『マギ』に登場するシンドバッドは、7つの迷宮を制覇し「七海の覇王」の異名を持つ伝説的な人物です。
シンドリア王国の国王でありながら、作中最強クラスの実力者として物語に大きな影響を与えます。
この記事では、シンドバッドの基本プロフィールから、7体のジンと各能力、「半分堕転」の真相、そして物語の結末まで徹底的に解説します。
シンドバッドの基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | シンドバッド |
| 異名 | 七海の覇王 |
| 年齢 | 34歳(初登場時29歳) |
| 身長 / 体重 | 183cm / 83kg |
| 所属 | シンドリア王国国王 |
| 声優 | 小野大輔 |
シンドバッドは14歳のときにマギ・ユナンに見出され、第1迷宮「バアル」を攻略したことで冒険者としての人生をスタートさせました。
その後、7つの海と7つの迷宮を制覇し、7人のジンの主となるという前人未到の偉業を達成しています。
カリスマ性に溢れ、国民からは絶大な信頼を得る名君として知られる一方で、「酒癖と女癖は最悪」という欠点も。
部下からは信頼されていますが、無意識の浮気癖でたびたび問題を起こすこともあります。また、「おじさん」と呼ばれることを内心気にしているというお茶目な一面も持っています。
シンドバッドの強さ|作中最強と評される理由
シンドバッドが作中最強クラスと評される理由は、以下の3つの要素にあります。
世界で唯一の7体ジン保有者
複数の迷宮を攻略した「複数迷宮攻略者」は世界でわずか4人(シンドバッド・練紅炎・練白龍・バルバロッサ)しか存在しません。
その中でもシンドバッドは7体という圧倒的最多のジンを保有しています。
状況に応じて異なるジンを使い分けることができるため、あらゆる戦況に対応可能です。
雷・氷・風・精神操作など多彩な属性を操れることは、戦略面で絶大なアドバンテージとなります。
圧倒的な魔力量
シンドバッドの魔力量は作中でも随一です。
極大魔法クラスの攻撃を連発しても魔装状態を維持できるほどの魔力を持っています。
20巻では「七海連合」の金属器使いたちを率いてマグノシュタットに現れ、「雷光滅剣」で依り代を一撃で破壊するなど、圧倒的な戦闘能力を見せつけました。
戦略的思考と冷徹な判断力
シンドバッドの強さは単純な戦闘力だけではありません。
国王としての統率力、そして目的達成のためには手段を選ばない冷徹な判断力も彼の強みです。
味方であっても利用価値がなくなれば切り捨てる冷酷さを持つ一方で、その判断力が七海連合を世界有数の勢力に押し上げました。
シンドバッドの7体のジンと能力一覧
シンドバッドが契約している7体のジンと、それぞれの能力を詳しく解説します。
1. バアル(憤怒と英傑のジン)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 金属器 | 腰の剣 |
| 属性 | 雷 |
| 契約時期 | 14歳(最初のジン) |
バアルは第1迷宮に封印されていた「憤怒と英傑」を司るジンです。
シンドバッドが14歳のとき、ドラコーンとの決闘に勝利したことで契約を結びました。
主な技
- 雷光剣(バララーク・サイカ):極大魔法クラスの威力を持つ落雷を放つ。小島を覆い尽くすほどの規模
- 雷光滅剣:複数の極大魔法で形成された魔法陣から強力な雷砲を放つ
魔装時は雷のように折れ曲がった角を持つ大男の姿になります。
シンドバッドの代名詞ともいえるジンです。
2. ヴァレフォール(虚偽と信望のジン)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 金属器 | 金色の首飾り |
| 属性 | 氷(停滞) |
| 特徴 | 狐か狼のような姿 |
ヴァレフォールは「虚偽と信望」を司るジンで、三角耳と尻尾を持つ狐のような姿をしています。
戦闘では氷魔法を用いますが、本来の能力は物質の「停滞」です。
空気中の水分を停止させ固化することで氷魔法として発現させています。
この能力を他者にかければ、相手の肉体や思考までも鈍化させることが可能です。
主な技
- 氷獣咆哮破:大量の氷の刃を飛ばす
非常に強力な能力ですが、魔装自体は脆いという弱点があります。
3. ゼパル(精神と傀儡のジン)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 金属器 | 右手中指の指輪 |
| 属性 | 音・精神 |
| 元の主 | セレンディーネ |
ゼパルは「精神と傀儡」を司るジンで、音魔法による精神操作能力を持ちます。
相手を催眠状態にしたり、身体を乗っ取ったりすることが可能です。
元々はパルテビア皇女・セレンディーネのジンでしたが、彼女の死後、シンドバッドに移り変わりました。
金属器使いが命と引き換えにルフと同化することで、ジンごと他者に移すことができるという特殊な継承方法です。
4. フルフル(狂喜と冥闇のジン)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 金属器 | 銀の首飾り |
| 属性 | 光弾 |
| 特徴 | コウモリのような翼 |
フルフルは「狂喜と冥闘」を司るジンで、青年の姿をしています。
両手や発生させた八芒星から強力な光弾を連射する能力を持ちます。
魔装時はコウモリのような翼を持つ姿に変化します。
5. フォカロル(支配と服従のジン)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 金属器 | 右手首の銀の腕輪 |
