『マギ』に登場する海賊団「大聖母」の首領・オーム・マドーラ。
子供たちを洗脳して操る残忍な手口と、白龍の運命を大きく変えた存在として、物語に強烈な印象を残したキャラクターです。
この記事では、大聖母の能力や海賊団の特徴から、15年前のマリアデル商会時代の過去、そして白龍への影響まで詳しく解説します。
※この記事は『マギ』のネタバレを含みます。
大聖母オーム・マドーラのプロフィール
子供を洗脳して戦闘狂にさせる母親の構図どこかで見たことあるなと思ったらマギの大聖母オーム・マドーラだわ pic.twitter.com/bQUimDcp3g
— かえる (@ORAPYKAI) April 17, 2024
オーム・マドーラは、アクティア近海を拠点とする海賊団「大聖母」の首領です。
子供たちを洗脳して配下に置くという残忍な手口で知られ、アクティア王国の人々から恐れられていました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 声優 | 久川綾 |
| 享年 | 42歳 |
| 身長 | 174cm |
| 魔法道具 | 聖母後光扇 |
| 過去の名 | マデル・オーム・マリアデル(15年前) |
外見は長い黒髪を体の前後に垂らした妙齢の女性で、角のように見える奇妙な形の王冠を被っています。
目は強膜が暗く瞳孔が明るいという独特の風貌を持ち、右手には動物の爪のような形をした魔法道具「聖母後光扇」を装備しています。
海賊団「大聖母」の特徴
オーム・マドーラが率いる海賊団「大聖母」は、他の海賊団とは一線を画す異常な特徴を持っていました。
全員が未成年の兵士
大聖母海賊団の最大の特徴は、構成員が全員未成年の子供たちであることです。
少年が中心ですが、少数ながら少女も含まれていました。
兵隊たちの多くは仮面で顔を隠しており、その正体が子供であることを隠していました。
彼らは魔法道具の力により水中を航行する能力を持ち、海底から船舶を襲撃するという奇襲戦法を得意としていました。
残忍な活動内容
大聖母海賊団は、海域を航行する船舶を海底から襲撃し、積み荷や財宝を強奪していました。
しかし、彼らの悪行はそれだけではありません。
アクティア王国の領土にも潜入し、子供たちを拉致して兵隊に仕立て上げていたのです。
この行為により、大聖母はアクティア国民から深い憎悪の対象となっていました。
主要メンバー
海賊団の主要メンバーには、実動部隊リーダーのオルバをはじめ、アーロン、ブロル、ヨーン、ビルギット、エーロなどがいました。
彼らは皆、マドーラに洗脳された子供たちでした。
魔法道具「聖母後光扇」の能力
オーム・マドーラの力の源は、魔法道具「聖母後光扇」にあります。
この道具こそが、彼女を恐るべき存在たらしめていました。
洗脳の仕組み
聖母後光扇は光魔法を使用した洗脳道具です。
この魔法道具は脳の母性本能を操作する効果を持ち、特に子供に対して強い効果を発揮します。
洗脳された子供たちは、マドーラのことを本当の母親だと思い込み、「母さん(マドーラ)」と呼んで慕うようになります。
愛情なき支配
しかし、マドーラが子供たちに注いでいたのは愛情ではありませんでした。
彼女は子供たちを魔法道具の魔力供給源として利用していたのです。
母親のように振る舞いながら、その実態は子供たちを道具として扱う冷酷な支配者。
この二面性が、大聖母というキャラクターの恐ろしさを際立たせています。
世界征服への野望
マドーラの野望は、単なる海賊行為に留まりませんでした。
彼女は世界中の未来の施政者を子供のうちに支配し、やがては世界征服を成し遂げようと目論んでいたのです。
魔力の高い子供を選んで洗脳していたのも、この壮大な計画の一環でした。
過去:マリアデル商会の長として
オーム・マドーラには、海賊になる前の過去がありました。
『シンドバッドの冒険』では、彼女の15年前の姿が描かれています。
レーム帝国の商人
15年前、マドーラは「マデル・オーム・マリアデル」という名で知られていました。
レーム帝国のレマーノを拠点とする商人ギルド「マリアデル商会」の長として、大きな影響力を持っていたのです。
当時27歳だった彼女は、表向きは成功した商人でしたが、その裏では既に子供たちを利用した商売を行っていたとされています。
