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マギ

【マギ】ジャミルとは?「クソ領主」と呼ばれた序盤の敵キャラの魅力

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「そんなにすごい人じゃないと思う」

物語序盤、主人公アラジンが放ったこの一言で心をへし折られた男。
それがジャミルです。

ファンからは「ジャミルさん」や「クソ領主」と呼ばれ、ある意味で愛されている『マギ』序盤の敵キャラクター。
第7迷宮「アモン」でのエピソードは、アラジン・アリババ・モルジアナという三人の主要人物が揃う重要な場面でもあります。

この記事では、ジャミルのプロフィールから歪んだ人格が形成された過去、そして印象的な最期まで徹底的に解説します。

※この記事には『マギ』のネタバレを含みます。

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ジャミルのプロフィール

項目 内容
名前 ジャミル
声優 諏訪部順一(成人)、皆川純子(幼少期)
享年 21歳
身長 177cm
髪色
所属 チーシャン(オアシス都市)
役職 領主

ジャミルはオアシス都市チーシャンの領主を務める青年です。

高貴な風貌を持つ美青年ですが、その実態は傲慢で歪んだ性格の持ち主。
王族ではありませんが支配階級に育ったため、剣術などの心得は一通り身につけています。

しかし彼の最大の「才能」は、奴隷を使役することにありました。

 

人物像・性格

ジャミルは一言でいえば「傲慢な独裁者」です。

美形の外見に反して、人を見下し、奴隷を道具として扱うことに何の疑問も持ちません。
モルジアナやゴルタスといった奴隷たちを所有し、気に入った行動をした際にはトウモロコシを報酬として与えるなど、徹底的に支配する姿勢が描かれています。

一方で、インフラ整備や経営に関しては実力があったとされています。
本人も「親父は無能」と語っており、領主としての行政能力は父親を上回っていた様子がうかがえます。

周囲からの評価は散々で、アラジンからは「そんなにすごい人じゃないと思う」、奴隷のゴルタスからは「ばか」、商人のブーデルからは「アホ」と呼ばれています。

 

歪んだ過去と「先生」の存在

ジャミルの傲慢で暴力的な人格は、生まれ持ったものではありません。

幼少期、彼の元には「家庭教師の男」が訪れていました。
この人物から「奴隷の使い方」などを教え込まれた結果、ジャミルは歪んだ人格を形成していったのです。

さらに、この「先生」と呼ばれる人物は10年前にジャミルに対し、「マギの到来」を予告していました。
マギに選ばれれば迷宮を攻略し、自らが「王」になれる。
そんな野望を抱きながら、ジャミルはその日を待ち続けていたのです。

第7迷宮「アモン」のジンは、後にジャミルをこう評しました。

「他人に作られた贋作」

この言葉は、ジャミルという人物の本質を的確に表しています。
彼は自分の意志で歪んだわけではなく、何者かによって「作られた」存在だったのです。

 

第7迷宮「アモン」での行動【ネタバレ注意】

アラジンがチーシャンに現れた際、ジャミルは彼をかつて先生から予告されていた「マギ」だと確信します。

ジャミルは奴隷のモルジアナとゴルタスを連れ、第7迷宮「アモン」の攻略に乗り出しました。
道中ではアラジンを人質に取り、アリババを脅して利用しながら先へと進んでいきます。

しかし、アリババはただ従順に従っていたわけではありません。
迷宮内に記されたトラン語の碑文を利用し、ジャミルを欺いていたのです。
ジャミルもトラン語の知識を持っていましたが、その理解は中途半端なものでした。

最深部への道で大量の魔物に襲われた際、ジャミルはようやく自分が騙されていたことに気づきます。
それでもゴルタスを盾にしながら何とか宝物庫へとたどり着きますが、そこで待っていたのはアリババとの対決でした。

怒りをぶつけるジャミルでしたが、歯の根が合わないほど震えている姿を見られ、逆にアリババから見下された態度を取られます。
激昂して戦闘を挑みますが、結果は敗北。

 

