『マギ』に登場する「黒い太陽」ジュダルは、堕転したマギという異質な存在です。黒い長髪と不遜な態度が印象的な彼ですが、その背景にはアル・サーメンによって人生を奪われた壮絶な過去があります。
本記事では、ジュダルの基本プロフィールから正体、能力、強さ、白龍との関係、最終的な結末まで徹底解説します。
※この記事には『マギ』のネタバレを含みます。
ジュダルの基本プロフィール
ジュダルは煌帝国の神官であり、世界に存在するマギの一人です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | ジュダル |
| 年齢 | 18歳→20歳→23歳(成長) |
| 身長 | 173cm |
| 体重 | 60kg |
| 声優 | 木村良平 |
| 趣味 | 空中散歩 |
| 好物 | 桃 |
| 二つ名 | 黒い太陽 |
外見的な特徴として、赤い瞳と太い三つ編みにした黒の長髪を持ち、中東風のエキゾチックな衣装を身にまとっています。
この服装について、ジュダル本人は「中東の服がモテるから」と語っており、実は生地や色合いの異なる複数の服を所有しているとのこと。
偏食家で肌が青白い傾向があり、好物は桃。煌帝国では特別な立場にあり、何をしても許される特権を持っていますが、その存在は内外から警戒される要注意人物でもあります。
ジュダルの正体と壮絶な過去
「ジュダル」は本名ではない
意外に思われるかもしれませんが、「ジュダル」という名前は本名ではありません。
これはアル・サーメンによって付けられた名前です。
物語終盤、ジュダルは故郷の村に帰り、自身の本当の名前を知ることになります。
しかし、その名前は読者には公開されていません。
白龍はジュダルの本名について「見た目に似合わない名前」と評しており、ファンの間では様々な考察がなされています。
「ジュダル」という名前自体が、アル・サーメンによって人生を奪われた象徴とも言えるでしょう。
アル・サーメンに奪われた人生
ジュダルの過去は悲劇そのものです。
彼は極東平原の寒村で生まれました。
しかし、赤ん坊の頃に村はアル・サーメンに襲撃され、両親は殺害されてしまいます。
マギとしての力を持つジュダルは、アル・サーメンに強奪され、魔法によって強制的に堕転させられました。
その後、アル・サーメンの一員である練玉艶に育てられます。幼少期のジュダルは、自分の過去に関する記憶が曖昧で、育ての親である玉艶に懐いていました。
しかし、後に自身の出生の真実を知ったジュダルは、アル・サーメンと玉艶に対して深い憎しみを抱くようになります。
彼の戦闘好きで破壊的な性格は、この壮絶な過去が影響しているのかもしれません。
ジュダルの能力・魔法一覧
氷と雷の魔法
ジュダルの相性の良いルフは「2型(水)」で、氷と雷を操る魔法を得意としています。
これらの魔法の威力は金属器にも匹敵し、金属器使いとも対等に戦える実力を持っています。
主な魔法
| 魔法名 | 効果 |
|---|---|
| 降り注ぐ氷槍(サルグ・アルサーロス) | 大気中の水を凍らせ、無数の氷の槍を降らせる主力魔法 |
| 黒い雷槍(イル・ラムズ・アルサーロス) | 黒い雷を無数に放つ攻撃魔法 |
| 追跡する氷竜(サルグ・サルゲツヤ) | 氷と風の複合技。巨大な冷気の竜巻を形成し、相手を追跡してダメージを与える |
氷と雷の魔法を同時に使用することで、さらに強力な別の魔法としてパワーアップさせることも可能です。
攻撃魔法に関しては、マギの中でも最強クラスの威力を誇ります。
サポート魔法
ジュダルは攻撃魔法だけでなく、サポート魔法も得意としています。
絶縁結界
金属器の機能を無効化する禁術。金属器使いにとっては非常に厄介な魔法であり、これにより金属器使いの優位性を無力化できます。