シンドバッドとの因縁
マリアデル商会は、シンドバッドと深い因縁を持っています。
シンドバッドが主導した奴隷反乱により、マリアデル商会は壊滅的な打撃を受けました。
全てを失ったマドーラは、商人としての地位を捨て、海賊へと身を落とすことになります。
シンドバッドへの恨みが、彼女を犯罪者へと変えた一因だったのかもしれません。
アラジンたちとの戦い
物語本編では、大聖母海賊団はアラジンたちと対峙することになります。
船への襲撃
シンドリアからアクティア王国へ向かう途中、アラジンたちの乗る船は大聖母海賊団の襲撃を受けます。
オルバが率いる子供の海賊たちが、魔法道具を使って船を攻撃してきたのです。
相手が子供ばかりであることに、アラジンたちは困惑します。
しかし、洗脳された子供たちは容赦なく攻撃を仕掛けてきました。
アジトの発見
白龍が契約したジン・ザガンの特性により、大聖母のアジトが突き止められます。
ザガンは生命を操る力を持っており、この能力が隠されたアジトの発見に役立ちました。
壊滅への道
シンドリア食客が殴り込みをかけたことを知り、アクティア海軍もついに重い腰を上げます。
大聖母殲滅作戦が開始されました。
白龍の暴走によりアジトが破壊され、首領一味は公海への逃走を図りますが、アクティア軍に進路を阻まれて捕縛。
大聖母海賊団は壊滅しました。
白龍による処刑と闇堕ちへの影響
大聖母との戦いは、白龍の運命を大きく変える転機となりました。
『マギ』強さランキングでも上位に位置する白龍ですが、この事件が彼の闇堕ちの始まりとなります。
激怒と斬首
アクティア海軍に捕縛されたマドーラは、港に連行されます。
そこで待っていたのは、激怒した白龍でした。
白龍は元部下たちの目の前で、マドーラを斬首します。
この行為は、白龍の中に眠っていた復讐心を呼び覚ますきっかけとなりました。
母への復讐心の覚醒
大聖母との戦いの中で、白龍は自身の過去を思い出します。
母親である練玉艶への複雑な感情、そして兄たちを殺された恨み。
子供を洗脳して「母」と呼ばせるマドーラの姿が、白龍の心に眠る闇を刺激したのです。
この戦いを境に、白龍の性格は大きく変化していきます。
堕転への伏線
大聖母討伐後、白龍はモルジアナに告白しますが、彼女は気持ちの整理がつかず断ります。
失恋と復讐心の相乗効果により、白龍は徐々に闘の道へと傾いていくことになります。
大聖母との戦いは、後の白龍の堕転を予感させる重要なエピソードとして位置づけられています。
オルバたち子供たちのその後
大聖母壊滅後、洗脳から解放された子供たちはどうなったのでしょうか。
洗脳からの解放
マドーラの死により、聖母後光扇の効果は消滅。
子供たちは洗脳から解放されましたが、「母」だと信じていた存在を失ったショックは大きいものでした。
シンドリアへの留学
孤児となった少年兵たちは、シンドリア王国への留学が決定します。
彼らを受け入れたシンドリアは、子供たちに新たな人生の機会を与えました。
オルバの救済と成長
実動部隊リーダーだったオルバは、マドーラを「母」として深く慕っていたため、彼女の死後は絶望し堕転しかけます。
しかし、アリババの決死の説得により救われ、シンドリア王国に保護されることに。
その後はシャルルカンから剣術の指南を受けながら成長していきます。
後にオルバはトトと結婚し、アリババの眷属として新たな人生を歩むことになりました。
大聖母の呪縛から解放された彼が幸せをつかんだことは、物語における救いの一つといえるでしょう。
まとめ
大聖母オーム・マドーラは、子供たちを洗脳して操る残忍な海賊として登場し、その悪行は多くの人々を苦しめました。
15年前はマリアデル商会の長として活動していた彼女ですが、シンドバッドとの因縁により全てを失い、海賊へと転落。
世界征服という壮大な野望を抱きながらも、最期は白龍によって斬首されるという結末を迎えました。
彼女との戦いが白龍の闘堕ちのきっかけとなった点は、『マギ』の物語において重要な意味を持っています。
また、洗脳から解放されたオルバたちが新たな人生を歩み始めた展開は、絶望の中にも希望を見出すことができる『マギ』らしいエピソードといえるでしょう。



