬は病院の近くの島にある木に寄りかかり、長い眠りについたとされています。
通常であれば、それは永遠の別れを意味するはずでした。

しかし、物語は思わぬ展開を見せます。何者かが人工心肺装置に入れた心臓を、医師・英(はなぶさ)はじめの元に届けたのです。
英は王馬に心臓移植手術を施し、王馬は奇跡の生還を果たしました。

誰が心臓を送ったのか、その動機は何だったのか。
謎に包まれた復活劇は、物語の大きな伏線の一つとなっています。

 

呉一族での修行と新たな力

復活後の約2年間、王馬は呉一族の元に匿われ、療養とリハビリに費やしました。
しかし、ただ回復するだけではなく、この期間に新たな技術を習得しています。

  • 「先の先」:相手の行動を先読みし、動き出す前に対応を開始する高等技術。読みの精度が極めて高く、攻撃を受ける前に制圧することが可能になります。
  • 「呉家伝」:呉一族に代々伝わる技術の一部。二虎流とは異なる体系の技を組み込むことで、王馬の戦闘の引き出しが大幅に増加しました。

これらの技術を二虎流と融合させた王馬は、アシュラ時代とは比較にならない次元の強さを手に入れています。

 

対抗戦 vs ロロン・ドネア

ケンガンオメガのハイライトの一つが、煉獄との対抗戦最終仕合におけるロロン・ドネアとの対戦です。

煉獄側の大将格であるロロンは、「煉獄の帝王」とも称される最強クラスの闘技者。
この大一番で王馬は、新たに習得した「先の先」と「呉家伝」の技術を余すところなく発揮しました。

決着の場面では、「地削ぎ」から「瞬鉄・砕」へと繋ぐコンビネーションでロロンを打ち破ったとされています。
二虎流と呉一族の技を融合させた、まさに「進化した十鬼蛇王馬」の真骨頂ともいえる勝利でした。

 

クローンの真実と「虎の器」

物語が進む中で、王馬は飛王芳(ふぇいわんふぁん)との対戦を経て、自分自身がクローンであるという衝撃の事実を知ることになります。

この真実は王馬のアイデンティティに大きな揺さぶりをかけるものでしたが、王馬はそれでも自分自身の戦いを貫きます。
そして「虎の器」として覚醒し、二虎流の唯一の継承者という立場を確立しました。

クローンであるという出自に翻弄されるのではなく、自分は自分であるという信念を貫き通す姿は、「中」の孤児から闘技者へ、そして唯一無二の存在へと至る王馬の集大成ともいえるでしょう。

 

人間的成長

修行期間中、王馬は人間関係に対する理解も深まりました。
以前は傲岸不遜で他人を認めることが少なかった王馬ですが、相手の強さを素直に認め、謝罪もできるようになっています。

世話係の山下一夫との再会シーンは、モノクロの漫画作品の中で唯一カラーで描かれたとされる特別な場面です。
それほどまでに、王馬と山下の再会は物語にとって特別な意味を持つものでした。

圧倒的な戦闘力の裏にある不器用な優しさや天然な一面。
そのギャップこそが、女性読者からの高い支持にも繋がっており、単なる「強い主人公」にとどまらない王馬の魅力を形成しています。

 

まとめ

十鬼蛇王馬は、「最強への渇望」と「人間的成長」を体現するキャラクターです。

無法地帯「中」で名もなき孤児として生まれた少年が、十鬼蛇二虎との出会いを経て二虎流を習得し、拳願絶命トーナメントで「自分だけの武」を確立する。
そしてアシュラでの死闘と敗北を経て、オメガで復活し、「先の先」「呉家伝」といった新技術を融合させてさらなる高みに至る。
最終的には自身がクローンであるという真実と向き合いながらも、「虎の器」として二虎流の唯一の継承者となりました。

二虎流の五つの型、禁断の技「憑神」、そして師匠・二虎や山下一夫との絆。
これらすべてが王馬の強さを形作っています。
技術だけでなく、人との繋がりの中で磨かれていく精神の成長こそが、十鬼蛇王馬という闘技者の真の強さなのかもしれません。

『ケンガンアシュラ』から『ケンガンオメガ』に至る王馬の物語は、格闘漫画であると同時に、一人の人間がアイデンティティを見出していく成長譚でもあります。
主人公としての魅力を存分に発揮する十鬼蛇王馬の戦いを、ぜひ原作で確かめてみてください。

 

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-ケンガンアシュラ・オメガ

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