『マギ』に登場するマスルールは、シンドリア王国を守る精鋭「八人将」の一人です。
ファナリス族という戦闘民族の末裔であり、人間離れした身体能力を持つ寡黙な戦士。
モルジアナの師匠としても知られ、物語において重要な存在感を放っています。
本記事では、マスルールの基本プロフィールから、驚異的な能力、壮絶な過去、人間関係、そして最終章での幸せな結末まで、この魅力的なキャラクターを徹底解説します。
※この記事は『マギ』のネタバレを含みます。
マスルールの基本プロフィール
マスルールは暗黒大陸(カタルゴ)出身のファナリス族で、シンドリア王国の八人将の一人として活躍しています。
初登場時は21歳でしたが、物語終盤では26歳となっています。
身長195cm、体重105kgという大柄な体格で、赤い短髪が特徴的です。
声優は細谷佳正さんが担当しています。
八人将の中でも純粋な戦闘力においてはトップクラスの実力を持ち、シンドバッドの眷属としてバアルの眷属器を所持しています。
バルバッド編でシンドバッド、ジャーファルと共に登場し、物語に深く関わっていくことになります。
マスルールの性格と特徴
マスルールは「無口で無表情、無愛想」という三拍子揃ったキャラクターです。
しかし、その内面には独特の魅力が隠されています。
寡黙な性格
マスルールは言葉数が非常に少なく、喜怒哀楽を滅多に表に出しません。
王や先輩に対しては「~っスね」という独特の敬語を使いますが、それ以外ではほとんど話さないことも珍しくありません。
シンドバッドのことを「シンさん」と呼ぶこともあり、この親しみを込めた呼び方は、彼なりの敬意の表現と言えるでしょう。
マイペースな日常
マスルールは非常にマイペースな性格で、与えられた私室を殺風景なまま使っているだけでなく、頻繁にそこから抜け出して屋外で寝ていることもあるようです。
趣味は昼寝で、朝議に遅刻することもあるとか。
好きな食べ物は肉全般という、いかにも戦闘民族らしい嗜好を持っています。
意外な弱点
無敵に見えるマスルールですが、意外にも「子供」が苦手という弱点があります。
子供相手にはどう接していいかわからないようで、普段の無表情とは違った戸惑いを見せることがあります。
マスルールの能力・眷属器
マスルールは、『マギ』強さランキングでも高く評価される実力者です。
ファナリス族の血統と眷属器の両方を持つ、作中でも屈指の戦闘力を誇ります。
ファナリス族の驚異的な身体能力
ファナリス族は、武器や魔法を用いない肉弾戦において圧倒的な戦闘力を誇る民族です。
マスルールもその例に漏れず、人間離れした身体能力を持っています。
具体的には、「一蹴りで大多数をなぎ倒す」「巨大な大理石のテーブルを片手で軽々と動かす」「敵陣を疾走して衝撃で多くの敵を吹き飛ばす」といった描写があります。
特に印象的なのは、アリババと大人3人が束になっても、マスルールの小指との腕相撲に勝てないというエピソードです。
この桁外れの筋力は、ファナリス族の中でも特に優れたものと言えるでしょう。
眷属器「金剛鎧甲(バララーク・カウーザ)」
マスルールはシンドバッドの眷属として、バアルの眷属器「金剛鎧甲(バララーク・カウーザ)」を所持しています。
この眷属器は胴部の鎧として装備されており、発動すると電流によってファナリスの肉体をさらに強化することができます。
元々人間離れした身体能力を、さらに上の次元に引き上げる恐るべき能力です。
眷属器を使わない理由
しかし、マスルールは眷属器を滅多に使用しません。
その理由は、使用後の筋肉への負担が非常に大きいためとされています。
また、マスルールは大剣を差していますが、これも普段は使用しません。
剣を使うと奴隷時代を思い出してしまうためで、基本的には素手での格闘戦を得意としています。
剣術の修行も、他の八人将と比べてサボりがちなようです。
マスルールの過去(剣奴時代)
マスルールの過去は、非常に壮絶なものでした。
現在の寡黙な性格は、この過去の経験から来ているのかもしれません。
奴隷としての幼少期
マスルールは7歳頃、マリアデル商会の奴隷でした。
