闘の組織「アル・サーメン」の一員として暗躍する女性魔導士、ファーラン。
かつてはソロモンの抵抗軍で活躍した神杖使いでしたが、最愛の息子テスを失ったことで運命を拒絶し、闇へと堕ちていきました。
この記事では、ファーランのプロフィールや能力、夫ワヒードとの関係、そして本編と『シンドバッドの冒険』での活躍まで徹底解説していきます。
※この記事は『マギ』『マギ シンドバッドの冒険』のネタバレを含みます。
ファーランのプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | ファーラン |
| 声優 | 小林ゆう(アニメ『シンドバッドの冒険』) |
| 所属 | アル・サーメン(元:ソロモンの抵抗軍) |
| 役職 | 神杖使い(旧神杖使い6人の一人) |
| 配偶者 | ワヒード |
| 子供 | テス(息子・故人) |
| 得意魔法 | 精神操作系の魔法 |
| 口調 | 語尾に「〜アル」 |
ファーランは、アルマトラン時代にソロモン王直属の神杖使い6人の一人として活躍した強力な魔導士です。
現在はアル・サーメンの一員として、本体は異次元に存在しながら人形を操って現世に干渉しています。
人物像・性格
ファーランの外見的な特徴は、輪を描くように結んだ独特のオレンジ色の髪です。
グラマーな体型の女性で、語尾に「〜アル」と付ける独特の口調で話します。
アル・サーメンの中でも、アルバなどと比較すると「まだ少し人間性が残っている」と評されることがあります。
これは、息子テスへの深い愛情や、夫ワヒードとの絆が、完全に闇に染まることを防いでいるのかもしれません。
かつて抵抗軍時代、ワヒードを好きになった理由を「明るくて単純なダメ男だったから」と語っており、意外と茶目っ気のある一面も持っています。
能力・戦闘スタイル
神杖使いとしての実力
ファーランはソロモン王が選んだ神杖使い6人の一人であり、その実力は折り紙付きです。
アル・サーメンのメンバーは本来の肉体であれば、ソロモン王が降臨して直接マゴイを供給したジン72体と渡り合えるほどの力を持っているとされています。
旧神杖使いであるアルバ、イスナーン、ファーラン、ワヒードは、アル・サーメンの戦闘シーンで常に前面に立つ主力として描かれています。
精神操作系の魔法
ファーランが最も得意とするのは、人や対象を操る精神操作系の魔法です。
炎を思わせるような形状の神杖を持ち、その力で相手の精神に干渉することができます。
『シンドバッドの冒険』では、先端が卵状の杖を使用し、ムスタシム王国でも開発されていないような高度な大魔法を操る姿が描かれています。
アルマトラン時代(抵抗軍での活動)
ソロモンの抵抗軍
アルマトラン時代、ファーランはソロモン率いる抵抗軍の魔導士として活動していました。
聖教連(ソロモンの父ダビデが率いる組織)による異種族排除に反対し、種族を超えた共存を目指す抵抗軍の理念に共感していたのです。
神杖使いとして抵抗軍の主戦力を担い、多くの戦いに身を投じてきました。
仲間たちとの絆
抵抗軍には、後にアル・サーメンの中核となるイスナーンやワヒードも所属していました。
ファーランは彼らと苦楽を共にし、深い絆で結ばれていたのです。
ワヒードとの夫婦関係・息子テス
ワヒードという男
ワヒードは同じく抵抗軍の神杖使いで、炎の魔法を得意とする魔導士です。
左目に眼帯をつけ、口の左側に大きなリング状のピアスをした精悍な男性で、性格は豪快かつ好戦的。
一人称は「わし」で、年寄り臭い話し方をしますが、大食漢でもあります。
ファーランがワヒードを好きになった理由は「明るくて単純なダメ男だったから」とのこと。
一見するとクールな印象のファーランですが、真っ直ぐで単純なワヒードの人柄に惹かれたのでしょう。
息子テス
二人の間には一人息子のテスが生まれました。
テスという名前は、アラビア語で「9」を意味する言葉に由来しています。