| 属性 | 風 |
| 特徴 | 黒い羽のような長髪の男性 |
フォカロルは「支配と服従」を司るジンで、風を操る能力を持ちます。
かなり男前な黒髪の男性の姿をしています。
主な技
- 風裂斬:竜巻で対象を攻撃する
6. ヴェパール(水と斬撃のジン)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 金属器 | 右手人差し指の指輪 |
| 属性 | 斬撃 |
| 特徴 | 蝶のような女性型→人魚の魔装 |
ヴェパールは蝶あるいは蛾のような触角や翼を持つ女性型のジンです。
魔装後は髑髏の首飾りを付けた人魚の姿に変化します。
主な技
- 千剣時雨(ヴェパール・イステラーハ):上空から無数の切先を降らせ、広範囲を攻撃する
7. クローセル
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 金属器 | 左手首の金の腕輪 |
| 属性 | 剣術 |
| 契約時期 | 21歳(4番目のジン) |
クローセルは一対の特徴的な長い角とヒレが付いた悪魔のような尻尾を生やした青年の姿をしています。
2番目のシンドリア王国を建国した直後、21歳のときに4番目に契約しました。
魔装時は下半身が虎に似た人獣姿となり、湾曲した長剣で戦います。
シンドバッドの堕転とは?半分堕転の真相
シンドバッドを語る上で避けて通れないのが「半分堕転」という特殊な状態です。
堕転とは
『マギ』の世界における「堕転」とは、ルフ(魂の源)が黒く染まることを指します。
通常は深い絶望や憎悪に囚われることで発生し、堕転した者は「アル・サーメン」のような闇の組織に堕ちていきます。
シンドバッドが半分堕転した経緯
シンドバッドの半分堕転は、旧シンドリアとパルテビア帝国の戦争がきっかけでした。
戦争中、パルテビア皇女セレンディーネが「黒き器」として召喚の暗黒点にされてしまいます。
その中に、死亡した自国民のルフが吸収されていきました。
シンドバッドは仲間たちのルフを救うため、自らその黒いルフを受け入れることを選択したのです。
この行為によって、シンドバッドは完全な堕転は免れたものの「半分堕転」という特殊な状態になりました。
ダビデとの繋がり
半分堕転した結果、シンドバッドはアルマトランの魔導士・ダビデ老と精神的に繋がってしまいます。
ダビデはアルマトランで「神」になろうとした人物で、ソロモンの父でもあります。
以降、シンドバッドはダビデから囁かれ続ける状態となり、これが後の行動に大きな影響を与えていきます。
半分堕転は単なるパワーアップではなく、シンドバッドの運命を大きく変えた転機でした。
シンドバッドの最後|物語での結末【ネタバレ注意】
※ここから先は物語の核心に触れるネタバレを含みます。
聖宮への侵入と「神」化
物語終盤、シンドバッドは世界を根本から変えようと決意します。
現在の世界を新たに作り変えることを望み、ダビデとともに「聖宮」に乗り込みました。
聖宮の扉をこじ開けることに成功したシンドバッドは、事実上「神」となってルフを書き換える力を手に入れます。
世界中の人々のルフを操作できる立場に立ったのです。
ダビデとの最終決戦
しかし、アラジンたちとの戦いの中で、シンドバッドはダビデと対峙することになります。
ダビデはシンドバッドを利用して自らの目的を達成しようとしていました。
最終的に、シンドバッドは「必ず戻る」と言い残しながら、ダビデとともに消滅していきます。
直接的な「死亡」ではなく、ルフとともに消えていく形での退場でした。
シンドバッドが遺したもの
シンドバッドの消滅により、「世界をルフに還す魔法」は停止しました。
その結果、人々が自ら運命を切り拓く新しい世界が誕生します。
皮肉にも、シンドバッドが望んだ「新しい世界」は、彼の消滅によって実現したのです。
シンドバッドの魅力と人気の理由
シンドバッドが多くのファンから愛される理由を考察します。
カリスマ性と人間味
シンドバッドの最大の魅力は、圧倒的なカリスマ性と人間味のギャップです。
国王として国民から慕われ、七海連合を率いる指導者としての威厳を持つ一方で、酒癖・女癖の悪さという人間的な欠点も隠しません。
この「完璧ではない英雄」という描写が、キャラクターに深みを与えています。
少年時代からの成長物語
シンドバッドの魅力をより深く知るなら、スピンオフ作品『マギ シンドバッドの冒険』がおすすめです。
14歳の少年が7つの迷宮を制覇し、七海の覇王となるまでの壮大な成長物語が描かれています。
本編では見られない若き日のシンドバッドの姿や、各ジンとの契約の経緯を知ることができます。
正義と野望の狭間
シンドバッドは単純な「善人」でも「悪人」でもありません。
理想のために手段を選ばない冷徹さを持ち、時には味方を犠牲にすることも厭いません。
しかし、その行動の根底には「より良い世界を作りたい」という信念があります。
善悪では割り切れない複雑なキャラクター性が、多くの読者を魅了しています。
まとめ
シンドバッドは『マギ』において、作中最強クラスの実力と複雑な人物像を併せ持つ魅力的なキャラクターです。
- 7体のジンを持つ唯一無二の金属器使い
- 半分堕転という特殊な状態
- 物語終盤での「神」化と消滅
- 善悪では語れない複雑な人物像
七海の覇王として君臨しながらも、最後は世界の変革のために自らを犠牲にしたシンドバッド。
その生き様は、まさに『マギ』という作品を象徴する存在といえるでしょう。
シンドバッドの強さや他キャラとの比較については、こちらの記事もご覧ください。 → 【マギ】キャラ強さランキング【最新決定版】史上最強の魔導士を決定!