バルバッド王国の右将軍として国を支え、若き日のアリババに王宮剣術を教えた男・バルカーク。
先王ラシッドの時代から仕える古参の将軍であり、国の行く末を憂いながらも最後まで忠義を貫いた人物です。
この記事では、バルカークのプロフィールや人物像、アリババとの師弟関係、そしてバルバッド編での活躍について詳しく解説していきます。
※この記事は『マギ』のネタバレを含みます。
バルカークのプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | バルカーク |
| 声優 | 松本保典 |
| 年齢 | 48歳 |
| 身長 | 182cm |
| 髪色 | 黒(ロングヘア) |
| 役職 | バルバッド国軍・右将軍 |
| 外見的特徴 | 髭を蓄えた大柄な体格、しわのある顔 |
バルカークは、バルバッド王国の右将軍を務める武人です。
先王ラシッドの時代から王家に仕えており、アリババのことを「若」と呼んで親しみを込めて接しています。
国を守る将軍としての責任感と、王族への深い忠誠心を持つ人物です。
バルカークの人物像・性格
冷静沈着な武人
バルカークは、冷静沈着で堅実な性格の持ち主です。
感情に流されることなく状況を見極め、国にとって最善の選択をしようとする姿勢が特徴的です。
右将軍という重責を担うにふさわしい、落ち着いた人物といえるでしょう。
国民と王家への忠誠
バルカークの忠誠心は、単に王への盲従ではありません。
彼が真に守ろうとしているのは、バルバッドという国そのものであり、そこに暮らす国民たちです。
先王ラシッドへの深い尊敬を胸に抱きながらも、国が誤った方向に進もうとするときには、それを正そうとする勇気を持っています。
アリババを見守る保護者
アリババに対しては、「若」と呼び、師匠として、また保護者として接しています。
3年間の不在を経て戻ってきたアリババを見たとき、バルカークは心から喜びを表しました。
王子の成長を見守り続けてきた者として、その再会は感慨深いものだったはずです。
アリババとの師弟関係
王宮剣術の指導
アリババが王子として王宮で暮らしていた時代、バルカークは彼に王宮剣術を教えました。
王宮剣術とは、バルバッド王家に伝わる剣の技法です。
身分ある者だけが学ぶことを許されるこの剣術を、バルカークはアリババに叩き込みました。
後にアリババの剣を見た者が「王宮剣術だ」と気づくシーンがありますが、これはバルカークの指導があったからこそです。
アリババが王族としての教育を受けた証でもあります。
シャルルカンへと繋がる基礎
アリババは後に、シンドリア王国でシャルルカン(八人将の一人)に師事し、さらに剣術を磨きます。
エリオハプトに伝わる剣の峰で攻撃を受け流す技術を身につけ、独自のスタイルを確立していきました。
しかし、その土台となったのは、バルカークから学んだ王宮剣術です。
バルカークが築いた基礎があったからこそ、アリババはシャルルカンの教えを吸収し、成長することができたのです。
師弟を超えた絆
バルカークとアリババの関係は、単なる師弟の枠を超えています。
スラム出身でありながら王子として認められたアリババ。
その複雑な立場を理解しながら、バルカークは彼を一人の人間として見守り続けました。
「若」という呼び方には、敬意と親しみ、そして保護者としての想いが込められているように感じられます。
バルバッド編での活躍
※以下、重要なネタバレを含みます。
国の行く末を憂う将軍
バルバッド編では、国が深刻な危機に陥っていました。
先王ラシッドの死後、アブマドが第23代国王として即位しましたが、その統治は失策続き。
煌帝国の紙幣に依存した経済政策により、国の貧富の差は拡大の一途をたどっていました。
バルカークは右将軍として国に仕えながらも、この状況を深く憂いていました。
サブマドを陰ながら補佐
アブマドの弟であるサブマドは、兄とは異なり国民のことを考える人物でした。
バルカークは、同じ志を持つサブマドを陰ながら補佐していたとされています。
表立って反旗を翻すことはできなくとも、国を正しい方向に導こうとする努力を続けていたのです。
「国民奴隷化制度」阻止への貢献
事態が最悪の方向に向かったのは、アブマドが「国民奴隷化制度」を打ち出したときでした。
国民を奴隷として売り渡すという暴挙に対し、アリババたちはクーデターを起こします。
このとき、バルカークはサブマドと協力してアブマドの計画阻止に貢献しました。
共和制への移行を支持
王政が崩壊した後、バルバッドは共和制へと移行することになります。
バルカークは、この新しい体制を支持しました。王への忠誠よりも国民の幸福を優先する選択。
それは、バルカークという人物の本質を表しています。
王政崩壊後も国に留まる
多くのことが変わった後も、バルカークは国内に留まり、官職に就き続けました。
煌帝国の統治下で苦しむ国民と共に生きることを選んだのです。
その姿は、最後まで国を見捨てなかった忠臣の矜持といえるでしょう。
バルカークが体現する「忠義」【独自考察】
王への忠誠ではなく国民への忠誠
『マギ』強さランキングでは、戦闘力という観点でキャラクターが評価されます。
バルカークは戦士としても優れていますが、彼の真価は別のところにあります。
バルカークが体現しているのは、「真の忠義とは何か」という問いへの一つの答えです。
彼は王家に仕える将軍でありながら、アブマドの暴政には与しませんでした。
それは、彼の忠誠の対象が「王個人」ではなく「国と国民」だったからです。
主君に盲従することが忠義なのではなく、主君が過ちを犯したときに正そうとすることこそが真の忠義。
バルカークは、その姿勢を貫きました。
陰の功労者としての存在
バルバッド編の主役はアリババですが、その背後にはバルカークのような存在がいました。
表舞台で活躍することは少なくとも、国を支え続けた将軍たち。
サブマドを補佐し、クーデターの成功に貢献し、新体制への移行を支持する。
そうした地道な働きがあったからこそ、バルバッドは最悪の事態を免れることができたのです。
バルカークは、まさに「陰の功労者」というべき存在でしょう。
アリババの成長を見守り続けた者として
スラムで育ち、王宮に迎え入れられ、再び国を離れ、そして戻ってきたアリババ。
その波乱に満ちた人生を、バルカークは見守り続けてきました。
王宮剣術を教えた師匠として、そして一人の大人として。
アリババが「王の器」として成長していく過程には、バルカークの存在が確かにあったのです。
まとめ
バルカークは、バルバッド王国を支えた忠臣の一人です。
右将軍として国を守り、若き日のアリババに王宮剣術を教えた師匠。
先王ラシッドへの深い尊敬を胸に、国が誤った方向に進もうとするときには、それを正そうとする勇気を持った人物でした。
派手な活躍こそ少ないものの、サブマドを補佐し、「国民奴隷化制度」の阻止に貢献し、共和制への移行を支持した。
そして王政崩壊後も国に留まり、国民と共に生きることを選んだ。
バルカークが体現した「忠義」とは、王への盲従ではなく、国と国民への献身でした。
アリババの剣術の礎を築き、バルバッドの変革を陰で支えた男。その存在は、『マギ』という物語の中で確かな意味を持っています。

