『マギ』に登場するジンの中でも、独特の制約を持つことで知られるバルバトス。
第8迷宮「狩猟と高潔」のジンであり、ファナリス兵団団長ムー・アレキウスの金属器に宿っています。
圧倒的な速度と破壊力を誇りながらも、全身魔装はわずか1分という厳しい制限。
この記事では、バルバトスの能力から魔装、極大魔法、そしてファナリスならではの弱点まで徹底的に解説します。
※この記事は『マギ』のネタバレを含みます。
バルバトスの基本情報
バルバトスは第8迷宮に存在する「狩猟と高潔の精霊(ジン)」です。
ムー・アレキウスの腰にある剣に宿っており、力魔法を操って衝撃波を飛ばす能力を持っています。
「狩猟と高潔」という二つ名が示すように、獲物を追い詰める狩人のような俊敏さと、高潔な騎士を思わせる気品を兼ね備えたジンです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 迷宮 | 第8迷宮「狩猟と高潔」 |
| 金属器 | 腰にある剣 |
| 契約者 | ムー・アレキウス |
| 属性 | 力魔法(衝撃波) |
| 初登場 | 単行本18巻 |
金属器使い・ムー・アレキウスとの関係
バルバトスの金属器使いであるムー・アレキウスは、『マギ』強さランキングでも上位に位置する実力者です。
レーム帝国のファナリス兵団団長を務め、「レーム最高の剣士」として知られています。
ムー・アレキウスのプロフィール
ムーは赤い長髪が特徴的な男性で、登場時は29歳、物語終盤では33歳となっています。
身長192cm、体重91kgという堂々たる体格の持ち主です。アニメ版での声優は宮野真守さんが担当しています。
ファナリス兵団の創設者
ムーはアレキウス家という貴族の出身ですが、戦闘民族ファナリスの血を引いています。
彼はアレキウス家の名の下に各地で奴隷として囚われていたファナリスたちを解放し、「ファナリス兵団」を創設しました。
実の妹であるミュロンもファナリス兵団の団員として活躍しており、兄妹でレーム帝国の精鋭部隊を支えています。
レーム帝国のマギとの関係
ムーはレーム帝国のマギであるシェヘラザードに忠誠を誓っています。
金属器使いでありながら、マギに仕える立場として帝国のために戦う姿勢は、まさに「高潔」という言葉にふさわしいものです。
バルバトスの能力・魔装
通常状態の能力
バルバトスの基本能力は、目に見えない「力」を操り、衝撃波を遠くへ飛ばすことです。
斬撃の際に衝撃を放出することで、剣の届かない距離にいる敵も攻撃することができます。
近接戦闘を得意とするファナリスにとって、この遠距離攻撃能力は戦術の幅を大きく広げるものといえるでしょう。
魔装の姿
バルバトスの魔装を発動すると、ムーは劇的な変化を遂げます。
まず、金属器である剣が柄を伸ばして三叉槍(トライデント)のような形状に変化します。
そして下半身は、車輪や翼のようなものが足首付近に生えた、人馬を思わせる銀色の装甲で覆われます。
外見上の変化も顕著で、赤かった髪は銀色に変わり、肌は褐色に変化します。
この姿はまさに「狩猟」を司るジンにふさわしい、獣のような俊敏さを感じさせるものです。
魔装時の能力
魔装状態のムーは、超常的な「堅さ」と「速度」を獲得します。
特に注目すべきはその突進力です。目にも止まらぬスピードで一直線に突き進み、その勢いで岩山すら紙くずのように破壊することができます。
物理攻撃力という点では、作中でも屈指の性能を誇るジンといえるでしょう。
バルバトスの槍剣(バルド・ロムフ)
魔装時の主力技が「バルバトスの槍剣(バルド・ロムフ)」です。
三叉槍を構えた状態で凄まじい速度の突進攻撃を繰り出し、その威力は岩肌や結界をも貫通します。
シンプルな突進技でありながら、その速度と破壊力は他の追随を許さないレベルです。
極大魔法「バルド・ロンギネウス」
バルバトスの極大魔法は「バルド・ロンギネウス」です。
この技は、武器化魔装した剣を上空に掲げ、極限まで高められた力魔法を巨大な剣の形に凝縮して敵に振り下ろすというものです。
その剣は数キロメートル先まで届くほどの規模を持ち、あらゆるものを両断する破壊力を誇ります。
「ロンギネウス」という名前は、キリストを突いたとされる聖槍「ロンギヌスの槍」を連想させます。
