『マギ』の物語において、すべての元凶とも言える存在。
それがダビデ・ヨアズ・アブラヒムです。
ソロモンの父であり、アラジンの祖父にあたるこの人物は、800年以上の時を生き、「神と並ぶ存在」になることを目指した野心家でした。
この記事では、ダビデの正体、能力、アルマトランでの歴史、そして最終章での役割まで徹底解説します。
『マギ』強さランキングで上位にランクインする実力者の全貌に迫りましょう。
※この記事には『マギ』本編のネタバレが含まれます。
ダビデ・ヨアズ・アブラヒムのプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | ダビデ・ヨアズ・アブラヒム |
| 年齢 | 約800歳 |
| 所属 | 魔導士聖教連長老会 |
| 役職 | 第一元老 |
| 家族 | 息子:ソロモン、孫:アラジン |
| 特性 | 特異点 |
| 発明 | 愚々搭(グヌード) |
ダビデはアルマトランという過去の世界に存在した「最初の魔法使い」の一人です。
人間の弱点である寿命を魔法で克服し、800年以上も生き続けたとされています。
人物像・性格
「神と並ぶ存在」を目指した野心家
ダビデの最大の特徴は、その壮大な野望にあります。
彼は「運命の奴隷」という状態から解放され、自らが神となって世界を正しい方向に導くことを目指していました。
この思想は、息子であるソロモンとの決定的な対立を生むことになります。
目的のためには手段を選ばない冷徹さ
聖教連の実権を握ったダビデは、異種族への圧政を敷き、自らの理想のために多くの犠牲を厭いませんでした。
最終決戦では抵抗軍の後方基地を襲撃し、魔導士たちの家族を殺害するという非道な作戦も実行しています。
「特異点」としての能力
運命を認識し選び取る力
ダビデは「特異点」と呼ばれる非常に希少な存在です。
特異点とは、「運命」を認識し、その正しい流れを選び取る力を持った者の総称。
ダビデは魔法を与えられた瞬間に「この世に運命がある」ことを瞬時に悟ったとされています。
この能力により、彼は世界の行く末を見通し、自らの計画を進めることができました。
「愚々搭(グヌード)」の発明
約500年前、ダビデは「愚々搭(グヌード)」という装置を発明しました。
これは相手の思考を奪う恐ろしい装置で、異種族を支配するために使用されました。
「魔導士シリーズ」の創造
ダビデは自身の身の回りの世話をさせるために、複数の魔導士を人工的に創り出しました。
この「魔導士シリーズ」の一人が、後にアル・サーメンの黒幕となるアルバです。
アルマトランでの歴史
最初の魔法使いとしての誕生
かつてのアルマトランでは、人間は最も弱い種族でした。
他の種族に食べられることすらあった時代、創造神イル・イラーは人間に魔法の力を与えます。
ダビデはその恩恵を受けた最初の人間の一人であり、魔法によって寿命という弱点すら克服しました。
聖教連の支配
ダビデは魔導士聖教連の長老会第一元老として、組織の実権を掌握しました。
「人間は神に選ばれた種族として理想郷を作る」という選民思想のもと、異種族への圧政を敷いていきます。
ソロモンとの対立
しかし、息子のソロモンは父の思想に疑問を抱くようになります。
ソロモンは「大地の裂け目」の開拓中に原始竜(マザードラゴン)と出会い、その話を聞くうちに異種族排除論を否定するようになりました。
やがてソロモンは抵抗軍を率いて父に反旗を翻します。
敗北と死
激しい戦いの末、ダビデはソロモンに敗れて命を落とします。
しかし、これが彼の終わりではありませんでした。
最終章での復活と役割
「黒の神」への憑依
ダビデの死後、彼の人格は「黒の神」(イル・イラーの次元に存在する巨大な力の集合体)に取り憑きました。
本来、黒の神には複雑な自我はなく、下位世界の生命を「運命」によって営ませ、それを養分に成長するという存在でした。
しかしダビデの人格に取り憑かれたことで、新世界の星に降り立ちたいという意志を持つようになります。
シンドバッドとの繋がり
シンドバッドが「半分堕転」した際、彼の中に入った黒ルフを通じてダビデとの繋がりが生まれました。
シンドバッドに聞こえていた「何者かの声」の正体こそ、ダビデだったのです。
マグノシュタットの戦争で新世界と次元が繋がった際、ダビデは外の世界へと脱出することに成功します。
聖宮侵入と最終計画
最終章では、ダビデはシンドバッドのマギとなり、共に聖宮へ乗り込みました。
番人のウーゴを追放し、世界中の人間のルフを書き換えて「世界をルフに還す魔法」を発動させようとします。
アラジンとの最終決戦
アラジンは両親やウーゴ、そしてシンドバッドの力を借りて、大峡谷に潜むダビデとの最終決戦に挑みます。
最後は、シンドバッドがダビデの力を抑えながら共に消えていきました。
この結果、マギシステムや金属器は世界から姿を消し、新たな時代が幕を開けることになります。
独自考察:ダビデというキャラクターの深み
宗教的モチーフとの関連
ダビデという名前は、旧約聖書に登場する古代イスラエル王国の王「ダビデ」がモチーフとされています。
聖書においてもダビデはソロモンの父であり、『マギ』の設定と一致しています。
また、苗字の「アブラヒム」はユダヤ教・キリスト教・イスラム教の共通の始祖「アブラハム」に由来すると考えられます。
聖教連がユダヤ教的な選民思想を持つ組織として描かれていることも、この宗教的モチーフと深く関わっています。
「運命への抗い」というテーマ
ダビデは単純な悪役ではありません。
彼の目的は「運命の奴隷からの解放」であり、これは『マギ』全体を貫くテーマとも深く関わっています。
神が定めた運命に従うのか、それとも自らの意志で道を切り開くのか。
この問いかけは、主人公アラジンたちも向き合うことになる重要なテーマです。
親子三代の因縁
ダビデ→ソロモン→アラジンという親子三代の関係は、『マギ』の物語の根幹を成しています。
祖父の野望、父の理想、そして孫が受け継いだ意志。
この三代にわたる因縁が、物語に壮大なスケール感を与えています。
まとめ
ダビデ・ヨアズ・アブラヒムは、『マギ』という物語の根源に位置する重要キャラクターです。
800年以上の時を生き、「神と並ぶ存在」を目指した彼の野望は、息子ソロモンとの対立を経て、最終的には孫のアラジンによって阻止されることになりました。
単なる悪役ではなく、「運命への抗い」という深いテーマを体現した複雑な存在として、ダビデは『マギ』の物語に重厚さを与えています。