レーム大陸において、格闘競技の「剣闘士」として戦わされていたのです。
ファナリス族は、その強靭な身体を狙われて奴隷狩りの被害に遭うことが多く、自由な身にある者は珍しいとされています。
マスルールもまた、そうした悲しい歴史の犠牲者の一人でした。
シンドバッドによる解放
転機となったのは、シンドバッドとの出会いです。
シンドバッドによって奴隷の身から解放されたマスルールですが、すぐに心を開いたわけではありませんでした。
ヒナホホが身体を張って説得したことで、マスルールは少しずつ心を開いていったとされています。
この経験が、後にシンドバッドへの深い忠誠心に繋がったのでしょう。
剣を使わない理由
マスルールが大剣を差しながらも使用しないのは、剣闘士として戦わされていた奴隷時代を思い出してしまうためです。
この設定は、彼の過去がいかに辛いものだったかを物語っています。
マスルールの人間関係
マスルールは寡黙ながらも、様々な人物と深い絆で結ばれています。
シンドバッドへの忠誠
奴隷から解放してくれたシンドバッドに対して、マスルールは深い忠誠心を持っています。
しかし、単なる盲目的な忠誠ではなく、シンドバッドが孤独に苦しむ姿に対しては疑問を感じることもあったようです。
この「主君を敬いながらも、自分の意見を持つ」という姿勢は、マスルールの成熟した人間性を示しています。
モルジアナとの関係
物語の中で、マスルールは同じファナリス族であるモルジアナと出会います。
バルバッドを訪れた際に知り合った二人は、以降マスルールがモルジアナの師匠役を務めることになりました。
赤髪の大男と赤髪の少女という組み合わせから、よく兄妹と間違われるエピソードもあります。
モルジアナにとって、同族であり先輩でもあるマスルールの存在は、大きな心の支えになったことでしょう。
八人将との絆
ジャーファル、シャルルカン、ヤムライハ、ピスティ、スパルトス、ドラコーン、ヒナホホといった他の八人将メンバーとも、深い絆で結ばれています。
特にヒナホホとは、自分の心を開くきっかけを作ってくれた恩人として、特別な関係があると考えられます。
ファナリス族の仲間たち
レーム帝国軍には「ファナリス兵団」という部隊があり、団長のムー・アレキウスをはじめとする多くのファナリス族が所属しています。
彼らは世界中の奴隷身分から集められた同胞であり、マスルールにとっても重要な存在です。
最終章でのその後
物語の最終章では、マスルールに大きな転機が訪れます。
役割の終わりを感じて
物語が進む中で、マスルールは自身の役割が終わったことを感じ取ります。
シンドバッドのもとを離れ、新たな人生を歩む決意をしたのです。
ファナリス兵団への加入
マスルールはレーム帝国のファナリス兵団に身を寄せることになりました。
同族の仲間たちと共に過ごす中で、彼は新たな居場所を見つけたのかもしれません。
幸せな家庭
そして最も驚くべきは、マスルールが2人の妻と4人の子どもを持つ父親になったという結末です。
かつては奴隷として苦しみ、感情を表に出さない寡黙な戦士だった彼が、大家族の父親として幸せに暮らしている。
この結末は、マスルールというキャラクターにとって最高のハッピーエンドと言えるでしょう。
辛い過去を乗り越え、愛する家族と共に生きる姿は、多くの読者の心を打ちました。
まとめ
マスルールは、『マギ』における八人将の中でも特に印象的なキャラクターです。
ファナリス族の驚異的な身体能力と、眷属器「金剛鎧甲」による更なる強化。
寡黙で無愛想な性格の裏に隠された、奴隷時代の壮絶な過去。
そしてシンドバッドへの忠誠、モルジアナとの師弟関係、八人将との絆。
これらの要素が組み合わさって、マスルールは単なる「強いキャラクター」を超えた、深みのある人物として描かれています。
最終章で明かされた幸せな結末は、この寡黙な戦士が歩んできた人生の集大成とも言えます。
辛い過去を持ちながらも、仲間との絆を通じて心を開き、最後には愛する家族を得る。
マスルールの物語は、『マギ』という作品が持つ「希望」というテーマを体現するものでした。