転送魔法陣
瞬間移動を可能にする魔法。戦闘からの離脱や、味方の移動に使用されます。
遠隔透視魔法
離れた場所の様子を見ることができる魔法。情報収集や偵察に役立ちます。
堕転マギの特性
ジュダルは堕転したマギであり、通常のマギとは異なる特性を持っています。
黒いルフによる強化
堕転したジュダルは、黒いルフを供給されることで力が増します。
これにより、堕転した者たちとの相性が良く、白龍のような「黒き王の器」と組むことで最大限の力を発揮できます。
ルフの書き換えへの耐性
物語終盤、シンドバッドが世界中のルフを書き換える魔法を発動した際、堕転しているジュダルはその影響を受けませんでした。
これは堕転していることが逆に有利に働いた珍しいケースです。
ジュダルの強さと弱点
攻撃面はマギ最強クラス
ジュダルはマギ強さランキングにおいて、6〜7位に位置づけられています。
攻撃魔法の威力は金属器にも匹敵し、マギの中では最強クラスと評されています。
氷と雷という二つの属性を使い分け、さらにそれらを組み合わせることで、多彩な攻撃パターンを持っています。
また、絶縁結界により金属器使いを無力化できるため、金属器使いとの相性も悪くありません。
マギとしての総合的な戦闘力は非常に高いと言えます。
致命的なフィジカルの弱さ
しかし、ジュダルには致命的な弱点があります。それはフィジカルの弱さです。
彼のフィジカルは「驚くほど弱い」と評されており、魔法なしの近接戦闘ではほぼ無力です。
なんと、女性武人である練紅玉よりも運動能力が低いとされています。
さらに深刻なのは、ルフの加護がなくなった場合の問題です。
マギの力を失うと、彼の魔法は「静電気くらいの電流しか出せなくなる」レベルまで弱体化します。
つまり、ジュダルの強さはマギとしてのルフの供給に大きく依存しているのです。
この弱点は物語終盤で現実のものとなり、アラジンに宇宙まで吹き飛ばされた後、マギの力が激減してしまいます。
ジュダルの性格と魅力
ジュダルの性格は一言で言えば「我儘で気性が荒い」です。
誰に対しても不遜な態度をとり、プライドが非常に高い。
大変好戦的で戦争好きであり、退屈しのぎに破壊行為を行うこともあるため、煌帝国内外から警戒される存在です。
一方で、戦闘時以外は「毎日つまんねー」と気だるげで自堕落な一面を見せます。
このギャップがジュダルの魅力の一つでもあります。
シンドバッドのことを「バカ殿」と呼んだり、紅玉をからかったりと、相手が誰であろうと態度を変えない点も特徴的。
しかし、白龍に対してだけは特別な感情を持っており、彼を「マギとして選んだ王の器」として認めています。
また、偏食家で桃が好物という可愛らしい一面も。
エキゾチックな服装へのこだわりなど、意外と細かいところにこだわる性格も垣間見えます。
ジュダルの人間関係
練白龍
白龍は、ジュダルがマギとして選んだ「王の器」であり、最も重要な存在です。
ジュダルは紅炎と同じくらい白龍のことを認めており、早い段階から堕転を打診していました。
白龍が母・玉艶とアル・サーメンへの復讐を決意した時、ジュダルは賛同して共に行動するようになります。
堕転した白龍と黒いマギのジュダル。この二人は「黒き王の器と黒い太陽」と呼ばれる最強コンビとなりました。
ファンの間では「ジュダ龍」や「堕転コンビ」という愛称で親しまれています。
二人の関係の本質は、「互いの怒りを肯定し合う」ところにあります。
アル・サーメンに人生を奪われたジュダルと、アル・サーメンに家族を殺された白龍。
同じ敵を持つ二人だからこそ、深い絆で結ばれているのです。
アラジン
アラジンは、ジュダルにとってライバルであり、複雑な感情を寄せる相手です。