夫婦にとってテスはかけがえのない存在であり、三人は幸せな家庭を築いていました。
しかし、この幸せは聖教連との決戦によって無惨に打ち砕かれることになります。
アル・サーメンへの転身
※以下、重大なネタバレを含みます。
聖教連との決戦と悲劇
抵抗軍が聖教連に決戦を挑んだ際、主力メンバーは敵本部へと向かいました。
しかし、ダビデの策略により、守備が手薄になった後方基地が襲撃されます。
後方基地にいたセッタとテスは、この襲撃で命を落としました。
運命への反逆
最愛の息子テスを失ったファーランとワヒードは、深い悲しみに暮れました。
なぜ息子が死ななければならなかったのか。
この世界の運命は何なのか。
彼らは運命を拒絶し、ソロモンの妻シバと対立するようになります。
そしてイスナーンとともに抵抗軍を離れ、世界に反旗を翻す組織「アル・サーメン」に身を投じることになるのです。
シンドバッドの冒険での活躍
外伝『マギ シンドバッドの冒険』では、ファーランの具体的な暗躍が描かれています。
パルテビア帝国の顧問魔導士
ファーランはパルテビア帝国の顧問魔導士として登場します。
人形の体を使って現世に干渉し、帝国内で暗躍していました。
迷宮「ヴァレフォール」での戦い
ドラコーン、ジャーファルとともに迷宮「ヴァレフォール」に向かいますが、迷宮攻略前に正体を見破られ、人形を破壊されます。
ジャーファルの魔獣化
ファーランは魔法道具を使ってジャーファルを魔獣化させ、バアルの金属器を奪おうと画策しました。
ジャーファル、ヴィッテル、マハドの体内に仕込んでいた闘の魔法が黒いルフを呼び起こし、三人を一体の巨大な魔獣へと変貌させたのです。
しかし、この計画はシンドバッドの奮闘により阻止されました。
ジュダルとの関係
ファーランはジュダルを送り込んだ人物でもあります。
シンドバッドを「別の器」の候補として関心を持つようになり、物語に大きな影響を与える存在となっています。
本編での登場
本編では、第61迷宮でドゥニヤとともに登場するなど、アル・サーメンの旧神杖使いとして活動する姿が描かれています。
ワヒードは物語の中で命を落としますが、ファーランはその後も活動を続けています。
夫を失った後も、息子テスの魂を追い求めているのかもしれません。
独自考察:ファーランの悲劇性
ファーランというキャラクターの最大の魅力は、その「悲劇性」にあると考えます。
幸福から絶望へ
かつては抵抗軍の魔導士として正義のために戦い、愛する夫と息子に恵まれた幸せな女性でした。
しかし、息子テスの死という悲劇によって、その人生は一変します。
母としての愛情が生んだ「闇」
ファーランをアル・サーメンへと駆り立てたのは、母としてのテスへの深い愛情でした。
愛するがゆえに喪失の悲しみは深く、その悲しみが運命への怒りと反逆へと繋がったのです。
皮肉なことに、最も人間らしい感情である「愛」が、彼女を闇へと導いたと言えるでしょう。
ワヒードとの夫婦愛
ワヒードもまた、息子を失った悲しみからアル・サーメンに身を投じた一人です。
二人は闇の中にあっても夫婦として支え合い、共に戦い続けました。
ワヒードの最期は、ファーランを守りながら息子のルフを探しに行けることを喜ぶものでした。
死してなお家族を想う姿には、胸を打たれるものがあります。
まとめ
ファーランは、『マギ』という作品において「運命への反逆」というテーマを体現するキャラクターです。
神杖使いとしての圧倒的な実力、ワヒードとの夫婦愛、息子テスへの深い愛情。
そして、その愛ゆえに闇へと堕ちていった悲劇。本編と『シンドバッドの冒険』の両方で重要な役割を果たし、物語に深みを与える存在となっています。
『マギ』キャラ強さランキングでは第46位にランクインしており、旧神杖使いとしての実力が評価されています。
愛する者を失った悲しみが生み出した「闘の組織」。
ファーランの物語は、『マギ』という作品の深遠なテーマを象徴するものと言えるでしょう。