神話級の武器を思わせる名を持つこの極大魔法は、その名に恥じない威力を発揮します。
ファナリスの弱点:1分の制限
バルバトスの能力は非常に強力ですが、ムーには致命的な弱点があります。
それは、ファナリスゆえの魔力の少なさです。
全身魔装は1分が限界
ファナリスは戦闘民族として高い身体能力を持つ一方、魔力量が一般的な人間よりも少ないという特性があります。
ムーは純血のファナリスではなく混血ですが、それでもこの特性は色濃く受け継いでいます。
そのため、ムーが全身魔装を維持できる時間はわずか1分。
他の金属器使いが長時間の魔装戦闘を行えるのに対し、ムーは極めて短い時間で決着をつけなければなりません。
極大魔法の代償
さらに深刻なのは、極大魔法「バルド・ロンギネウス」を使用した後の代償です。
この技を放つと、ムーは魔力を使い果たして動けなくなってしまいます。
つまり、極大魔法は文字通りの「最後の切り札」であり、使用するタイミングを見極める必要があるのです。
制限があるからこその魅力
この1分という制限は、バルバトスとムーの組み合わせに独特の緊張感を与えています。
圧倒的な力を持ちながらも、それを発揮できる時間は限られている。
この「諸刃の剣」のような特性が、かえってキャラクターとしての魅力を高めているともいえるでしょう。
眷属器「飛衝手甲」
バルバトスには眷属器も存在します。
「飛衝手甲(バルド・カウーザ)」と呼ばれるこの眷属器は、ミュロンの右手の手甲とロゥロゥの左手の手甲に宿っています。
眷属器の能力
飛衝手甲の能力は、拳による衝撃を飛ばして遠くの敵を攻撃することです。
バルバトス本体の「衝撃波を飛ばす」という能力を、より近接戦闘向けにアレンジしたものといえます。
ファナリス兵団の精鋭であるミュロンとロゥロゥがこの眷属器を使うことで、ムーを中心としたファナリス兵団の連携攻撃が可能になっています。
ファナリス兵団の戦力
ムーのバルバトスを主軸に、ミュロンとロゥロゥの眷属器がサポートする。
この布陣により、ファナリス兵団は金属器使いを擁する部隊として、レーム帝国屈指の戦力を誇っています。
ソロモン72柱との関連
『マギ』のジンはソロモン72柱の悪魔に由来しています。バルバトスもその一柱です。
悪魔学における「バルバトス(Barbatos)」は、ソロモン72柱の第8位に位置する公爵とされています。
30の軍団を率いる力を持ち、動物の言葉を理解する能力や、隠された財宝の在処を教える力があるとも伝えられています。
また、狩猟に関連する能力を持つともされています。
『マギ』のバルバトスが「狩猟と高潔」を司り、第8迷宮のジンであるのは、元ネタの第8位という序列と狩猟に関する設定を踏襲したものと考えられます。
| 項目 | 悪魔学のバルバトス | マギのバルバトス |
|---|---|---|
| 序列 | 第8位 | 第8迷宮 |
| 位 | 公爵 | 狩猟と高潔の精霊 |
| 能力 | 動物との対話、財宝発見 | 力魔法(衝撃波) |
作中での活躍シーン
バルバトスは単行本18巻で魔装姿が初めて描かれました。
マグノシュタット編
マグノシュタット学院との戦いでは、ムーがファナリス兵団を率いて参戦しました。
レーム帝国の戦力として、バルバトスの力が発揮される場面が描かれています。
制限との戦い
ムーの戦闘は常に時間との戦いでもあります。
1分という制限の中で最大の戦果を上げなければならないプレッシャーは、読者にも緊張感を与えます。
この制約があるからこそ、ムーが魔装を解く瞬間や、極大魔法を放つ決断には重みがあるのです。
まとめ
バルバトスは、第8迷宮「狩猟と高潔」のジンです。
ファナリス兵団団長ムー・アレキウスの剣に宿り、衝撃波を操る力魔法と、人馬のような魔装が特徴的です。
最大の特徴は、ファナリスゆえの「1分制限」です。
全身魔装を1分しか維持できず、極大魔法を放てば動けなくなるという厳しい代償があります。
しかし、だからこそその限られた時間で繰り出される攻撃には凄まじい破壊力が凝縮されています。
制限があるからこそ輝く。バルバトスとムー・アレキウスの組み合わせは、『マギ』の金属器使いの中でも独特の魅力を放っています。