同じマギでありながら、「白いルフ」のアラジンと「黒いルフ」のジュダルは対照的な存在。
ジュダルはアラジンに対してライバル意識を抱いており、何度も対決しています。
物語終盤、アラジンの究極魔法によってジュダルは宇宙まで吹き飛ばされ、一時は死亡同然の状態に陥りました。
シンドバッド
シンドバッドは、ジュダルがかつて勧誘していた「王の器」候補です。
ジュダルはシンドバッドの強さを認めており、マギとして彼を選ぼうとしていました。
しかし、シンドバッドには既にユナンというマギがいたため、この関係は実現しませんでした。
長い付き合いがあるものの、ジュダルはシンドバッドのことを「バカ殿」と呼び、不遜な態度を崩しません。
練紅玉
紅玉は、ジュダルが金属器取得を助けた相手です。
紅玉はジュダルのおかげで金属器使いになることができ、彼に感謝しています。
一方、ジュダルにとって紅玉はからかい相手であり、対等な友人のような関係です。
ジュダルの作中での活躍と最後
煌帝国の神官として
物語序盤、ジュダルは煌帝国の神官として登場します。
煌帝国で特別な立場を持ち、紅炎や白龍といった皇族たちに干渉。
マギとして王の器を選ぶ権利を持ち、様々な人物に接触していきます。
この頃のジュダルは、自分の過去についてあまり深く考えておらず、ただ戦いを楽しむ存在として描かれています。
白龍との堕転コンビ結成
物語が進むにつれ、ジュダルは白龍と手を組むことになります。
二人は共に迷宮「ベリアル」に挑み、白龍は堕転。
「黒き王の器と黒い太陽」という最強コンビが誕生しました。
白龍は世界3人目の複数迷宮攻略者となります。
その後、二人は玉艶の殺害に協力。
ジュダルにとっては、自分の人生を奪ったアル・サーメンへの復讐でもありました。
これにより、ジュダルはアル・サーメンの支配から解放されます。
アラジンとの決戦
白龍と共に「世界を殺して作り変える」と宣言したジュダルは、アラジンたちと激突します。
27巻での決戦では、アラジンの究極魔法を受け、「世界の果てまで永遠に突き進み、二度と戻れなくなる」という状況に陥りました。
一時は死亡したかと思われましたが、ウーゴくんの助けを借りて地球に帰還。
しかし、この経験によりマギとしての力は激減してしまいます。
最終章での結末
最終章では、シンドバッドが世界中のルフを書き換える魔法を発動。
堕転しているジュダルはその影響を受けず、白龍、アラジン、アリババと合流してシンドバッドを止めるために聖宮へ乗り込みます。
34巻ではバアルと戦闘し、「我が道を行く」という強い意志を見せながら勝利。
最終的に、ジュダルは「マギシステムがない世界」を選択し、マギではなくなりました。
これは、アル・サーメンによって強制的にマギにされた彼にとって、真の意味での解放だったのかもしれません。
物語の結末では、暇を持て余していたジュダルは、アリババ商会の暗黒大陸調査部署で働くことに。
かつての敵対者たちと共に、新しい人生を歩み始めています。
まとめ
ジュダルは『マギ』において、「黒い太陽」という二つ名を持つ堕転したマギとして描かれています。
- 正体:アル・サーメンに人生を奪われた少年。「ジュダル」は本名ではない
- 能力:氷と雷の魔法、絶縁結界。攻撃面はマギ最強クラス
- 弱点:フィジカルの弱さ、ルフへの依存
- 人間関係:白龍との「堕転コンビ」が最大の見どころ
- 結末:マギシステムがない世界を選び、真の解放を得る
壮絶な過去を背負いながらも、白龍という相棒を得て復讐を遂げ、最終的にはマギではない新しい人生を歩み始めたジュダル。
彼の物語は、「運命に抗い、自分の人生を取り戻す」という『マギ』のテーマを体現していると言えるでしょう。