モルジアナ・ゴルタスとの関係

ジャミルの所有する奴隷の中でも、特に重要なのがモルジアナとゴルタスの二人です。

モルジアナは戦闘民族ファナリス出身の少女。
壁を駆け上がるほどの強靭な脚力と、隠れた人間の体臭を嗅ぎ分ける嗅覚を持つ、人間離れした身体能力の持ち主です。
ジャミルは彼女のこの能力を迷宮攻略に利用しようとしました。

モルジアナはジャミルによる長年の虐待で深刻な恐怖心を植え付けられており、解放後もしばらくはその心理的影響から逃れられずにいました。
『マギ』強さランキングでも上位に入る実力者である彼女が、奴隷として従わざるを得なかったのは、ジャミルの「奴隷使い」としての才能によるものです。

ゴルタスは北方の遊牧民族・黄牙族の末裔である大男。
過去の怪我で声が出せず、鉄板状の仮面で顔を隠しています。ジャミルの命令に従い、人を殺めてきた過去を持ちます。

興味深いのは、ゴルタスがジャミルを「ばか」と評しながらも、最期まで彼のそばにいたことです。
逃げる機会があっても逃げなかったのは、これまで命令で人を殺してきた罪悪感があったからだとされています。

 

最期とその後

迷宮の最深部でアリババに敗北したジャミルに、止めを刺したのはアラジンの一言でした。

「そんなにすごい人じゃないと思う」

王になるという野望を抱き、マギに選ばれることを夢見ていたジャミル。
しかし当のマギ候補であるアラジンからは、まったく眼中にないという評価を下されたのです。

ジンのアモンからも「他人に作られた贋作」と断じられ、ジャミルは完全に心を折られました。
幼児退行を起こした彼は、負傷したゴルタスに担がれながら崩壊する迷宮の奥へと消えていきます。

ゴルタスは最期に、同じ奴隷であったモルジアナの鎖を切り、「故郷に帰れ」と言い残しました。
モルジアナはアラジン・アリババと共に迷宮を脱出し、奴隷からの解放を果たします。

領主ジャミルの死により、チーシャンでは領主の交代が行われました。

 

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「贋作」が照らし出す「本物」

ジャミルは物語序盤で退場する敵キャラクターですが、その存在意義は決して小さくありません。

「王の器」を問う存在

『マギ』は「王の器とは何か」を問い続ける物語です。
ジャミルは王になることを望みながら、その器ではないと断じられた人物。
彼の存在は、アリババやシンドバッドといった「本物の王」を際立たせる役割を果たしています。

モルジアナ解放のきっかけ

ジャミルの死とゴルタスの最期の言葉がなければ、モルジアナが故郷を目指す旅に出ることはありませんでした。
結果的に、彼女がアリババたちと行動を共にするきっかけを作ったのはジャミルなのです。

「贋作」と「本物」の対比

アモンの言う「他人に作られた贋作」という評価は、ジャミルだけでなく、物語全体のテーマにも関わってきます。
誰かに作られた存在ではなく、自分の意志で道を切り開く者こそが「本物」である。
そんなメッセージが込められているようにも読み取れます。

序盤の敵でありながら、これほど印象に残るキャラクターは珍しいでしょう。
「クソ領主」と呼ばれながらもファンに記憶され続けるジャミルは、ある意味で愛されているのかもしれません。

 

まとめ

ジャミルはチーシャンの領主にして、第7迷宮「アモン」で退場した序盤の敵キャラクターです。

幼少期に「先生」から歪んだ教育を受け、奴隷使いとしての才能を開花させた一方で、「王の器」は持ち合わせていませんでした。
アラジンの「そんなにすごい人じゃないと思う」という言葉と、アモンの「他人に作られた贋作」という評価は、彼の本質を的確に表しています。

しかし、ジャミルの存在があったからこそ、モルジアナは解放され、物語の主要人物が揃うことになりました。
「クソ領主」と呼ばれながらも記憶に残り続ける、不思議な魅力を持ったキャラクターです。

 

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